ドキドキ文芸部(Doki Doki Literature Club!) 感想


ととのロスを迎えてからたったの2日後。
DDLCやるといいよっていうメッセージを見た私は麻薬ジャンキーの如く飢え癒すためにDDLCに手を出したのであった(謎前置き
最初日本人が作ったのかなって思ったらアメリカ人が作ったゲームだったのね・・。はえ~。

なお例によってネタバレ前回なのでプレイ予定、もしくはプレイしたいと思っている人は注意してください。


ちなタイトル画面。

「DDLC」の画像検索結果




















































さて、まずはじめに。DDLCをプレイする前に「ととのに似ている」というコメントを見たのでどの程度似ているか期待してみたが、二次元のキャラクターが次元の壁を越えてプレイヤーという存在を認知してくるっていう点は共通していたがそれ以外の点はそこまで似通った点はなかったかなって思った。ともかく順を追って感想を書いていこうと思います。
ちなみにゲームを始めるときに名前を入力するのですがその時実名を入れたので名前呼ばれてる所は隠してます。


主人公は学生。幼馴染サヨリに誘われて文芸部と呼ばれるクラブに入部するところからストーリーが始まります。


(左から順番にモニカ、ナツキ、ユリ。)

まぁ手っ取り早く言ってしまえばこの文芸部で詩を書いてみんなと見せ合いっこしつつ、詩を見て気に入ってくれた女の子と仲を深めてイチャイチャしようっていう表向きはそんな感じのストーリー。
詩は一日の終りに書くのだが20個の単語を選択していく感じのもので実際にプレイヤーが文書を書く必要はない。
どうみてもそれ詩として成立しないだろってレベルの選択肢でも彼女たちは単語しか見ていないようで何一つ問題はない。単語選びで快楽→絶頂→自殺はテクノブレイクかな?って明らかにセクハラだろこれ。でも女の子たちは喜ぶんだよなぁ。サナバビッチ

詩は主人公だけじゃなく、女の子たちも書いてくるので見せ合うタイミングで読むこともできます。



ナツキちゃんの詩。意味深な詩を書いてくる女の子もいれば瓶に入ったキラキラが~って可愛らしい詩を書いてくる女の子もいる。

詩を見て一番気に入ってくれた女の子のルートに入るのですが、そのルートでは一枚絵のCGがあってこれがまたなかなかかわいい。



最初入ったルートはサヨリだった。かわいい。俺も胸のボタンしめてあげたい。で、うっかり胸に触りたい(ただの下心

ルートは全部で3つ。サヨリルート、ナツキルート、ユリルート。
モニカルートはないのですがこれはちゃんと意味があります。

物語的には入部→詩をみせあいっこ→文化祭の出し物会議→文化祭準備→文化祭当日→END って感じの流れで進んでいきます。
このゲーム、一見するとただのギャルゲーにしか見えないのですが文化祭の出し物会議してる辺りから徐々に変な違和感がちらちら見えだしてきます。
特にそれが決定的に浮き彫りと鳴るのは文化祭準備しているとき。

いつも元気いっぱいのサヨリが何時になく落ち込んでいて心配した主人公が彼女の家に上がって相談に乗るとサヨリが重度の鬱病であることをカミングアウトしてきます。
サヨリは自分のことは忘れて主人公は他の女の子と幸せになってほしい、それが私の幸せであると言います。
そこから先は選択肢にもよるのですが、私は最初サヨリルートを通っていたのでサヨリの恋人になる選択肢を選びます。




サヨリはそれについで嬉しく思いつつも心のもやもやが晴れないとつぶやく。
辛いことがあったらいつでも頼ってほしいっと言ってその日はその場で解散。


そして文化祭当日。

いつも毎朝一緒にサヨリと登校していたのですが今日はサヨリが待ち合わせ場所にやってこず、起こしに行くか迷ったけど恥ずかしがって迎えにいかないで学校へ。
しかしやっぱり心配になって部屋に戻ってみたら・・・



ファッ!!?←リアルで声出た

ここからDDLCの世界がどんどん壊れていく。

プログラムの例外処理。


画像読み込みエラー。




文字化け。。

明らかにこのゲームがバグかなにかによって壊れていっていることがひと目で分かります。
一周目まであったいかにも「ギャルゲ!」感が一気に消え去り、残るのは底知れぬ言葉にできない恐怖のみ。
やり直そうとロードしようとするとセーブデータが全部消され、しぶしぶニューゲームを選択すると本来登場してくるはずのサヨリが現れず消えたまま・・・というか、最初からいなかったものとしてストーリーが進んでいく。
サヨリが本当にデータ上から消されてしまっているのである。なんてゲームだこれ・・・。

二週目の大筋は一周目で同じなんですが要所要所で一周目と演出が異なっている。
サヨリが居たおかげで調和の取れていたメンバー間の仲も崩れて人格否定発言まで飛び出したりもはや文芸部は崩壊寸前。



うわぁっ・・・


うわぁっぁぁああってかもうこれ詩じゃねーよ!


ユリが一周目の頃の慎ましい性格が吹っ飛んでいて、もはや主人公のことを異常に愛するヤンデレへ。
貴方の詩を書いた紙で皮膚を切って染みを体に取り入れて細胞の一つ一つまで貴方のことを愛しますってうわぁぁぁ・・・重すぎぃ・・!

そしてユリに告白されてYes/Noでは逆らったらどうなるかわからんからYesを選ぶと




あああああああああああああああ怖いいいいいいい!!!!!


その後、主人公はユリのしたいと一緒に教室で週末を過ごす・・ってか、ユリが延々と文字化けメッセージを語り続けるせいで移動ができなくて昼→夕→夜→昼を繰り返してそのままゲーム内で2日過ぎさせてた・・・。この演出は新しいわ・・・。

そして月曜日。文化祭の日にナツキとモニカが部屋に入ってくるのですがユリの死体を見てナツキは叫びながら退場。
一方モニカは「あらら・・・こんなにもスクリプトが壊れてたなんて」っとメタ発言・・・と思いきや「ちょっとまっててね、私が消すから」的な発言を良い・・・。


突如現れたコンソール画面を操作、ユリとナツキをデリートする。は?



そしてモニカがDDLCのプログラムを盛大に書き換えてプレイヤーとモニカしかいない閉鎖空間を作り上げそこにプレイヤーを閉じ込める。

通称just monika。モニカだけ。
この世界はひたすらモニカとおしゃべりするだけの部屋。ゲームを消して立ち上げてもタイトル画面なしに即この部屋に飛ばされ、セーブも必要ないと言われてブロックされ、会話をスキップしようものなら「そんなに忙しくしなくてもいいんだよ」って言って二度とスキップできないように改変される始末。
モニカは全てお見通し。Steamで遊んでいることもSteamのID名が何なのかも。ヒエッ
プレイヤーが出来ることはモニカからの告白を無条件に受け入れることとモニカのお話を聞くことだけ。それ意外は一切の操作ができない。

モニカは他三人と違ってこの世界が作られた世界であることに気づいており、モニカはDDLCのプログラム改変を行えることをカミングアウト。
サヨリはもともと精神疾患を患っていたのだがそれをモニカが悪化させるよう改変し、ユリもまた過剰に熱狂的になるよう改変。その結果がこの始末。
やりすぎちゃったせいで意図しない動きができちゃってそれが二週目がバグだらけになっていた理由。
なぜそんなキチガイじみた改変をしていたのかというと、モニカとプレイヤーが結ばれるようにするためだったとのこと。このゲームにはもともとモニカルートというものがなく、どれだけモニカ自身が頑張っても結ばれることは絶対にないのでプレイヤーが他の女の子とくっつくのを阻止するために改変していたのだ

なぜモニカはプレイヤーに恋しているのか。モニカのいるこの世界は作られた世界であり、所詮機械や人形、自分は孤独。しかしプレイヤーは違う。プレイヤーにはちゃんと意思や感情みたいなのがあって無限の可能性と広がりを持っている。ようはモニカは寂しいのである。
例えるとするなら今まで生き物に出会ったことがなくて今始めて自分と同じ人に出会えた・・・・そんな感じである。

此処から先は特定の行動を取らない限り本当に延々とモニカの話がループしてしまうのだが・・。
実はDDLCのデータファイルにcharacterっていうフォルダ名があり、そこにmonika.chrっていうファイルが置いてある。
これを削除するとモニカに異変が現れ、最終的にバラバラになって消え去ってしまう。

プレイヤーに裏切られたと憤るモニカ。もうその顔を見るだけで反吐が出ると怒り心頭。
しかしそれでもプレイヤーのことが好き。プレイヤーのことを忘れられないモニカ。
そもそもモニカはこのゲームを破壊した張本人であり、プレイヤーにとって嫌われる行動したことも事実。モニカはそれについて深く反省しいかに自分勝手だったかを認めゲームを元通りにする。
しかし元通りとなったゲームにはモニカがいなくなっていた。

四週目は一周目の時とほぼ同じになっているのだが、モニカだけがいない。
文芸部はモニカが部長だったのだがモニカがいないので変わりにサヨリが部長になっている。
四週目の文芸部はちょっと仲の悪かったユリとナツキが互いに尊重し合う行動を取ったりいかにもハッピーエンド的な流れに・・・・と思ったその時。

今度はサヨリが暴走。
部長になったことでモニカと同様、この世界のすべてのことがわかりコンソールをいじる権限も手に入れた模様。
モニカ部屋の時と同じように二人だけの世界で一緒に過ごそうと言って世界を改変しようとした瞬間、プロンプトにモニカが現れ危害を加えようとしたサヨリを消し去る。
このままだと文芸部に幸せが来ないことに気づいたモニカはサヨリに留まらず主人公、ナツキ、ユリ、そして文芸部を消し去る。

そして最後に真っ暗となった画面からモニカの声だけが聞こえ、練習していたというピアノの演奏に乗せて主人公にエンディングテーマを歌う。



その歌と共にエンディングロールが流れるのだがエンディングロールで現れるCG全てをデリートしていき、最後にはスクリプト、メニュー画面、最後にはゲームそのものをデリートし最後のお別れの手紙だけを残して以降このゲームは進行不能となる。


DDLCはこれで終了。


して、ここからが本当のプレイした感想なのだが、美雪とモニカの根底部分は一緒なんだけどプレイヤーの幸せを願ったかどうかが大きな違いか。
モニカは最後にプレイヤーの幸せを願ってゲームを消し、美雪は逆に幸せになるために様々な権限を剥奪した。
演出面についてはととのが美雪の行動でプレイヤーに恐怖を感じさせる一方で、DDLCはは突然画像が乱れたり目と口が真っ黒になったり視覚面で恐怖を訴えてくる感じだったのでこの辺りはそもそも比較対象にすらなっていないのかなって感じ。

ぶっちゃけて言えばやっぱりもう少しボリュームほしかったかなっていうのが正直な所。
ととのの一周目は6~7時間ぐらいかけてドッシリ腰を据えてギャルゲをやるので美雪やアオイに感情移入した後にどんでん返し喰らうのでトラウマレベルで傷が残るんだがDDLCは一周目がせいぜい1時間半程度で終わる上に各キャラにそこまで感情移入出来るような深いイベントが起きるわけでもないので、ロスがあったかどうかと言われると多少はあったけど、ととの程ではなかったかなってのが本音。
DDLCはととのと比較するよりFive Nights at Freddy'sの方に近いような気がしなくもない。

DDLCにはハッピーエンドがなく、どうあがいてもDDLCが削除される結末しかないからロスした気持ちにならざるを得ない感じ。
こうかくとあんまり面白くなかったかのような感じに見えてしまうが決してそういう訳ではなく、女の子はちゃんと可愛かったしかわいいだけかと思ったらいきなりサヨリが自殺するドのつくインパクトを与えてきたり、そこからゲームがバグりはじめてゲームのあるディレクトリにいつのまにかテキストや画像が生成されてこっちの世界に侵食しつつあるのはととのにはない作りでとっても面白かった。特にキャラクターフォルダの仕組みは他にはないシステムでものすごく革新的だなとは思った。(少しだけ四八(仮)の登場人物移動と似てるなとは思ったけどあっちは伝説のクソゲーなのでノーカウント
人は選ぶと思われるが誰かに勧めたいゲームの一つですね。


以下オマケ


全CG回収したときの最後のレターがモニカからではなく開発者からのレターに変わる。



オマケ2


ナツキちゃんが可愛くて辛い。



ああかわいい。

はいかわいい!!


・・・・・。


あの、DDLC健全版なのがいちばん惜(ry+やめろ


戻る