フランちゃんがホームレスになって可哀相な目に遭う話



時代は進み現代日本から資本主義の概念が消え幻想入りを果たす。
高度経済成長期の突入と大量生産により裕福な暮らしが広がる一方、競争に敗れ負け犬と化す少女もいた。
これは家を失い負け犬となったかつて高貴な存在と呼ばれたスカーレット姉妹のお話。


「ゴホッ、ゴホ・・」
「お姉様・・」

苦しそうに咳き込むレミリア。
幻想郷トップの資本を目指したが彼女は競争に敗れ借金を背負い負け犬の烙印を押されていた。
激務により体を壊し路地裏に作った横になることぐらいしか出来ない天井の狭い段ボールハウスで姉妹揃って生活していた。

「お姉様、ほら薬・・」
「フラン、一体この薬・・お金はどうしたの」
「良いから」
「・・ありがとう、フラン・・」

レミリアはぎゅとフランを抱きしめ感謝しながら薬を飲む。この薬がなければレミリアはたちまち病状が悪化し苦しむ事だろう。

「(何とかしてお金稼がなきゃ・・)」


レミリアの容態が落ち着いたのを確認してフランは街に飛び出した。
原色で光り輝くネオンサイン、つんざく音でけたたましく鳴り響く電子広告板。
フランは人目を避けるように建物裏へ周る。
悪臭立ち込めるゴミ捨て場。そこに素手を突っ込み使えるものがないか探す。

「痛っ・・」

ゴミ袋の中に釘が捨てられており手を切ってしまう。しかし釘は貴重な資材だった。
フランは更に生ゴミへ手を伸ばす。殆どは腐敗して食べるのは難しい状態だったが口に合わなかったのか変なクリームが塗られた齧られたパンを見つける。ご馳走だ。
フランは喜びながら生ゴミで汚くなった手を何とか服で拭ってから掴む。他にも数滴のこされた酒やジュースを一つの瓶に集約させ飲み水を確保する。

「あっ、あっちに捨てられた絵がある」

この絵は誰かに買ってもらえるかもしれない。フランは絵を持って路上に出る。


「この素敵な絵を誰か買いませんかー」

フランが作り笑いを浮かべて人々に声をかける。だが人々の殆どの反応はフランの体から発せられる悪臭と汚れた衣服を見て鼻をつまむような仕草をわざと見せつけたりと冷酷なものだった。

「おいおい落ちぶれた吸血鬼の妹さん何やってんのさ」

元々一定の知名度を誇っていたフラン。
そのせいで今落ちぶれた自分を見て笑う者が後を耐えない。だがそんな事で一々悲しむ事が出来ないほど今の暮らしは切羽詰まっていた。
フランは健気にも絵を買わないかと取引を持ちかけた。しかし肩を突き飛ばされ汚い水溜りの上で転んでしまう。

「う・・うう・・」

気づけば突き飛ばした人はいなくなっていた。フランはそれでもめげずに立ち上がり絵を買わないかと人々に声をかけた。
するとお婆さんが声をかけてきた。

「素敵な絵ね。1万円で譲ってくれないかしら」
「あ・・ありがとうございます!」

その絵にそんな価値はなかった。
しかしこの人はフランがホームレスだという事を知ってる上で困っているものを助けたいという一心で絵を買ってくれたのだ。
フランは暖かい心に触れて思わず涙が出そうになるがグッと堪えて絵と引き換えにお金を手に入れた。これでまた薬が買える。フランは先程手にした食べ物と共に家へ帰る。



その帰路の途中だった。

「おいおいあれ負け犬フランじゃねーか。ちょっとこっちこいや」
「あっ・・」

ギャングの集団に呼び留められ足を止めるフラン。

「うわくっせー。いくら可愛いとはいえ犯す気にもなれねー!」
「見ろこいつ金持ってんぜ。犯さねー代わりに貰ってくぜ。」
「あっ・・だめ!それお姉様の薬を買うために・・!!」
「うるせぇ!」
「っ!」

拳で顔を殴られるフラン。
今幻想郷は資本を持つ者が正義だ。資本を持たないフランにこの者にやり返す力も能力もなかった。

「お、お願いします!フランのことを犯していいから1万円返してください!」

フランは汚い地面に額を擦り付けながら懇願する。

「好きなだけフランをイかせて遊んでもいいです、何人回されても良いです!だからその一万円だけは・・」

ギャングがフランの頭を踏みつけ唾を吐きかける。

「おい、金に困ってるなら体キレーにしてきな。そしたら抱いてやるよ」


「う・・ううぅ?・・」


あまりに辛すぎる仕打ちに思わず泣き出すフラン。

「何泣いてんだよ、仕方ねぇなら遊んでやるよ」

そう言うと男はフランを立たせ徐にフランの股へ手を伸ばした。
乱暴に下着の上からクリの当たりを擦り、揺らし、震わせた。フランの口から女の悲鳴が漏れ脚を震わせた

「おら、イクならイクってちゃんと言えよ」
「あっ??も、もうイきますっ・・!??」
「イクの早すぎだろ!」
「だ、だってフラン負け犬になってから一杯犯されて・・体が敏感に・・??あっ??イグッ!??」

フランの体が艶かしくビクンと跳ね上がる。続け様にクリを執拗に弄りフランを休ませない

「イギますっ??!またイグぅ!??」

下着から吸いきれなかった愛液がポタポタと滴り落ちる。
その後も代わる代わると男達に回されクリに膣中に好き放題弄られフランは恥辱と屈辱にまみれた絶頂を幾度も迎えた。満足した男達はフランを解放する。


「はぁっー!??はぁっー!??こ、これで・・」


「んじゃ100円な」

フランが絶望した顔で男を見上げる。
「や、約束がちがっ・・!」
「犯すっつーのはちんこいれる事で指で触るのは犯すに入らねーよ。こんなん遊びだっつの」

酷い理屈だった。だがいくらここで叫んでもフランの言い分は誰も聞き入れてくれない。ここはそういう所なのだ。

ギャングの集団は笑いながらフランの元を去っていった。
フランは心をなるべく無にして立ち上がる。股から太ももを伝う滴をいくつも垂らしながら。




しばらくしてからフランは段ボールハウスへ戻った。

「フラン?どうしたのその顔の傷?」
「あ、えっと転んじゃって・・フランドシだから」
「本当に・・?」
「あ、それよりお姉様見て!ほら!パン!ちょっと齧られてるけどこんなにあるよ!食べて」
「フランが食べて。私殆ど役に立っていないのに・・」
「フラン直接拾って一杯食べたからもうお腹一杯!だからお姉様、ほら」
「・・ありがとうフラン、きっと誰からも愛されるわ」

「あ、そうだ・・え、えへへ・・みて・・」

フランはそっと握りしめていた100円をレミリアに見せる。
ギャングに辱められた屈辱の100円。その100円にすらフランはすがりつかなくてはならない100円。

「お金・・100円拾ったんだ。ふ、フラン今日ついてた・・きょ、今日はいい日だったなぁー」

へらへらと笑うフラン。
ふとレミリアはフランが涙を流していることに気がついた。

「フ、フランっ・・やっぱり何かあったんじゃ」

「あっ・・違うの、ちょっとアレルギーが・・本当に何でもないから」

フランは辛い気持ちを隠すようにぎゅっとレミリアを抱きしめ、レミリアもそれに応えた。


「ねえお姉様、フランはこれでも幸せだから・・。仕事で死にそうなほど忙しそうにしてたお姉様を見るのは辛かった。
でも今はこうして一緒に居られる時間が増えてフランは嬉しいの。確かに貧乏になったし辛い事もあるけどそれでもフランは今の方が幸せだから・・。だから大丈夫・・」


2人は愛を確かめるようにボロボロな体を抱きしめあった。ゴワゴワでガサガサな髪の上から頭を撫で合う。
幻想郷はこれからも経済成長し豊かになっていくだろう。だが急激な成長によって生まれる現代社会の闇闇。スカーレット姉妹はこの闇の中で過ごし続けるのであった。負け犬として。

END


元ツイート

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可哀想は可愛い。

時代は進み現代日本から資本主義の概念が消え幻想入りを果たす。高度経済成長期の突入と大量生産により裕福な暮らしが広がる一方、競争に敗れ負け犬と化す少女もいた。これは家を失い負け犬となったかつて高貴な存在と呼ばれたスカーレット姉妹のお話。

— れみこん?? (@remikonhurakon) January 4, 2023


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