もしもゼルダの伝説の登場人物がキュピル達だったら?


時代:時のオカリナ
本編と設定が違う物:全て
元ネタ:ゼルダの伝説時のオカリナ

ハイラル王国には、緑深き森が広がっていた。その森にはデクの樹という大木があり、その木によって森は守られてきた。この森には、コキリ族という種族が住んでいる。彼らはみな子供の姿をしており、それぞれが一人前の証である妖精を一匹ずつパートナーとして従えていた。

そんな中、コキリ族で唯一妖精も居なければ子供でもない何のためにこの森にいるのか分らない青年ヘル
仲間に半人前どころか邪険に扱われながらも平和な日々を過ごしていた。

ある日、ヘルは悪夢にうなされる。巨大な門の前に立っていて、1頭の馬が目の前を駆け抜けていく。
その馬には少女が乗っていて、何かを訴えるようにこちらを見ていた。その直後、大きな馬が現れる。
その馬には黒い顔をした大男が乗っていて、こちらを挑戦的に見下ろす。その直後、ヘルは夢から覚めた。

しかし、その悪夢を見るのは一度だけではなく、悪夢を見る日が連日続いた。

そんなある日、ヘルの元に「ジェスター」という妖精がやってくる。ヘルは妖精が自分の所へ来た事を一応喜ぶが、
コキリ族の守り神である『デクの樹』が魔物によって弱っていることをジェスターから聞かされる。

ヘルはジェスターの指示通りにデクの樹に向かう。しかし、それが壮大な冒険の始まりになるとは知る由もなかった。



いざ、さっそくデクの樹へと向かうヘル。しかし目の前に琶月という名前の少女が現れる。

琶月
「やい、ヘル!そんな貧弱な装・・備・・で・・」
ヘル
「あぁ?」
琶月
「・・・あの・・。台本によるとこの時点ではまだリンク・・じゃなくてヘルさんは剣も盾も装備していないようですが・・。
というか、何で巨剣とガチガチの鎧をつけているんですか。いつもの装備じゃないですか!!
ヘル
熟練プレイヤーならミドに話しかける前に既に剣と盾ぐらい揃えてるだろ、そのぐらい分れカス。」
琶月
「あぁ!!酷い!」
ファン
「話しが進まない上に条件は揃えてあるので早くどいてください、琶月さん。」

琶月
「一瞬で終わる出番!!!」



琶月に実力を認められ今度こそデクの樹へ向かい、そして辿りつく。

ジェスター
「長老〜。連れてきたよ〜!」

10cm程度の大きさの妖精がデクの樹へと飛ぶ。

デクの樹
「おぉ・・・ヘル。よくきた・・。お前に話さなければいけないことがある・・・」
ヘル
「どのくらい時間がかかる?」
デクの樹
「うむ・・・話せば長くなるが聞いてもらわねばならぬ・・・。」
ヘル
「長いのは困る。三行で話せ。」
デクの樹
「ハイラルの危機。
精霊石集める。
マスターソードでガノン倒す。」

ファン
「ヘルさん!台本通りにお願いします!!」
ヘル
「二週目プレイヤーは大抵ここはトイレ行って誰も聞いてねーよ。」

ファン
「あぁ・・・目眩がしてきました・・・。もうアドリブに任せます・・・。」



デクの樹から精霊石を託され森の外の世界へ旅立つことになるヘル。
森の精の言葉に従いハイラル城で神に選ばれし姫「ゼルダ姫」・・・じゃなくて「輝月姫」に会いにいくヘル。

ジェスター
「ヘルー。凄い嫌な表情してるよ?どうしたの?」
ヘル
「姫に会いたくねぇ・・。とっとといくぞ」


後ろ向きになりバックステップでひたすらハイラル城へと向かう。

ジェスター
「何で後ろ向いて走ってるの?」
ヘル
「Z注目しながら後ろに下がるとバックステップになる。こっちの方が普通に走るより早い。」


ハイラル城下町へと辿りつくヘル。
さぁ、ヘルは輝月姫に会う事ができるのか?




ジェスター
「輝月姫はあのお城の仲にいるよ!お城の兵士の監視の目を潜って行かないとね。」

赤い髪の少女が鎧と槍を持って城の中を巡回している。

ヘル
「(琶月じゃねーか・・・。何役受け持ってんだよあいつ・・・。)」
琶紅
「残念でしたー!琶月じゃなくて琶紅でーす!
・・・あ、その武器降ろしてください・・・。見なかったことにしますから・・・。」

ファン
「何で琶紅さんがここでも出てるのですか?」
キュピル
「小物役は琶月と琶紅が一番似合う。」



                                                琶月&輝月「ふゅ〜〜じょん!」

警備の目を潜り抜けついにヘルは輝月姫に会う事が出来た!


ヘル
「・・・てめーが輝月姫か・・。」
輝月
「癖者が・・ここで斬り捨ててくれる!!」
ファン
「話しを進めてください!!」


ヘル
「(チッ)」
輝月
「・・・おぉ、そなたがお告げに現れた緑の勇者か。なんという悪人面、悪人を倒すには悪人しかおらぬのぉ。」
ヘル
「貴方が輝月姫か、なるほどこの程度の器の者じゃ何度でもハイラルは危機に陥るな。」
ファン
「もうカットします。キュピルさん、どうみても配役ミスです。」

キュピル
「ごめん。」



夢のお告げにより既にハイラルに迫るガノンドロフ役のルイの魔手を察していた輝月姫は、
聖地への扉は時の神殿に存在し、その「時の扉」を開く鍵はヘルの森の精霊石と
残る二つの精霊石、そして王家の秘宝「時のオカリナ」であると告げ、同時に他の
二つの精霊石を魔王ルイよりも先に集めるよう依頼する。

輝月
「この窓を覗ける物なら覗くが良い。そこに魔王ルイ・ドロフが見えるじゃろう?
それとも節穴な目を持つお主には見えぬか?」
ヘル
「あいつがハイラル王国を陥れようとする魔王ルイ・ドロフか。
それと言葉の意味をしっかり理解してから話せ、カス。」
ジェスター
「二人ともニコニコしてる〜。仲良いんだね〜。流石勇者とお姫様!」
ヘル
「そうだ。ハイラル王国を救うためにも手を取り合わなければならない。」
輝月
「その通りじゃ。」
ヘル
「この世界を救うための冒険を続けるのに資金が足りない。賄ってもらえないか?」
輝月
「我が国はルイ・ドロフのせいでそれほど金銭的余裕がない。」
ヘル
「自国の危機にルピー一つ払えぬとは絶望的だな、輝月姫よ。」
輝月
「お主はその危機をも乗り越えられる勇者だとワシは信じよう?
それともお主は資金がなければ何も出来ぬ貧弱な勇者なのか?」
ヘル
「(こいつ・・・!!)
そんなことはないがよくよく考えれば輝月姫、君はただのお子様な訳だ。
財政権限を与えられていないのだな?それでは仕方ないな。」
輝月
「(こやつ・・・言いたい放題言いおって・・・)
そう言う訳ではない。誠にハイラル王国はルイ・ドロフのせいで危機に瀕しておる。」
ジェスター
「(ヘルー、あっち見て。)」
ヘル
「(あ?)」

ファン
「(そろそろ進んでください。)」(カンペ


ヘル
「・・・わかった。残りの精霊石を集め見事ルイ・ドロフを倒してみせよう。」
輝月
「ハイラル王国の未来は全てお主一人にかかっておる。しくじるでないぞ。」
ヘル
「(何だこいつ・・何で上から目線なんだ。)
お辞儀一つもなければ誠意も感じられない。本当に危機に瀕していると思っているのか?」
輝月
「当たり前じゃろう。」
ヘル
「それならばお辞儀一つして見せろ。」
輝月
「ふっ、お主が見事精霊石を三つ集めルイ・ドロフを倒す事が出来たならな?
ま、やたらと人を疑うお主では無理かもしれぬが。」
ヘル
「こいつ・・・そろそろ殴るぞ!」
輝月
「望む所じゃ!!」

ヘルが巨剣を抜刀し輝月も刀を抜刀する。

ファン
「カットカットカーーーーーットです!!
・・・ず、頭痛がします・・。」
キュピル
「ヘル・・輝月・・・頼む、台本通りに(ry」
輝月
「ぬぅ・・・。」
ヘル
「チッ、気にくわねぇ・・・。」
キュピル
「ああもう(ry」
ファン
「・・・あらかじめ用意した編集ムービを流しておきます。」


恭順を装って国王に近づいたルイ・ドロフは密かに聖地への道を探っていたが、
王は輝月姫の夢のお告げを聞き入れてくれないというのだ。
頼れる者が他にいない以上、先手を打って聖地へ到達しトライフォースの力を以って
ルイ・ドロフを打ち倒すしかない。
輝月姫が時間を稼ぐ間に、ヘルは残りの精霊石を集めることになった。


ヘルはまず、デスマウンテンへと向かった。
そこはゴロン族が住む山。炎の精霊石はゴロン族をまとめているリーダーダルニアが持っている。
さっそくダルニアへ会いに行くヘル。

カジ(ダルニア役
「貴様がヘルかぁっ!!!」
ヘル
「(うわ、こいつ誰だ!?)」

キュピル
「(カジ懐かしいな・・・)(シーズン13参照)」

カジ
「炎の精霊石が欲しいだと?それならまず俺の頼みを聞け。」
ヘル
「は、はぁ・・・?」

ヘルはゴロン族からの頼みを聞きそして信頼を勝ち取り、協力も得て炎の精霊石を手に入れることに成功した。
続いてゾーラ族が住むゾーラの里へと向かうヘル。

ゾーラ族の娘ルト姫が水の精霊石を持っているらしい。
そのルト姫に会いに行くヘルだがルト姫はシャブシャブ様にご飯をあげにいって以来帰って来ない。
調査の結果、ルト姫はシャブシャブ様のお腹の中に居る事が判明。
様々な手段を行使してシャブシャブ様のお腹の中に入り、そしてついにルト姫と接触する。

キュー(ルト姫役
「えぇー!そなたのような貧弱っぽそうな者が助け人じゃとー?
・・・この際贅沢は言わぬから私を助けなさい!」
ヘル
「へーへーっと・・・。(片手で持ちあげる」
キュー
「ひゃっ!(原作再現

そしてシャブシャブ様のお腹の中に巣食う魔物を退治。
見事ゾーラの里へと戻って来れた。

キュー
「そなた中々やるではないか!!見直したぞ!」
ヘル
「(早くおわんねーかな・・・)」
キュー
「そういえばそなたは私に用があったそうだな!私に出来る範囲で協力するぞ!
・・・何?水の精霊石が欲しい?・・・ゾーラ族の掟でこの水の精霊石を渡す者は結婚の相手だと決めておるのじゃが・・。
そなたなら問題ない!この水の精霊石を受け取るがよい!」


『水の精霊石を手に入れた!
・・・変な約束もしたけど気にしないことにしよう(原作(ry


ガノンドロフの魔物を打ち倒し他の種族の信頼と協力を得て、三つの精霊石が揃った。
渋々輝月姫の元へ向かうヘルだったが、奇しくもルイ・ドロフの強襲を逃れる輝月姫と
すれ違うことになってしまう。

ヘル
「雑魚!逃げんな!!!」
輝月
「今すぐ斬り捨てるぞ!!」
ファン
「台本通りに動いてください!!!!」

輝月姫の行方を問うルイ・ドロフ。黙って巨剣を抜くヘル。緊張が走る。

ルイ
「俺様と戦うというのか?いい度胸だ、気に入ったぞ小僧…」
ヘル
「ブッ倒してやる!!」
ルイ
「あ、その本当に戦ったらきっと負けるのでやめてくださいね。

それより台本!!!!」
ヘル
「・・・すまねぇ。」
ルイ
「吹き飛ばしますね。」
キュピル
「そういうのは黙ってやってくれないか?編集するのかなり大変なんだよ・・・。」


ルイ・ドロフは事も無げにヘルを吹き飛ばすと輝月姫を追って走り去った。

身を隠した輝月姫の消息は判らないが、少なくともここで引き下がるわけには行かない。
すれ違いざまに託された時のオカリナに込められた輝月姫の思念とあからさまな輝月からの殺気を読み取った
ヘルは時の神殿に赴き、精霊石を並べ時の扉を開こうとする。

ジェスター
「ヘル!ここで時の歌を吹くんだよ!」
ヘル
「あぁ・・ちょっとまってくれ・・。」

カーン(失敗音(原作(ry


カーン(失敗音


カーン(失敗音


キュピル
「(ヘルに演奏のセンスはなかった・・・)」


数十分の死闘の末ようやく時の扉を開くことに成功する。
しかし時の扉の先には聖地など無く、一本の剣が台座に安置してあるだけであった。
ジェスターによると、これが伝説の退魔の聖剣「マスターソード」であるという。
マスターソードを台座から抜き放つヘルだったが、それと同時に意識が遠のいていく。
薄れゆく意識の中でルイ・ドロフの嘲笑が木霊する。

ルイ
「ガーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!」
ジェスター
「違和感な〜い!」
ルイ
「怒りますよ!!!」

キュピル
「(怖・・・。人選は間違っていなかった・・・。)」
ルイ
「キュピルさん、今失礼な事思いませんでしたか?」
キュピル
「滅相もございません!!!」
ファン
「・・・収録中ですよ。」


ヘルが再び目を覚ますと、そこは見たこともない場所だった。
現れた謎の老人役のギーンに促されヘルが自分の姿を確認すると、そこには成長した青年の姿が…

ギーン
「(クソが・・・)」


老人の話すところによると、あのマスターソードこそが聖地への最後の鍵だったらしい。
そしてマスターソードは心悪しきものには絶対に抜くことができない聖剣。
しかしヘルがマスターソードを得るにはまだ幼すぎたため、その魂と肉体が七年もの間
聖地に封印されてしまったというのだ。
その間にルイ・ドロフはまんまと聖地に侵入しトライフォースを手にしてしまった。
七年後のハイラルはトライフォースの力で大魔王となったルイ・ドロフが支配する世界…。


ヘル
「(勇者に全てを任せ逃亡する姫・・クズがぁ・・・)」
ジェスター
「?」


しかし、老人はまだ希望があると言う。
古の血を引く者達が賢者として目覚め、六人の賢者が揃えば魔王を封印することも
可能である、と。
そして太古に時の神殿を建てたその老人ギーンもまた賢者の一人であった。
残る五人の賢者を求め、時の勇者ヘルはマスターソードを手に7年後の神殿に降り立つ。

神殿から立ち去ろうとしたその時ヘルの前に謎の青年が現れる。
彼はミーアと名乗り、王家を影から守護するシーカー族の末裔だと語った。

ジェスター
「え?ミーアって男だったの?」
ミーア
「役を与えられているに過ぎない。」
ジェスター
「じゃー女?」
ミーア
「今収録中だ。」
ジェスター
「あー!話し逸らしたー!!」
キュピル
「頼むから演義続けてくれ。」



以後、賢者を求めて東奔西走するヘルの前にシークは幾度となく現れては手を貸す。

ミーア
「ここは森の神殿。君の幼馴染がここに捕らわれt・・・ん、ヘルはどこにいった。」
ジェスター
「もう神殿の中に入っちゃった。」


森の神殿のボス、ファントム・ルイを倒し賢者を救出!

ジェスター
「やったね、ヘル!」
ヘル
「正直本物より強い。
(事実



賢者を探すうちにヘルが森に迷い込んだハイラル人であり、宿命を感じた
森の精によりコキリ族として育てられてきたことも判明する。
そして少年時代にヘルと深く関わった者達が次々と賢者として目覚めていく。
ギーンがそうであるように賢者は神殿の中で外界と隔絶されたまま、神殿の守護者
として永久に生きていくことになる。
残った賢者を助けに行くヘル。

ミーア
「広大な湖の下に水の神殿がある。ゾーラ族の力を借りなければ攻略は不可能だろう。」
ヘル
「潜水には自信がある。行ってくる」
ミーア
「・・・ヘルこそがゾーラ族そのものであった。」

キュピル
「(もうどうにでもなれ・・・)」




大人キュー
「おぉ!ヘルではないかー!!7年ぶりだなー!
あの時の約束を忘れたとは言わせないぞ。妻を7年も放置するとは薄情な奴だ・・・。」
ヘル
「ガボボガボガボッ(俺今潜水してんだよ!!呑気に会話してる暇ねぇっ!!!)
大人キュー
「こ、こらヘルどこへ行く!!
・・・お父さーん!!これじゃ映画になんなーい!!!」
キュピル
「その一言さえなければ何とでもなった。」

琶月
「いいな!いいな!キューさんその台詞私にも言ってくださいー!!」
大人キュー
「お父さーん!!これじゃ映画に(ry」
琶月
「ち、ち、違います!!あああああああ(ry」
ディバン
「静かにしろ・・!この後の脚本変更に必死なんだ・・!」


・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。

冒険の果てについに六人の賢者が目覚めた!
しかしギーンによると時の神殿にヘルを待つ者がいるらしい。
神殿の中でヘル待っていたのはミーアであった。
魔王ルイ・ドロフとの最終決戦の前に、シーカー族に伝わるトライフォースの影の伝説
をヘルに聞いてもらいたい、と。


『トライフォースは馬鹿力・悪知恵・無謀の三つの要素から成り立つ。
トライフォースに触れた者がその三つを兼ね備えれば、全てを超える神の力を得る。
しかしその資格無き者ならばトライフォースは三つに砕け散るだろう。
あとに残るはその者が信じる心のみ。
完全なる力を望むなら失われた二つの力を奪い、取り戻すべし。
そして失われた二つの力は新たに神に選ばれた者の手に宿るであろう。』

ミーアは話を続ける。
七年前のあの日、確かに伝説は現実のものとなった。
ルイ・ドロフがトライフォースに触れたとき、その手に残ったものは悪知恵のトライフォースだけだったのだ。
そして悪知恵のトライフォースを用いて魔王となってからも、彼女の野望が尽きることはなく
完全な征服を求めて残る二つを探していたのだという。

ミーア
「残る二つのトライフォース…すなわち馬鹿力のトライフォースは君の手に宿っている。
そして残る無謀のトライフォースの持ち主…七人目の賢者にして、賢者たちの長…」

ミーアの手にトライフォースの紋章が眩しく輝く。
閃光が収まりヘルの前に現れたのは、七年のときを経て成長した輝月姫であった。

ヘル
「無謀のトライフォース、お似合いだぞ、クズ。」

輝月
「馬鹿力とはまさにお主のためにあるようなものじゃな。」

キュピル
「何がだよ。早く進めろ」

ファン
「(胃が痛いです・・・)」
テルミット
「(ファンさん・・・胃腸薬です。編集手伝いますから・・・)」


魔王の追跡を逃れるためとはいえ、今まで正体を偽って接してきたことを詫びる輝月姫。
マスターソードがヘルを聖地に封印するという予測外の事態が起こったあと、
彼女はヘルの帰還『だけ』を信じて七年間逃げ続けていたのだという。

ヘル
「つーかガノンは聖地に入れたんだろ?あーあ、お前が逃げなければ聖地に入ってトライフォース
手に入れられたのにな!あーあ、もったいね。逃げ腰のせいでチャンス逃して・・・クズのやることじゃねーか。あ?」

輝月姫が怒りにわなわなと震えている。

輝月姫
「ええい、ルイ・ドロフ!!はよワシを捕まえ!!台本にそう書いておるぞ!!こやつと一秒とでも早く離れたい!!
ファン
「メタ発言はやめてください。」



全ての賢者の力が揃った今、魔王の力を打ち破る「光の矢」がヘルに授けられた。

ヘル
「(矢なんて一度も使ってねーけどな。)」
キュピル
「(どんな攻略してるんだよ。矢を撃たないと開かない鉄格子とかどうしてんだ。)」

ヘル
「破壊すればいい。」
キュピル
「(ファ、ファン・・・頭痛が・・・この様子だとダンジョンもきっと編集だ・・・)」
ファン
「(・・・・・次進めます。)」


突如その時、神殿を地震が襲ったかと思うと輝月姫の体が結界に包まれた。
今までヘルを泳がせていた甲斐がと合ったと、うそぶくルイ・ドロフの声が響く。
輝月姫はヘルを見下しながら虚空へと消え去り、残されたヘルは輝月姫に顔面に一発お見舞いするために
ルイ・ドロフの本拠地へ急ぐのだった。

ジェスター
「急いで輝月姫を助けないと!」
ヘル
「ああ(助けてぶん殴ってやる)」
ジェスター
「協力的〜。」(盛大な思い違い

六賢者の力でルイ城への道を切り開き、最上階のルイ・ドロフの元に到達したヘル。
そこには、さらわれた輝月姫もVIP待遇で閉じ込められていた。

輝月姫
「琶月、水を持ってこい。少し摘み物も欲しい。代えの衣装を早く用意せい。」
琶月
「あヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁ(ry」


ルイ・ドロフが溜息をつく。

ルイ
「・・・進めます・・。
貴様らには過ぎた玩具だ…トライフォース・・返してもらうぞ!」


馬鹿力・悪知恵・無謀のトライフォースの継承者三人が一同に会し、それぞれが共鳴する。
ついに時の勇者ヘルと大魔王ルイ・ドロフの戦いが始まった。

ヘル
「うおおぉぉぉるああぁぁぁっっっっ!!!!!」


ルイ
「あ、痛!痛っ!!ちょ、ちょっと起き上がらせる時間・・・あぐあっ!」

マスターソードと光の矢、そして勇気のトライフォースの前にガノンドロフは倒れた。
が、実際は攻撃嵌めの前に倒れただけだった。(強いよね。
しかしルイ・ドロフは最後のあがきで城を崩壊させ、二人を道連れにしようとする。
お互い足を引っ張り合いながら何とか脱出したヘルと輝月姫だったがそれもつかの間、
瓦礫の下から飛び出したガノンドロフがトライフォースの悪知恵を暴走させ、巨大な怪物「ルイゴン」へと変貌する。

ジェスター
「あー!〜〜ゴンは私の特許だよ!!このジェスゴンがゆるさな〜い!!」

なんと妖精ジェスターが怪物化!!

琶月
「ああぁ!ジェスターさん!貴方がその姿で居られるのは三分間だけですよ!!」
キュピル
「もう何が元ネタだか分らん・・・。」



ジェスターの強烈な体当たりにルイゴンが転倒。
その衝撃でどうでもいいマスターソードを弾き飛ばされるなどはしたが、
最後はヘルの攻撃の前に倒れるルイゴン。
そして輝月姫達賢者の怨念により、ルイは永久の闇の彼方へと封印された。

ルイ
「いつの日かこの封印が解けたとき、貴様らの一族を根絶やしにしてくれる!」



「我が手に、悪知恵のトライフォースある限り…」という言葉を残して。





立ち尽くすヘルに対し輝月姫は言う。


輝月姫
「死ぬがいい。」
ヘル
「ぶっ殺してやる。」
キュピル
「てめーらいい加減(ry。」


キュー
「お父さん落ちついてー!!」


輝月姫は物凄い不満そうな顔をしながら言う。
己の未熟さを省みず聖地を制御しようとし、この戦いにあなたを巻き込んでしまったこと、
それらは全て自分の過ちであると。
そして今こそ、その過ちを正さなければならないのだと。

時の扉を閉ざし、聖地とマスターソードを再び眠りにつかせ…しかしその際に時を旅する
手段も失われてしまう。

だから時のオカリナを用いて、賢者の最後の力でリンクを七年前の時代に戻そうというのだ。
少し迷いながらオカリナを手渡すリンク。同じく迷いつつ受け取るゼルダ。

輝月姫
「これでもう二度とお主に合わずに済むな。せいせいする。」
ヘル
「(過去に戻ったら子供時代のこいつを蹴り飛ばしてやる・・・)」

失われた時(空白の七年間)を取り戻すため、ヘルは時をさかのぼる。

少年時代のヘルが、光とともにマスターソードの台座の前に降り立つ。
すると、ヘルの前から相棒の妖精ジェスターがいずこかへと飛び去った。
全てから解き放たれたヘルは一度も使わなかったマスターソードに背を向け、歩き出す。



その後、ハイラル城の中庭で窓を覗き込む輝月姫の前に現れるヘル。
序盤での出会いと全く同じ形で再びめぐり会う二人。




ヘル
「死ね、カス!!!」
輝月
「癖者め斬り捨ててくれるわ!!」


キュピル
「最悪・・・。」





FIN







・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



数週間後。

キュピル達が作った 輝月姫の伝説・時のオカリナ がナルビクの映画館で上映された。
空前絶後の内容に人々は驚き、楽しみ、そして感動の涙を流しながら劇場を跡にしていった。

ルイ
「あ、あれ・・?一体どういうことですか?これは・・・。てっきり批難の嵐が来ると思っていたのですが・・。」
ヘル
「・・・せっかくだ。俺達が作った映画見てみるか。」
輝月
「そうじゃな。」
琶月
「うんうん!!」

四人が皆に内緒でこっそり映画館に行き 輝月姫の伝説・時のオカリナ を見に行く。

・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ヘル
「・・・はっ?なんじゃこりゃ?」
輝月
「ぬ、ぬぅっ・・・!?」

スクリーンには緑の服を着た小さな戦士。・・・彼の名前はリンク。
そしていかにも王女様と思わせる王の娘。彼女の名前はゼルダ。
そして従順な配下と見せかけ国家転覆を目論むガノンドロフ。

・・・今回の撮影に使われた部分が一切出てこない。

ヘル
「どういうことだおらぁっ!!」
ルイ
「ヘルさん、今上映中です!!」
ヘル
「ちっ・・・。」

結局最初から最後までヘル達が出る事は無かった。





数週間後。


キュピルは興行収入を全て持ち逃げして何処かに逃亡。この事に全員疑問と焦りを覚える。
そして更に数週間後。


著作権違法、映画上映放送権なしでの放送、海賊版など様々な罪を着せられて

刑務所にぶちこまれてこの話しは終了した




めでたしめでたし。


続く