鉄道の使い方が分らない



==ジェスターと琶月が日本にやってきてから10日目・・・・



「あー、疲れた疲れたー。」


「あ、おかえり。」

「コンビニっていう所でのアルバイトも思っていたより楽じゃないですよ。」

「あれ、アルバイト受かってたんだ。」

「受かってますよ~。一体誰のために働いていると思っているんです?」

「私に尽くすのは義務。」

「はいはい。」

「冗談は置いて、本当によく受かったね。年齢の問題で絶対引っかかると思ってたのに。」

「そこの店長さん意外と良い人なんですよ。今の事情をちょっと説明してみたら・・・・」

『親に見捨てられ、可愛い娘一人を養いながら生き貧乳である事にもめげずに頑張って生きているなんて・・・オーイオイオイオイ可哀想だから雇ってあげる。お金も困窮してるだろうから日払いにしてあげる』」

「って言ってくれました!!!」

「めっちゃ哀れまれてる!」

「まぁ、哀れなのは貧乳って所ですかねー。」

「店長のセリフ、セクハラだよね?」

「え?そうなんですか?貧乳ってからかわれる日々が続いているので全くそうだとは知りませんでした・・・。」

「まー、琶月は見た目からして凄い貧相だから。言いたくなる気持ちもわかるかな。」

「失礼ですね。これで私の胸の大きさが人並にでもあれば現代のクレオパトラって言われたのに。」

「クレオパトラを今風に言うと黒ギャルだけどいいの?」

やっぱり遠慮しておきます・・・。ところで、お金もだんだん溜まってきましたけれど・・・
ジェスターさん、アノマラドに帰るためのアイテムってどこで売っているんですか?」

「しらな~い。」

「ちょっとー?無責任な発言はやめてくださいって。元の世界に戻れるアイテムが売ってるって言ったのはジェスターさんですよ。」

「私は元の世界に戻れるアイテムが売っているかもよ?って言っただけで売っているなんて言ってないよ。」

「んもー。」

「あー!新聞の四コマのセリフをぱくった!!これからは『んもー』って言う旅に罰金ね。」

「ジェスターさんもこぼちゃん読んでるんですね。」

「暇だから。今日の新聞ないの?」

「今日は古新聞捨てる場所漁ってないので。」

「持ってこないとジェスター様のスペシャルアタック仕掛けちゃうよ~?」

「でも捨てられた新聞は嫌って言ってませんでした?」

「うん。だから新品の奴買ってきて!」

「キュピルさんはこんなワガママなジェスターを飼っててよくストレスが爆発しませんね・・・。」

「キュピルはロリコンだから。」

「それ本当ですか?」

「経験則的に私の事が好きだよ?」

「ジェスターさんが好きになるとロリコンになる。これ新しい新常識ですね。」

「ところで、お金はいくら溜まったの?」

「えーっと、とりあえず1万円くらいですね。」

「さっき何か家賃の支払いはまだかーってオジちゃんが来てたよ。」

「うぇー、大家さんオジサンなんですか?セクハラされそー。」

「琶月の貧相な体じゃ誰もセクハラしたいなんて思わないから大丈夫だよ。貧乏クサイし」

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

『おらぁ!隣静かにしろやぁっ!』(ドン

「1壁ドン。」

「もう一回遊べるドン。」

『ふざけんなぁっ!!』(ドン


「面白いですよね。この壁。たまに喋るんですもの。」

「それ真面目に言ってる?」


「冗談ですって・・・。はい、ごめんなさい・・・静かにします・・・。」




・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



店長
「琶月ちゃん、今日のバイトなんだけど汐留区の方に応援に行ってくれない?」

「え?応援ですか?えーっと、私チアガールとかそういう経験ないんですけれど・・・。」
店長
「違う違う。汐留区にうちと同じ系列のお店があるんだけど急遽人が辞めちゃって働いてくれる人がいないんだってさ。
応援中は給料ちょっとアップするし交通費も出るからそっちに出向いて貰っていいかな?」

「え?給料増えるんですか?ヤッター!」
店長
「じゃ銀座線使っての出張だね。これは地図と交通費。じゃ、いってらっしゃい。」

「イエーイ」



・・・・。




「勢いに任せて引き受けちゃったけれど、電車ってものを使った事がない琶月さんです。どうすればいいかな?」

「そこでなんで私を連れてくる必要があったの?」

「だってー、一人だと心配だったんですもの。・・・そもそも銀座線って何ですか?」

「んーっと、東京メトロってのがあってその中に銀座線と呼ばれている鉄道ラインがあるみたい。あ、ほら。あの看板が目印。」


東京メトロ 銀座線 上野駅


「東京メトロって書いてありますね。」

「それで新橋って駅まで行けばいいよ。そしたら汐留まで歩いていける。」

「何でジェスターさんそんなに詳しいんですか?」

「ずっとパソコンやってたら詳しくなってきた。」

「たまにはジェスターさんも働いてみませんか?変わりに私がパソコンやりますから。」

「絶対やだ。」

「む、むかつく・・・。」



・・・・。

・・・・・・・。






「あれが改札って行って通った先に電車が走ってるよ。」

「わーい。通ればいいんですね?」

バシッ(改札が閉まる


「わ、わ、わ、」

サラリーマン
「チッ、邪魔。」

「こんなゲート乗り越えちゃうもん。」

駅員
「わっ、こら。やめなさい君。」

「(こうなる事はわかってたけど、あえて黙ってた。面白いし。)」


・・・・。

・・・・・・・・・。

駅員
「電車を使ったことがない?あのねぇ、君もう15歳なんだって?15歳にもなって駅使った事ないなんて恥ずかしくないの?」
駅長
「プークスクス」

「あああああああああああああああああああ!!!!!!」
駅員
「しかも無賃乗車を阻止するためのゲートなのに乗り越えようとするなんて馬鹿なの?」
駅長
「プークスクス」

「あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
駅員
「しかも髪を赤く染めてるとかアホなの?」
駅長
「プークスクス」

「これは地毛です!!!」
駅員
「嘘つくなぁまな板!!」

「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


主婦1
「ヒソヒソ・・・何かあの改札口でSMゴッコしてるわよ・・・。」
主婦2
「アラヤダ。ヒソヒソ。事案物よジアンモノ。」

「(琶月の叫び方が完全に鞭食らってる人の叫び方。)」



・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。


駅員
「いいかい?駅に乗るにはこの切符という物を買わなければいけない。」

「何でですか?」

駅員
「運賃だよ!!!!」

「う・・うん・・・。下ネタはダメですよ!!!!!」

駅員
「めっちゃなぐりてぇ・・・。いや殴っていいっすか?駅長。」

駅長
「プークスクス」
駅員
「俺この仕事辞める。」

駅長
「若者の職場離れ。けしからん。」

・・・・。

駅員2
「ここは上野だから新橋まで行くなら170円の乗車料がかかる。そこの券売機で170円入れて見なさい。」

「こうですね。」

駅員2
「そしたら170円って書いてある所を押す。」

「なるほど。」

駅員2
「そしたら切符が出てくるからその切符を改札の所に持っていきなさい。後はいいね?」

「はーい、ありがとうございまーす!」



「(琶月って頭良いのか悪いのかよくわかんない。)」



「よーし、改札通りますよ。」
サラリーマン
「(ピッ)」←パスモ

「なるほど、そこに切符を当てればいいのですね。えい。」

バシッ(改札が閉まる


「あああああああああああなんでーーーーーー!!!!」
駅員2
「アホか!!」

「アホでごめんなさい!」
駅員2
「まるで別世界からやってきたような人間だ・・・。」

「本当に別世界からやってきたんです。本当に。」
駅員2
「はいはい、そういう設定ね。切符はそこに入れる。OK?」

「OK。あ、ゲート開いた。」
駅員2
「新橋って駅で降りる時もその切符が必要だから失くさないように。いいね?」

「OKいえーい。」
駅員2
「(むかつく・・・)」

「いってらっしゃーい」

駅員2
「(・・・やけにTWのジェスターに似てる子がいる・・・。)」


琶月は現代知識にちょっと詳しくなった。



「運賃の意味もちゃんと理解したから!!!」

続く


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