ヴァンパイア病 ― 吸血鬼伝説の元になった、恐ろしすぎる奇病


ジェスター
「がぶり。」


「あんぎゃぁっ!!」

「って、いきなり何するんですかジェスターさん!!!!

ジェスター
「ねぇ、しってる~?世の中にはヴァンパイア病っていう病気があるんだよ?」

「うわ~~、新年早々いきなり暗いお話をしてきますね。まさか吸血鬼になる病気じゃないですよね?」

ジェスター
「んー、あたらずとも遠からずって所なのかな。ヴァンパイア病に感染すると血液のヘムという物質の機能が正常に働かなくなって、日光にあたると過酸化障害を起こして皮膚が溶けちゃったり、犬歯の変形や歯の変色。そして顔面蒼白にもなるんだって。」

「うわ~、日光に当たれない。歯も犬歯になる、顔面も蒼白・・・。よく聞くヴァンパイア特有の特徴を全部重ね備えていますね・・・。琶月さんそんなの感染したくないです。」

ジェスター
「皮膚が光に対して敏感になるから必然的に夜しか出歩けなくなるし、ニンニクも痛みをもたらす食べ物になっちゃうみたいで厳禁なんだって。
この病気は現代でも極稀に発症し続けている謎の奇病で、どうして発症するのかとかよく分かってないみたい。」

「ふーん・・・日本みたいにすご~く科学が発展している国でも分からない病気とかってあるんですね。」

ジェスター
「ちなみに現代よりも中世の方がこの病気の発症率が高かったみたい。しかも、当時の治療法が体内の血液を入れ替える瀉血(しゃけつ)療法っていうのをやってたんだって。」

「なるほど・・・。そういった話に尾ひれがついてヴァンパイアという迷信が生まれたのですね。」

「・・・あれ、これもう迷信じゃない気がしてきました。ヴァンパイアって実は実在した生き物・・・・?」

「ええ、そうよ。ヴァンパイアは清く美しい高貴な生き物なのよ。」

ジェスター
「ちなみに、この病気。顔の一部に発毛の増大が起きたりして醜くなる傾向にあるらしいし、初期症状には腹痛、便秘なんだとか。」

「何処の何方か知りませんが全然高貴な生き物じゃないですね。便秘に悩まされる吸血鬼。」

「びええぇ、人間に論破された。」

ジェスター
「あ、よくヴァンパイアの物語でもある感染なんだけど、別に嚙み付かれたりしても感染することはないみたいだよ。
扱い的には凄く特別な病気って感じみたいだい、なんか遺伝的な要因もあるみたい。」

「じゃぁ別に便秘になったからって吸血鬼病であるかどうか気にする必要はないってことですね。」

ジェスター
「そこは心配しないと思う。

基本的に遺伝的なものを理由とした発症が多いんだけど、長期飲酒暦がある中年男性にちょっと発症が多く見られているらしいから酒豪家の人たちは気をつけてね。
稀な病気だけど、今現在も本当に闘病生活を送っている人たちがいるらしいからあんまりからかわない様に。」

「なるほど。・・・・吸血鬼病の事についてよく分かりましたけど、最初に私に嚙み付いたのは何でですか?」

ジェスター
「気分を盛り上げるために。」

「嚙み付かれるのはキューさんだけでいいですよ、もー。」



・・・。



・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



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「ただいまー。」

あれ、レミリアちゃんおかえり。ここレミ劇じゃないけど、どうしたの?

「ヴァンパイア病の話をしている小娘二人がいたからちょっとからかってきてやったわ!私の話と美しさに怯え竦んだわ。」

あぁ、ヴァンパイア病・・・。正式名称はポルフィリン症っていうやつだよなぁ。何?レミリアちゃんポルフィリン症患者だったの?

「んなわけないz・・・」

あぁ、やっぱりポルフィリン症患者だったんだ。ってことは本当は人間でその消えたり現れたりしている翼は着脱してたんだ!!

「ち、ちがうってb・・・」

おら、早くその羽外して人間になれや。うおぉぉぉおおおお!!!!!(超引っ張る

「びえええええええええええええええええええええええええええええええ」




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ソース:MSN



ひとり言:
ちょっと興味を持ったので日常傍観でも更新してみました。正式名称はポルフェリア病。上のSSにはポリフィリアとありますが間違いだと思われます。
吸血鬼の特徴をこれでもかと詰め込まれた病気ですが、別に流水だとか十字架には弱いとかそういうのはなさそうである。
中世の瀉血療法なんかは入れ替える血が必要で人を襲って血を手にした(中には直接生き血を啜ったり・・・)人が多いとかなんとか。
そういった話からヴァンパイア伝説が生まれたのでは?っていう推測がなされているそうです。