「削除。削除。削除っと。」
「何やってるんですか?」
「迷惑メールの削除。」
「あー、本当に迷惑ですよねー。琶月さんもパソコンのメールアドレスしかないですけど基本的に迷惑メールしか来なくてゲンナリしてます。」
「しかも迷惑メールの殆どが「1000万円あげます」とか「直ちに支払え」とかそういうのばっかり。特にこの支払え系の迷惑メールがとてもいやらしいですよね。」
「『アダルトサイトの代金支払え』っていうメールばっかり届きますけど、琶月さんアダルトサイトなんて一回も見たことないのですぐに嘘だと分かりましたけどこういうのに引っかかっちゃう人もいるんでしょうかね。」
「まー男の人だったら「ドキッ」とすることはあるのかもしれないね。」
「琶月さんはそういう架空請求のメールが来ても全部無視するようにしてます!どうせ支払い義務なんてありませんからね。」
「琶月にしては珍しく正しい対応とってるね。」
「えっへん。この間なんて書簡で『裁判出廷せよ』なんて届けも来てましたけどゴミ箱に即突っ込んでやりましたとも。誰が見てもいないアダルトサイトへの請求に支払うもんですかー。」
「あ、それはまずい。」
「あー!!いきなりゴミ箱ひっくり返して。どうしたんですか?」
「いい?確かにメールで来る架空請求は全部無視してもいいんだけど、無視しちゃいけない架空請求もあるんだよ。」
「うそん。」
「無視しちゃうと相手側の要求が全面的に通っちゃって、結果的に架空請求が本当の請求に変わっちゃうってわけ。」
「対策はあるんですか?」
「対策ってほどの事じゃないけど、見極めること自体はとっても簡単だよ。」
「メールで来ているものは全部無視してOK。葉書で来たものも無視でOKだよ。]
「あれ?じゃー琶月さんが書簡で受け取ったものは大丈夫なんですか?」
「受け取り確認が必要な郵送で届いた場合は注意!琶月、あれ受け取り確認あった?マイナンバー貰ったとき受け取ったときと同じあれ。」
「ありませんでしたよ。」
「なんだ。」
「メールや書簡で勝手に送られてくるものには法的拘束力がないから無視しても一切影響はないんだけど、もし本当に裁判所を通じて出廷届けを出してきた場合は返答に応じないと法律によって相手側の言い分が100%通ってしまって結果的に大きな損害を被ることになっちゃうの。」
「ははー・・・嫌な話ですね。」
「まぁ裁判所は訴訟を受け付けた時点で、詐欺グループの言い分が本当かどうかは分からないから訴訟した相手が出廷してこないなら訴訟した側の言い分が全面的に正しいと見るしかないって話よね。」
「面倒かもしれないけど、受け取り確認が必要な手紙に架空請求と思わしきものが届いたらすぐには捨てず、きちんとした弁護士を通して対応してね。」
「それが本当に架空請求なら反撃が確定できるから逆にお金もらえるかもよ!」
「はーい!」
「というわけで講座終了。じゃ、あとはよろしくね。」
「ちょっと~~~ゴミ箱ひっくり返したのはジェスターさんでしょ~!自分でひっくり返したんだから自分で片付けてくださいよ~!」
「訴訟されたら片付ける!!」
「めんどくさっ!!!しかも逆ギレだーーー!!」
ソース:マネーの達人
ひとり言:
近年メールで裁判所の名前を騙って架空請求する迷惑メールが増えたものですから
こういう受け取り指定のものまで捨ててしまうといった事態が結構多発しているようです。
昔からある手口らしいので今更感はあるかもしれませんが念のため。ぜひ覚えておきたいですね。