レッドデー作戦(後編)


前回のあらすじ。
ミルク、カカオ、砂糖を手にすべくために生産箇所を把握。とりあえずカカオを合法的手段で入手。

「ぬぁーにが合法的じゃー!!」

えっ、この世界って弾幕勝負に負けたらどんな大きなことでも相手の要求叶えなきゃいけない世界じゃないの?!

「まぁあながち間違いじゃないかもしれないけど。」

変Tさんとか幻想郷の危機と言えるぐらいの規模だったのに弾幕勝負で負けたら大人しく引き下がるもんねぇ。
人と妖怪のバランスを保つための管理がきちんと行き届いてる証拠なのか、それとも異変でさえ遊びに付き合っているだけなのか・・・。

「紅魔館のホワイトデー用の原材料が全てなくなる異変をフランは解決するの。」

異変の元凶もここにいますがねぇ。

「ん?」

ファー。ってかフランちゃん本当は自覚あるんじゃ。だから手伝ってるの?
とにもかくにもカカオは約束通りいただきます。スイマセンネー。

「まぁ致命的な損失じゃないからいいけどさ。でも運ぶのは自分たちでやってくれよ。

カカオ100Kg・・・。これ台車でも使わない限り運べないな。

「軽い軽い(ヒョイ」

フランちゃんと握手したらテ握りつぶされそう。
では一旦紅魔館に持ち帰りましょうか・・・。



・・・・・。

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==紅魔館

カカオ一丁ぉ!

「20万円浮きました。」

定価でもやっぱり安いな。これぐらい書い直せよ。

「帳簿が常に真っ赤な紅魔館の財政は20万円でも安いとは言えません。ほら、見て下さい。ここ。こんなにも真っ赤!」

どれどれ・・・。修繕費がダントツすぎる・・・。

「ジロッ」

フランちゃんは悪くない(震え声
ところで二番目の赤字要員に賭博代が輝いてるんですけど。

「う〜、今日の麻雀行ってくる〜。」

喝ァッーーー!!

「びえええええええ!!!」

少しはレミリアちゃんも働け!!

「負け分をこれから取り戻すの!!」

ただのクズやんけ。
レミリアちゃん、ちょっとお財布出して。

「お小遣いくれるの?はい。」

普通お小遣い渡すのに相手の財布要求しないだろ。

「え、じゃーなんで要求したの。」

ミルク買うのに25万必要って分かったからお金抜くの。おっ、ぴったし25万あるじゃん^^<<貰ったーーーー

「びえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ファーーーーうるせーーーー!!

「お金!!お金返して!!!」

お金は返さないけどアルバイト紹介してあげる。

「働きたくない。」

こいつ・・・。
ちなみに一回で100万ぐらい。

「やる!」

ではまず服を脱ぎます。

「やっぱいいです。」

「お嬢様に何をさせようとしてましたか・・・?」

ヒエッ、ナイフの妖怪。

「そういうお話は私も混ぜるべきです。お手伝いもします。」

主の気持ちをこれっぽっちも考慮しない従者。

「25万あげるから逃げていい?」

どうぞ。

「びえ〜〜〜!」

レミリアちゃんとことん惨めだ・・・・。レミリアちゃんが輝くシーンは来るのか?
とりあえずミルク買うためのお金も手に入っちゃったのでもう一度魔理沙の所に行きましょうか。
また荷物運びが発生すると思うからフランちゃん手伝って。

「合点承知の助。」

どこでそんな言葉覚えたの。



・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・。


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スイマセーン。

「・・・・・・・・・・・・・・。」

ヒエッ、人殺したばかりの顔してる人間がいる!!

「あーん?」

すいません。
っていうか、なんて顔で店番してるんだ・・・。

「うるさいなー。」

「それより金持ってきたのか?」

一応正規の代金分の25万貰ってきました。

「15万を私にくれればミルク1000L盗んであげるぜ。」

リスク背負いたくないんだよなぁ・・・。

「まぁまぁ。人助けだと思ってさ!」

悪い人助けすぎる。
しかし砂糖の代金が分からない今、少しでも余剰資金は残しておきたいっていう気持ちもあるし・・・・。

「決まりだぜ。ほら、15万置いてけ。」

本当に大丈夫なのかなぁ。

「私を信じろ。ほら、ミルク今から用意してやるからちょっとまってろ。」



・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


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「ミルク用意したぜ!!」

アザース!

\デレレレー♪/(x1000L分)


ファッ!!?こいつ全部小さな瓶に詰めてよこしやがった!!


「一応店に置いてある正規の商品だぜ。」

業務用とかなんとかでもっとでかいのくれたほうが嬉しいんだけど・・・・。

「安く手に入るんだからケチ言わない。」

もうなんでもいいです。

「そんじゃ魔理沙様は後始末してくるから先に帰っちまいな。」

うーーーん、これが後に大問題とならなければいいんだけど・・・・。
とりあえずフランちゃん運搬お願い!

「おもーい。」

さっきのカカオと比較すると無茶苦茶重いだろうなぁ・・・。






・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・。


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ミルクいっちょぉ!!

「はい、おつかれs・・・・」

「なんで全部瓶入りなんですか!!!業務用のタンクで買ってきて下さい!!!!」

ファアアアwwww
全部魔理沙が悪い。
「これコルク抜いて一個一個器に入れなきゃいけないじゃないですか!とっても手間です!人件費も安くないんですよ!」

発言が生々しすぎて草生えない。
時止めて一瞬でやってくれる人いるじゃないですか・・・・。

「まぁそうですけど。」

よかったらしい。
とにもかくにも、残りは砂糖100Kg分だけか・・・。ここまで結構すんなり手に入ったけど最後大丈夫かなぁ。
ここが1番鬼門だと思っているんだよな・・・。
フランちゃんまた手伝って!!

「ミルク運ぶので疲れちゃったから寝る。」

えーんえーん

「きもい。」

聞き慣れすぎて傷つかなくなった。
せめて誰か1人お手伝いお願いします。砂糖100Kgはとてもじゃないですが私一人では運べないです。

「うーん、しかし今誰も手空いてないんですよね・・・・。」

レミリアちゃん明らかに手は開いてるけど流石に25万ぶんどった手前、手伝ってとは言いにくいンゴ。
とりあえずまずは1人で行ってきます。







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==ひまわり畑


すいませーん。砂糖買いに来ましたー。

「ほぉ。」

ヒエッ、これ明らかにヤバイ奴。ここは一時撤退・・・

「待ちなさい。」

しかし回り込まれた!

「砂糖100Kgで3万よ。」

あれ、めちゃんこ安い。
実はさっきグーグルで砂糖 1kg 価格で調べたら280円って出てきた。もうこれ紅魔館ケチる必要ない額だろ。

こ、ここに3万ありますので砂糖下さい・・・。穏便に・・・。

「穏便・・・?」

シェーーーーー!!今すぐ運びますんで!!スイマセンッ!!!!
グアッーーー重い!!だめだ、どうあがいてもここから紅魔館まで往復できねぇ!!


「手伝ってあげてもいいわよ。」

あーーーー大丈夫ですっ!!ほんと!お手を煩わせるなんてとんでもないです!!
今運びますんでグアッーーーー!!!腰砕けるッーーー!!!

「見ててくっそ腹立つwwwwっw」

貴様はティムール!!まだ生きてたのかっ!

「死ぬわけないじゃんwwww俺レミリアより強いっすしwwwwっw」

いや、生命がいきてるどうこうより貴様の設定がまだ生きていたのかっていう話。

「草生えない。」

「100Kgの砂糖ぐらいこの通りヒョヒョイノヒョイwっw」

なんだよヒョヒョイノヒョイって。まぁ手伝ってくれるなら超ありがたいが・・・。
と、ともかく・・・。お、お邪魔しましたぁ・・!

・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。

「・・・・・・・・・・・。」(←皆と仲良くしたいのに顔が怖いせいであらぬ誤解を受け続ける幽香







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==紅魔館

砂糖いっちょおおお!!

「俺の力がなければお前はあそこで死んでいた・・・。」

んなーこたーない(強気

「おぉ、懐かしい原始人」

「原始人じゃねーからwwwっw」

うざいからもう退場していいよ

「ファアアアアwwっw」

オホン・・・・ともかく、要求されていた分は全部集めてきましたよ。

「はい、お疲れ様でした。これでホワイトデーは乗り切れると思います。」

なおリアルではとっくのとうに過ぎている模様。
とにかく材料は全部集め終わった!!レミリアちゃんから愛のこもったチョコを要求する!!!!

「レミリアお嬢様〜。」

「25万奪った人に愛のチョコ渡せって正気?」

ぐぬぬぬ。
愛する人にはいくらでも注げるはずだ(最低

「だったらワシが私に貢ぎなさい!」

等価交換として愛を下さい。

「やーだ。」

小悪魔先生〜〜!!約束が違います!!!
レミリアちゃんから愛のチョコを貰えなければこのチョコの原材料に全て俺のつばをかける!!(汚い

「レミリアお嬢様。」

「なに?」

「ここに10万円分の雀チケットがあります。ワシさんにチョコを渡せばこちらを差し上げます。」

「ワシ!!これ私からの愛のチョコ!!」

愛全然篭ってねーよ!!!!!

「篭ってるもーーーーーん!!!私のことが好きなら受け取ってーーーーーーー!!!!!」

小悪魔先生とのやり取りさえなければ感極まりながら受け取るセリフなのに!!!!

「そっか・・・ワシは私のこと本当は嫌いだったんだ。全部納得した。ばいばい。」

うぐぐぐ。受け取ります!!レミリアちゃんの愛のこもったチョコ!!!

「やったー。」

やったー(震え声

「こあ!!渡したわよ!!雀チケット!!」

「どうぞ。」

「ばいばい、ワシ。」



(タッタッタッタッタ)



・・・・・・・・・・・・・。


小悪魔先生。これを本当に愛が込められたチョコと言えますか?

「一応申し上げておきますが、そちらのチョコは正真正銘レミリア様が作ったチョコです。召し上がってみては?」

むむむ・・・。とりあえず食べてみるけど・・・・。
ぱくーミ(^)(^)

なにこれめっちゃ苦いンゴミ( ) ( )
でも毒はない・・・。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・・・・・・。

「毒がないだけ愛が込められてる方だとは思いませんか?」

そうはいってもなぁ。

「あ、そろそろチョコ作りの準備しないと。」

「お手伝いありがとうございました。」

ンモーーー。
しょうがない、レミリアちゃんの麻雀にでも付き合ってあげようかな。


(ドンドンドン)←紅魔館正面玄関をノックする音

「おや、どなたでしょう?」(ガチャ

「私です。」

「おや、珍しいですね。どういったご用件で?」

「人里から盗まれた1000リットルものミルクが紅魔館へ裏ルート通じて流れたことが判明している故、ハクレイ伝統の頭割りの刑を処しに来た。」

ファァッ!?ぬ、ぬ、濡れ衣だぁー!(震え声

「裏は取れてる。」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

ああああああああああああああああだからアレほど嫌だと言ったのにいいいいいいい!!!!!!!!!

「ワ、ワ、ワシさーーーん!!!聞いてないですよーーーーー!!!!」

「Are you OK?」

NO!!




わいは易者二号になった(冷静
小悪魔先生も割られよ?

「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


(ドス)


終わり


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