レミリアスパルタ劇場 番外編4 二人のレミリア、消えるレミリア(後編)



「お姉様が死んだら私が館主になるのよね?ね?」

「レミリアが死んだら強い奴消えて紅魔館の本も盗み放題だぜ。」

「(どこから突っ込めばいいのかしら。)」







・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





ぜぇ、ぜぇ。どうです?たまには全力で走ってみるのも悪くないと思いません?


「悪口言って逃げるのと普通に走るのじゃ気分が全然違いますって!」

正論言われた。何も言い返せない。ファビョーン!!

「そんなことよりもレミリア様はあと5時間しかこの世界に生存出来ないんですよ!!どうするつもりなんですかーー!!」

本当にレミリアが消えちまったら、次回からはレミリアスパルタ劇場からこあスパルタ劇場に変えざるをえない・・・。

「こういう時何て言えばいいですか?」

レミリアなら「びええええええええええ」って泣きます。
あぁ、しかしちくしょう!!本当に打てる策は打っちまったぞ。どうすればいい?
レミリアを一時的にでもこの幻想郷から離す事が出来れば・・・。


「スキマ妖怪使えばいいんじゃね?wwwwwwwwwwwwww一瞬で別次元wwwwwwwwwww」



・・・・・・・。


それだ。

ってティムールてめぇどこから出てきた。




「ちょwwwwwwwwせっかく名案言ったのにこの扱いwwwwwヒドスwwwwwwww」

というか、前回魔理沙に連れて行かれて実験台にされて死んだんじゃ・・・・。

「死んでねーよwwwww何か変なキノコ食わされそうになったから俺のキノk「言わせませんよ。」

「ヒドスwwwwwww」


遊んでいる時間はない!早くスキマ妖怪にもとに言って頼み込もう!!

「(・・・・・上手く行くといいのですが・・・・・。レミリア様と紫さんは実は仲悪いんですよね・・・・。)」

「お嬢が月なんかに行こうとするから・・・。」

早く行かんか。







・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









「すまないが紫様は冬眠中だ。」

「あーん、そこをなんとか!!」

「アーンwwwwwww」

「何か言いました?」

「ふぇぇ・・・最近のこあ怖いよぉ・・・。」

きもい。

「レミリア様の命がかかっているんです!!後4時間で・・・後4時間でこの世界から存在そのものが消えてなくなっちゃうんです!!」

油揚げあげますから!!

「ふぁみまで売ってる油揚げだぜ!!」

あれ不味いだろ。

「」

「キツネの前じゃ味の良し悪し関係ないぜ!!」

これ以上私の敵を増やさないでください。

「ふぅ、美味しかった。で、何の話をしていたっけか?」

「レミリア様の事です!」

「すまないが紫様は冬眠中だ。」

「あーん、そこをなんとか!!」

ループするな。

頼むます・・・、本当になんとかしてくれませんか?

「そうは言われてもな・・・・。私も助けてやりたいのは山々なんだが冬眠状態の紫様を起こすことは物理的に不可能なんだ。なんせスキマの中で寝ちゃってるからな。私達がどれだけ声をあげても届きやしないんだ。」

っていうことは悪口言うなら今がチャンスって事じゃないですか。

「おお、なるほど。」

「紫様の大馬鹿!!紫様のあんぽんたん!!紫様クズ!!紫様スケベ!!紫様クサイ!!」

スケベ(震え声

「少女臭って何なんですか!!あれスッゴイ臭いんですけど!!!ちぇんもあの匂いがダメって言って最近家に全然帰ってこなくなっちゃったし紫様が全部悪いんですよ!!!」

「最近トイレも流さないし夏場はイビキかきつつ大股開きながら寝てるし臭いし臭いし、とにかく臭い!!漏らしてんのか!!!」

どんどんヒートアップしてる。まずい。

「あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!臭い臭い臭い!!!!

「どんだけくせーんだよwwwwwwww話だけで臭い伝わるわwwwwプーンwwwwwwww」

「・・・へぇ~。」

「・・・・・・あ。・・・あの、どこから聞いていましたか?」

「『すまないが紫様は冬眠中だ。』から。」

「全部じゃねーかwwwww」

「ちょっと取り込むからあっち行ってちょうだい。」

「あ、はい。」

「いってらぁぁwwww」

「あんたもよ。」

ファアアアアアアァァアァッッッッーーーーーー!!!????」

ファァーーwwww

「安心しなさい、痛い事しかしないから。」

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!やだやだやだあぁぁ~~~~~ん!!!」


良いから早く成仏しろ。




・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「一時間経っちゃいましたけど、まだ帰ってきませんね。」

後三時間か・・・・。ちょっとそろそろ戻ってきてほしいな・・・・。

「はいはい、今戻りましたよっと。それで図書委員と外来人は何の用があってここにきたの?」

図書委員(

「え、えーっと!!本題だけ話します!!!」

かくかくしかじかこあこあくまくま

「・・・・ふ~ん。あの生意気な吸血鬼が瀕死ねぇ。」

「うっ・・・えっと・・・あんまり仲が良くないのは知っていますけれど・・・・どうか、どうかレミリア様を助けて頂けないでしょうか・・・・。」

「そうねぇ・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

紫さん熟考してますけど、そんなにレミリアの事嫌いなんですかねぇ・・・。

「・・・・・・・。」

そこ何か言ってフォローすべき所

「・・・・最悪なケースを迎えちゃったとしても、あまり気負いしなくていいわよ。」

「え?どういうことですか?」

「・・・一旦紅魔館に向かうわ。この目で見ないと詳しい容態も分らない。。」

むむむ、残り三時間しかないのでなるべく手早くお願いします。

「はいはい、わかってますよっと。」

「(ワシさんって怖いっていう感覚ないんですかね・・・。)」

私が怖いと感じるのは会社だけです(切実



・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「あら、戻ってきたのね。スキマが空いた時点で察しはついていたけど。」

「た、ただいま戻りましたー・・・・。」

「それで、そのカリスマ溢れたレミリアってどこにいるのかしら?」

「私の事か?」

レミリアちゃん、あんまり紅茶飲みすぎると糖尿病になっちゃうよ。

「ノンシュガーよ。」

それ美味しいのか?

「ふ~ん、確かにいつものヘタリアとは全然威勢もオーラも違うわね。いつもなら紅茶に砂糖スティック三本入れるのに。」

「いいえ、四本ですわ。」

果てしなくどうでもいい。この世界は紅茶に入れる砂糖の量でカリスマが決まるらしい。

「(この世界に居る私はどれだけ舐められてんだ・・・・。)」

「・・・・紫に頼みごとをするのはハイリスクであんまり気乗りしないんだけど、大丈夫なの?」

「でも紫さんに頼むしか方法が思いつかなかったんですー!」

慧音先生は発情出血中だったし

「で、私をどうするつもりだ?」

「貴方がもともといた世界に帰ってもらうだけよ。ここにいても不愉快な思いしかしないわよ。主にあいつのせいで。」

ビャアアアアアアアアアアアアアア!!!!レミリヤアアアアアアアアアアアア!!」

「・・・・・・・・。」

「それじゃ帰って頂戴。」

「・・・・・帰るってどこに?」

「・・・・ん?それは勿論このカリスマ溢れたれみぃが元々いた世界線に・・・。」

「・・・・そういう意味で答えるとすれば、ここがその世界線よ。」

「な、なんですって?どういうことかしら?」


・・・・・もしかしてさ、そこにいるレミリアって・・・・。違う世界線からやってきたとかじゃなくて・・・。
えーと、何て言えばいいんだろう・・・。元々一人のレミリアが二人のレミリアに分裂した・・いわゆるもう一人の自分だとかなんだとか・・・うまく言えないんだけど、端的に言えばレミリアの分身・・・そういう事か?

「へぇ、人間が答えてしまったけど大図書館さんもまだまだなのね。」

「ちょーむかつく。殺したい」

俺の知ってるパチュリーじゃない。

「ぱ、パチュリー様落ち着いてください・・・。」

「ま、そこの人間が言った通りよ。このレミリアはどこかの世界からやってきた訳じゃなくて、今そこで今にも死にそうな顔をしているレミリアから産まれでてきたもう一つの実体よ。」

つまり俺がレミリアとイチャイチャプレイしている間に妊娠させてしまってついに出産してしまったってことか(名推理)

「超きもい。」

お父さんになんてことを!!

「・・・・でも、どうしてそんな分裂みたいな事が・・・。レミリア様はスライムとかそういうのじゃないですし・・・。」

いや、実はスライムだったのかもしれない。


「話を変な方向に持っていこうとしないでください!!」

スイマセン。ってか、さっきから俺のセリフ打ち消し線ばっかりだぞ!!

「・・・・・・・・・知っているわ。」

「・・・・え?」

「そうさ、自分があのヘタレから産み出た分身っていう事は知っている。私は悔しかったんだ!!」

ファッ!!?ど、どうしたんだ急に!!お父さんそんな風に育てた覚えはありませんっ!!

「お前ちょっと黙れ。」

アッ、ハイ

・・・いやいやいや!黙りませんって!!
知っていたって、レミ劇34話でいきなりカリスマレミリアが現れたあの時から自分があのヘタリアから出てきたっていう事を認識していたって事か!?

「端的に言ってしまえば、まぁそうね。あんまり早くばれちゃうと対処されて私が消されるだろうと思って役者を演じ続けていたけど。」

「確かに初動が遅れたわ。」

つまり人災。慰謝料と謝罪を請求するニダー。

「何か?」

ナンデモアリマセン。

「あいつの心の奥隅で眠っていた小さな小さなカリスマ。それがこの私だ。皆からは散々弄られ、たかだか普通の人間にすら飼いならされる始末。心底うんざりしていた。ここらで消えて貰って元の形に戻ろうじゃないか。どういう理由で分裂したのか知らないが、好都合だ。」

「・・・・・・・・・・。」


確かに・・・・確かにレミリアと言えばカリスマ溢れてこそレミリアと言う人もいるかもしれませんが・・・・。
私は・・・私はあのレミリアの事が好きだった!あのへたれでぎゃおぎゃお言っていたレミリアだから好きだったんだ!
何言っても笑って返してくれるレミリアが好きだった!!

「泣いてましたけど。」

え?何?キコエナイ。

「ほざけ人間。あまり下手な事を言うとレミリアスパルタ劇場とやらはもう付き合ってやらないぞ?まぁ、付き合ってやったとしても今後の主導権は全て私にあるがね。」

ぐ、ぐぬぬぬ・・・・こんな普通のレミリアではとてもやっていけん!

「・・・・・・・・・・・こんな事になってしまうなんてね。」

本当に・・・私もびっくりですよ・・・・。

「試供品として貰ったブンレツスールーっていう薬が今頃効いちゃうなんて。」


またてめーの仕業か。


「てめー?随分生意気な口ね。私は他の方々のように心の器は広くないわよ?」

ああああああああ(ry

「いや、今回ばかりはコイツの言う通りだと思うのは私だけかしら・・・。」

「?」

? じゃねーよ!!

この咲夜さんちょっと頭おかしい。

「頭がおかしい?」

えーい!ゆるるるさーん!早く俺のレミリアを返せ~~~!!(話のすり替え
ともかく!カリスマ溢れたレミリアがここで生きるかどうかは自由にしてください。しかし!このヘタリアを消すことだけは認めん!!

「ほぉ?ではどうするつもりだ?この私を倒しそこで白目向いて泡吹きながら震えている私を助けると言うのか?」

なんていうかすげぇ悲惨な状況。急性アルコール中毒になったサラリーマンか
しかし・・・・こ、このレミリア・・・・倒すのは・・・・無理だ・・・・。

「当たり前だ。・・・・それぐらいは考える頭が残っていたか。ご褒美にレミ劇にちょっとだけ付き合ってやろう。」

ぐ、ぐぬぬ・・・馬鹿にしやがってぇ~・・・。

「他に私に刃向う奴はいるか?いる奴は言ってみろ。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「異論なしか。じゃ、最後に・・・・。そこで震えている哀れな私を殺し、新たな私の誕生を祝う宴会をあげなくちゃね。」

このまま・・・・・このまま終わってしまうのか・・・?



・・・・・・・。



「あの、お嬢様。一点ど~~しても申し上げなければいけない事が・・・。」

「何だ?言ってみろ。誓いの言葉か?」

「さっき『ブンレツスールー』の薬瓶を見ていたんですけど、効果が発揮する時間は23時間って書いてあったんですよ。多分お嬢様あと1時間後には消えてしまうかと・・・」

「・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

「はぁ?」

「た・い・しょくwwwた・い・しょくwwwwさっさと退職wwwシバクゾwwwアッーーwww怒らないでwwwwwスキマ勝手に出てきてスンマソンwwww」

ティムール!!全力でこのレミリアを押さえつけろ!!!

「ファアアアアアァァwwwwwwお嬢様にダイレクトアタックwwwwwwww」

「離せええええええええ!!!!!!あいつを今すぐ殺して生き残るのは私だあああああああーーーーー!!!!」

うおおお!!!!何としても押さえつけろーーーーー!!!!

「だめっす!!このお嬢めっちゃ力強いっす!!!」

そういう時こそティムールの能力発動だろ!!!

「アンダスターン!!!いでよパロプテン!!!」


「レミロット・・・まずお前から(ry」

「出陣の花火をあげる!!!」


巨体の男二人が全力で少女を押さえつける事象発生。

「あー、何か楽しそうな事してるー。お姉様を押さえつければいいのかしら?」

「ぎゃおーーー!ぎゃおーーーーーーーーーーーーー!!!!」

もう私何もしなくてもよさそうですね。
これで安心して東方人形劇の世界にモドレマス。
っというわけでスキマ妖怪さん!安全な場所への非難という意味も含め元の世界に戻してチョウダイ!!!

「態度が凄く気になる所だけど・・・。それも事実ね。」

「んじゃ送るわよ。」

「に、逃がすかーー!!」

「「「「お姉様、動いちゃだめよ?」」」」

あの子ブンレツスールーしてますよ(違
と、ともかく!!さようなら~~!

「・・・・・・・ワシ!」

はい?

「・・・・そっちのれみぃはお願いね。こっちはこっちで何とかしておくから。」

アイアイサー!!愛をたっぷり深めます!!

「人生やり直したい。」

そこまで俺が嫌いか。




・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









==ウバメの森


「ぴく・・・・・ぴく・・・・・・・・・。」


「はっ・・・・。ここはどこかしら・・・。」



おおおおおおおお!!!!!気が付いた!!!よかったーーー!!!!

「ぎゃあああああああ!!!!こっちくんな!!!!!触んな!!抱き着くな!!!」


せっかく助けたのにあんまりだ。


「・・・あれ、そういえば私そっくりなドッペルゲンガーが出てきて・・・死にそうになっていたような・・・。」

どういう夢を見ているんですか。
大人はもっと賢い夢を見ます。

「あっそう。ま、本当は全宇宙を支配する夢を見てたんだけどね。」

それは果たして賢い大人が見る夢なのか。



・・・・・・・・。



(うーん、そういえばブンレツスールで現れたもう一人のレミリア・・・。自分の事を心の奥底に眠っていた小さなカリスマを具現化した者って言っていたなぁ・・・。
あれはいうなれば、本当はいつかちゃんとカリスマを取り戻したいっていう事を誇示していたのかな・・・・。)

「何考えてるの?」

ん?・・・何でもありませんよ。
それより、そろそろコガネシティですよ。ジムリーダー戦、カッコイイ所見せてくださいよ。

「当たり前よ!!このカリスマオーラに溢れた私を見て惚れないように気を付けなさい。」

あ、その点大丈夫です。もう相思相愛関係ですから^^

「びええええええええええええええええええええええええ」


本当にこんな奴の心の奥底にカリスマ残ってたのか?ゴミだろ。


続く






オマケ


「・・・・時間がきて怖いれみぃはやっと消えてくれたけど・・・。」

「レミロットォ!!貴様が現れる意思を見せなければ、俺は紅魔館を破壊しつくつまでだぁ!」

「オ・ノォォォオオレエエエエェェェーーー!!」

「今度はこいつ等を消す方法考えないと。」

「その前に咲夜さんの処遇決めた方がよくないっすか?」



終わり


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