レミリアスパルタ劇場 真のアイドルは誰だ?(中編)


前回のあらすじ。フランが紅魔館を全焼させてしまった。修繕費用がなくなってしまった紅魔館一味は修繕費用を手にするために誰が一番のアイドルか競い合う大会に参加し賞金獲得を目指すことになった。

よくよく考えたら全部フランが悪いからフランに責任もってアニマルビデオ出させたほうがいいんじゃないのかな(

「フランは悪くないよ。燃えちゃうようなお屋敷作ったお姉さまが悪い。」

んなバカナ。
そんな悪いこと言う子にはおしおきが必要だなー^^<<抱きしめちゃうぞー

「きゃ~。」

嫌がらない。つまんない(チラッ

「あんた小学生?」

うるさい。抱きしめるぞー^^<<ぎゅ~~

「びええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

「真面目にやれ。」







・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。

「では私とワシさんはちょっと出かけてきますので、レミリアお嬢様とフラン様は本番に向けて特訓頑張ってくださいね。」

「・・・寺小屋を勝手に占拠しないでくれるか?」

「そういえば納得してくれない子には力技が聞くって誰かが言ってたわ。」

「・・・背に腹は変えられないのか・・・。」

これ、もしかするとフランもレミリアも優勝できなかったらずっと寺小屋にいるパターンなんじゃないのだろうか。

「そうなったら責任取ってもらうからな。」

何で俺に言うの。タスケテ。っていうかなかったことにしろよ。

「紅魔館一味が路頭に迷うという歴史は面白そうじゃないか。」

先生。顔と言動が一致しておりません!!!
しょうがない、ほらほら。レミリアちゃんもフランちゃんも票集められる努力をしなさいっ!努力しない子にはパパ怒っちゃうぞ!

「きもい。」

そうですか・・・。

「何でもいいからアイドル大会勝ってよ?」

なお、アイドル大会と名乗っているが実情はただの一発芸大会の模様(

「一発芸なら負けないぜ。まず自殺しまーす。」

「オウフッ」

ヒエッ

「ふっかーつ!どうだ。」

こえーよ!!俺なら票入れない!!

「ちぇー、やっぱり慧音じゃなきゃだめか。」

どうして慧音っていう発想になるのか(
そもそも慧音は大会本番で一体何を披露するのだろうか。

「そ、そいつは本番当日までの秘密だ。秘密。」

案外踊るかもしれない。

「歌かな?」

「もしかして豆知識トーク」

それ絶対つまらない。

「(実は私も参加してそれを披露しようとしたのに~。)」

小悪魔さんの場合ストリップショーの方が・・・

「ワシさん!?そういうのはイケナイと思いますよ!!」

何でサキュバスにこんな事言われてるの。
もう行って来ます。

・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・。


「わ~。ワシさん、ワシさん。どこ行くんですか~?」

とりあえず主要な場所を適当に回って色々と票の操作をしてこようかと。

「それ本当に大丈夫なんでしょうね・・・。」

なーに、現実でも似たようなことは沢山起きているんだ。へーきへーき(
っていうかメイド妖精総出でレミリアかフランに一票入れさせたらいいんじゃないの・・・。

「そうしたいのは山々なんですがメイド妖精さんはみんな日雇いですので財源が尽きた以上、この手法は使えないのですよね・・・。」

初期投資っということで借金して雇うのは・・・。

「紅魔館が借金だなんて、そんな歴史は後世に残せませんよ。

プライドの皮の面が厚い。
仕方がありません。というわけでまず最初に最も票操作が簡単そうなところにいきましょうか。



・・・。

・・・・・・・・・。


「あら、前にも見た組み合わせね。貴方の使い魔、この実態が揺らいでいる人に変わったのかしら?」

「違いますー!変わってませんってー!」

「冗談よ。それで今日は一体何の用で来たの。あ、お賽銭ならそっちだから。」

「あ、ではせっかくなので100円でも・・・。」

「あれ!?ワシさん!私のお財布がありません!確かに持ってきたはずなんですが・・・。」

落としちゃったの?

「わーん!!パチュリー様から貰った大切なお財布だったのに!!!」

可愛そうに・・・。

「お金がないなら用はないわ。」

なんだこの巫女

「で、あんたも財布落としちゃったのかしら?」

チャリーン

「あら!お賽銭ありがとう。」

実はですね・・・ここに一万円札があるのですよ・・・。

「ま、まさか・・・それをお賽銭箱に・・・!!?」

一万円入れるぞぉおお!!!

「おおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

うっ、だめだ!高すぎて入れられない!でも三日後に靈夢がアイドル大会でレミリアちゃんに一票入れてくれるなら一万円札入れられる気がする!!!

「入れる入れる!何票でも入れてあげる!!」

「一人一票までです。」

よし、入れた。

「カネ・・カネ・・。」

ヒエッ、

「カネ・・トリダス・・ドケ・・」

入れた張本人の前で出そうとするな。どんだけ卑しいんだ。

「ん~?何か言ったかしら?」

ナンデモアリマセン。と、ともかく!よろしくお願いしますよー!

「は~しょうがないわね~」



・・・。

・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。


「レミリア様のためとはいえ・・・一万円もお賽銭箱・・・いえ、賄賂として差し出すなんて凄いですね。」

痛みはないので。

「ワシさん・・もしかして浪費癖激しいのでは?そうだ、今度ワシさんに何か奢ってもらおうかな・・・。」

いやいや、私はド・ゲチーですよ。この一万円はほら、小悪魔さんの尻ポケットに入っていたお財布から・・・。

「広辞苑の角アタック!!」

グハァッ!

「信じられません!お財布ワシさんが盗んだんですね!!しかも一万円も!!!」

「えいっ!えいっ!えいっ!!!!」

ちょ、コアクマサンッ!死んじゃうっ!ギャアアアァァッーー!!



・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



ズビバゼンデシタッ・・・ゴベンナザイ・・・。

「罰として後で2万円返してくださいねっ!!」

ヒィッ!一万円で許して!

「スッ・・(広辞苑を構える」

ハイ、ワカリマシタ。幻想郷の一万円は貴重ですもんね・・・キット・・・(遠い目

「そーなのかー。」

「そうですよ!特に私なんてお給料全部魔力で支払いされてますから現金が手に入ることなんて十年に一回あるかないかなんですからね!!」

そーなのかー。

「それに今紅魔館は財源もありませんから、細かい道具は全部自分のお金で買わなきゃいけないですし・・・・」

「そーなのかー。」

そーなのかー

「・・・・そちらの子は何方ですか?」

考えてみれば小悪魔さん引きこもり系の助手だから必然的にルーミアとか知らないのか。

「んー、こっちの人間は食べられそうな種類。」

ぬ、抜け毛くらいなら食べさせてあげても・・・(←きもい
こ、小悪魔さん。この子危ないので早く次いきましょ・・・。

「あ、はい。」

「♪」


・・・。

・・・・・。

・・・・・・・・。




コンコン


「おー、誰だ?」

ドモ

「こんにちは・・・。」

「こんにちはー!」

「うお、なんだこの組み合わせ!」

本当だよ!っていうかルーミアちゃんまだ来てたの・・・(震え声
魔理沙さん魔理沙さん・・・実は三日後のアイドル大会の件でちと相談しに参りまして・・・へっへっへ・・・

「何ですかその悪人台詞!」

かくかくしかじか・・・こあこあくまくま・・・。

「あー・・・・あれか?悪いけどあれには私も参加することになってるんだ。」

ナニィー。
小悪魔さん、参加者って投票できないんですか?

「参加者は皆舞台裏でスタンバイしていますので、基本的には投票できない仕組みですね・・・・。」

あらら・・・なるほど。
・・・ところで魔理沙は一体何をアピールするのだろう。チラッ

「そりゃもう歌だぜ。歌。」

ファッ!?歌!?てっきり力自慢でもするのかと

「そりゃ鬼の十八番だろ。」

そりゃまぁ、そうだろうけれども・・・。しかし歌か。ある意味大会に最も沿った内容だ。
・・・大丈夫?歌える?心配。

「私を舐めるなよ。こう見えても歌には自信があるんだぜ。演出だって完璧だ!」

(うーん、もしかしたら意外と強敵かもしれない。対策考えないと。)

・・・あっ、いいこと思いついた。ルーミアちゃん、この人間は食べてもいい人間だよ。

「この前食べようとしたらボコボコにされたから遠慮する。」

魔理沙・・・・・。

「食おうとしてきたらそりゃ抵抗するだろ。」

「っていうか今私を今殺そうとしたな?」

ヒエッ、マサカ。そうだ私達はここで失礼します・・・・。

「おう出てけ出てけ。レミリアなんかには負けないからなー。」

ハードル上げるのがお好きなようで。

「さよーならーなのかー。」



・・・・。



・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「次は何処いくのー?」

ルーミアちゃんいつまでついてくるの(ry

「その美味しそうな腕一本貰うまで?」

も、もう一度魔理沙のところにでも行ってきなさい・・・・。

「ボコボコにされるから嫌ー。」

まぁ、強いもんね・・・じゃー、こっちの赤い悪魔を・・・。

「私は美味しくないですよー!」

「妖怪は毒があって美味しくないんだよ。」

そーなのかー。

「ねえねえ。腕一本くれたらレミリアとフランって子に一票入れてもいいよ。」

ファッ!?このルーミアちゃん結構腹黒い!!

「ワシさんはレミリア様のためなら命も差し出せるお方ですよ。ささ、どうぞ召し上がってください。」

ファアアァァッッ!!?もしかして小悪魔さん財布すったこと根に持ってる?本当にごめんなさい。マジごめん。スペシウムソーリー!!

「全然謝ってないですよね?」

「・・・じゅるり。」

あーあーあー!!だめだめ!この腕は大事なの!!
そうだ、次。次行こう!そこにきっとおなかを満たせるものがあるよ!

「おー♪」



・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。








「こ、こんにちはー。」

「あれ・・・紅魔館のところの・・・。」

「ここ初めてきたー!」

どうも。

「・・・・?どちら様でしょうか。」

思い起こせば、妖夢と出会ったのは今回が始めてなんだよな・・・。以後お見知りおきを・・・。
実はちょっと三日後の大会の件で来まして。

「・・・あの件ですか。」

「妖夢さんはご参加されるのですか?」

「幽々子様が興味本位で応募されたのですよ!しかも私の名前で!!!」

うわー、一発芸なんかしてって言われた挙句、これで滑ったら恥ずかしいっていうレベルじゃない。

「言わないでくださーい!!」

しかし参ったな。妖夢が参加するという事は成功の可否なんか関係なく妖夢には一票を投じそうだ。
小悪魔さん、再確認ですけどこれって一人一票まででしたっけ?

「いえ。一回で投票できる数は一票までですが、次の人になったらまた投票することが出来ます。つまり何票でも投票することは出来ますよ。」

それなら幽々子さんにレミリアちゃんとフランちゃんに一票入れてくれるようにお願いしてこなきゃ。

「ついでに美味しいご飯も食べたいってのを伝えてほしいなー。」

それは自分でやってください。

「だったらもうこの右腕食べちゃおう~。」

スイマセン、私からタノミマス。ってかルーミアちゃんコワイ!!


・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。


「幽々子様。お客様がお見えになられています。」

「やだ~誰かしら~。」

「失礼しますー。」

おじゃましますー。

「いただきますー。」

やめなさい。

「皆珍しいお客人ね。何しにいらしたのかしら。」

いや~ちょっと三日後の一発芸・・じゃなくてアイドル大会の件でちょっと・・・。

「妖夢に参加させたあの大会のことね。」

「妖夢にはぜひ優勝して欲しいわ~~~~。そうしたら賞金がいっぱい出てくるんでしょう~~?」

「あぁん、なにたべようかしら~~~~。楽しみだわ~~~~~~。」

別に優勝しなくてもこの人いつもいいご飯食べてるんじゃないんですかね・・・。

「お恥ずかしながら・・・。」

「資金難とかにはならないんですか?」

「その点は大丈夫です。幽々子様のご財産は莫大なものですから。それに冥界を管理しておりますから衣食住にかかる費用は基本的に免除されています。」

「わっ、羨ましい・・・。」

「いいでしょ~~~~もぐもぐもぐもぐ。」

「もぐもぐもぐもぐ。」

ところで幽々子さん・・・・一つご相談が・・・。

「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」

あ、あのー。

「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」

だめだ、聞いてない。

幽々子さん!!

「あらあら。なにかしら?そんなに大きな声で言わなくても。」

ムカツク。

「クールダウンです!ワシさん!」

えーっと!!三日後のアイドル大会にぜひレミリアちゃんとフランに一票入れてほしいのですが!

「え~~~~やだ~~~~~優勝する確立減っちゃうじゃない~~~」

「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」

うぐぐぐ。しかし!しかしですね・・・実は我々にはやむをえない事情が・・・。

「フラン様がお屋敷を壊してしまって、実は私達。修繕費用が払えないんです!ご飯も多分一週間は持ちません・・・。」

「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」

「広辞苑アタッ・・・」

早まるな小悪魔さん!!

「あ~ん!!もう~~~~~!!!」

「・・・まぁ、面白かったら入れてあげてもいいわよ?」

アイドル大会なのに面白さが重視される大会。もう名前だけだなこれ。





・・・。

・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




うーん、3件ほど回ってみましたが手ごたえあったのは靈夢だけでしたね・・・。

「苦境に立たされていますけれど、ここで頑張らないと三日後には皆と離れ離れになってしまう可能性もあるんですよね・・・・。」

「私、頑張りますよ!」

おお・・・小悪魔さんがいつにもましてやる気だ・・・・。
今日はここまでですが明日、明後日。頑張って票をかき集めて少しでも有利にしましょう。
レミリアちゃんとフランちゃんのレッスンは多分大図書館さんと咲夜がなんとかしてくれているはず。頑張りましょう。

「はい。」







・・・・。


その頃、寺小屋では。

「お嬢様。もっと優しく鳴いてください。」

「うー♪」

「グッドですわ・・・。」

「グッドなのはおめーだけだ。」

「パチュリーが壊れた・・・・。」


続く


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