金持ち靈夢(中編)


「見なさい!!こあ!!ドウ・キョーの株がうなぎのぼりよ!!」

「ワシさんたち、うまくいったみたいですね。」

「(犯罪ごとなのはこの際目を瞑っちゃいましょう・・・・。)」


タダイマー

「あ、おかえりなさい。」

ヤッター!笑顔で迎え入れてくれるのは小悪魔先生だけ!

「びええええええ!!!!!!!帰ってきたーーーーーー!!!!」

泣いて迎え入れるのはレミリアちゃんだけ。

「全く、こっちは酷い目にあったんだぜ。パチュリー!一件依頼されるたびに本100冊貰うからな!借りるじゃなくても・ら・うだからな!」

「あんたの場合借りると貰うに違いはないでしょ。」

「硬いこと言うなって。それで、いくら儲けられたんだ?」

「800万儲けられたわ。」

私が二年働いても届かない稼ぎ。

「安心してください・・・最近の紅魔館もその程度の収入ですから・・。」

レミリアちゃん貯金切り崩した生活してんの?

「おぉっ、800万か。稼いだな。しかしこれだけの額じゃ靈夢に攻勢を仕掛けることはできないなぁ・・・。」

「あんた一体何やろうとしてんのよ・・・。」

ほんとうだよ。

「とにかく。この調子でどんどん稼いでいきましょ。貴方に新しい指令を渡すわ。」

僕も魔理沙ちゃんみたいにご褒美欲しいなぁ。

「気持ち悪いからちゃん付けで呼ばないでくれ。鳥肌が立つ。」

アーアーキコエナーイ

「見事全てのミッションをクリアした暁に特別報酬としてれみぃを貴方にあげるわ。」

「びええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

もう持ってます。

「ンンビビエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!」

いやだこのレミリアちゃん。

「ワシさんのせいでお嬢様がどんどん酷いことに・・・。」

「そうねぇ・・・次は文々新聞(株)を襲撃してちょうだい。」

文屋ですか・・・。
あそこにうらみ持ってる人は割りと多そうですが株価はそれなりに上がっているんですか?

「まぁそれなりにね。とても高いというわけではないのだけれど。ただまともに流通している新聞がそこぐらいしかなくて同業種の利益が軒並みそこに奪われているような形ね。襲撃して利益を落とせばライバル業者の株式会社ダブ☆スポの株価があがるはずよ。」

酷い会社名だな。

「はたての所の会社だぜ。引きこもりのくせに会社は作ってんだなー。」

ていうか、個人で会社立ち上げている人もいるんですね。紅魔館は会社立ち上げてナインデスカー?

「紅魔館を率いているのがレミリア様でそのレミリア様がワシさんに連れまわされて契約出来ないせいで上場していないです・・。」

「咲夜!!今すぐ上場するわよ!!名前はカリスマボンバーナイト商社ね!」

レミリアストレッチといいきゅうけつ鬼ごっこといいレミリアちゃんのネーミングセンス最悪だな。

「かっこいいもーーん!!」

もーーん(
レミリアちゃんのネーミングセンスの悪さは幻想郷1の事なので良いとして・・・。
文々新聞(株)の襲撃って具体的に何すればいいんですかね・・・。ナム・サンダーみたいに会社を破壊すればいいんですか?

「そうね。同じように暴れまわってくれればいいけどベストなのは商売道具の破壊ね。それがなくなると利益が出せなくなるようなもの。」

ふーむ、今回の場合はカメラがベストなのかな・・・。しかしカメラなんて簡単に買い換えられるし・・・普通に建物破壊したほうがいいのだろうか・・・?
ともかく、破壊活動がメインなので・・魔理沙サーン、一緒に行きましょうーー

「悪いな。私はさっきの出来事を根に持っているからな。見守ることにするぜ。」

鬼!悪魔!!鬼畜!!

「お前に言われたくはないぜ!!」

俺は悪くない。ブロリーとティムールが悪い。

「ファアアァァアwwww」

「あらティムール。既に地中奥深くに沈んで息絶えていたと思っていたわ。」

「お嬢こそそこの人間に抱きしめられすぎて圧死したかと思ってたっすwwwww」

俺どんだけ怪力なんだよ。
そ、それなら・・・レミリアちゃん?一緒に行こ?^^

「嫌~。」

嫌~(震え声


「じゃー魔理沙もお姉さまも行かないならフランが行く!!」

わーい、フランちゃんと一緒ならすぐに終わるぞー^^
フランちゃん、後でお菓子買ってあげる。

「わーい!!」

「どうしてフランには優しいの。」

素直か否か。でも一番好きなのはレミリアちゃんだよ^^

「オエッーー!!」

泣きたい。

「フラン様とワシさんだけですと心配ですので私もついていきますね・・・。」

私のパートナーとして最近名高い小悪魔さんおっすおっす!

「広辞苑の角で殴りますよ!」

どうして皆こう私に反抗的なの。(←自らの過ちは総スルーする主義


・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


というわけで文々新聞の会社と思わしきところに到着しました。見た目は普通の印刷工場ですね。

「わぁ、工場の中みてください。複数台の印刷機から新聞がどんどん出てきます!!」

な、なんであんなハイテク機械がここで動いているんだ・・・。そんなに稼いでいたのか・・?

「上場後、皆様から頂いた投資金によって外の世界の印刷機を購入することが出来ました!これによって活版印刷で一々印刷する必要がなくなったのでより多くの新聞を発行できるようになり、更に利益を出すことが出来るようになりました!儲かった利益を分配金として投資者に還元する予定です!」

「投資と会社の関係が良く分かる良い例ですね!良いお勉強になります。」

壊しにくい雰囲気になっちまったじゃねーか。

「フランも印刷機欲しいなー。それで沢山塗り絵するの。」

可愛い(確信

「というわけでそこの新聞屋さん!!そこの印刷機を一台いただけないかしら!?」

「こ、困ります~~!!これがないと必要な部数を印刷することが出来ません!」


ははぁ、なるほど。小悪魔先生、あの印刷機を壊せば会社にダメージを与えられそうですよ。カメラの破壊なんかより全然良さそうだ。

「でもとっても頑丈そうですね~・・・。殴ったり蹴ったりするぐらいじゃビクともしなさそうですよ・・。フラン様のお力が必要そうです。」

どうにかしてフランちゃんに壊してもらわないと・・・


「やだやだ!!欲しいもん!!」

「あーそれならフランさんのお姉さんにお願いしてみたらどうですか!?きっと印刷機ぐらい買ってくれますよ!!」

「あ、そっかー。それなら別にいいね。」

いやいやいやいや。紅魔館に印刷機を買うお金なんかありません!!ね?小悪魔さん。

「え?あ、はい!」

「フラン様。今紅魔館は館の色と同じぐらい赤字なんですよ!」

紅魔館そんなに赤くないし意味不明。

「ワシさんが急に私に振るから!!」

「えーーー。じゃー印刷機貰う~~。」

「ふっふっふ。私の情報によると紅魔館グループが株の投資によって800万儲けたって話を聞いていますよ。それだけのお金があれば印刷機を購入することはたやすいはずですね。」

情報得るの早!!?

「クックック・・・。天狗の足の速さもとい情報の速さを舐めてはいけませんよ・・・。」

「800万あるなら買ってもら~う。」

キエエエエ(謎の発狂

「フ、フラン様!!塗り絵するだけでしたら印刷機を買う必要はありませんよ。」

「こあくま特性の塗り絵の本を作って差し上げますから。それでいいですよね?」

「本当に!?楽しみにしてるね!!」

「あれ?そういえば何しにフランここにきたんだっけ?」

あの印刷機を破壊してもらうために。

「ンナッ!!?文屋に一体なんの恨みがあるというんですかっ!!」

私が調査した結果!!貴方のゴシップ記事によって周りから迫害を受けているという者がいますっ!!
我々は偽の記事を生み続ける文屋を放置することはできん!!よって正義を遂行するために破壊する!


「(ワシさん、よくまぁ嘘をぺらぺらと喋れますね)」

「ひぃっ、私は嘘なんか書いたつもりありませんよ!!」

うそつけぇっ!貴様、最近経済情報を書いているらしいがあれが嘘八百であることは既にお見通しなんだぞっ!!証拠も全て揃ってる!!(←超絶大嘘

「・・・ばれては仕方ありませんね。」

本当に嘘八百だったのかいっ!!

「げっ、本当は気づいていなかった?」

フランちゃん。大義名分が取れましたよ。遠慮なしにあの印刷機を破壊しちゃってください。

「は~~い。」

「あー!あー!ちょっとまってくださーい!そうだ!!」

「フランさん・・・。もし印刷機を壊すのをやめてくれたらと!く!べ!つ!に!スペシャルなプレゼントをお渡ししますよ・・・!!」

「ほんとに!?」

あー!!くそーこいつ物で釣りやがった!!

「フラン様~~!!こっちも特別に咲夜さんに頼んでスペシャルデザートを作ってあげますよ~~~!」

「えー。咲夜のデザート食べ飽きたー。」




「ピシッ」

「大変だ!!咲夜が突然固まった!!」




「ハーハッハッハ、これで私の勝ちですね!!」

く、くそー・・・。

「ねーねー、プレゼントってなーに?」

「ジャジャーン!!文々新聞一年無料購読券です!!やったーー!!」

「キュ」




満塁逆転サヨナラホームラン(



・・・・。

・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「やったわ!こあ!!ダブ☆スポの株価が暴騰し始めたわ!!」

「儲けで得た800万を全部注ぎ込んでいたから凄い利益になっているわ!」

「おぉ、800万から10億5000万に・・・・。物凄い跳ね上がり方だぜ。私も買っておけばよかったなぁ。」

「ただいま戻りましたー・・・。」

「こあ!お手柄よ!大儲けできたわ!!」

「やりましたね!パチュリー様!!」

俺のお陰なんですけど(

「フラン様のおかげでは?」

「えっへん。こあ!私に早く特性塗り絵作ってね。」

「はい、喜んで。」

俺もレミリアちゃんを自分色に塗りつぶす作業に入るーー^^

「あっちいってシッシ」

ルパァ~ンダイブ^^

「びえええええええええええええええええええええええしゃくやぁあああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

「スッ」

見逃してくれたらレミリアちゃんを今日一日お貸しします・・・。

「ばかね!!咲夜は私の事を裏切る従者じゃ・・・。」

「お嬢様ああああああああああ!!!!!!!!!」

「ヴァアアァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!!」

だからその泣き方可愛くない。

「しかし10億でも靈夢と勝負を仕掛けるには少なすぎる額だ・・・。あいつの財産は今10兆だからな・・・。」

冷静に考えてみると10兆って凄すぎ。というか、800万全力投資してやっと10億超えしたのに10兆って一体どういう投資の仕方をしたんだ・・・。

「何か裏を感じるぜ。」

「この調子で稼ぎましょ。後1回やれば10兆にはなるはずよ。」

まだやるんかい・・・。

「次は襲撃場所は・・・・・ごにょごにょごにょ。」




・・・・。




・・・・・・・・・・。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。











「いいかー、次のテストここでるからなー。」

慧音先生覚悟ぉおおお!!



慧音学習塾が爆発し、稗田阿求学習塾の株が暴騰した。

「(あまりの怒りに言葉を発せられない)」

サ、サヨナラ。


(続く)


戻る