金持ち靈夢(後編)



「みてみてこあ!ついに紅魔館も総資産1兆円超えよ!!」

「凄いですパチュリー様!!一生遊んで暮らせるお金ですね!!」


犯罪で得た金で喜ぶな。
警察ーー!!来てくれぇーー!!悪い魔女と悪い悪魔がいるーー!!

「ワシさんも共犯なので一緒に捕まりましょうね。」

あれ、今日の小悪魔さん怖い。

「ワシとかいう人!よくやったわ。俺にれみぃをプレゼントするわ。」

「びええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

どっちが紅魔館の主だ。平然と友人を売るな。


「そうよ!!友人を売るべきではないわ!!」

でもありがたく頂いておきます^^<<今日からこの首輪をつけてね

「びええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


何なんだこの泣き方は。震えるほど嫌なのか。

「珍しくお姉さまが面白い事してる。フランもまねしてみようかな。」

やめなさい。

「私が技名つけてやるぜ。名づけて、バイブレーション・レミリア!」

何だか卑猥。

「そ、そういうのはやめろよな!それより靈夢の件進めるぞ!」

うぶな反応が凄く久しい気がする。

「とにかく、1兆円あれば靈夢に勝負を仕掛けることも出来るはずだ!」

しかし勝負と言っても何をする気なんですか。まさか賭博・・・。

「賭博じゃ勝てる見込みも薄いし、奴の全財産を奪うにはまだ資産が足りない。」

ではどうする?

「そこで靈夢にある株を買うように進めるんだ!買わせた後は私と弾幕勝負。その間に株を大暴落させるんだ。奴はあわてて売ろうとするが私と弾幕勝負している間に起きるから終わるまでは靈夢も気づかない。どうだ、良い案だろ。」

「色々突っ込み所が満載ね。まずどうやってその株を買わせるつもりなの。」

「そこは博識なメンバーが考えてくれ!」

「行け、ワシ。」

だめじゃないか魔理沙ちゃん。このままじゃバイブレーションレミリアでお仕置きだよ?^^

「びええええーーーーーーーい!!!!」

レミリアちゃん実は楽しんでるでしょ。

「わ、わかったわかった。一緒に考えるぜ・・・。」

「そうだなぁ、まぁ靈夢は金にすごく貪欲だから飛びつけば大金が得られそうって思わせればすぐ買うんじゃないのか?」

「ふーん、じゃぁ買わせることができたとするわ。次にどうやって暴落させるの?」

「そこは良い案があるんだ!今株価がたった1円しかない『絶対最強!!(⑨)』っていう会社があるんだ。」

1円とか早く潰れろよ。

「そこの株を段階的に買い占めていくんだ。そうするとグラフで見た時上がり傾向にあることが自然と分かるからな。それを靈夢が見ればこの会社は短期間でもっと上がるって思わせることが出来るからきっと買うはずだ。大量に買ったのを確認したら一気に売却だぜ!!」

えげつねぇ・・・。しかし他の人がそこの株を買う可能性は?

「それは重要じゃないわ。私達が大量の株を保有しておけば価格を操作することができるから部外者が参戦しても影響は無いわ。強いて言えばその参戦者も暴落の影響を受けるって事ぐらいかしら。」

なるほど・・。ところで、一気に売ることって出来るんですか?ほら、ストップ安って言葉があるぐらいだから一気に売ることって出来ないと思うのですが・・・。もっと言うと株売ろうとしても誰かが買おうとしなければ売れないはずでは・・・。

「幻想郷にストップ高と安なんてなければ、売買相手がいなくても成立するわ。トレーダーが極端に少ないからそういう仕様。」

そこはもうストーリーの都合という事にしておきます。

「メタ発言はめっ!です!」

アイタッ。なんで叩かれるの。
でもまだまだ問題点あるんじゃありませんか?仮にこの方法が成功しても靈夢の手元には10億だか1億は残るんじゃないんですか?10兆と比べれば相当減りますけどそれでも金持ちであることには変わりないような。

「靈夢に信用買いさせるから安心していいぜ。」

し、信用買いって?

「簡単に言うと持ってる金額以上を売買させてくれるシステムの事です。幻想郷では100万円口座に預けていれば、信用取引ということで300万円まで株を買わせてくれるんですよ。」

「うまくいけば少ない資金で大きな利益を生み出せるのですが・・・損した時はもう目も当てられないですよね。言えば借金したお金で取引するようなものですから・・・・。」

鬼だ、ヴェノムだ。

とりあえず作戦については良く分かりました・・・。これなら靈夢を陥れることも出来るでしょうけれど・・・。
じゃーさっそく実行に・・・。

「嫌よ。やらないわ。」

「おいおい、なんでだぜ。」

「私には一切のメリットがないから。株を買うのに手数料もかかるし。」

「・・・・一応メリットあるのでは?私達が株を買う・・・次に靈夢さんが大金注ぎ込んで買うんですよね?そうしたら株価がもっと上がるから、そのタイミングで全部売って売却するからプラスになるような・・・。」

「・・・・・・・・。」

「よし、やるわよ!」

良くその程度の知識で株やろうとしたな。

「うるさいわね、ロイヤルフレア食わせるわよ。」

やめて、胃が蒸発しちゃう。

「よし、作戦開始だ!以後、この作戦は「オペレーション・トレーダー」と名づけるぜ!」

名づける意味は?

「細かいこと気にしたらダメ。いいな?」

アッ、ハイ。



・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



==それから一週間後


レミリアちゃん、今日のご飯ですよー。

「あーん。」

「(お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様・・・)」

「お姉さまカリスマ落ちすぎ・・・。」

誰のせいかなぁ(すっとぼけ

「よーよー、遊んでる場合じゃないぜ。ついに時は満ちた!!絶対最強(⑨)の株価が良い感じにあがってきた!勿論買ってるのはパチュリーなんだけど旗から見れば何か良いことが起きて上がっているように見える!さっそく靈夢に買わせて来るから後は頼んだぜ。」

いってらっしゃーい。

「ワシもついてくるんだよ。」

ファッ!!?聞いてない!!!

「箒に乗せてやるぜ。ありがたく思え!!」

「ありがたく思えっ☆ふあぁあ~ww」

「なんだこいつ。」

ここでブロリー関連のコメントをすると本人達が来るから禁止。(←どういう世界観だ





・・・・。


・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




つきましたな。

「ついたな!おーい靈夢ー!!」

「あら、魔理沙じゃない・・・どうしたの?」

いや、明らかにお前の方がどうかしてるだろ。

「あ?」

サーセン。

「靈夢・・・そのキラキラは一体何なんだぜ・・・。」

「お金が余って余って仕方ないから、ダイヤモンドで出来た巫女服を買ってみたの。はぁ、似合いすぎちゃってこまっちゃうわぁ。」

「うわ、本当だ。これよくみたら布じゃなくて全部ダイヤモンドだ。」

趣味悪いってレベルじゃねーだろ。


「あ?」

マジサーセン。

「トテモトテモ似合ってますよレームさん。でも、もっともっと宝石で身を固めたら綺麗だしカリスマも溢れてそうだし何より真の金持ち感が伝わるなぁ。」

「そうねぇ。お金は使っても使ってもなくならないくらいあるから、今度宝石で出来たマフラーとか宝石で出来た布団でも買おうかしら・・・。」

全く暖かくないと思うんですが。宝石に埋もれて死ぬつもりか?

「あ?」

劇的サーセン。(←意味不明

「そんな金持ち靈夢さんに朗報だぜ!!なんと幻想郷に一つしかないと言われている伝説の宝石があるんだ!!どんな宝石よりも美しく、価値のある宝石・・・ぜひ買ってみないか!?」

「そうねぇ、買おうかしらねぇ。」

靈夢さん、さっきからアイコン二つしか使ってねーな。

「そろそろ退治するわよ。」

マジチョベリバでした、チョベリバサーセン

「だけどこの宝石・・・15兆円もするんだ。買えるか?」

「15兆・・・さ、流石にもってないわね・・・。」

宝石の光が強すぎて顔がよくみえねぇ。

「宝石よりも美しい私の顔が見えないですって?」

何でそこで俺怒られちゃうの。

「しかし参ったわね。流石に15兆円稼ぐのは大変だわ。それに全財産使ってまでは欲しくない。」

「そんな靈夢さんに朗報だ!!今超熱い株があるんだ!!見てみるか?」

「あんたの紹介する株なんて不安しかないけど一応見てあげるわ。」

「この株なんだけどよ・・・・ごにょごにょごにょ・・・・。」

「あら・・・これはいけそうね・・・・。私の直感が告げてるわ。」

直感鈍りまk・・

「シィィッー!!」

サーセン

「うーん・・・でもそうねぇ・・・やっぱり15兆円の宝石は諦めようかしら・・・。」

「お、おいおい!そこで諦めちゃうのかよ!!他にもお金持ち靈夢様のためにもっと良いプランというか買い物リスト用意してやってたのに!!」

「一応聞くだけきいてあげるわ。他にはどんなオススメ品があるの?」

「おーい、きてくれー。靈夢に良い買い物リストを教えてやってくれ。」

「両目を最高級の宝石にする手術。10兆円」

盲目じゃねーか。

「盲目になるのは嫌だわー。次。」

「髪の毛を宝石にする手術。10兆円。」

ハゲじゃねーか。

「ハゲも嫌だわー。次。」

「白玉楼!!10兆円!!」

主人を売ったぁああああ!!!wwww

「その突っ込みやめろ。」

アイヤーーwwwww(←うざすぎ

「白玉楼!!白玉楼が欲しいわ!!私の別荘にするの。」

「(ひぃっ、よりによって私の案を採用!!どうか嘘でも幽々子様に知られませんよーに!!)」

「これ買うならやっぱり資金増やすしかないな!!」

「そうね・・・じゃぁ手始めに1兆円投資して・・・。」

「おやおやぁ?靈夢様にしては随分と慎重ですなぁ・・・。私の知ってる靈夢様は一気に30兆円投入して大儲けする靈夢様なんだが。」

「馬鹿ね、そんな危ないこと出来るわけないでしょ。」

「(ぐっ、ここをどうやって言いくるめる・・・魔理沙!)」

信用取引も出来ないとか靈夢臆病者すぎワロスwwwww

「買う。」

「(一番の功績を持ってかれた・・・)」

「あ、そうだ。買ったらちょっと弾幕勝負してくれないか?新しいスペカ作ってみたんだ!!」

「いやよ。こんだけの大金を注ぎ込むのよ?何かあったら大変じゃない。」

やっぱり靈夢臆病すぎwwww魔理沙に負けるのが怖いとかwwwww

「魔理沙殺す」

「なんでだぜ!!!」






・・・・・・。


・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





「そろそろかしら。こあ、しっかり見張ってて頂戴。損したくないからね。」

「はい。しっかり博麗神社を双眼鏡で監視しておきます。」

「・・・・・・・・・・・。」

「あ!!今魔理沙さんと靈夢さんの弾幕が見えました!!」

「絶対最強(⑨)の株が爆上げしたのも確認したわ。ちゃんと買わせたようね。」

「今よ!!全売却!!!」」




・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





「食らえっ!!必殺!マスタースパーク!!」

「秘儀・聖なる宝石のミラーフォージュ。」

「うわ!!マスタースパークが宝石の鏡で跳ね返ってk・・・うわあああ」

最低すぎる技だろ。お前本当に巫女か。

「次はあんたよ。」

ヒィッ、逃げなきゃ(確信

靈夢のPC
「エマージェンシー!エマージェンシー!!」

「・・・!!!このアラートは・・・・」

「きたかっ!ワシ!逃げるぞ。箒にしっかり捕まれ。」

サーイエッサー

「・・・・・・・・・・・。」







「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????????」







「はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????????????」



やめろ、ページが文字で潰れる。


「魔理沙あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????????????????」

絶縁だな。



・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






「文々新聞でーす。」


「・・・・どうやら靈夢が証券会社を全部破壊しに回っていったようね。これで幻想郷も株ブームも終了ね。」

犯罪も良いところだろ。

「いやーやったぜ。靈夢は10兆円の借金を背負って終わったな。やっぱり貧乏靈夢の方が好きだぜ!!おせんべい上げるだけで泣いて喜ぶ!!靈夢はこーでなくちゃな!!」

最低の友人だ。今すぐ縁切れ。

「靈夢には気の毒だったけれど、紅魔館としては100兆を超える資産が出来たからいいとするわ。」

「このお金を使ってどんな研究をしようかしら・・・。」

「ねーねー!!フランのために新しいお部屋作って頂戴!!!」

「これだけのお金があれば余裕ね。」

俺もレミリアちゃんと一緒に寝るための専用の部屋を・・・。



「大変ですパチュリー様!!!」

「どうしたのよ、こあ。血相変えて。」

「こ、こ、こ、紅魔館の貯金があと10万円しかありません!!!!!!」

ファッ!!?

「もうこあったら・・・・。何を寝ぼけた事を・・・・」

「・・・・・・本当だ。原因は・・・・・?」









「ブツブツブツ・・・・おかしいわね・・・。絶対最強(⑨)は明日も上がると思ったのに・・・・・。」




早くこいつ首にしろ、紅魔館に損害しか与えてない。


「クビ・・・?誰に向かってそんな口を聞いているのかしら?死にたいのかしら?」

「てめーがな。」

パチュリーが壊れた。


(終わり)

落ちが弱い。


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