レミリアスパルタ劇場番外編 その後のレミリアちゃん




==レッドを倒して一年後・・・・==


「あ~~~やっぱり紅魔館は良いわね~~~。長い長い強制的に始まった旅も終わって心の底から安息を感じるわ。」

「私はここ数年間、ずっと安息を感じていないわ。」

「・・・・ん?何で?」

「・・・噂をすれば。」


パリィーン(窓ガラスの割れる音

「ヒャッハー!!今日も本を頂きにきたぜー!!」

「捕まえる。今日こそ捕まえて人体実験の材料にさせてもらうわ。」

「そうケチケチすんなよ~。私が死んだら借りた本だけじゃなく家にあるものもプレゼントしてやるからさ!」

「誰があんなキノコ栽培場と化した家を欲しがるのよ。それを抜きにしたtt・・・・・。」

「あ、まてよ・・・。家にあるのは勿論魔理沙の下着とかもあるから死んだら当然それも私の物に・・・。」

「ぱちぇ。よく考えなさい。魔理沙が死ぬ頃は80ぐらいのババァじゃないの?」

「私の愛は乳の垂れたババァ魔理沙を愛せる程大きくないわ。今すぐ捕まえる。」

「咲夜が言ってた。魔法使いのババは爪が極限まで伸びてていつも『ヒッヒッヒ』って呟きながらキノコ汁飲み干す半妖怪人間って。」

「お前等好き勝手行ってくれるな。」

「まぁいいや。んじゃ今日はアレとコレとソレを頂くぜー!!」

「むぎゅー。もっでがないでぇー。」

「あーばよーとっつぁーん!」




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「・・・・本日の被害報告が出来上がりました。盗まれた本はこちらの四点です。」

「『中級煌術考察本』、『月と魔法の相関関係』、『乙女のメイクテクニック術』『ドラゴンボール42巻』

「最悪だわ。昨日ドラゴンボール40巻読み終えたところよ。よりによってあいつ最終巻持って行きやがった。」

「(ぱちぇが堂々と漫画読んでる・・・・・)」

「あー!こあー!ここに置いてあった『ダレン・シャン』の小説はー!?」

「そちらは一昨日魔理沙さんが全部持っていかれました。『吸血鬼にはもったいない本だぜぇー!』と叫びながら。」

「び・・・・び・・・・びえ・・・・。」

「フラン。それ以上その泣き方はいけないわ。」

「もう我慢できないわ!!こうなったら最終兵器を投入して徹底的に魔理沙を困らせるわ!!!」

「最終兵器?咲夜に時でも止めさせて何かやるつもり?」

「時を止めてボディタッチするのは咲夜の得意技でございます。」

「咲夜。時々私の服のボタンが急に全部はずれるのは咲夜のせいじゃないよね?っていうかいい加減にしろ。セクハラ禁止令を館中に貼り付けてるの見えない?」

「え、あれ私も対象なんですか?」

「当たり前でしょ!!!!」

「馬鹿は置いといて・・・・。」

「勿論その馬鹿ってのは私のことじゃないと信じてるわ。で?最終兵器って?」

「ワシよ。れみぃ、ワシを呼びなさい。あいつを魔理沙の家に放り込めばとりあえず精神的ダメージによる戦果は期待できるわ。」

「絶対やだ。死んでもやだ。」

「っていうか仮に呼びたかったとしても呼び方なんか分からないわよ。何?名前でも読んでみればいいの?おーい、ワシー。」

「・・・・・・・・・・・。」

「正直出てこなくて心底安心した。私の経験上、今のでいきなりヌルリと登場することが多々あったから。」

「れみぃがこっちに戻ってから向こうの世界とのつながりは完全に絶たれてしまっているのよね。そもそも何故繋がったのか、何故いきなりそうなったのか分からないけど。」

「フラン知ってる、こういうの『深く考えちゃダメ』ってやつだよね。」

「ええほんとそうね。で、魔理沙にはどう逆襲するつもり?」

「そうね・・・・。」






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「さーて、ドラゴンボール最終巻でも読むかー。」

トントン

「なんだよこんなときに。今居留守でーす」

バキッ(ドアが壊れる音

「ぎゃおー。本返せー。」

「って何で私が取り返しに来てるのよ・・・。」

「まぁいいわ・・・ぎゃおー、6ボス、しかも人も簡単に殺せちゃうレミリア様が襲いにきたぞー。」

「レミリアなんて全然怖くねーぜ!!くらえ水でっぽう!!」

「びええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!流水だめええええええ!!!!!!!!!」






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「で、結局転げまわりながら帰って来たと。」

「流水だめ。」

「まっ、失敗するのは知ってたから別に良いけど。ただの暇つぶしで送ってみただけだし。」

「おい、客人が主を動かすってどういうことだ。第一失敗することが分かっていたってどういうことよ。」

「知らないの?あんた幻想郷中ですっかり調教されて子供ですら倒せるって噂されてるわよ。」

「んなっ。誰がそんな噂を流したーー!!」






・・・・・・。

「どうもーーーー清く正しく美しく!!文々新聞でーす!」

「あらー。レミリア調教完了っていうタイトルですってー。うちも従者にやっておこうかしらー。」

「みょん!」




・・・・・・・・・・・。




「皆私の事馬鹿にして!!確かにワシと旅してたときは終始ペースを取られてそう見えちゃったかもしれないけど実際の私はとーーーーっても強いのよ!!見てなさい、幻想郷中の相手をボコボコにしてやるわ!!」

「ちょっと。あんまりバカなことすると異変扱いにされるわよ。」

「こんな噂流されていること自体が異変だっつーの!」

「いってらっしゃいませお姉様!」

・・・・・・。

「お嬢様・・・大丈夫でしょうか?」

「まぁどうとでもなるでしょ。」






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「おーい、早苗ー。今日の晩飯はまだかー。」

「でも普通のご飯は飽きたー。」

「ええーーーでもそうはいってもですねぇ・・・・。昨日なんてマグロの刺身を用意しても普通じゃないって言ったじゃないですか。幻想郷でマグロなんて普通じゃないですよ!他にどんな食材を用意すれば・・・・。」

「邪魔するわ!!

「見つけた!!!」

「ビエッ。身の危険!」

「じゃなくてっ!」

「悪いけど今ここでお前等三人は私の気紛れによって撃沈するのよ!!覚悟しなさい!!!」

「悪魔には杭が良いんでしたっけ?それとも神も殺せるチェーンソー?両方試してみましょう」

「えーっと・・・弾幕勝負にしない?」

「神奈子様!諏訪子様!ちょっとお待ちくださいね!!」

「今この食材をバラバラにして仕込みますので!!!!」

「びえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」







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「それでボロボロになって帰って来たと。」

「最近の子は頭おかしいのね。」

「ああいうのはノーカンね。次はまともな奴と勝負してまともな名声を頂くわ。」

「ちょっと行ってくる!!」

スタタタタ・・・

「さぁ張った張ったぁ!!悪魔のレミリア、次の勝負に勝ってくるか負けてくるか!!オッズは2倍だよー!!」

「負けるに10円!」

「じゃー・・・私は勝つに10円・・・。」

「負けに10円かしら。」

「従者が主が負けるほうに賭けてどうすんのよ。っていうかおい魔理沙てめーここで何やってんだぶち殺すぞ。」

「やべ、ついにパチュリーがマジギレした。」






・・・・・・。


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「ほえー。」

「こいし、何でも買ってあげるし何でもお願い事聞いてあげるから勝手にいなくならないでね。」

「突然だけど今ここで二人は私の前で倒れる。いいね?」

「ほえー!」

「あら・・・・吸血鬼の羽が欲しいだなんて・・・・。」

「ふふん、私に勝てたら考えない事もないわ。」

「良い事聞いた!!」

「貴方は無意識的にその背中の羽を差し出したくな~~~~・・・・」

「るっ!!!」

「(バキッ)、どうぞ。」

「凄く手馴れた手つき。初めてじゃなさそう。何だかごめんなさいね。頂きます。」








・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・。


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「また負けたのね。」

「あれも反則よ!!無意識だなんて魔法以上にチートだわ!!ノーカウント!!(羽は生えた)」

「でもそろそろ勝たないと本当に自信を失っちゃいそうね。格下でもいいから適当に勝って来るわ。」


スタタタタタ・・・・・。


「さぁ張った張ったぁ!!悪魔のレミリア、次の勝負に勝ってくるか負けてくるか!!今度のオッズは10倍だぁぁー!!」

「負けるに30円!フランここでお小遣い稼ぐー!」」

「魔理沙。昔あんたに試したアレ。もう一度やってあげたほうがいいかしら。」

「ひっ・・・す、すみません・・・・売上金差し上げます・・・・。」

「えーーー。フランもっと賭場参加したかったーーーー。」

「(そもそも一体何されたのでしょう・・・パチュリー様・・・)」







・・・・・・。

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「冬はだめぇぇ・・。」

「絶えて・・・絶えるのよ・・・・。」

「流石に冬で弱体化しているあいつ等には楽勝ね。ここでくたばってもらうわ!!」

「そうだわ!こんなときは畑で収穫したニンニク食べてスタミナをつけるのよ。」

「これね(大量のニンニクを箱から取り出す)」

「ビエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」







・・・・・・・。


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里の子供
「キャッキャウフフ!!」

「こらぁー!変な遊びするなー!!いいか!お前等遊んでないでこの問題解いてみろ!!」

「覚悟!!」

「レミリアでも解けるぞこの問題!!ほら、(3x+4y)+(7x+2y)は?答えてみろ。」

「運がよかったわね。用事を思い出したわ。」

里の子供
「ダッセー」
里の子供2
「悪魔よっわーーーー」

「びええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」






・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。

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「アタイはサイキョーだからたとえ紅魔館の主、レミリアがきたって絶対勝っちゃうよ!!」

「い、いくら最近調教されて弱くなったっていっても流石に妖精と悪魔じゃ格の違いが・・・!!」

「私の事を舐め腐っているようね。既にもう100人ボコボコにしてきたところよ(嘘」

「で、でたーーーー!!!」

「ち、チルノちゃん!!が、頑張ってーーーーー!!!!}

「アタイは負けない。アイシクルフォール!!!」

「ふふん、こんなの効かない効かn・・・・。」

「(カチン)」

「ふん、ラクショーね。」

「チルノちゃん!!すごーーーーい!!!!」






・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





「えー、凍ったレミリア様の解凍が終わりましたー。電子レンジで。」

「で?その後のれみぃは本当に誰にも勝てなくて今部屋の中で落ち込んでるって?」

「はい」

「このままじゃいけないわね。れみぃを特訓させるための何かを考えてあげる必要があるわ。・・・・・そうね・・・・・。こんなのはどうかしら。」

「えっ!これって軽く異変クラスじゃ・・・・。」

「勿論私がやったと分からなければいいのよ。」

「ううう、何とかなればいいんですけど・・・・。」





・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・。


(本編に続く)




おまけ

「私はだめな悪魔、私はだめな悪魔・・・私はだめな悪魔・・・・・・・。」

レミリアちゃーん、やっぱり俺がいないとだめじゃーーーーん^^

「でたあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

「あれ?いない。・・・・また幻覚?別に必要となんかしてないもん。」

(はよ本編始まれ)


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