レミリアスパルタ劇場番外編 サバイバルぱっちぇさん(後編の前編)


「前回のあらすじです。」

パチュリー、山火事を起こし責任を擦り付ける。

「霊夢さんに羽四つ全部むしりとられちゃいました・・・。生えましたけど。」

ここにも悪魔のテバサキ供給元が。

「最近人里に行くと悪魔のテバサキっていう食材が庶民価格で売られているんですけど、あれなんです・・・?」

なにそれ売られてるとか初耳。




==人里

「いらっしゃーい、悪魔のテバサキ、100円だよー。」

農民「安い!買った!」

「お金持ちも遠くないわ・・・(ドヤァ」









大方レミリアちゃんが身売りしているんでしょう

「ひえ・・・見捨てられた悪魔はああいう運命を辿るのですね・・。」

ひえ(震え声
レミリアちゃんどこまで落ちぶれるの(←諸悪の根源

「さぁ引き続きパチュリー様をお守りしますよ!」

中篇で話した魔法の森に用があるっていうのはなんだったのか。






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(それから日にちは経過し・・・。)







==残り二日  魔理沙の家まで後10Km


「こひゅー・・・・。こひゅー・・・・。」




「あぁ、パチュリー様・・・お可哀想に・・・。こひゅーこひゅーモードに入られています・・・!!」

なんですがそのダースベーダーみたいなモードは

「か弱いパチュリー様に身体負荷がかかり続けるとなるモードです。ご存じないんですかぁ?(半ギレ」

コワイ
でもこのペースで進めば無事に時間内に魔理沙の家までたどり着きそうですよ。もう少しの辛抱です。

「あ、そういえばこのあたりから魔法の森でしたっけ・・・。となると魔理沙さんのお家もお近く・・・。」

「パチュリー様・・!ガンバッテください・・!!紅魔館に戻られましたら小悪魔、一生懸命マッサージいたします・・!!」

マジで。俺最近肩こり腰痛酷くてさー^^

「ほら、そこにクマがいますよ。背中モンでもらったらどうですか?」

×揉む
○捻り潰す

「(山火事にした奴等やん・・・近づかんでおこっ)」

「あ、どっかいっちゃいました。山火事の件以来、オオカミもクマも襲いかかることなく比較的平和に進めていますよね。」

幻想郷の動物は皆知能指数が高かった。
クマですら近づいちゃいけない奴が分かるというのにレミリアちゃんときたら・・・・。

「オホン・・・。」

「とにかく、ここからは妖怪が比較的多く済むエリア・・・。パチュリー様には襲い掛かろうとはしませんからもう安心ですね。」

一級フラグ建築士、小悪魔。

「大丈夫です!!もうパチュリー様が危険な目にあうことはありません!!」






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_人人人人人人人人_
> 突然の猛吹雪 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


「あぁーん!!なんでぇー!」

いやいや、季節感台無しもいいところですよ!!本当になんでですか!

「はっ。これは・・・・。自然の雪ではありません!魔法によって生み出された雪です!こんなの誰かが妨害用に詠唱したとしか・・・。」

「まさか魔理沙さん!?」

わざわざこんな無意味に行く手を阻む天気にするのは利害的に魔理沙しかいないでしょう。

「ということはですよ!この先にも魔理沙さんが設置した魔法トラップが一杯あるかもしれません!もう危険です!とめにいきましょう!」

あのぱっちぇさんがこの猛吹雪を行きぬけるわけがない。もうとめm・・・って、ぱっちぇさんどこだ!?

「ああああ!!!猛吹雪で前が見えません!!」

これが???時間か・・・(超ローカルネタ








「急に凄い雪が降ってきたわ・・・。誰の仕業かは一目瞭然ね。そこまで本を手放したくないのかしら。」

「まぁ気持ちは分からなくはないわ。貸し出し厳禁の本なんかは魔理沙の頭じゃ到底覚えきれないしメモも出来ないでしょうしね。常に見ながら出なければ魔法薬の調合すらできないわ。あの子は。」

「たとえ猛吹雪でも・・・返してもらわなければいけない本がある。進むわ。私は戻らない。」



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「さ、寒いっ・・・。このままでは凍えてしまうわ・・・。指先の感覚なんかもうとっくのとうに消えうせている・・・・。火・・・火よ・・早く体を暖めなければ・・。」

「燃料・・燃料になるもの・・・リュックに入れておいたこの沢山の枝木で暖を取れるかしら・・・。」

ガサガサ(枝木をまとめて放り出す

「あ、だめだ。取り出した枝木が片っ端から吹っ飛んでいくわ・・・。と、とにかく・・・前よ・・・前に進んで風避けになる場所を・・・」




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「だめだわ・・・暗すぎてもう前が見えない・・・・。風除けになりそうなポイントを何度も通り越している気がする・・・。」

「寒い・・・疲れた・・・・暗い・・・眠い・・・・。私はここで死ぬの?・・・死・・・?」

「どうせ死ぬなら最後は本を読んで死ぬわ」(いつもの

「びえええええええ!!!!!!!!助けてーーーーーーー!!!!」

「はっ、れみぃ!!暖が取れそう!!」

「ちょっとれみぃ!!抱きしめさせなさい!!」(ギュッ

「びええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!冷たいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!」

「ちょっと、うるさいわよ。早くその背中の羽を広げて私と自分を包み込みなさいよ。」

「あれ?ぱちぇ?なんでこんなところにいるの?」

「いいから早く!」

「ア、ハイ。でもあっちでしない?洞穴あるよ?」

「随分と目がいいわね。さすが吸血鬼・・・。」




・・・・・。

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==洞穴


「暖かいわね。ちょっと待ちなさい、ここなら火を起こせる。そこらへんにある吹き飛ばされてきた枝木を拾ってくるわ。ついでに枝木を折って種火を作って・・・・。・・・・こうやってと・・・・。」



「これでよし!はぁ・・・生き返るわ・・・・。」

「ぱちぇ、そんなにサバイバルできたっけ?」

「そもそもいつから初級魔法すら使えなくなったのかしら?そんな小さな火じゃ全然暖かくないわ。私がもっと大きくしてあげる。」

「必殺!すかーれっとふぁいやぁー!」

・・・・・・。

「あれ?」

「わけあって今私の傍にいると魔法の類は一切使えなくなるわよ。」

「えー。魔法の使えないぱちぇなんてそこらへんの人間以下・・・。」

「この六日間で得たサバイバル知識で簡単な加工なら出来るようになったわ。その背中を捥いで食材にしようかしら?」

「今日はもう悪魔のテバサキ売り切れでーす(震え声」

「そんなことよりどうしてぱちぇがここにいるのよ。」

「かくかくしかじか。」

・・・・・。

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「魔理沙の挑戦なんてよく受けるね。無視して強奪すればいいのに。」

「そんなことしてもすぐ盗られるだけよ。道理を通せばあの子もおいそれとまた盗もうとはしなくなるけれど・・・・。」

「でもこんな目に遭っていることを考えるとただ本を返すだけじゃ怒りが収まりそうにないわ。仕返しを考えておく。」

「そういうれみぃこそなんでここを通ったわけ?」

「今訳あってあいつが私の傍から離れているから自由タイム!今のうちにお小遣いためて麻雀の種銭作ってる。」

「(日に日に友人に幻滅していくんだけどどうすればいい?)」

「この吹雪、止むの?」

「正直な所分からないわね・・・。魔法で降らせている雪だから待てば止むという保障はないわ。術者が止めようと思わない限りはね・・・。」

「正直まいってるわ。この雪の中歩くのは自殺行為だし、昼間でも前が殆ど見えなかった。普通の道なら覚えていたんだけど雪となるといつもの道が分からなくなっちゃってたわ・・・・。何か目印があればいいんだけれど・・・。」

「このまま放置したらきっと凄い積もるでしょうね。魔理沙の家とか埋もれちゃうんじゃないの?」

「まぁ、そうね。そこまで馬鹿じゃないからどっかでとめるとは思うけれど・・・・。」



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==翌日






「全然止んでないわ・・・・・。」

「洞穴の入り口が半分以上雪で埋もれてるんだけど~。3mぐらいつもってない?」

「どうしよう、昨日は多分5Km歩いていないわ。今日までに到着しなければいけないのに・・・・。」

「もう諦めてここで麻雀しない?」

「コロス」

「びええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」


ガサガサ

「ん、誰かきたわよ。」


「いたわ。あんたが犯人ね!」

「藪から棒に何よ。」

「このクソ暑い真夏に猛吹雪。こんな魔法唱えられるのパチュリーぐらいじゃなくて?これ立派な異変だから退治するわよ?」

「ちょっと待ちなさい。この雪を降らしているのは私じゃないわ。訳をちゃんと説明するわ。」

「はい、れみぃ。説明!」

「え、なんで私・・・・。説明するけど。(優しい)。かくかくしかじか・・・・。」



・・・・・・・。



「つまりこの大雪は魔理沙の仕業である可能性が高いってこと?」

「そういうこと。しかも昨日より雪が強くなっているっていうことは自分で自制が効かなくなっている可能性もあるわ。」

「あの馬鹿・・・・。一ヶ月間トイレ掃除の刑ね。全ての家の。」

「くさい(確信」

「じゃーとっとと魔理沙の家に行ってとっちめてくるわ。」

「待ちなさい。この雪が暴走によるものとしたら魔理沙をやっつけるだけじゃ止まらないわよ?」

「どういうことかしら?」

「今まで貴方が解決してきた異変の殆どは術者をやっつけて止めるよう命令することで解決してきた。でもそれは術者が止められる力をもっていたから。では魔理沙がこれをとめる力をもっていないとしたら?」

「魔理沙を成敗したとしても止められる・・・というわけではないということね・・・。」

「そういうことよ。」

「じゃあ一体どうすればこの異変を止められるのよ。」

「魔理沙はきっと私の魔術本を使ってこのトラップを仕掛けたに違いないわ。それならその魔術本にこの石を近づけさせればいいわ。」

「なにそれ。」

「魔理沙に持たされた魔法が使えなくなる石だって。これを近づければ魔力が吸い取られて異変も収まるということね!」

「れみぃ、あなた頭いいわね。」

「え?今馬鹿にされたよね?」

「とにかくそういうことよ。」

「だけどどうやってこの石を魔理沙の家にもって行けばいいのよ。見たところそれ持っていると空も飛べなくなるみたいじゃない。私嫌よ。」

「私がやるわ。」

「いいえ、私がやるわ。」

「じゃー私がやる!!」

「どーぞどーぞ」

「びえっ!?」

「冗談よ。ちゃんと私がやる。」

「ちょっと、大丈夫なの?」

「この中でまともな道具を持っているのは私だけ。それなら私が行くのが一番成功率高いわ。」

「焚き火の残り火で暖かいスープも飲んだし体力回復はばっちりよ。さぁ、どきなさい。行って来るわ。」

「ちょっと、その前にこの状態で魔理沙の家が分かるというの?」

「忘れてた。」

「魔理沙の家、雪の重みでぺちゃんこになってないかしら?結構もろそうな家だったわよね?ぷぷぷ、これだから貧乏人は。」

「れみぃ、あなた頭いいわね。」

「え?今のは何で褒められたの?」





・・・・・・。

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「あぁーん!!どこ見ても猛吹雪!!!寒い!寒いです!!」

「私はここで凍り付いて死んでしまうんですね・・・。」

小悪魔さん・・・・。もうそこの洞穴でお互い抱きしめながら暖まろ・・・・。」

「絶対嫌です。」

死より嫌なんて



(続く)


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