レミリアスパルタ劇場番外編 失われたカリスマ(中編)





==現代から100年前



過去にやってきましたよ、レミリアちゃん。

「ここは何年前?」

きりよく100年前まで遡ってみました。
つまりレミリアちゃんが400歳の頃ですね。

「あの頃は楽しかったわ~。」

何おばさんくさいこと言っているんですか。

「失礼ね!」

ちょっと紅魔館の様子を覗いてみましょうか。

「そうね。昔の私に挨拶してみるのも悪くはないわ。」

あーあーあー、待て待て待て。
タイムトラベルものの常だが、過去の自分に接触するというのは凄く危険なことなんですよ。下手したら未来が変わってしまうかもしれない。

「未来を変えに過去にきたのよ!!」

そうでした。いや、ドクが聞いたら激怒しそうな一言なんですが。
とにかく、今よりも悪い未来に繋がるかもしれないから軽率な行動は控えてくださいよ。特にレミリアちゃんがレミリアちゃん自身に接触するのは絶対NG。いいね?

「あ、ハイ」

さて、私も紅魔館の中に直接乗り込むのはあまりよろしくない。

「じゃーどうやって紅魔館内部の様子を探るつもりよ。」

こんなこともあろうかと、こんな物を用意してみました。

「ラジコン ドローン」の画像検索結果

「ヘリコプターのラジコンだ!」

ドローンって言うんですよ。
カメラも搭載されてますし、電波の出力も強いやつにしているので地下にでも行かない限りどこでも偵察できちゃいます。
更に今ならステルス機能も搭載!!

「凄いけどやけに用意がいいわね。ってか、用意する暇なんてあったかしら?」

本当の事を言うと去年ぐらいからニトリに頼んで作ってもらってずっと使ってた。

「・・・最近お風呂入ってる時に羽音が聞こえた気がするんだけどあんたのせいじゃないわよね?」

え?俺のせいですけど?^^<<録画してるよ

「オエエエエエエエエーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

やめろデロリアンが壊れる

「責任取って消しなさい!」

責任とって結婚しろ?(難聴

「過去の私を殺してくる。」

手の込んだ自殺はやめなさい。どうせ偽物の裸に価値はない。

「だから本物~~~~~~!!!!!」

そうですか・・・。
ほら、さっそく紅魔館内部を探りますよ。


「ゔぁ~。」

ゔぁ~(震え声






・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








「ラジコン ドローン」の画像検索結果「ぶーーーーーーーーん」

「あーー懐かしいわね。」

紅魔館の外側もそうですけど、内側も全然構造が違いますね。
というか、まるで初めてきた建物のように感じられます。

「今の紅魔館の内部は咲夜の力で室内が拡張されてるのよ。見た目以上に広く感じるのは咲夜のおかげよ。」

はえ~~~。
そうか、見た目はともかく屋内が全く違う構造なのはそもそもこの時代にまだ咲夜さんがいないからなんですね。

「そーそー。」

ちなみにこの頃にもメイド長はいらして?

「もちろんいるよ!!」

妖精のメイド長?

「人間のメイド長よ。」

アンデスト!?

「あ、ワシ!!ドローン右の方を向かせて!!!はやく!」

何か見つけましたか?




「あぁ・・・懐かしいわ・・・。命尽きる3日前のメイド長よ。」

み、三日前?でも普通にお仕事しているように見えますが・・。

「掃除とお世話しか出来ない人間がただ床につくだけになったらここには居られないって頑なに休むのを拒否してたわ。」

「ここに来た当初もそうだったんだけどその意気込みを買ってね。ここに置かせてたわ。」

そうですか。なんだか意外な過去を見てしまったなぁ。
・・・・お!?あそこにいるのは100年前のレミリアちゃんじゃないですか?

『お、おい。寝て無くて大丈夫なのか?』

『れみぃのために働きたいですって。あんたも人使いが荒い吸血鬼ね。』

『おいおい、私は休めって言っているんだぞ。もうあいついつ死んでもおかしくないんだ。』



この頃のレミリアちゃんはカリスマダダ溢れしてますね。

「今もダダ溢れしているじゃない!」

そうですね(棒声
ところでレミリアちゃんとパチュリーの会話。これ日本語じゃないですね。・・・・イタリア語?

「この頃はまだ幻想郷ってなかったのよ。」

へー。・・・・デロリアンには大陸ワープする機能なんてないんですがニトリクオリティーってことにしておこう。
それにしてもレミリアちゃんがイタリア人だったなんて・・・。

「イタリアにいただけでイタリア人じゃないから。」

そうですか・・・。
ところで今でもイタリア語喋れるの?

「もう忘れた。」

カリスマ喪失の他にも痴呆症の進行が認められる。カルテに書こう。

「使わない言語なんて忘れちゃうのが普通だもーーーん!!」

そんなもんですかねぇ・・・。
さて、どうしようか。目的の100年前のレミリアちゃんは見つけたけどこの時点でカリスマは失われていないから未来へ遡ってみる?

「んー、そうね。この時間に長く居すぎるのは正直心苦しくて嫌な気分になるわ。」

一度死んだ人間をもう一度目にしたっていうのはどういう感情になるんですかね。
生き返ったわけでもないし、過去に戻っているから当たり前なんだけど接触することは出来ない。もどかしさだけが残ってお世辞にも喜べる気分にはなれなさそう。

「本当にその通りね・・・・。」

じゃぁ少し未来へ戻りましょうか。今が100年前だから75年前ぐらいまで。

「れっつごー!」

かわいい
じゃードローン回収していきましょう。
・・・あれ?そういえばフランちゃん見ないな。

「この頃のフランはずっと地下に幽閉してるわ。」

なんて可哀想なことを。

「許して・・・・。」

許して(

うーん、ちょっと気になりますけど少し未来へ戻りますよ。













・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。











==現代から75年前



75年前に到着!!
あ、なんか馴染み深い匂いがするぞ。

「この頃にはもう幻想郷に来てたのよ。」

へー。

さてさて、ドローンを発信して紅魔館内部を偵察しましょう。
あわよくば今よりももっとロリィ~・・なレミリアちゃんを録画して・・・^^

「うがー!」

ギャー!レミリアちゃんが初めて襲い掛かってきたー!動画ばらまくぞ!!!

「最低だーーーー!!!」

ばらまく前に殺すという発送には至らないらしい。助かった。
ほら、偵察しますよ。






「ラジコン ドローン」の画像検索結果「ぶんぶんぶん。」



ここは・・・大図書館内ですかね?

「散らかってるわね。」

今の大図書館と比較すると酷い散らかりっぷりですね。
あ、見てください。あそこにぱっちぇさんと小悪魔先生がいますよ。




『は、は、はじめまして・・・!!わ、私の名前は・・・』

『名前なんてどうでもいいわ。あんたは私が召喚したのよ。私の聞いていない事は勝手にしゃべらないこと。』

『は、はいぃ~~!!』




これ小悪魔先生を初めて呼び出した日みたいですね。
見てくださいよ、このぱっちぇ先生の対応。ブラック上司度満点ですね。

「そっか!!こんなふうに扱ったから従順な小悪魔が生まれたのね!!」

それ本気で言ってます?パワハラ上司予備軍であるレミリアちゃんを粛清しなきゃ^^<<レミリアちゃんの入浴シーンをFC2にアップロード!!

「やめてーーーーーー!!!!」

やめてーーー(震え声




『うぅぅ・・・怖い所にきちゃいました・・・。お父様・・・お母様・・・。』




なんだかこの頃の小悪魔先生から幼さを感じますね。俺のストライクゾーンに入りそう。

「あんたって本当に節操ないわね。」

超サーセン




\ドンッ/ ←大扉が開く音


『ぱちぇ。ついに司書を召喚したんだって?』

『・・・ええ、ようやくね。』

『これでやっと散らかった図書室内が整理されるわね。』

『整理されるといいんだけど。あの子大丈夫かしら?』

『心配ご無用。あいつは75年後には数々の災厄を跳ね除けてくれるほどの実力を発揮してくれるようになる。ま、大切に育てることね。』

「本当かしらね・・・・。』





75年後の災厄ってなんでしょうねぇ(小声

「どうみてもあんたの事でしょ。」

レミリアちゃんのカリスマ低下じゃないの?(注:どっちも災厄の原因






『そもそもその小悪魔を呼び出すのに一体どれだけ手伝ったと思っているんだ。これで簡単に送り返したら承知せんぞ。』

『そう簡単には送り返したりなんかしないわ。それにもうれみぃの手伝いがなくても私とあいつで召喚材料を揃えれるわ。』

『ああそう。じゃーついでに美味しい紅茶を入れられるメイドも召喚してもらおうかしら?』

『早く美味しい飲み物入れられるメイド探しなさいよ。もう25年も美味しい紅茶を飲んでいないわ。』

『私も飲みたくなって自分で入れてみたりしたんだけどあいつには勝てないな・・・』

『しかし今日はベストな紅茶を入れる事に成功した・・・気がする。飲んでみよう』

『うわ。ぺっぺ。』






レミリアちゃんのぺっぺだ!

「あんた唾液フェチなの?」

唾液とか汚いのはいいです(矛盾

えーっと、とりあえず75年前のレミリアちゃんもカリスマに満ちあふれてますね。
友人の手伝いもしてあげる優しいレミリアちゃんです。今のレミリアちゃんと比較すると想像もできない!!

「びえええええええええええ!!!!!!!!」

泣けばなんとかなると思っているのか!
ところで相変わらずフランちゃんは見かけませんね。

「ごめん・・・・まだ幽閉してる・・・。」

可哀想に・・・・。フランちゃん・・・・代わりに私がレミリアちゃんにお仕置きしておくよ・・・・。
そらーーーアップロードーーーー^^<<ニコニコぉ~

「BANされちゃう!!」

そっち心配するのか。
そもそも75年前にニコニコもFC2もない。

と、とりあえず今度は現代から50年前の紅魔館に行ってみましょうか・・。そろそろヘタリアちゃんが見れるかな?

「よくよく考えてみたら今の私もカリスマに満ちあふれているから探しても見つかるわけないわね。」

は?(威圧

「もうだめだ・・・おしまいだぁ・・!」

そのヘタレ方はアカン。
ほら!ドローンさっさと回収して50年前にいきますよ!!!
















==現代から50年前


さぁ、50年前にやっt・・・・






うおぉっ!?なんだなんだ!?

「ちゃんと運転してよ。」

ピキピキ

えーっと、紅魔館は・・・って、あれ。紅魔館ないぞ。また爆発したのか。

「またって何よ。この頃は仕方なかったわ。」

と、いうと・・・・。
うわ、なんだこれ。紅魔館の敷地内に大量の死体があるぞ!?

「この頃は他勢力と戦争してた時期ね。」

ほか勢力?幻想郷にも血生臭い過去があったんですねぇ・・・。

「月を侵掠したりされたりね。」

それは現代だろ。っていうか、この頃は博麗のルールが無かった頃なのかな。

「あぁ・・・言われてみたらそうね。」

うーん、これドローン飛ばしても大丈夫かな。・・・・あ、窓の外にレミリアちゃんがいる。






おぉ、暴れてる暴れてる。
今よりもかっこいい・・・・。


「うがー!」

ギャー!またレミリアちゃんが襲ってきた!!
ここでドッタンバッタンお・お・さ・わ・ぎ♪してる場合じゃないんですけどー!!

「なんだ・・・あの異型な乗り物は・・・!?我が軍勢のものじゃないな。ならば壊す!!!」




あーー!!あーーーーー!!!ちょっとレミリアちゃん!!見つかっちゃったよレミリアちゃんに!




「見つかったも何もずっと私は隣にいたのに何言ってるの?」

そういう意味じゃねえええええええええんもおおおおおおお



「スピア・ザ・グングニル!!」




やばい!!急いで脱出・・・・





「ひえ~」



あ、やばい。デロリアンの次元転移装置の調子が・・・・


「あああああああ!!!!!」

ああああああああああ(棒まな板風に












・・・・・・・。








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








==現代から250年前



(続く)


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