レミリアスパルタ劇場 失われたカリスマ(後編の前編



==現代から250年前





「目が回ったーー!!オエーーー!」

ヤメロォ!車の中で吐くな!

「ひどい目にあった。」

一体誰のせいなんでしょうねぇ・・・(

「私じゃないもーん!!」

貴様だーーー!!!」

「びええええええええええええええ!!!!!触らないで!!!」

なんだこいつ

あの時代のレミリアちゃんが変な攻撃してくるせいでデロリアンが故障してしまった・・・。計器によると250年前の場所みたいだが・・・。
ここはどこなんですかねぇ・・・・。


「ルーマニア 田舎」の画像検索結果


随分と田舎な場所ですよ。
紅魔館らしきものも見当たらない。

「ここは・・・・。」




『おねえさま~』

『まってよフラン』



はっ、このキマシタワーを建てたくなる声は!!

「きもい。」

静かに。


「おねえさまー。遅いよ~。」

「フランが早いんだよ。」


見てくださいよあのレミリアちゃん。
ぱっと見わからないかもしれないけど明らかに頭身が低く体がちょっとほっこりした感じ。あの体型は間違いなくイカ腹!文句なく超ロリ!!

「オエエエッーーー!!!」

ヤメロロオォォ!
この時代のフランちゃんは幽閉されていないんですね。

「この時期・・・だけね。」

なにやら事情がありそうですねぇ。




「お外がこんなにも素敵な場所だなんて知らなかった!!」

「楽しかった?」

「うん。でも大丈夫?お外に連れ出して。」

「次期スカーレットの当主になるのはこの私よ。この私が良いって言ったら良いのよ!」




明らかに今よりも言動が幼稚・・・・いや、『今の』レミリアちゃんと比べたらそんなに変わらないな・・・。

「ばかにされてる・・・くやしい。」

改善する気はない模様


「明日も連れてってくれる・・・?」

「もちろん。」

「やったぁ!!」

「お姉さま大好き!!」

「うっうー」






微笑ましいですなぁ。
なぜ現代から100年前とか75年前はこれで幽閉されていたのか。
とてもレミリアちゃんがフランちゃんを突っぱねて閉じ込めていたとは思えない。

「悲劇はこの夜に起きるのよ。」

なんですって?今はもう夕方だから・・・ちょうどあの二人が家に帰ったあたりか。
ちょっとドローンで尾行しましょうか。





・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







「欧州 屋敷」の画像検索結果




「懐かしい!昔の我が家だ!」


スゴーイ!(サーバル並の感想

今の紅魔館とは全く似ていませんね。

「実はあれ、紅魔館の昔の形よ。改築を重ねていくにつれて今の紅魔館になっていったのよ。」

へぇ~。どんどんセンスが悪くなっていったわけですか。

「ひどい。」

大時計を新たに作ったセンスだけは認めよう。
それよりフランちゃんとレミリアちゃんがあのお城に入っていきますね。

「急いで門くぐらないと閉じちゃうわよ?」

アァン!!間に合わなかった!!

「下手くそ!!」

むかつく。

どこか侵入できるポイントあるかな?

「そうねぇ・・・そういえば昔の私はよく窓を開けてたわ。もう少し待てば開くんじゃないのかしら?」

昔のレミリアちゃんのお部屋に潜入!その裸体を撮影するとしましょう。

「流石に殺すよ?」

ヒエッ、レミリアちゃんが殺意の波動に目覚めた。
あ、ちょうど窓が開きましたよ。




「う~~。フランが喜んでくれると私も嬉しい!」

「明日は下町にも連れてってあげよう!!きっとすごい楽しいはずよ!」





汚れのない目をしていますねぇ。




『レミリア!!!私の部屋に来なさい!!』


「(ビクビクゥ)」






「(ビクビクン)」

今の声は?

「父ね。」


へぇー・・・・って、ファァッ!!?
レミリアちゃんのお父さん!?挨拶しに行かなきゃ。

「いってらっしゃい。死ぬわよ。」

やめておくんご。
あぁ、って馬鹿な会話している間にレミリアちゃんが廊下に行ってしまった!レミリアちゃんの部屋から出れない。

「下手くそ!」

超むかつく




『お前はまたフランを外に連れ出したな!?』

『つ、連れ出していません!』



おや、レミリアちゃんとそのお父さんらしき話し声が聞こえてきますね。

「私の隣の部屋が父の部屋だったのよね。」

なるほど。不幸中の幸い。ここなら盗み聞きできそうです。



『嘘を言うな!私にはすべてお見通しだ!誰の父だと思っている!』

『うぅー!』

『あいつを外に出すことがどれほど危険を伴う行為なのかわかっていないようだな。』



どうやらフランちゃんを外に連れ出したことでお叱りを受けているようですね。

「私には辛い思い出よ。」





『お父様!フランを地下牢に閉じ込めるなんて私には賛同出来ません!』

『お前の意思は関係ない!良いか、お前は金輪際フランの部屋には立ち入るどころか近づけないように召使にいいつける。』

『そんな!』

『部屋に戻って頭を冷やせ!それ以上言うことはない!』

『・・・・・・・・。』



ガチャ



この頃のレミリアちゃんはフランちゃんを閉じ込めて置くことには賛同していなかったようですねぇ。

「この頃というより、私は常に反対しているしできることならフランを自由に外へ連れ出してあげたいと思っているわよ。」

・・・・んん?
となるといくつか腑に落ちない事が・・・・。あのお城は紅魔館なんだよね?

「そうよ。」

お父さんはいつから紅魔館から離れたの?

「えーっと、確かこの時代の50年後ぐらいね。」

ということは50年後にレミリアちゃんがこのお城の当主に?

「ええそうよ。」

おかしいじゃないか。そんなにフランちゃんの自由を願っていたのならどうして現代から100年前とか75年前に行った時にフランちゃんは自由になっていなかったんだ?


「・・・・・・・・・・・・・。」

「その理由。知りたい?」

え?いや、まぁ知りたいですが・・・・。

「・・・・・・・・・・・。」

「この一ヶ月後に行ける?」

えーっと、大丈夫かな。

『ガガッ、ゴゴゴゴ』

な、なんか変な音なっているな。次元転移装置は・・・えっと、なんか光ってるから多分大丈夫だとは思うけど・・・・。(超適当
とりあえずデロリアンはちゃんと動くようだから大丈夫そうだ。行ってみよう。











(続く)


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