シーズン8 よく分からない日常・2



第一話

ジェスター
「ファン、ちょっといい?」
ファン
「何ですか?」
ジェスター
「最近キュピルが強くなってきて私の一番の強みである『最強』って部分が消えかかってるじゃん?」
ファン
「そうなんですか?僕は今でもジェスターさんが一番強いと思ってますが・・」
ジェスター
「うん、嬉しいけど段々キュピルに勝てなくなってきた。この前も・・・」



ジェスター
「キュピル、一回勝負いい?ちょっと最近腕が鈍ってないか心配で・・」
キュピル
「む・・・。怖いな・・。いいだろう、カモン(古」
ジェスター
「とりゃー!」
キュピル
「・・・?本気か?ちょっと鈍いぞ。蹴り!」
ジェスター
「ぎゃ!・・・まだまだ!えい!!」

ガツーン

ジェスター
「わーい、当たった!」
キュピル
「よく見ろ。地面だ。ジャブ!」
ジェスター
「痛!!・・・もう怒った!えーーーーい!!」
キュピル
「武器でガード!・・・ぐっ、ラッシュかけてるな・・・」
ジェスター
「反撃の隙を与えない!」
キュピル
「・・・・!ここだ!!ボディースロー!」
ジェスター
「・・・っ!!」
キュピル
「あー、今のは痛い。大丈夫か?ちょっと腹への攻撃は反則だったかな?」
ジェスター
「・・・・出直してくる・・・」
キュピル
「・・・ふむ・・」




ファン
「そんな事もあったんですか。ジェスターさんは凄い反射神経がよかったのにどうしたんですか?」
ジェスター
「わかんない・・。急に運動神経も鈍くなっちゃって・・・」
ファン
「前にそんな事は?」
ジェスター
「ないよ、突然だめに・・」
ファン
「・・・って、この流れあれですね。魔女の宅急便の」

ジェスター
「と、とにかく!私にとって重大な問題なの!」
ファン
「普通は飼い主より強いペットなんて聞きませんけどねー・・」
ジェスター
「・・・一泡吹かせたほうがいい?」
ファン
「や、やめてください。考えてあげますから」
ジェスター
「どう思う?ファンは」
ファン
「そうですねー・・。一回体力測定しましょう。春の時にやったデータがここにあるので」
ジェスター
「よく持ってるね。ってか懐かしいー・・・。去年のじゃん・・」




==測定開始しそのままずっとやり続け、二時間後に終了


ジェスター
「ふぅー・・。疲れた〜・・。どうだった?」
ファン
「そうですね・・・。反射神経とかは去年と変わっていません。
運動神経も落ちていませんしむしろ向上してますよ」
ジェスター
「えー・・。何でだろう・・・」
ファン
「・・・そうだ、キュピルさんも一回体力測定受けてみさせて
それで何か分かるかも」
ジェスター
「こっそりお願いね」
ファン
「はい」




ファン
「キュピルさん」
キュピル
「ん?」
ファン
「一回体力測定受けて見ません?キュピルさん以前よりカナリ実力上がってるので
ここらで一度記録として残すのはどうですか?」
キュピル
「・・・ははん、さてはジェスターに頼まれたな」
ファン
「ナゼ、ワカッタノデスカ!!」
キュピル
「まぁまぁ、ジェスターは分かりやすい奴だから。OK、知らないふりして受けておくよ」
ファン
「お願いします」




==ジェスターの時と同じ環境で測定しそのまま終了



キュピル
「いい汗かいた。さて、どうだ?」
ファン
「・・・・驚きましたね。反射神経も運動神経も、それどころか武器の技術も恐ろしいほど向上してます。
しかも以前は魔法適正の項目が1や2だったのに今は20という一般魔法レベルまでたどり着いてます・・。
・・・・あ!さては!!」
キュピル
「ぐふ、ばれた。こいつだ」


風魔の石


ファン
「それ、前回のシリーズで手に入れた魔法の石じゃないですか!!」
キュピル
「ば・れ・た」
ファン
「・・・魔法は禁止です。もう一度受けてください」
キュピル
「しょうがないな・・・。OK。一気に弱くなる姿を見るがいい」




==今度こそ魔法なしで測定。結果・・・



ファン
「・・・去年のデータと全然変わらない数値ですね。
運動神経も反射神経も一般人並。魔法適正は相変わらず20ですが武器技術なども去年と同じです」
キュピル
「結局魔法は扱えるようになったぐらいか〜・・。進歩ないな〜・・」
ファン
「でも魔法扱えるっていいじゃないですか。生活とか豊かになりそうですね」
キュピル
「なんだっけ?アクシピターで活躍してるギルドメンバーの一人。えーっと・・・。
そうだ、ティチエルだ。あのぐらい恐ろしい魔術レベルがないと豊かにならないぞ」
ファン
「そうですか。」
キュピル
「とりあえず、どうジェスターに説明しようか・・」
ファン
「・・・魔法使ってたことを教えてあげます?」
キュピル
「それはまずい気がする。・・・そうだ」
ファン
「ん?」
キュピル
「一回ジェスターに修行させて、帰ってきた時にこっそり魔法を使って能力を向上させて
その後俺も使って互角のちょっと下のレベルで戦ってあげれば修行の成果だと勘違いして
納得してくれるんじゃない?」
ファン
「おー、なるほど。いいんじゃないんですか?」
キュピル
「よし、それでいこう。」





ジェスター
「あ、おかえり。どうだった?」
ファン
「キュピルさんのデータです」


=魔法を使った時のデータを渡すファン


ジェスター
「・・・・!!!私と同じぐらいの成績・・!!
あぁ・・なんでコンナニ強くなってるの・・・。ぐすん」
ファン
「ちょ、ちょっとまってください。泣かないでください。まだ完全にキュピルさんが
強くなったわけじゃないですよ」
ジェスター
「・・その様子みると何か考えがあるみたいだね。何かあるの?」


=キュピルの計画を話すファン


ジェスター
「修行か〜・・。確かにいいかも・・。このままだとキュピルに抜かれる・・」
ファン
「質問ですけど何故そんなにキュピルさんより上に立ちたがるんですか?」
ジェスター
「んー、プライド?」
ファン
「・・・まぁとりあえずいい修行場知ってるので案内しますよ」
ジェスター
「お願い」





==思ったことを呟く道場


師匠
「・・・・」
ジェスター
「わっ、やたらと迫力のある人」

師匠(キュピル)
「(実は俺だなんていえない)」



ファン
「それでは、頑張ってください」
ジェスター
「う、うん・・!!」


師匠
「(とりあえず声低くして喋ること意識せねば)
・・・お主」
ジェスター
「は、はい!」
師匠
「・・まずは基本の基本から学ばすぞ・・・。
ステップ100回!それが終わったら外で五キロ走れ!」
ジェスター
「りょ、了解です!」




師匠
「カッー!精神面が甘い!!滝に打たれて来い!!」



師匠
「小童(こわっぱ)が!受身の練習をしっかりせい!背負い投げ!」
ジェスター
「ぎゃ!」


師匠
「反射神経が足りんぞ!このボールを避けてみろ!」
ジェスター
「わわっ!早!」




こうして、修行すること三日・・・。




ジェスター
「た、ただいまぁ〜・・・」
ファン
「おかえりなさい。なんかみっちりしごかれたみたいですね」
ジェスター
「もうヘロヘロだよ・・。ちょっと寝ちゃうね・・」
ファン
「おやすみなさい」





キュピル
「ふぅ、まぁこのぐらい鍛えてやれば魔法使ってあげなくても十分強いと思うんだがな」
ファン
「キュピルさん、予測ですけどあの修行。ちょっとストレス発散も含めてましたよね?」
キュピル
「何のことやら・・。」
ファン
「白を切りましたか」




翌日




ジェスター
「キュピル!!」
キュピル
「ん?」
ジェスター
「修行しなおした私の実力を見ろー!!勝負!」
キュピル
「よし、来い。ボコボコにしてやるわ」


キュピル
「(よし、まずは自分に魔法をかけて様子を見てやるか・・)」
ジェスター
「てえーい!!」
キュピル
「・・・うお!早い!!くそ、これでもくらえ!」
ジェスター
「当たらなければどうという事はない!」

キュピル
「ま、まずい。本当に鍛えられてる。(魔法の力を)フルパワー!!」
ジェスター
「・・・!?青い・・!?」
キュピル
「そーりゃ!!」
ジェスター
「わわっ!」
キュピル
「よし、体勢が崩れたな。トドメだ!!」




ジェスター
「わああああああああああああああああ」




キュピル
「!?」





ジェスター
「ストップ!」
キュピル
「突然大声出したからびっくりしたぞ。何だ?」




ジェスター
「魔法反則」







キュピル
「ばれた・・・」
ジェスター
「あ、そういうことだったんだ・・・」
キュピル
「んむ。実際はジェスターみたいに凄まじい身体能力なんてない。ただの一般人だ。
だけど、前の世界で掘り起こしたこの石のおかげで不思議と頑張れてるんだ。」
ジェスター
「だけど魔法は反則!特に私の場合魔法使える種族なのに使えない身だから余計に!」
キュピル
「・・・嫉妬?」
ジェスター
「私もう魔法なくてもいいやって割り切ってるから別に?」
キュピル
「そうか」




後日



ジェスター
「ねぇ、ファン」
ファン
「何ですか?」
ジェスター
「・・・どうやったら魔法使えるようになる・・・?」
ファン
「・・・才能らしいですよ」
ジェスター
「・・・・・。私には魔法の才能がない?」
ファン
「・・・だと思いますよ」
ジェスター
「・・・・はぁぁ・・・。凄いショック・・・」



キュピルはどうやら魔法の才能が元からあったらしい。


一話 END

・・・なんだ、このゴチャゴチャなストーリーは・・。
最近いいネタが思いつかんぞ。


第二話



ジェスター
「私が増えた」





キュピル
「・・・・はい?」









ジェスター
「そう!朝起きて気が付いたら私が五人に増えてたの!」
ジェスター2
「なんでだろうね」
ジェスター3
「不思議ー」
ジェスター4
「こんな状態になっちゃったけど」
ジェスター5
「キュピルはどう思う?」

キュピル
「・・・・凄く・・・厄介です・・」



ファン
「うわ、何事ですか」
ジェスター3・5
「私が五人に増えたの!」
キュピル
「ハモルナ」
ジェスター1・2
「そう言われても、ねー?」
ジェスター4
「とりあえず、ご飯食べようよー」
ジェスター全員
「賛成ー」
キュピル
「うるさい・・」
ファン
「と、とにかく7人分(キュピルとファン含め)用意しますね・・」





ジェスター1
「う〜ん、皆で食べると一味違うねー」
ジェスター5
「うんうん」
キュピル
「ここは俺の席なんだけど・・」
ジェスター3
「いいじゃん、ケチ」
キュピル
「・・・」
ジェスター4
「キュピルのドリンク貰い!」
キュピル
「ぬあ!」
ジェスター4
「飲み物等分されてて喉渇いてたんだよねー」
ジェスター2
「ファンー、私のもドリンク頂戴ー」
ファン
「自分で注いで下さいよ」
ジェスター2
「しょうがないなぁー」
ジェスター
「私のもー」


キュピル
「・・・・と、とにかく質問だ」
ジェスター全員
「ん?」
キュピル
「何 故 増 殖 し た ?」



ジェスター1
「化学変化」
ジェスター2
「実は私はスライム」
ジェスター3
「影分身の術」
ジェスター4
「イギリスが二つの島に分かれたのと同じ原理」
ジェスター5
「未来の私たち」
キュピル
「どれも答えになってないぞ」


ジェスター1
「んー、でもいいんじゃないかな?賑やかだし」
キュピル
「ただでさえ扱いが難しいのにこんなに増えるとストレスも五倍なんだが」
ジェスター3
「あー!言ったね!そーれ、全軍突撃!」
ジェスター全員
「わー!」
キュピル
「ぎええええええ!!!」



キュピル
「ダメージも通常の五倍でした」
ファン
「大変ですね・・・」


キュピル
「と、とにかく・・。何故分身してしまったのか考えないとな。
ファン。何か実験とか研究してたりするか?」
ファン
「いえ・・。ここ最近のんびり過ごしてるので何も作ってもいないです・・。」
キュピル
「むぅー・・。何故なんだろうなぁ・・」

ジェスター4
「わーい、勝った」
ジェスター5
「う、ウソダ・・・」
ジェスター1
「このテレビそろそろ寿命だね」
ジェスター2
「画面が黄色くなってきてる」

キュピル
「・・・本当にうるさいorz」
ファン
「はい、高級耳栓」
キュピル
「アーアー、何も聞こえない。」
ファン
「この後どうします?」
キュピル
「・・・結局外さないとファンが何言ってるか聞こえないがな」
ファン
「それもそうですね、」



キュピル
「ふあぁ〜・・。俺ここ最近寝不足だったからもう少し寝るね」
ファン
「了解です。何かあったら起します」
キュピル
「頼むよ、そいじゃ」





ジェスター
「ところで・・・」
ジェスター4
「ん?」
ジェスター
「・・・誰が本物の私なの?」
ジェスター全員
「・・・・」



ドタバタ




ファン
「きゅ、キュピルさーん!」
キュピル
「まだ寝てないのに・・。いきなり何かトラブルか?」
ファン
「ジェスターさん達が誰が本物か言い争いを始めて喧嘩が・・!」
キュピル
「まずい、家を破壊しかねない」



ジェスター2
「一番強い私が本物でしょ!」
ジェスター5
「違うー!本物の私はそんなに髪短くないー!」
ジェスター3
「2人の髪の差大差ないくせにー!この一番可愛い私が本物!」
ジェスター1
「私はそんなに傲慢じゃなーい!」
ジェスター4
「全員ふっとべー!」
キュピル
「本当に全員ふっとべー!風魔「ハリケーン!」







ジェスター全員
「キュピルがふっとべー!」






キュピル
「バイバイキーン」
ファン
「そのネタシビアすぎです」






キュピル
「やっぱ調子にのって新しい魔法を試すものじゃないね」
ファン
「おかげで状況悪化してますよ」
キュピル
「むぅ、ジェスター全員聞いてくれ!」



ジェスター全員
「ん?」


キュピル
「とりあえずだ。今ここで喧嘩始めても俺の目から見る限り
全員全く同じ姿に同じ特徴に同じ声に全て同じに見える。
どう考えても誰がどうこう決められる状態じゃない。
そこで最後に残ってる可能性は性格だ。もしかしたら性格が微妙に違うかもしれない。
というわけで一人一人面接みたいな形で聞いていこうと思う。それで判別付くかもしれん。
それでいいか?」

ジェスター1
「う〜ん、今のところそれしか方法ないのかな?」
ジェスター3
「まぁ、キュピルがそう言うならいいんじゃないかな?」
ジェスター2
「あんまり従いたくないけどそうしようか」
キュピル
「なんでそんなに嫌そうな顔するんだ」




面接開始




キュピル
「一人目どうぞ」
ジェスター1
「はーい」
キュピル
「とりあえず色んな質問を出すから答えてくれればいい」
ジェスター1
「うん」


キュピル
「ジェスターの飼い主は誰だ?」
ジェスター1
「エユ」
キュピル
「ふむ・・。次に、ジェスターの一番の大好物は?」
ジェスター1
「ケーキ!」
キュピル
「帰れ、偽者」

ジェスター1
「え、えぇーー!!?」
キュピル
「残念ながらジェスターの大好物はケーキじゃない。むしろ嫌いな方だぞ」
ジェスター1
「わ、私は本物なのに!」
キュピル
「とりあえず次(冷酷」


ジェスター2
「よーし、ドンドン質問出して」
キュピル
「ジェスターの一番の大好物は?」
ジェスター2
「機械のネジ(本当」



キュピル
「ふむ、次。最近ジェスターは何にはまってる?」
ジェスター2
「赤い彗星のシャア」
キュピル
「多分当たってるかな・・。次。ジェスターは思ったより女性っぽい行動する時がある。ためしに一個どうぞ」
ジェスター2
「女の60分」
キュピル
「究極に古い!!そして嘘だ!この偽物め!
ジェスター2
「あー!キュピルがそう思っているんだーっと思って精一杯頑張ってやったのに!酷い!」
キュピル
「どうとでもどうぞ、次!」


ジェスター3
「なんか一対一って照れるね」
キュピル
「・・・なんか一言どうぞ」
ジェスター3
「ちょっと正面での1:1は照れるけどよろしくー!」
キュピル
「この時点で違う。どうぞお帰りください」

ジェスター3
「なんで!?本当の事言っただけなのに!?」
キュピル
「さぁさぁ、次」



ジェスター4
「よし・・。いいよ!」
キュピル
「気合入ってるな・・。質問に答えるだけでいいからな」
ジェスター4
「うん、分かってるよ」
キュピル
「一つ目。俺の特技は?」
ジェスター4
「ピアノ。だけど最近はあんまり練習してない」
キュピル
「イラン事まで言うな。次、ジェスターは時々女性っぽい行動する時がある。何か一つどうぞ」
ジェスター4
「・・・私がそんな恥ずかしい事できると思う?」
キュピル
「おk、それでいい。次・・・っと、その前に思ったんだが」
ジェスター4
「うん?」
キュピル
「結構直視してみると思ったより可愛いな。ジェスター」
ジェスター4
「・・・あ、ついに私の良さが分かった?でしょ?でしょ!?
ふふん、キュピルもしっかり見ればわかるねー。」
キュピル
「帰れ、偽者め」
ジェスター4
「うわー!酷い!騙したね!
キュピル
「その前にいつものリアクションとれや!次が最後だけど念のためテスト・・!次!」



ジェスター5
「私が本物?本物?」
キュピル
「念のためテストだ。始めるよ」
ジェスター5
「うん」
キュピル
「ジェスターの大好物は?」
ジェスター5
「機械のネジ」
キュピル
「OK、ジェスターは時々女性らしい事をするけど何か一つどうぞ」
ジェスター5
「・・・やりたくないんだけど・・」
キュピル
「OK、いいよ。最近ワシが頑張ってることは?」
ジェスター5
「ヘタクソな絵?」
キュピル
「・・・・・。水に流してあげるよ。次、ジェスターの大好きな物は?」
ジェスター5
「ふわふわしてる物」
キュピル
「OK、中々やるな・・・。・・・・・・」
ジェスター5
「ん?何?」
キュピル
「あぁ、すまん。久々に直視してみてたら思ったよりジェスター可愛いなって思って」
ジェスター5
「お前が偽物だろ」


キュピル
「むしろ、お前って言葉使った時点でお前偽物だろ」


ジェスター5
「貴様の言葉が移ったんだ、ボケ」




キュピル
「本物のジェスターは多少厳しいこと言うが
そんなに男っぽすぎる言葉言わないし、ボケとかあんまりにも
酷すぎる言葉は言わん!!」



ジェスター5
「あー!腹たった!」
キュピル
「こっちの台詞だ・・・。しかし参ったなぁ・・。全員偽物判定出ちゃったよ・・・」



キュピル
「・・・っというわけだったんだ。どう思う・・。ファン・・・」
ファン
「一つ言えることは誰にしてもキュピルさんはジェスターさんに対して何か
間違って認識しているようですね。最低でも一個は何か間違った物をジェスターさんだと
思ってるそうですし」
キュピル
「ぐふ・・・。ちょっとこれは・・・。飼い主として失格だな・・・」
ファン
「ま、まぁ・・。そんなに落ち込まなくても・・・」
キュピル
「いや・・。これはちょっと個人的にもショックだわ・・・」










ジェスター5
「ざまぁーみろー」





キュピル
「今俺の怒りを本気で買ったぞ」




ファン
「わー!キュピルさん!落ち着いて!」
キュピル
「ぬあー!もう怒った!普段怒らないが本気で怒ったらジェスターなんぞ!!
・・・・ぬあ・・・。め、目の前が・・クラクラする・・・」
ファン
「貧血ですね(冷静」




バタ





翌日



キュピル
「む・・・ぐ・・・・」
ジェスター
「あ、起きた?」
キュピル
「しまった・・・。急激に怒ったものだからつい貧血が・・・。
・・・ところでジェスター。番号いくつだ?」
ジェスター
「秘密」
キュピル
「え?何故?」
ジェスター
「なんかね、夜寝て翌日になったら私ひとりになってた」
キュピル
「・・・ようは元通りってこと?」
ジェスター
「うん」
キュピル
「そっか・・・。それならよかった・・・。・・・ところで最後に質問いいか?」
ジェスター
「いいよ」
キュピル
「・・・5番じゃないよな?」
ジェスター
「流石に私はあんなに酷い事言わないよ」
キュピル
「3番でもないよな?」
ジェスター
「うん、何か気に障ることでも言ってたの?」
キュピル
「い、いや。1番でもないよな?」
ジェスター
「ここから先は秘密」
キュピル
「何故?」
ジェスター
「秘密!」
キュピル
「・・・?貧血で倒れてる間に何があったんだろうか・・」




さて、本当のジェスターは何番だったのか?
最近のジェスターは性格変更が多少入ってるため恐らく俺もわからない(黙


第三話


ジェスター
「ねーねー、お嬢様みたいな生活ってどういうものなの?」
キュピル
「お嬢様?そうだなぁ・・。毎日美味しいもの食べて
好きな事をやってメイドだとか執事だとかメンドクサイ事は全部やってもらって
そんでキレイだとか美しい服を着てる生活してるんじゃないのか?」
ジェスター
「へぇー・・」
キュピル
「しかし突然何故そんな事を?」
ジェスター
「偶然異国のお嬢様が強いモンスターに襲われてたから助けてあげた。
そしたらお礼にお嬢様にしてあげるって言われた」
キュピル
「へぇー・・・」








キュピル
「は?」








==三時間後


キュピル
「うわ!ファン!まずい、本当らしいぞ!家をキレイに磨かないと!」
ファン
「早くお嬢様が来るのに相応しい知識を身につけてあげないと!
ジェスターさん、王国の作法を教えますよ」
ジェスター
「えー、めんどーい」
ファン
「ふざけてる場合じゃないですって!」



兵士
「ジェスター様のご自宅はこちらでしょうか!」


キュピル
「やばい、もう来た、しかもノックもしないでイキナリ大声だ。身分が違う」
ジェスター
「わーい、行って来るー」
キュピル
「緊張感0だな!」




セフィラス女王
「帥がジェスター殿の飼い主か」
キュピル
「は、はい。えっと、その礼儀も全然ない子ですが多めに見てやってください!」
ファン
「キュピルさん、それ完全に謝る文章ですよ」
セフィラス女王
「面白い奴だ。とはいえ、帥もこの子が心配であろう。
時々我が城においでなされな。我も自分の意思で
この子と一緒に居たいと思ったのだ。まずはこの子が一番に楽しんで
暮らしてもらわないと困るのだ」
キュピル
「は、はい。ジェスターが何かやらかした時はすぐ駆けつけるので!」
ジェスター
「私を未だに子供扱いしてるー・・」




かくいうこうしてあまりに突然やってきた嵐が来て立ち去った嵐。
異国へと出発する船を見送るキュピルとファン


ジェスター
「とりあえず、寂しくなったら戻るよー」
キュピル
「自宅の扉はいつでも開いてるからなー」



汽笛が鳴って以後聞こえない会話。



ファン
「なんか寂しくなりますね」
キュピル
「人生の中でたった三時間に振り回されたのは初めてだ」
ファン
「同じですよ」
キュピル
「ところで・・・」
ファン
「はい」



キュピル
「これ万が一エユが帰ってきちゃったらどうするよ?」



*エユって誰の人はノベル「真実」のページの方へどうぞ。そこに書いてます。プレイまでしなくても分かります



ファン
「・・・少々気に障る一言かもしれませんが、帰ってきた時は説明大変ですけど多分大丈夫ですよ。」
キュピル
「分かってる、冗談。しかしなぁ・・。未だに凄い急展開すぎて夢に思える」







==夜


キュピル
「長い長い旅路はまだ続いてると思うか?」
ファン
「異国ですからね。国は聞いてませんでしたけど遠いと思いますよ」
キュピル
「う〜む、やっぱりちょっと不安に感じる。それにジェスターがいない飯って何か
普段殆どの会話はジェスターが占拠してたから静かだな」
ファン
「そうですね」






セフィラス
「ふー、やっぱり私は私語の方が楽だよ。
ジェスターの飼い主さんと話す時は作法通り話したけど
私は私語で話せればどれだけ楽かなって思う」
ジェスター
「へー、そうなんだ。でも怒られたりしないの?」
セフィラス
「怒られる。王族の礼儀とか疲れるから、気にせず淡々と話せる私語が羨ましく思うよ。
それに私語話せる相手はメイド長とジェスターだけだからね」
ジェスター
「私語とかそういうの全然気にしてなかった・・。私向こうについたら学ばないといけないのかな?」
セフィラス
「いずれ学ばないといけないかもね。厄介毎に突き合わせてごめんね」
ジェスター
「気にしなくていいよ。王族の生活ってちょっと憧れてたんだー」
セフィラス
「皆よくいう。ところで、飼い主さんも連れてこなくてよかったの?」
ジェスター
「キュピル?大丈夫。キュピルはまだやり残した事ありそうだから」
セフィラス
「やり残した事?それどういう意味?私語時々理解できない時があるんだ」
ジェスター
「やり残した事の意味は・・やり残した事としか言えないよ・・」
セフィラス
「??」




=船で出発し次に馬車に乗り換え実に系30時間もの移動をし到着



ジェスター
「うわー、でかい!」
セフィラス
「これよりもっとでっかい城を持ってる貴族は多いよ。
私の家柄はそこそこ有名な程度」
ジェスター
「これでそこそこって言ったらちょっとキュピルが可哀想だけどね」
(キュピル:「借り一軒家月々12万8千Seedでござる」)




セフィラス
「ここが今日からジェスターが使う部屋だ。好きに使っていいよ」
ジェスター
「す、すごい!大昔絵本で読んだ童話の世界みたい!」
セフィラス
「大げさね」
ジェスター
「感覚がやっぱ全然違う・・。」
セフィラス
「今日は疲れてると思うからゆっくり休むといいよ」
ジェスター
「うん、そうするよ。馬車って思ったより疲れたからね」



==翌日



キュピル
「なんか早起きしちゃったな・・・。珍しくファンより早く起きた。
時刻は5時か・・。時差がどのくらいあるか知らないが向こうは今何時なんだろうな。
う〜む、ジェスターがいなくなった実感が沸かないぜ。」





その頃、ジェスターのいる国では既に昼の10時。時差は5時間である



ジェスター
「これなんていう飲み物なの?」
セフィラス
「一まとめで言うと紅茶よ。その中でこの紅茶は
ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー (Golden Flowery Orang(略+ウィキペディアより
ジェスター
「うわー・・もう何がなんだか分からないや・・・。でもこの味初めてだ」
セフィラス
「美味い?」
ジェスター
「まだ高級の味が分からないや」
セフィラス
「別の持ってこさせるわ。そこのメイド」
メイド1
「はい」
セフィラス
「シルバー・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー (Silver Tippy 略)
をジェスターに持ってってあげて」
メイド1
「かしこまりました、お嬢様」
ジェスター
「(う〜ん、なんかずっと側にメイドが立ってて見てるから落ち着かない・・・)
あ、ところで前から思ってたんだけど、私がモンスターから助けた時なんで一人だったの?」
セフィラス
「最初は一人じゃなかったのよ。でもゼリーキングというモンスターに遭遇して・・。
それがまた凄い強くてアノマラド大陸にはこんな恐ろしいモンスターがいるのかって思った。
兵士の誘導で逃げたんだけど気が付いたら一人になってた」
ジェスター
「(ゼリーキングにやられる兵士って一体・・・)
そうだったんだ。あ、お願い一個いい?」
セフィラス
「何?」
ジェスター
「このシルバー・チャッピー・ゴールド・・・・なんちゃらをキュピルの家に宅配で
届けてあげていい?多分妬んでると思うから」





==昼2:00


ジェスター
「お昼のご飯凄い豪華だったなぁ・・・。
・・・ん?魔術部屋・・?ちょっと気になる・・・。
でも今セフィラスいないけど勝手に入っちゃっていいのかな?
う〜ん、キュピルの家に居た時はこんな悩み全然なかったなぁ・・。えい、入っちゃえ」


中は魔法に関する本や儀式台。水晶など様々な物がおかれてあった。


ジェスター
「うわー、すごい」
セフィラス
「あ、いた。探したよ。」
ジェスター
「あ、セフィラス。ここってどういう場所なの?」
セフィラス
「名前の通り魔法を学ぶ部屋よ。魔術を覚えたいなら
先生を呼んでここで魔術の修行を詰むことが出来るよ」
ジェスター
「実は私昔から魔法使いたいなぁって思ってて」
セフィラス
「明後日から先生呼んで勉強してみる?」
ジェスター
「ほんと?セフィラスはいいの?」
セフィラス
「私は前に勉強で魔法を習ったから簡単な魔法ならもう出来るの。
ジェスターさえよければお母様に頼むわ」
ジェスター
「んー、そいじゃそうさせてもらおうかな?」




==夕方:5時



ジェスター
「またバルコニーに来て見た。セフィラスは用事で外出中かー・・。
ん〜・・・・」


・・・・・・


ジェスター
「そういえば、二つ目の紅茶美味しかったなぁ・・・。
また飲んでみたいなぁ・・」


・・・

ジェスター
「・・・って気が付いたらひとり言しちゃってる・・。
今向こうは何時なんだろう・・」






キュピル
「へい、ラーメン二丁!」
ファン
「さすがキュピルさん。ラーメンだけは作るの上手ですね」
キュピル
「男の料理と言えばチャーハン・ラーメン・餃子だろう」
ファン
「気合を感じます」
キュピル
「ふふふ、ワシはどんな高級料理を前に出されようが一度庶民に生まれた身だ。
ラーメンの前では高級料理も歯が立たないと思っている!」
ファン
「それはないと思いますけどラーメンを一度も食べないで人生を終える人は
滅多にいませんからね。偉い人でも一度ぐらいは食べるんじゃないのでしょうか?」




ジェスター
「ラーメン食べてそう・・(的中」
メイド
「ひとり言聞きましたよ。ジェスター様のお気に入りの紅茶持ってきましたよ」
ジェスター
「ん?あ、ありがとう。・・・ジェスター様だなんて初めて言われたなぁ・・。」
メイド
「早くここの生活に慣れてくださいね」
ジェスター
「ありがとう、所で君だけ違う色の服着てるね。なんで?」
メイド長
「ここのメイド長です。」
ジェスター
「あ、そうだったんだ。名前なんていうの?やっぱり名前で呼ばないとね」
メイド長
「ルイ・アリス・トラクシー。セフィラス様からは『ルイ』と呼ばれてますね」
ジェスター
「じゃぁ今日から私もルイと呼ぶ。いい?」
ルイ
「構いませんよ」
ジェスター
「よし、よろしくね!ルイさん!」
ルイ
「こちらこそ」




==夜11時

ジェスター
「何から何まで全てのスケールが違うなぁ・・。
夜ご飯もお風呂も全ても・・。明後日から魔法の勉強も出来るし・・・。
思いがけない幸運で豪勢な生活。私ちょっとラッキーすぎ?
とにかく今日はもう寝ようっと・・・」




==キュピルの方で夜11時


ファン
「キュピルさん、こんな時間ですけど宅配が来ましたよ」
キュピル
「ほぉ。誰から?」
ファン
「えーっと・・。あ、ジェスターさんからです!」
キュピル
「ぬ、中身は?」
ファン
「これは・・・。・・・おぉ!
シルバー・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコーじゃないですか!!」
キュピル
「し、シルバーチャッピー・・?ピクミンのあれ?
ファン
「違いますよ。超高級紅茶ですよ。ジェスターさんイキナリ豪華生活を送ってるみたいですね。」
キュピル
「全く、本当に幸運な奴だなぁ。べたな展開なだけに最初は嘘だと思ったんだが・・。本当だとは。
ファン、その紅茶さっそく飲もうじゃないか」
ファン
「分かりました、今淹れてきます」
キュピル
「頼む。・・・ん、手紙がある」


『怖いほど豪華な生活することになるかも。
嫉妬してそうなキュピルに私のお気に入り紅茶をプレゼント』


キュピル
「・・・う、うわ、これ挑発・・・?ジェスターらしいけど。
まぁ、少なくとも嫌な生活はしてなさそうだ」







そして早くも一ヶ月が経過。
お互い変わった生活に慣れ始めた頃。
一週間おきにジェスターから定期的に手紙が届いてくる。


キュピル
「ジェスターの毎日に欠かさずやってる事はバルコニーで紅茶を飲む事だそうだ。
その時セフィラス女王や到着した日がイキナリ顔見知りになったメイド長「ルイ」と
話したりするのが日課らしい。
・・・魔法は何故か未だに初級魔法の一つ目すら発動出来ないらしい。
が、今のところ楽しくやってるそうだ。」
ファン
「ある意味ジェスターお嬢様と呼べる生活してますね」
キュピル
「ま、ジェスターがその生活で幸せだと思ってるなら俺は何時までも
向こうにいても文句は言わないさ。自分で決めた事だからな」
ファン
「キュピルさん、やっぱり実は寂しいんですね?」
キュピル
「まぁ・・ちょっとな?年単位で居たからやっぱ静かだなって」
ファン
「少なくとも僕が居る限り独りにはなりませんよ」
キュピル
「これからもよろしく頼むよ。」





ジェスター
「〜・・・・」
セフィラス
「ジェスターってここのバルコニー本当に気に入ってるんだね」
ジェスター
「うん、ある人も事あるたびによく海を眺めて過ごしてたからね。
その癖が私にも移ったのかも」
セフィラス
「ある人って?」
ジェスター
「秘密〜」
セフィラス
「えー」
ルイ
「ふふ、私は誰のことか分かりましたよ」
セフィラス
「なんで分かった?」
ルイ
「大人になると分かりますよ。」


途切れ途切れの会話だけどそれが貴族の会話らしい。


ジェスター
「あんまりダラダラしてると太っちゃうね。
軽く散歩してくるよ」
セフィラス
「わかった」
ルイ
「いってらっしゃいませ」




ジェスター
「う〜ん・・・。今の生活に不満はないんだけど・・。
どうしても何かが足りないと思う時がある・・。でもその何かが一体何なのか
思い出せないなぁ・・・。
キュピルとファンがいた時にはあって今の場所にはない物・・・。
でもなんだろう・・。本当に思い出せない・・・」







=更に二ヵ月後





==キュピル家


マキシミン
「しかしなぁ、おまえの所のジェスターが居なくなっただけでこうも静かだとはな」
キュピル
「しかしなぁ、マキシミンはジェスターが居なくなった瞬間急にハイエナの如く泊まりに来るとはなぁ」
マキシミン
「いいじゃねぇか。しかしこの紅茶うめぇな」
キュピル
「・・・・ああ!!何勝手に俺のお気に入りの紅茶飲んでる!!」
マキシミン
「ほぉ、お前のお気に入りか。こんな美味い紅茶飲んでるとは。
貧乏人仲間なんだから俺にも飲ませてくれよ」
キュピル
「既に飲んでるじゃないか!」
マキシミン
「くっくっく、そうだったな。もう飲んじまったもんは仕方ねぇ。美味しく頂くとするぜ」
キュピル
「くそー・・。それもう後2パックしかなかったのに・・。実質あと一個じゃないか・・」
ファン
「ジェスターさん別の届けてきますからね」
イスピン
「お邪魔します。・・あぁ、いたいた!マキシミン!人の家に勝手に上がって休憩して・・。
S&Aの仕事忘れたの!?ほら、いくよ!」
マキシミン
「ぐわ!俺様の紅茶が!」
キュピル
「ふははは、これぞ天罰や。」
ファン
「この流れがちょっと久しぶりですね」




ジェスターが貴族の下へ過ごす事になってから三ヶ月が経過したそんなある日・・・。



ルイ
「・・・はい、分かりました。」

ガチャ

ルイ
「大変なことになりましたね・・・。館内の者全員に通達しないと」



四話へ続く。




追伸

ちょっとジェスターがお屋敷に住む話を書きたかっただけ。
一応次回で締めくくる予定。


第四話


ジェスター
「ん?今日何か慌しいね。何があったの?」
セフィラス
「さぁ・・。何があったんだろ?」
ルイ
「あぁ、探しましたよ。今から避難します」
ジェスター
「え?避難?津波でも来たの?」
セフィラス
「ジェスター・・。ここの近くに海はないよ」
ルイ
「この地域は10年に一度だけアノマラド大陸の飛行型モンスターがこちらへ
襲来するのですが・・。ここにいるモンスターとは比較にならないほど強く
この地域の人達は全員避難するんです」
ジェスター
「じゃぁ、避難しなくてもいいよー」
セフィラス
「な、何で?私以前にもこの騒動を体験したことあったけど本当に悲惨だったよ。
ジェスターに助けてもらった時のゼリーキングよりもっと遥かに強かったよ!それが
何百体も・・」
ジェスター
「だから大丈夫。こういうの得意な人いるから。誰か魔法使い呼んできて」





キュピル
「ちくしょぉー!あんたって人はーー!!」
ファン
「インパルスのコスプレして何叫んでるんですか・・・」
キュピル
「名言は是非とも言ってみたい。なりきって。よし、次はこのコスプレだ」
ファン
「そもそもキュピルさんってコスプレ嫌いでしたよね。突然どうしたんですか?」
キュピル
「ジェスターが完全にボケ担当だったから居なくなってからワシがボケを勤めねば」
ファン
「・・・苦労してますね。それで、その格好は何なんですか?」

ルシアンのコスプレしたキュピル
ボリスゥ、僕おしk」
ファン
「カットしました」
キュピル
「やれやれ。・・・ん?魔法で作られたメッセージが突然届いたぞ・・。」
ファン
「アイテムもありますね」
キュピル
「読むぞ」

私だよ、ジェスターだよ。
ちょっと手伝って欲しい事があるんだ。添付しておいたアイテムを使うと
私の元にワープするから今すぐ来て。


キュピル
「おぉ、ついにジェスターからお助けメッセージが。遅かれ早かれこうなると思っていた。
ふふふ、あいつがどんなミスをしたのか見にいってやろうじゃないか」
ファン
「キュピルさん、黒いですね。自分も行きます。」
キュピル
「よし、いくぞ!」






==セフィラス邸・庭園


キュピル
「っとと」
ジェスター
「久しぶりー!」
キュピル
「おぉ、ジェスター。元気にしてるみたいだな。それで一体どんなミスをしたんだ?うん?」
ジェスター
「ん?ミス?何のこと?それよりルイから話し聞いて」
ルイ
「初めまして、ジェスター様からお話は聞いております。それでですね。
かくかくしかじか・・」




キュピル
「あぁ・・・。ってことはあの敵か。ムカシトンボ」
ファン
「龍泉郷からちょっと離れた所にいるあのトンボみたいな敵ですね。」
ルイ
「ご存知なら話は早いですね。そのような強敵の大群。本当に倒せるのでしょうか・・?」
キュピル
「むむん・・。まぁ、確かに強いっちゃ強いけどアノマラドの住人の殆どが倒せてしまう敵だ」
セフィラス
「えぇ!?そうなの!?」
キュピル
「ん?私語?」
セフィラス
「失礼、無礼な姿をお見せしお恥ずかしい」
ファン
「(少し文章になってませんね)」


兵士
「こちらに来ます!」
キュピル
「よーし、一狩り行こうぜ!」
ファン
「確かに一狩りですね。」
ジェスター
「私も前に出て戦ってくる」


ファン
「さて、では僕はムカシトンボという敵の特徴を教えします。
この特徴さえ掴めば絶対に倒せるはずです。覚えた人から援護しにいってください」
特級兵長
「分かりました。皆の衆、ファン総統の話を聞け!」
ファン
「総統って・・。ここどういう階級なんですか?」




キュピル
「ふははは、若い頃を思い出すぜ!」
ジェスター
「若い頃?」
キュピル
「ワシの黄金時代はこんな波も蹴散らしてたぜ」



(キュピルの若い頃)


ジェスター
「あぁ、慟哭?」
キュピル
「今はもう無理だけど若い頃は上りきったぜ。それと比べれば
余裕のヨッちゃんだぜ」
ジェスター
「古い」
キュピル
「っとと、あちこちから飛んできたぞ。迎え撃つぞ」


しかし、ムカシトンボの頭は悪くないみたいで上空から
岩を落としたりと上空攻撃してくる

キュピル
「くそー!逃げんなよ!降伏しろぉー!」

ジェスター
「シン・・?よーし、私に任せて!詠唱!」
キュピル
「な、ばかな!ジェスターが魔法だと!?」
ジェスター
「炎術・ファイアアロー!」


ジェスターの周りに火の矢が現れムカシトンボ目掛けて放たれる!!



ダメージ
1,1,1,1,11,1,1,1,1,1
Full10HIT!!総合計10ダメージ!


キュピル
「・・・低」
ジェスター
「INT1なんだ・・。どうして上がらないんだろう・・」


ファン
「今です、一斉射撃!」
兵士全員
「うおぉー!」


上空に矢が放たれる!


矢の弾幕にムカシトンボが次々に落ちていく

キュピル
「弾幕薄いぞー、何やってんの!」

ジェスター
「キュピル、今時の子供にその言葉知ってる人少ないと思うよ」
キュピル
「残念・・・。って、うわ、なんじゃありゃ!?」
ジェスター
「わ、尻尾王子!?」
キュピル
「完全に龍泉郷にいる敵じゃないか。どうやって海渡った!?」


ファン
「おや・・。尻尾王子がいますね・・」
兵士
「う、うわ!な、なんだあいつは!}
兵士2
「でかすぎる!アノマラド大陸のモンスターは化け物か!」
ファン
「対策を教えします。慌てず対処すればこのモンスターも倒せます。」


ジェスター
「こっちにくるよ!」
キュピル
「先制攻撃!マキシミンから教えてもらった技・五花月光斬!」


MISS!MISS!MISS!MISS!MISS!!


キュピル
「なんちゃって五花月光斬」
ジェスター
「元々キュピルは戦闘向きってイメージないんだけど・・」
キュピル
「失礼な。ワシは後10年戦えれる。
・・・って雑談してたらメガバースト飛んできたぞ!?」
ジェスター
「回避!」
キュピル
「ぐほ!直撃!」


兵士
「炎の弾がこちらにきます!」
ファン
「消化用意してください」

炎の弾が屋敷に直撃し一部の建物が燃え始めた

ルイ
「消火開始です」



キュピル
「うお、建物燃え始めたぞ」
ジェスター
「キュピル、私の本気を見てみて!いくよー!」
キュピル
「むむ・・。ジェスターの周りに空気の渦が・・」
ジェスター
「喰らえー!フル・スィング!!」







ガツーン!!




キュピル
「おぉ〜・・・。一撃で尻尾王子倒しちゃったな・・」
ジェスター
「えっへん」
キュピル
「その武器まだ持ってたのか」
ジェスター
「というより私この武器ないとキュピルにさえ勝てなくなっちゃうんだけど」


ファン
「流石ジェスターさんですね。それで、消火活動どうなりました?」
ルイ
「そ、それが・・」



キュピル
「ジェスター、ムカシトンボは全員倒したぞ」
ジェスター
「おっけー。・・・って、わわ!あれやばくない?」
キュピル
「む?うお!凄い炎上してるな!とりあえず消火手伝ったほうがいいな」




ファン
「あぁ、キュピルさん。ちょっと消火手伝ってくださいよ。」
キュピル
「そもそもなぜこんなに炎上してる?」
ファン
「運悪く火薬庫に火が乗り移ったんです。モンスターはどうなりました?」
ジェスター
「全部倒したよ」
ファン
「後は地道な消火活動ですね」




==数時間後



無事火は消えた・・・が。


セフィラス
「あぁ、私のお屋敷が!!」
ジェスター
「う〜ん・・。可哀想・・・」
キュピル
「とりあえず向こうは向こうなりで何か話しして決めるだろう。
・・・ってよくよく考えてみたら帰りって徒歩?」
ジェスター
「本当は魔法で送る予定だったんだけど燃えちゃったからそうだね」
キュピル
「俺資金もってきてないぞ」
ジェスター
「今日は野宿だね。」
兵士
「俺等野宿したことないぞ・・」
キュピル
「(いつも思ってたが弱い兵士だよな・・・)」



この日キュピルとファンで野宿のレクチャーをし
まるで修学旅行みたいなキャンプを築き一晩過ごしたのであった。


セフィラス
「いつも外の世界は不便だと思ってたけど悪くないかもね」
ジェスター
「結構庶民も生きる知恵を持ってるんだよ」
キュピル
「庶民で悪かったな」



==翌日




セフィラス
「ジェスター。お母様とお父様で話した結果なんだけど
しばらく別荘の方で皆過ごすことになったの。だけど別荘の方はあんまり大きくなくて
一部の兵士とその他の人達も何割か退職させてもらったの。それで・・・」
ジェスター
「うん、大丈夫だよ。私も別荘あるから」
キュピル
「え?ジェスター。別荘なんてあったのか?」
ジェスター
「何言ってるの。キュピルの家のことだよ」
キュピル
「それなら実家って言え。」
ジェスター
「実家はエユの家だよ」
キュピル
「あぁ・・・。それじゃ確かにまるで別荘だな・・」

セフィラス
「暫らくはお別れだね」
ジェスター
「魔法とか全部なくなっちゃったみたいだけど、まだ手紙という方法が残ってるから
連絡取り合おうね」
セフィラス
「もちろんよ。それじゃ元気で」


何台もある場所のひとつにのりどこかへ移動するセフィラス邸の人達。
ただし、乗ってない人もいる。乗ってない人は恐らく退職してしまった人達だろう。

キュピル
「・・・サブプライムローン・・」
ファン
「キュピルさん、次元が違いますよ」

ルイ
「うーん、これからどうしようかなぁー」
ジェスター
「あれ?ルイ?どうしてここにいるの?」
ルイ
「くじ引きで退職のクジを引いてしまいました。」
ジェスター
「えぇ!?メイド長だから退職してないと思ってた・・。
そもそもくじ引きで退職するのかどうか決めてたんだ・・・」
キュピル
「なんという悪政」
ジェスター
「ってことは住む場所もない?」
ルイ
「えぇ、今まではあのお屋敷で住んでたので・・。」



ジェスター
「なら私の所で住んじゃってよ」






キュピル&ファン
「!!?」





ルイ
「あ、それは本当に助かります。」
ジェスター
「わーい、いいよね?きゅp・・」
キュピル
「ちょっと失礼」


キュピル
「ジェスター・・。どういうことか分かってるのか?わしの家見たことあるよな?
狭いんだぜ?部屋全部で三つしかないんだぜ?足りないんだぜ?」
ジェスター
「倉庫の場所片付ければ四つになるじゃん」
キュピル
「その倉庫の荷物何処に置けと!?」
ジェスター
「アノマラドの銀行に全部預けちゃえばいいじゃん」
キュピル
「・・・・ワシの銀行はもう満杯だ。ジェスターの講座は?」
ジェスター
「一個も入ってない」
キュピル
「やれやれ・・。多分ワシがいくら止めようが無駄だと思うからな・・。
んじゃ、二つ条件ある」
ジェスター
「ん?」
キュピル
「一つ目はその倉庫の道具を全部自分で片付ける事。
二つ目はルイさんにうちの家のことしっかり全部話すこと」



キュピル
「というわけなんです。ルイさん。はっきり言うとうちの家はセフィラス邸と比べると
酷く狭く環境も悪いですよ」
ルイ
「何もないよりは明らかに良いので大丈夫ですよ」
キュピル
「(まずいなぁ・・。とうとう我が家も四人かぁ・・・)」
ジェスター
「わーい、よろしくねー!」
ルイ
「こちらこそ改めてヨロシクお願いしますね。ジェスター様」
ジェスター
「あ、ジェスターでいいよ。」
ルイ
「癖ですね」



こうして新キャラクター『ルイ』がキュピル家に入ったのであった・・・。




一週間後



キュピル
「我が家に帰ってきたぞー!」
ファン
「ほ、本当に大変でしたね・・。一文ナシで来たものですから
あの大陸で狩りをしてお金を稼ぎ船にのってここまで歩いてきた・・・。
これある意味冒険ですよ」
ジェスター
「私も疲れた・・。ルイは今日私の部屋で過ごして。倉庫まだ片付けてないから」
ルイ
「分かりました」



=翌日


キュピル
「あやつ・・結局倉庫の荷物俺にやらせやがった・・・」
ジェスター
「ごめんね、キュピル。」
キュピル
「誠意が見当たらぬわ!カッ!」
ルイ
「申し訳ございません」
キュピル
「・・・ちょ、調子が狂う・・・。ええい、堅苦しいのは一回置いて・・・
ルイ殿。この規約を一度お読みくだされ」
ルイ
「はい」


キュピル家の規約

第一条・身分などといった階級格差を全てなしとする!
第二条・人間・ペット・その他もろもろ全て平等!
第三条・喋り方は原則自由。私語でも丁寧語でも敬語でもなんでもあり。


キュピル
「つまりは本当に自由でいいんだ。あんまり堅苦しいと逆にみんなの調子が狂ってしまうから」
ルイ
「それでは・・。私は丁寧語でやらせてもらいますね」
キュピル
「それで本当にいいのかい?ファンも一応丁寧語だからキャラ被っちまうぜ?
ファン
「最近そうでもなくなりましたけどね」
ルイ
「時間が経てばきっと何か変わってきますよ」
キュピル
「ふむ・・・。」



ジェスター
「ところで、私キュピル家の条約とか初めてみたんだけど」
キュピル
「あまりにもやりにくいから昨日作らせて貰った」
ジェスター
「そうだったんだ。まぁ、私に害はないからいいけどね。むしろ利?」


続く・・・


追伸

ルイは多分単発キャラになる可能性があります。
書きやすいキャラだったら多分本格的に新キャラとして迎えますが
微妙だったらシーズン終了と共に帰らせます。まぁ、あとは評判?


第五話

ルイが仲間になった。
        Lv142


ルイ
「・・・?これなんかゲームみたいな言い方じゃないですか?」
キュピル
「ここに来たらこれが日常判事なんだぜ」
ファン
「さり気なくレベルが高い・・・」
キュピル
「デタラメに作ったレベルなので深い意味はない。なぁ、アムロ?」
ジェスター
「その通りだ。ブライト」

ルイ
「??」




ルイ
「(私も早くここに馴染めるようにまずは皆がどういう会話してるのか見てみないと・・)」



ジェスター
「ところでファン〜」
ファン
「何ですか?」
ジェスター
「また以前みたいな冒険したいなー」
ファン
「・・・・。ジェスターさん。まずはよ〜〜く考えて見ましょう」
ジェスター
「んー?」

ファン
「ジェスターさんは連続でシリーズ2つを冒険したんですよ。
それも3話、4話では豪邸の屋敷へ住んだ・・。もうこれで十分でしょう」
ジェスター
「えー・・・」
ルイ
「(ジェスターさんは冒険家なんですねぇ・・・)」
ジェスター
「・・・ハッ。・・・ルイ、貴様、見ているな!?」
ルイ
「は、はい!?」
ファン
「ジェスターさん、ジョジョの奇妙な冒険ネタは非常に分かりづらいですよ」
ジェスター
「そう?」
ルイ
「び、びっくりした・・」
ファン
「ジェスターさんの発言の九割はネタだと思っていいですよ」
ジェスター
「うわー・・。酷い・・」
キュピル
「あの発言もネタだな」
ジェスター
「キュピルに対してなら攻撃が出来る!とりゃー!」
キュピル
「うわ、怒るな!ぎえー」


ジェスター
「捕まえた!成敗ー!」
キュピル
「残念、ダミーバルーンだ。連続パンチ!」
ジェスター
「見える!」



ルイ
「いつもあんな感じなんですか?」
ファン
「あれはあれでお互い楽しんでるみたいですよ。
あのダミーバルーンは僕が作ってあげたものです。こんな形で使われるとは
思ってもいませんでしたけど」
ルイ
「賑やかですね、前いた場所とは大違いです。」
ファン
「なんだかギコチナイ感じですけど自由に暮らしちゃっていいんですよ」
ルイ
「前いた場所はただひたすら雑用をこなして行けばいいと思っていたために
突然自由にしていいと言われてもどうしても何をすればいいのか分からなく
なっちゃうんですよね」




==昼


キュピル
「そいやっさー、チャーハン作ったぜ」
ファン
「また中華料理ですか」
キュピル
「またとは失礼な。この料理の原材料は結構いいんだぞ。
ベービングの生肉に米は龍泉郷で生産され、野菜は仙人根をわざわざ摘んできた物だぞ」
ファン
「無駄に豪華ですね」
キュピル
「店で買わない自給自足。これぞ我がライフ」
ジェスター
「うーん、この仙人根苦い。」
キュピル
「ぬお、こら。捨てるな。体に物凄くいいんだぞ」

ルイ
「チャーハン・・。初めてみました」

キュピル
「なんと、この庶民の代表作といわれるチャーハンを知らないとは」
ファン
「いつからチャーハンは庶民の代表作になったんですか?」
キュピル
「そこはまぁ・・」
ジェスター
「チャーハン知らないなんて珍しいね」
ルイ
「庶民の料理は全く知らなくて・・」
キュピル
「生まれた時からあのお屋敷に?」
ルイ
「厳密には違うのですが物心ついた時からあの屋敷に」
キュピル
「(そんなに長い間屋敷にいたのによくまぁ退職されたものだなぁ・・・
普通だったら例のお嬢様に無理やりでも一緒に居たいと言いそうなのに)」


キュピル
「よし、知らないなら丁度いい。食べてみ。ワシの自身作じゃ」
ルイ
「いただきます」


・・・・・・。


ルイ
「・・・この仙人根、苦いですね・・」
キュピル
「ぐふ」
ジェスター
「わーい、仲間だ〜!」
ファン
「キュピルさん、やはり仙人根の味改善したほうがいいですよ。
健康にいいのは認めますが」
キュピル
「そうだなぁ・・・」
ルイ
「でも頂きますね」






キュピル
「ちょいワシは食材集めしに行って来る」
ジェスター
「・・・あ、しまった。私も今日ちょっとした用事があったんだった。行って来る」
ファン
「おや・・。部品が足りませんね・・。ちょっとパーツ買ってきます」
ルイ
「いってらっしゃい」


ルイ
「・・・一人になった時こそやるべき行動!掃除!
癖でどうしても一日一回はやらないと気が・・・」




==キュピルの部屋

ルイ
「お邪魔します・・」


部屋の中は至って普通でキレイなほうであった


ルイ
「特に掃除する場所はないですね、窓と机の上だけ掃除しておきましょう。
あと、床も少し掃除ですね」




==ジェスターの部屋

ルイ
「ジェスターさんのお部屋は前にも見ましたけど・・
やっぱインパクトありますね・・」


部屋の中は色んな道具で散らかっている


ルイ
「これ何のDVDなんだろう・・。『逆襲のシャア』って書いてあるけど・・。
・・・ん、こっちには『ポケットの戦争』ってのが・・。ポケットの戦争?ちょっと気になりますね・・。
とりあえず散らかってる道具を片付けないといけませんね」




==ファンの部屋

ルイ
「ファンさんのお部屋は・・」


巨大な機械が一つ経っていた


ルイ
「・・・で、でかい!これ一体何の機械なんでしょうか・・。
・・・ん、メモが置いてありますね」

『必要なパーツ:マナの石 転生石 スプリングバウン』

ルイ
「・・・?私には全然・・。とりあえずここは掃除しないほうがよさそうですね・・」




==リビング


ルイ
「ここは比較的きれいですよね・・・。でも軽く掃除しておこうっと。
・・・あ、そうだ。掃除終わったらさっきの『ポケットの中の戦争』。こっそり見てみようっと・・」





=夕方・4時



キュピル
「ふぅ、一杯食材集めたぜ。・・・・ん?」
ルイ
「ば、バーニィー!!」
キュピル
「ぬ、ぬおぉー!?」
ルイ
「あ、キュピルさん!この映画ちょっと悲しすぎると思いませんか!?」
キュピル
「おぉ、ルイ殿よ。その映画の良さが分かるとは流石だ。」
ルイ
「世界観はよく分からなかったのですが学生達が戦争に巻き込まれそして(略」
キュピル
「バーニィーいいよな。というよりジオンは好きだ」
ルイ
「ジオン?」
キュピル
「このDVD全部見ればあらかた分かると思うぜ『ガンダム・一年戦争』
まぁ、ゆっくり見るといいさ」
ルイ
「はい」
キュピル
「しかし早くもガンダムに引きずり込まれるとは思っていなかった」
ルイ
「これ映像技術凄いですね、なんていう技術なんですか?」
キュピル
「そこからか、アニメって言う。・・・そっか、そっちはオペラとか劇とかそういうのしか
ない国なんだっけか」
ルイ
「アノマラドにはこういうの多いんですか?」
キュピル
「いや、ファンが秘密のルートから輸入してる」
ルイ
「秘密のルート・・」
キュピル
「・・・ん、そういえばリビング綺麗だ」
ルイ
「癖で掃除しておきましたよ」
キュピル
「それは有り難いな。・・・っと、ちょいテレビ借りていい?」
ルイ
「どうぞ、何を見るんですか?」
キュピル
「知り合いから『逆襲のシャア』っていう映画借りた」
ルイ
「それもガンダム系統の奴なんですか?」
キュピル
「まぁ、そうだな」



==夕方6時


ジェスター
「ただいまー・・。・・・ん?」
キュピル
「シャアは微妙に弱かった」
ルイ
「アムロを怒らせると怖いですね」
ジェスター
「あぁー!何勝手に私の逆襲のシャア見てるの!」
キュピル
「ん?お前逆襲のシャア持ってたのか?」
ジェスター
「持ってたも何もそれ私の部屋から持ってきたんでしょ?」
キュピル
「いや、知り合いから。・・・さては!!」
ジェスター
「あ、なんでもないよ。ごゆっくり〜」
キュピル
「こら、まて。もしや俺の大事な物勝手にぱくってないだろうな」
ジェスター
「ぎゃー!私の部屋に入らないでー!」


                  キュピル「ぬあ!失くしてたと思ってたマウス!何故盗った」
                        ジェスター「何か面白そうだなぁ・・って思って・・」
              キュピル「アホか!あ!しかもこれ失くしたと思ってた時計!何故盗った」
                 ジェスター「ベッドの近くに時計があったほうが便利だったから・・」




==夜


ファン
「ただいまです。・・・ん?」
ジェスター
「だって欲しかったんだもん・・」
キュピル
「あ、ファン。聞いてくれ。わしの失くしてたと思ってた物全部ジェスターが持ってた」
ルイ
「うーん・・・。私のジャッジだとややキュピルさんの方に有利なジャッジを下しますね」
ジェスター
「ぎゃー、ルイが裏切ったー」
ルイ
「え、裏切りなんですか!?」
ファン
「真に受けちゃだめですよ、まぁキュピルさん。ジェスターさんの方が悪いですけど
この際何か一個だけ上げて落ち着かせましょうよ」
キュピル
「やっぱそう思うか?」
ジェスター
「うん、そうだよ〜。何か一個ちょうだい〜」
キュピル
「いや、やっぱ上げたらまた同じことを繰り返す・・。
ジェスター、今日は諦めろーい」
ジェスター
「えー・・・」



==深夜


ジェスター
「じゃぁ、私はもう寝るね。おやすみ」
キュピル
「おう、おやすみ」
ファン
「おやすみなさい」



キュピル
「・・・ん?ルイが居ないな。多分あの場所だな」




ルイ
「今日一日を過ごしてみた・・。
やっぱり凄い賑やかだったなぁ・・・。
前のお屋敷とは全然違う・・。この新しい場所で上手くやっていけるかな・・」

キュピル
「思ったより心配性か?」
ルイ
「あ、もしかして聞こえちゃいましたか?」
キュピル
「聴力は良い方だ。まぁルイ殿。始めのうちは慣れないだろうし
色々無意識に自分が気を使ってる場面に気づく時があるだろうけど
いずれ慣れて普通に皆と過ごせる日がやってくる。ワシの考えでは
既にもう来てるような気もするがな」
ルイ
「どうしてですか?」
キュピル
「ほら、今日みたポケットの中の戦争。あれジェスターの部屋から無断で借りたものだろ?」
ルイ
「そ、そうですね・・」
キュピル
「それでもジェスターは怒らなかったのが分かるはずだ。
まぁ、そういうことだ。ワシはもう先に寝かせてもらうよ。」
ルイ
「はい、おやすみなさい」
キュピル
「そいじゃ、また」



ルイ
「・・・上手くやっていけそうな気がしますね」

続く


追伸

うわ、ガンダムネタが多い


第六話

キュピル
「というわけだ、そいじゃよろしく頼む」
ルイ
「分かりました、行ってらっしゃい」




ジェスター
「おはよう〜・・・。・・・あれ?キュピルまだ寝てるの?珍しい」
ルイ
「いえ、もう出かけました」
ジェスター
「へぇー・・。どこに?」
ルイ
「海外らしいです」
ジェスター
「・・・え!?」



キュピルが書いた置き手紙
「ワシは今クエストショップで依頼を受け海外へ行く事になった。
この依頼が終われば莫大な報酬が手に入る。しばらく留守番しててくれ。
以下、各人へのメッセージ

*ルイへ
ジェスターを頼む。ルイなら何があってもきっと大丈夫だと信じている

*ファンへ
ジェスターを頼む。ファンなら何があってもきっと大丈夫だと信じている

*ジェスターへ
大人しくしてておくれ」


ジェスター
「私がそんなに危険人物なのかー!わぁー!」
ルイ
「癇癪(かんしゃく)起さない起さないー」
ジェスター
「うぅぅ・・」


というわけでしばらく海外出張でいなくなったキュピル




ジェスター
「あ〜あ、暇だなー。ルイ〜、どこか行く予定ないのー?」
ルイ
「んー・・。私はしばらく家事を・・」
ジェスター
「ファン〜・・。どこか行く予定ない〜・・?」
ファン
「僕もしばらく作るものがあるので」
ジェスター
「ルイー!どこか行こうよー!」
ルイ
「え、えぇー・・?」
ジェスター
「一人で遊んでもつまらないから」
ルイ
「うーん・・そいじゃ後で私の趣味に付き合ってもらおうかな?」
ジェスター
「行くー!」
ファン
「僕はちょっと次回シーズンに向けて必死にある物作ってきます」
ジェスター
「ん?次回シーズン?」
ファン
「口が滑りました」



==夜

ルイ
「よし、そいじゃ行きましょう。ジェスターさん」
ジェスター
「結局夜に出発・・。昼に行きたかった〜・・」
ルイ
「あ、これ持ってください」
ジェスター
「ん?カメラ?盗撮?」
ファン
「行ってらっしゃいデス」




ルイ
「つきました」
ジェスター
「え、えぇー・・。ペナインの森にある心霊スポットじゃん・・」
ルイ
「私結構心霊だとかそういうの興味あるんですよね。
というより幽霊大好きです!」
ジェスター
「か、変わった趣味してるねー・・」
ルイ
「ここなら霊とかいそうですね」
ジェスター
「既にもうシクルという名のお化けがいるんだけど・・」
ルイ
「あ、あれお化け!?激写!!」

突然のフラッシュに逆に逃げるシクル

ルイ
「あ、逃げちゃった」
ジェスター
「普通写真取らないからね。逃げるか戦うかだし」
ルイ
「奥行って見ましょうよ」
ジェスター
「私ちょっと怖いんだけど・・・」



==墓地


ルイ
「マナが集結してる・・。これはいますね・・!」
ジェスター
「いなくていいよ・・」
ルイ
「ためしにお墓の写真を撮ってみよう」

パシャ

ルイ
「よし、次ー」
ジェスター
「わ、まって。置いてかないでー」
ルイ
「お、こことかいかにも心霊写真取れそうな場所ですねー。激写!」
ジェスター
「来るんじゃなかったー!」



==夜9時

ジェスター
「ルイ〜・・。そろそろ帰ろうよ〜・・。私お腹減っちゃったんだけど・・」
ルイ
「大丈夫です、お弁当持ってきましたから」
ジェスター
「ここで食べるの!?」
ルイ
「勿論です、というよりここで一泊する予定ですけど?」
ジェスター
「・・・わ、私帰る!!」
ルイ
「一人で帰れるならどうぞ〜」
ジェスター
「うっ・・。道が分からない・・。ルイって結構腹黒いね・・」
ルイ
「ふふふ・・」
ジェスター
「人は慣れた頃に本性が現れるってキュピルが言ってたけどこれが本性・・!」
ルイ
「ささ、食べましょう」
ジェスター
「うぅ・・」




歩くこと三十分。あたり一面に広がるお墓

ジェスター
「・・・・ん?」
ルイ
「どうしました?」
ジェスター
「今何か蹴った・・・。石?」
ルイ
「草で隠れて見えませんね」
ジェスター
「どれどれ・・・。」


死体




ジェスター
「ぎゃあああああ!!!!」



ルイ
「カメラ激写!!」




ジェスター
「助けてー!わあぁー!!」
ルイ
「あぁ、まってください。ジェスターさん。落ち着いて!」

追いかけるルイ



ジェスター
「はぁ・・・ふぅ・・・。こ、怖いよー・・」
ルイ
「害は今のところ出てませんから全然大丈夫ですよ」
ジェスター
「そういう問題なの・・?・・・・ん?また蹴った。
・・る、ルイ。見てくれる?死体だったら・・うぅ・・」
ルイ
「何だろう」


立派な鞘に納刀された剣が落ちていた


ルイ
「これ随分と立派な鞘ですね。」
ジェスター
「ほ、本当だ。これ値打ちどれくらいの奴かな?」
ルイ
「ちょっと剣抜いて見ますね」


・・・ビシ!!


ジェスター
「わ、今何の音?」
ルイ
「ぐっ・・!!」
ジェスター
「ど、どうしたの?」
ルイ
「何かが・・取り付いてくる・・」
ジェスター
「・・幽霊!!御払い!!悪霊退散悪霊退散!!
お願いー!幽霊退散ー!
ルイ
「びっくりカメラ!嘘だよ〜」
ジェスター
「・・・・」
ルイ
「あ、ごめんなさい。ちょっと調子に乗りすぎましたね・・。
謝るのでその武器をしまってください」
ジェスター
「お屋敷に居た時のルイと今のルイなんか違う・・」
ルイ
「あれは仕事でしたから」
ジェスター
「爆弾発言だね・・」

ルイ
「とりあえずこの剣も写真に収めてみましょう」

パシャ

ジェスター
「これ持ち帰るの?」
ルイ
「確かキュピルさんは刀剣使いでしたよね。お土産に持って帰りましょうか」
ジェスター
「墓地で拾ったって事を言わなければ一応使ってくれそうだね」
ルイ
「見た目が中々カッコイイですしね」



==夜11時


ジェスター
「そろそろ帰ろうよ〜・・」
ルイ
「私は一泊してから帰ります」
ジェスター
「誰でもいいから私を助けてー・・」
ルイ
「・・・あ、あれは・・!?」
ジェスター
「え!?え!?」

謎の人影

ジェスター
「幽霊ーー!!」
ルイ
「幽霊!?会いたかったです!サインください!」

・・・・・

ジェスター
「あれ・・?あれ・・?・・・ああぁ・・。懐中電灯で出来た影だった・・」
ルイ
「そ、そんな・・。本物だと信じたのに・・」
ジェスター
「本物来ないで!お願いだから!
・・・・ぎゃー!!あれ誰!?」
ルイ
「幽霊!?」

大量の蛾


ルイ
「ぎゃぁーー!!」
ジェスター
「気持ち悪!!」





ルイ
「今のはびっくりした・・・」
ジェスター
「もう私いろんな意味で死にそうなんだけど・・」
ルイ
「あ、また人影・・」
ジェスター
「懐中電灯の影だよね?」

接近してくる人影

ジェスター
「ぎゃぁー!本物ー!!」


ルイ
「カメラ激写!!」




キュピル
「うお!まぶし!!」
ジェスター
「・・・え!?キュピル!?死んで幽霊になっちゃったの!?」
ルイ
「あ、あれ・・!?キュピルさん!?私より先に幽霊になるなんて・・!羨ましい!」
キュピル
「勝手に殺すな。長い時間かけて依頼主に会ったら
『この魔法を受けてもらうだけだ』と言われて魔法を受けて気が付いたらここにいたんだ。
ここ暗いわ変な声が聞こえるわ、どこなんだよ!」
ジェスター
「ペナインの心霊スポット・・・」
キュピル
「・・・ところで、何で2人ともここに?」
ジェスター
「かくかくしかじか・・」


キュピル
「ルイにそんな趣味が・・」
ルイ
「ふふふ・・・」
キュピル
「怖」
ジェスター
「ふぅ・・。でもキュピルが来てくれたってことは帰り道も分かるってことだよね。
キュピル〜。一緒に帰ろうよ〜。お互いここに長いしたくないよね?」

キュピル
「そうだな。・・・お?何だ・・?うお!」


テレポートで消えるキュピル


ジェスター
「ギャァー!!幽霊の仕業!!」
ルイ
「今のが霊媒能力!?」



一方その頃キュピルは


依頼主
「どうだ?ワシの魔法は。魔法をかけて無事戻ってこれるかどうかの実験だったのじゃ」
キュピル
「おかげさまで死ぬかと思いました」




ジェスター
「せ、せっかく帰れると思ったのに・・」
ルイ
「目撃証人は一人でも多いほうがいいですからね。ジェスターさん、まだまだ付き合ってくださいね」
ジェスター
「悪魔ー!鬼ー!幽霊ー!」
ルイ
「最後のは褒め言葉ですよね」



=深夜1時

ジェスター
「疲労死しそう・・」
ルイ
「そろそろ一泊しましょうか」
ジェスター
「うぅ・・。お墓で寝るのは死んでからでいいのに・・
それでどうやってテントたてるの?」
ルイ
「テントですか?そんなのありませんよ」
ジェスター
「それじゃぁ・・。・・・え?他に何がある?」

ルイ
「野宿ですよ
、ここで寝るとまた一味違いますよ〜」



ルイ
「・・・あ、ジェスターさん、泣かないでください。私がいますから」
ジェスター
「私が呪い殺された時はよろしくね・・・」
ルイ
「呪い殺されたら逆に羨ましくて私が呪いそうです」
ジェスター
「ルイが怖い・・」



==3時


ルイ
「zzz・・・」
ジェスター
「(寝れない・・絶対に寝れない・・・)」

君・・君・・

ジェスター
「・・・?」

幽霊でござる

ジェスター
「(失神)」

ワシを見て失神するとは無礼な
しかしこの子も苦労しておるな・・。連れを満足させれば静まるじゃろう・・
ワシからのプレゼントだ。




==朝


ジェスター
「ルイー!起きてー!朝だよ〜!」
ルイ
「う〜ん・・・。おや、もう7時ですか」
ジェスター
「朝なら怖くな〜い!ささ、朝は幽霊でないから帰ろう〜」
ルイ
「そうですね、帰りましょう」




ファン
「あぁ、帰りましたか。帰ってこないので何かあったのか心配しましたよ」
ルイ
「ご迷惑おかけしました」
ジェスター
「本当に迷惑かけたね」
ルイ
「ファンさん。このカメラ現像できます?」
ファン
「パソコン使えばすぐ現像できます。ちょっと待っててください」
ルイ
「はい」


キュピル
「はぁ・・。ただいま」
ジェスター
「あ、おかえりー。どう?莫大な報酬手に入れた?」
キュピル
「ん、何でお前草だらけなんだ。」
ジェスター
「それより報酬〜」
キュピル
「あぁ・・。その事なんだが・・。その莫大な金ってのは向こうの国にとって莫大な金で
こっちの国で使えるように換金したら小さなお金だった・・」

10KSeed

ルイ
「・・・骨折り損のくたびれ儲けですね・・。
そんなキュピルさんにお土産があります」
キュピル
「ん?」


何かオーラーを発してる刀


ルイ
「・・・あれ?これ前こんなに魔力宿ってた・・・?」
キュピル
「ほほぉ、これはかなりの値打ちものだな。本当にいいの?」


ファン
「ぎょえええぇぇぇぇ!!!」




キュピル
「ど、どうしたぁ!!」
ファン
「ルイさんの写真現像したら、ぜ、全部心霊写真です!!」
ルイ
「え!?本当!?やったー!!」
キュピル
「ヒエエエェェ!!」
ルイ
「・・・あれ?あの刀。やっぱ今と見た目が違う・・。
それにあの刀にも幽霊が映ってる・・!!やっぱこの刀私が貰いますね!」
キュピル
「落ち着け、後半言葉じゃなくなってるぞ」


刀を引き抜くルイ


バリバリバリ


ルイ
「痛たた!!電流が流れた・・・」
ジェスター
「まさか霊能力・・・」
キュピル
「んなはずは・・

刀を引き抜くキュピル


・・・・・


キュピル
「ほれ、なんともないじゃないか。しかし立派な刀だな・・」
ルイ
「え?そんなはずは・・・」

刀を持つルイ


バリバリバリ


ルイ
「痛い痛い!!返します!」
キュピル
「むむ・・。ジェスター。持ってくれ」
ジェスター
「何かいやな予感・・・。」

刀を持つジェスター


バリバr(略


ジェスター
「ぎゃー!」
キュピル
「むむむ・・」
ジェスター
「何がムムムだっ!」

ファン
「横山三国志ネタはシビアすぎじゃありませんか?」

ルイ
「この刀はかなり興味深いですねー・・。
キュピルさん。思い当たる節があります。刀を持って立ってください」
キュピル
「ん?こうか?」


パシャ(カメラのシャッター音


ルイ
「ファンさん。これ現像してください」
ファン
「はい。


・・・・・・

・・・・・・・・・・・

ファン
「・・・キュピルさんの隣にかなりのお爺さんがいますよ・・」
ルイ
「きたぁぁ!!噂の幽霊刀!!私の近くに伝説の幽霊刀が来るなんてー!!」

キュピル
「なぁ、ジェスター」
ジェスター
「何?キュピル」
キュピル
「・・・ルイってかなり癖あるキャラクターだと思わないか?」
ジェスター
「・・・私ルイがあんな悪趣味持ってるなんて全然思わなかった・・・」
キュピル
「お主、頑張らないと影薄くなるぞ」
ジェスター
「う・・それだけは回避できるように頑張る・・・。」
ファン
「それ言ったら僕どうなるんですか?」



その後、キュピルだけ何故幽霊刀が扱えるのか
拷問ともいえるルイの質問攻めを受けたとか。


続く


第七話


ジェスター
「テレビ番組作って一儲けしようと思ってる」

キュピル
「・・は?」




キュピル
「・・っていうわけなんだよ・・。手伝ってくれ・・」
????
「そのなんとかって奴か。おk」


ファン
「3・・・2・・1・・・スタート!!」





ジェスター
「絶対に滑らない話!!
かいさ〜〜い!!」



ナレーター
「ルールは簡単!サイコロを回し当たった目の人は滑らない話をするだけ。
終わった人はまたサイコロを回し次の人がトークする至ってシンプルなトーク番組。
今回出演してくれる人は・・」


ホームページ暦7年に達成し、その豊富な話術で滑らない話を披露する
キュピル・チルドレン!


何かの活動を尊重し様々な事を経験したその能力を存分に発揮する!
ジェスター!!


エジソンをも超える発明家!その頭脳を使って絶対に滑らない話を見せてくれるか!?
ファン!!

元メイド長を勤め魔法も使い更に人とは少し違う珍しい趣味を持つ人間!
ルイ・アリス・トラクシー!!


ナレーター
「いよいよ開催!!」
ファン
「(これで赤字になったら大変ですよ・・)」
ルイ
「(発案者が番組に出演するって珍しいよね・・)」


ルシカル
「司会のルシカルです。それではさっそくサイコロを回してもらいますか」

キュピル
「よし、転がすぜ」


ルイ・アリス・トラクシー

キュピル
「・・名前がサイコロに書ききれなかったのか後ろ進むたびに小さくなってる・・。」
ルシカル
「ルイ・アリス・トラクシーさんです。さっそく話してもらいましょう」



『題名:メイド長の仕事』

ルイ
「皆さんがご存知の通り私はちょっと前までメイド長として働いていました
メイド長に与えられる仕事は皆さんが思ってるよりも大分内容が違うんですよ」
ルシカル
「へぇ、例えば?」
ルイ
「メイドと聞けば掃除や食事、お嬢様のお相手などといった物がイメージにあがるかと思います。」
キュピル
「ワシも一番最初に聞いた時はそう思っていたな。ってか今もそう思っているが・・?」
ジェスター
「え?違うの!?」
ルイ
「実はですね・・・。」


ザワザワ・・

・・・・・・。

ルイ
「皆さんの思ってる通りそれで合っています。以上」



・・・・

ルシカル
「ん?ルイさん。今のは落ちですか?」
ルイ
「え?あ、はい」

・・あ、アハハ・・・(苦笑


ルシカル
「滑ったな」
ルイ
「え、えぇー!?これいけると思ったのに!」
ファン
「どちらかと言うと心理戦を狙ったギャグですね。トークではありませんよ」
ルイ
「そ、そうだったか!」
ルシカル
「いきなり汚名を着せられたルイでした。さて、サイコロを回してもらいましょう」
ルイ
「うぅぅ・・・」


[キュピル・チルドレン]

ルシカル
「マヨネーズになりました」
キュピル
「視聴者の人にイキナリマヨネーズと言っても通じないだろうに。
そいじゃさっそく話しましょうか」
ルイ
「(滑ろ〜・・私だけ滑るのは嫌ー・・)」
キュピル
「(うっ、なんかルイから怨念を感じるぞ)」

[注意・キュピルの話す事は実話です]


『題名:チョコケーキ』

キュピル
「自分が大体5歳ぐらいの時ですかね。世間で言えば幼稚園にまだいた頃ですな。」
ルシカル
「マヨネーズが幼稚園時代の話か。それで?」
キュピル
「そこの幼稚園は何よりも出かかったんだよな。誰かの誕生日が来ると
必ずチョコケーキを昼飯時に出してきたんです。
それで自分チョコケーキあんまり好きじゃないんですよ。
だけどそこの幼稚園で出てきたチョコケーキは非常に美味なんです」
ジェスター
「へぇー、キュピルがチョコ食べるシーンってあんまり想像できないなー。」

キュピル
「んむ、まぁそれでとうとう自分の誕生日が回ってきて何時も通り昼飯の食卓に
チョコケーキが出てきたんですよ。もうガメツイといわれても仕方ない勢いで食べて
それでいてよ〜く味わってたんですよ。
で、もう噛む所は殆どなく口の中のケーキはもはや固形とかではなく完全に
黒い液状になってたんですよね。完全にもはや黒い水」

ハハハハ(沸き起こる笑い


ルイ
「(むー・・)」
ルシカル
「俺だったらもう飲み込んじまうな。」

キュピル
「まだ落ちには来てないぞ。一年に一回しか食べれない貴重なそのチョコケーキを
飲み込んじまうのが勿体無くてな。液状になってもず〜〜っと口の中に入れて
味わっていたんだよな。ただ、外から見るとほっぺを膨らませて
まるで怒っていたかのように見えたんだよな。小さい子は怒ると頬を膨らませたりするからな。
・・・・おっと、ジェスターは今でも頬を膨らませるよな」
ジェスター
「膨らませてない!膨らませてない!!」

ハハハハ

ルシカル
「意外な密告来たな。続きをどうぞ」
キュピル
「それで廊下を歩いてたら優しい先生がやってきてな。
『何怒ってるんですか?』と微笑みながら俺のほっぺに触って

ぎゅっと強く押したんだよ


ビュっと口の中から墨みたいな液が一気に噴射したわけだ


ハハハハ!!(沸き起こる笑い

キュピル
「近くに居た子が「化け物!!」っと叫ぶわ先生は驚きすぎて
腰を抜かしてしばらく立てなくなっちゃうわ、でもう。それで先生が


『大変!!よくわからない病気よ!!』

って叫んでしまったんですよ」
ファン
「面白いですけど実際かなり大変でしたでしょうね」
キュピル
「そうでもなかった。その次の俺の一言が

『あーあ、せっかくのチョコケーキを口の中でとっておいたのに・・・』

キュピル
「バタバタ五月蝿く走っていた先生が全員ピタっと止まって何故か怒られたわけだ」


ハハハハ


ルシカル
「これは文句なしの滑らない話題です。滑らない話 として認定しましょう」
キュピル
「ありがとうございます」
ルイ
「(なんか悔しい・・・)」


ルシカル
「それではサイコロを振ってくれ」
キュピル
「丁寧語と私語が混ざってるぞ!?・・そぉーい」


[?]

ルシカル
「?マークが出たな、この☆マークはさっきトークをした人が自由に指名していい
マークだ。ちょっとここはオリジナルティーを加えた。それで、誰を指名する?」
キュピル
「そうだな、んじゃジェスター」
ジェスター
「私の出番だね?」



題名『見ちゃいけない物』

ジェスター
「私ね、他人の秘密を探るのが大好きなんです」
キュピル
「(ジェスターの丁寧語。なんか凄く久しぶりだな・・・)」
ジェスター
「それで私の住んでる場所は一つの屋根の下に四人が住んでて
あんまり広くもないから秘密も何もないんですけど・・。それでも
私この前凄いものを見てしまったんです!」

ルシカル
「その凄いものとは?」
ジェスター
「いつもキュピルの部屋は鍵がかかってる事が多いんだけど
その日の夜偶然掛かってなかったんです。あんまり見たことないから興味心がわいて
思わず中に入ったんです」
キュピル
「・・・おい?」

ハハハハ

ルシカル
「今のマヨネーズの突っ込みがシュールだな」
ジェスター
「キュピルが机の上に突っ伏して寝てて何やってたんだろうって
机の上に乗ってたものを見たんです」
キュピル
「・・・・・」
ジェスター
「そしたら腕の下に何か青いノートみたいなのが挟まってて引っ張って見たんですよ」
キュピル
「おい!見たのかよ!!」

ハハハハ

ジェスター
「そしたらなんと!そのノート本に・・・」
キュピル
「うわ、やめてくれええええ!!」
ジェスター
「ぎゃああああ!!」
キュピル
「ってか許さん!成敗してくれる!
ジェスター
「やめてええ!!ぎゃああ!!」

ハハハハ!(沸き起こる笑い

ルシカル
「・・・落ちがなく気になるがここまでのようだ。
しかしこれは滑っていません。滑らない話 として認定しましょう」
ジェスター
「わーい、やったー!」
キュピル
「何がやった、だ!」
ジェスター
「ぎゃぁー!」
ルイ
「(皆上手い・・・)」


ルシカル
「仕切りなおして・・・それではジェスターさん。サイコロを振ってくれ」
ジェスター
「えい」


ルイ・アリス・トラクシー

ジェスター
「(文字のバランス・・・)ルイさんです」
ルイ
「え?私!?」
ルシカル
「さて、ルイさんは名誉挽回となるか?」



[題名:ルイ・アリス・トラクシー]


ルイ
「またメイド長時代の話です。メイド長という仕事上
いろんな訪問者の人を御持て成しする事が多いんですけど
以前紳士なお方がお屋敷に訪問したことがあるんです」
ファン
「へぇ・・」
ルイ
「その紳士のお方は本当に皆さんが理想とするような
まるで紳士の鏡と言える人だったんです。
それでその方が自分の国に帰る時に私にこう言ったんですよ」


「御持て成しありがとうな。ルイ・アリス・トランクス


キュピル
「・・・ブッ」
ファン
「げほっげほ!」

・・くすくす・・・

ルイ
「・・・あれ?これ失笑って感じですよね」
ルシカル
「今のは落ちですか?」
ルイ
「はい」
ルシカル
「残念ですが確かに少し笑いは起きたが失笑という形に近い。滑ったな」
ルイ
「そ、そんな!」
ジェスター
「ルイの話ってどっちかっていうと単発向きだよね」
ファン
「そうですね。長期型の話には向いてなさそうです」
ルシカル
「それではサイコロを回してください」
ルイ
「うぅぅ・・くぅ・・」


[ファン]

ファン
「僕ですか」
ルシカル
「今回初のトーク、期待します」
ファン
「ハードル上げましたね。ご期待に沿えるよう頑張ります」


[注意:ファンの話は多少改良を加えてますが実話です]


[題名:酷い読み間違え]

ファン
「ジェスターさんとキュピルさんは共通する趣味があります。
それはガンダムのアニメを見るという趣味があります。
いつも2人で色んなシーンを見てはあれこれ推測してるのをよく見ます」
ルイ
「(滑らないかなー・・。私だけ滑るのいやだなぁー・・・)」

ファン
「そして問題となったアニメがあります。そのアニメの名前は
機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー という題名のアニメです」
キュピル
「うっ・・・あれか・・」
ルシカル
「キュピルが呻いた。続けてくれ」
ファン
「今回の話は落ちを上手く決めたいので少しこのアニメの内容を説明しますね。
このアニメは大雑把に説明しますとサイサリスというガンダムが敵に奪われ
試作一号機で追いかけ奪還するという物語なんです。
サイサリスを強奪した人物は凄く渋く日本の武士の魂を持ってるような人で非常に人気も高く
また一号機に乗ってる人物はまだまだヒヨッコのテストパイロット。
しかし2人は次第にライバルとなっていくという、まぁ世間評価では男の戦いである熱いアニメなんですよ」
キュピル
「まぁ、間違ってはいないなぁ・・」

ファン
「そんなある日の事です。ジェスターさんがスターダストメモリーのDVDを持って
『また見て一緒に激論しない?』って言ってキュピルさんは承認したんですよ。
それで六時間ぶっ続けて見てようやく全部見終わったときにキュピルさんがこういったんですよ


「やっぱ、面白いな。機動戦士ガンダム0083


スィートメモリー  は


ハハハハ!(沸き起こる笑い


キュピル
「くっそー!あの時は素で間違えたのが大失態だった!
まさかスターダストメモリーだったとは!!」

ハハハハ!

ジェスター
「キュピル・・・。何で甘い記録なの・・?ま、まさか・・。
キュピルってホモとかそっち系の・・」
キュピル
「うわ、気持ち悪い事言うなよ!」

ハハハハ!

ルシカル
「これは酷い読み間違いだな。ファンさんの今の話は
 滑らない話  として認定します」
ファン
「ありがとうございます」

ルイ
「(ま、まずい・・。何で私だけ滑るの・・・。よーし。次こそは・・)」

ルシカル
「はい、というわけでこの番組こそろそろこの辺で終了です。
今日出演してくれた皆様。ありがとうございましたよっと」
キュピル
「喋り方が一向に治らないルシカル」
ルイ
「え?ちょ、ちょ、ちょっとまってー!終わり!?」
ルシカル
「終わりです。それでは皆さん、また会う事があれば合いましょう。
それでは〜」
ルイ
「滑ったままで終わったー!!」

ハハハハ(苦笑





==後日


ファン
「ジェスタースタジオ作るの本当に大変でしたよ」
キュピル
「まぁ、でも生放送の割には上手く行ったんじゃないかな?」
ルイ
「・・・・・」
キュピル
「一人落ち込んでるが・・」
ルシカル
「俺のギャラはまだなのか?」
キュピル
「ボランティアじゃだめか?」
ルシカル
「そうきたか、まぁ楽しかったから別にいいけどな」
キュピル
「話が分かってくれて嬉しいぞ」

ジェスター
「わーい、視聴率出たよ〜」
キュピル
「お、出たか。それで何%だった?」
ジェスター
「今から見る所。えーっと」


7.6%


ジェスター
「・・・ねぇー、ファンー。これっていい方?悪いほう?」
ファン
「悪くも良くもない普通の数字だと思いますよ。」
キュピル
「お、TWテレビ系からギャラも降りたぞ」
ジェスター
「いくら〜?」
キュピル
「その前にジェスタースタジオや人件費。撮影代やら色々から差し引かせて
純利益で言うぞ」
ジェスター
「うんうん」
キュピル
赤字の16K2000Seedだ」
ジェスター
「・・・・え?赤字!?」
キュピル
「まぁ、だが純粋に良く考えてみろ。スタジオをイキナリ作って16Kの赤字で住んだんだ。
次回またやる時があれば次は設立しなくてもいいから今のギャラと同じ量が来たら完璧黒字だぞ」
ジェスター
「へぇ〜・・なるほど・・」
キュピル
「・・その目・・まさか・・」



ジェスター
「次回の話もジェスタースタジオで番組作る!!」

キュピル
「んなばかな・・・。」



==後日

キュピル
「ルイが中々起きてこないな。」

コンコン

キュピル
「お〜い、もう11時だぞー。ルイらしくないなー。まさか風邪でも引いたか?
・・・返事がないな。入るぞ」


ガチャ

ルイ
「いらっしゃい・・・」
キュピル
「ぎ、ぎえええぇぇぇ!!墓地みたいな事になってる!!」

ルイは番組で精神ショックを受け三日間部屋が墓地みたいな事になったとか


第八話


ジェスター
「土地代に税金に人件費を合わせると私のスタジオ凄く赤字だってことに気が付いて
倒産させた」
ルイ
「結果大赤字で終わり。そのせいで貯金全部消えたみたいですね
ジェスター
「貯金全部吹っ飛んだだけで済んでよかったね!下手したら大借金だったよ!」
キュピル
「・・・しばらくジェスターのお小遣いは0Seedだな・・」
ジェスター
「ぎゃー!やめてー!」




キュピル
「・・・っというわけで貯金を作らないといけないんだけど
誰か狩り手伝ってくれないか?」
ルイ
「手伝いますよ」
ジェスター
「うーん、私今日はちょっと疲れてて・・」
ファン
「ジェスターさん、最近影薄くなってますよ」
ジェスター
「わ、私も行く!!」

キュピル

「魔法の言葉だな」





==紅の林


キュピル
「んむ、ここなら手頃だろう」
ジェスター
「さり気なく凄い強い場所選んだね」
キュピル
「よし、さっそく倒しまくるか。・・・・・」
ジェスター
「ん?どうしたの?急に青い顔して」
キュピル
「・・・・剣を忘れた」

ジェスター
「・・・役立たず〜」
キュピル
「言うな!」
ルイ
「私の銃貸しましょうか?」
キュピル
「銃・・・一個借りてもいいか?」
ルイ
「どうぞ」
キュピル
「よし、俺もスネークだ。うおぉぉぉおお!!」
ジェスター
「ガトー!」

・・・・・

キュピル
「・・・弾が出ないぞ?」
ルイ
「・・・あ、ごめんなさい。私の銃は魔法が使えないと・・・」
キュピル
「ぐは、魔法の素質がないと言われた気分だ。風符だけならこれがあるから
使えるんだけどなぁ・・・」
ジェスター
「まだ持ってたんだ・・・」
キュピル
「返すよ。・・しかしどうやって戦おうか。素手はきっついぞ」
ルイ
「これがありますけど・・・」
キュピル
「ん?・・・・幽霊刀かよ!!」
ルイ
「キュピルさん!ぜひこれで一度戦ってみてください!」
キュピル
「急にテンション上がった・・・。・・・・・な、なぁ。使っても呪われないよな?」
ルイ
「大丈夫です。たとえ呪われたとしても私が観察します」
キュピル
「・・・じ、ジェスター。助けてくれ。最近ルイが怖いぞ」
ジェスター
「んー、呪われたキュピルも見て見たい」
キュピル
「・・・・こんちくしょーーー!!」

ザッ(幽霊刀を引く


キュピル
「・・・お、なんか刀が共鳴してるぞ・・・。これはいける・・!!うおおぉぉー!!」


バサッ バサッ

キュピル
「こ、こいつは凄いな!呪いのカカシも連一発で倒れていくぞ!」
ルイ
「これが幽霊の力・・」
キュピル
「・・・あ、そこは俺の力じゃないのか・・。
うーむ、しかしこの剣は俺のもってる剣より強いなぁ・・・。魔法の剣って言いたくなる。でぇいや!」

ザスッ

ルイ
「私達も頑張って敵を狩りましょう」
ジェスター
「うん。2人がかりで行こう」



==2時間経過


ルイ
「はぁ・・・。い、息切れしてきた・・。疲れたー・・」
ジェスター
「うーん・・。私もちょっとスタミナが・・」

キュピル
「とおりゃああぁぁ!!この!!すっとこどっこい!!」

ザスッ バキッ ドスッ!

ジェスター
「きゅ、キュピルが覚醒してる・・。NT!?
キュピル
「この剣使ってると全然疲れない。」
ルイ
「私持っていいですか?」
キュピル
「あいよ」

カチャ(剣を持つルイ


ビリビリビリ



ルイ
「痛!!・・・や、やっぱ私は拒絶される・・。霊は私の事嫌いなのかな・・」
キュピル
「俺は霊に好かれても困るぞ・・・。」
ルイ
「うーん、そうだ!キュピルさんが本当に霊能力者ならこの技も出来るはず!」
キュピル
「どんな技だ・・・」
ルイ
「亡霊を呼び寄せて共に戦ったり・・・」
ジェスター
「スタンド!!」
キュピル
「ジョジョの奇妙な冒険じゃないぞ」
ルイ
「極めつけは相手の思考を読み取る力ですよ」
キュピル
「うーむ・・・。しかしどうやれば出来るんだ?」
ルイ
「私の聞いた話では亡霊召喚は念じれば出来るみたいです」
キュピル
「むむむ・・・。」


・・・・・。

・・・・・・・・・・。


キュピル
「真面目に念じてみたがダメだった」
ルイ
「うーん・・・。じゃ、じゃぁ私の思考を読み取れます?」
キュピル
「・・・・・」

・・・・・・・。

キュピル
「・・・俺が霊能力あればいいなーって思ってるだろ?」
ルイ
「!!、読み取りました?」
キュピル
「いや・・・。昔読心術習った事あったから霊能力使わないで普通に・・」
ルイ
「なんだ・・。残念・・・」
キュピル
「いやはや、逆にホットした。とりあえずかなり倒したから帰ろうか」
ジェスター
「私の影がホントに薄くなってる気がする・・」
キュピル
「子供は霊能力だとか危ない世界に入っちゃだめだぜ」
ジェスター
「子供じゃない!!」



==翌日


ジェスター
「ファンー・・。どうすれば影薄くならないで済むと思う?」
ファン
「最近僕はもっと影薄いですよ。ルイさんが来てからですよね。ルイさんのキャラが強烈すぎて・・」
ジェスター
「そしてルイは今はっと・・」


ルイ
「葬淵霊刹羅封那殺激覇彙僧念!!これを聞くと霊能力ある人は霊能力が上昇するらしいです!
葬淵霊刹羅封那殺激覇彙僧念!!」
キュピル
「うわ!!こやつ絶対目覚めさせる気か!?」


ジェスター
「そ、そうだ!原因が分かった!!」
ファン
「影が薄いせいですか?」
ジェスター
「そう、キュピルもキャラが強いんだ!影の濃い者同士仲良くやっちゃってるから
凄い濃いキャラになって私達が薄くなっちゃうんだ!」
ファン
「確かに最近キュピルさんも影濃いですね。ルイさんが来てから霊能力に目覚めつつある
みたいですし」
ジェスター
「むー・・それなら!!ルイー!!」
ルイ
「あ、はーい!」



キュピル
「ぜぇ・・。逃げ切ったぞ。霊能力を得ると自然の法則で魔法が一切扱えなくなるっていうのを
昔教わったことがあるんだ・・。魔法の方を使いたい・・。たとえ素質なくても・・」


ジェスター
「キュピルー」
キュピル
「ん?お、ジェスターか。いい所に来てくれた。ちょっとルイに・・」
ジェスター
「はい、霊札。」
キュピル
「・・・・・お前もかぁぁああ!!」
ジェスター
「ぎゃー!何で私だけに反撃するー!それならこっちも徹底抗戦!えい!!」
キュピル
「こ、こやつ!その札今すぐ破ってやる!」


ルイ
「おぉ〜・・。懐かしい兄弟喧嘩みたいなことしてる・・」
ファン
「これはジェスターさんが勝ちますね。長年いるので分かります」


ジェスター
「隙あり!くらえー!」
キュピル
「ぐはっ!くそ、札が腕に・・。・・・む・・・」
ジェスター
「二枚目!その額に・・・・あ、あれ?う、腕が動かない・・」
キュピル
「・・・・ぐふ・・・。」

ファン
「・・・何があったんでしょうか?」
ルイ
「これは・・録画しようっと」
ファン
「どこからデジカメ取り出したんですか?」


キュピル
「・・・くそー・・。ジェスター。とりあえず向こうの部屋まで歩いてってもらうよ」
ジェスター
「あ、あれ?あれ?なんか体が勝手に動いて私の部屋に行くんだけど・・」
キュピル
「See you Next Taim agein. by」
ジェスター
「助けてー!」



==夜

キュピル
「・・・」
ルイ
「私のすぐ近くに霊能力者が生まれるなんて嬉しいな〜。
これからもヨロシクお願いしますね!キュピルさん!!」
キュピル
「俺は・・魔法を・・使いたかった・・・」
ジェスター
「・・・ねぇ、霊能力を使って私を勝手に動かして家事させるのやめて?」
キュピル
「しばらくそれで反省しててくれ」
ジェスター
「拷問ー!鬼ー!悪魔ー!」
キュピル
「しかし流石に可哀想だよな・・。解いておくか」
ジェスター
「自由になった・・。うーん・・。ドンドンキュピルに勝てなくなる・・・」

ファン
「キュピルさん、そこのパーツ飛ばしてくれませんか?」
キュピル
「あのカスタムパーツか?」
ファン
「はい。」
キュピル
「ほれ」

霊能力を使ってパーツをファンの所まで飛ばす

ファン
「便利ですね、霊能力」
キュピル
「ぶっちゃけ魔法と変わらないな。」
ファン
「魔法とはまた違うんですか?」
キュピル
「俺の視界には霊にパーツを運ばせてる。ファンのすぐ隣に霊が立ってるぞ」
ファン
「・・・コワイデスね。プライバシーがあったもんじゃないです」
キュピル
「思考は読み取れないよ。」
ファン
「そうですか。・・・あ、今度はこのパーツをあの高い場所に取り付けてくれませんか?」
キュピル
「あいよ」

ルイ
「腕一振りで霊を従わせるその能力・・・欲しい・・!」
ジェスター
「除霊させようかな」
ルイ
「それは私が許しませんよ・・!」
ジェスター
「る、ルイが怖いよー・・。
ところでルイはどうしてそんなに幽霊好きなの?」
ルイ
「幽霊ってカッコイイと思いませんか?」
ジェスター
「そんな単純な理由だったんだ・・」


==深夜

ルイ
「キュピルさん、今後霊能力と共にするならこの本貸しましょうか?
一応魔術研究会公認の『霊能力』って本です」
キュピル
「うーむ・・・。とりあえず借りるか」
ルイ
「お礼は今度霊能力見せてくださいよ」
キュピル
「む、むぅ・・。とりあえず読ませてもらうよ」


こうしてキュピルは霊能力を得た?
本人は除霊したいらしい。


続く

追伸

後二話程度で終了予定


第九話


ジェスター
「キュピル、霊能力って基本的にどんなことが出来るの?」
キュピル
「物に魂を宿らせたりする事が出来るらしい」
ジェスター
「キュピルは出来るの?」
キュピル
「誰かのせいですっかり強くなってきてるから出来るよ」




ジェスター
「わーい!できたー!粘土で作ったガンダム!
魂入れて動かして動かしてー」
キュピル
「ほれ」

動き始めるガンダム

ジェスター
「おぉー・・。」
ファン
「何やってるんですか?」
ジェスター
「キュピルに頼んで私の作った粘土ガンダムに魂入れて動かしてもらった。」
キュピル
「自立して行動してるからワシは動かしていないよ。よし、ちょっと待ってろよ・・。」


=10分後


ジェスター
「私のガンダム中々動きいいでしょ?」
ルイ
「粘土なのに動きいいですね・・」
キュピル
「出来たぜ、粘土で作ったザクだぜ。こいつに魂を宿らせて・・・」

動き出すザク

キュピル
「いけ、ザク。あのガンダムをやっつけるんだ」

ゆっくり前進してパンチするザク
・・・が、回避して蹴りをいれるガンダム

キュピル
「よ、弱」
ジェスター
「えっへん。私に似て強いね!」

何故か頷くガンダム

ルイ
「よし、私も作って見ます」
ファン
「面白そうですね。僕も作って見ます」
キュピル
「くそ、もっと強いザクをだな・・・」


==30分後

ジェスター
「出来た?」
ルイ
「出来ました、ゼリッピです!」
ファン
「完成です。クノーヘンです
キュピル
「ザク改・バーニィー搭乗仕様だぜ」
ジェスター
「本当にバーニィー乗ってるの?」
キュピル
「いや、実際は乗ってないが乗ってるつもりだ。
さっそく魂を宿らせて・・・そーれ、全員戦えー」

皆素手で殴りあい始める

キュピル
「皆大体慎重15Cmぐらいだからカワイイ戦いだな」
ルイ
「あぁ!私のゼリッピがガンダムに壊された!」
ジェスター
「ふふふ・・・」

クノーヘンがガンダムに向かって体当たりする
しかし回避するガンダム。そのまま反撃・・・
かと思いきや後ろからザク改が不意打ちをしかける。
ガンダム大破!

ジェスター
「あぁー!ずるいよ!」
キュピル
「ザク改は元々不意打ちでアレックスに勝ったのだ。原作通りじゃないか」

クノーヘンとザク改が取っ組み合いを始める。
・・・が、クノーヘンに突き飛ばされ机から落ちる

キュピル
「あぁ!俺のザク改がー!・・・一応キャッチしたから壊れなかったけど」

危ない危ない・・っという仕草するザク改


ルイ
「もっと強いの作らないとダメですね・・・」
ジェスター
「むぅー・・」
ファン
「ふふふ、僕のクノーヘンは強いですよ。作りこみましたからね」
キュピル
「むむ・・・。ザク改に追加武装をつけてあげねば・・」


==20分後


ジェスター
「ZZガンダム!!」
キュピル
「Zじゃないのか。俺のザク改に輪ゴム鉄砲を持たせてあげたぜ」
ルイ
「射撃武装ですか・・。私はアイスゼリッピを作りました」
キュピル
「ゼリッピ好きだね。逆にジェスターがガンダム好きだな・・」
ジェスター
「そういうキュピルはザク好きだね」
ファン
「ささ、勝負しましょうよ」
キュピル
「新しく作った粘土に魂を入れて・・・そーれ、いけー!」

ザク改が輪ゴム鉄砲で射撃する
アイスゼリッピ大破

ルイ
「よ、弱!!」
キュピル
「流石ザクだ」

が、後ろからクノーヘンが猛突撃。
ザク改はなんとか回避する。そのままクノーヘンが突進して
ZZガンダムに突撃

ジェスター
「いまだよ!特殊格闘!」
キュピル
「ガンガンかい」

命令無視してタックルするZZガンダム。
が、クノーヘンに猛突撃に負けバラバラになるZZガンダム

ジェスター
「あ、あぁー・・・」
キュピル
「くっ、ザク改。がんばれ」

輪ゴム鉄砲に急いで輪ゴムをセットするザク改。
・・・が、間に合わず突進を喰らうザク改

キュピル
「ああぁ!俺のザク改がー!」
ファン
「強いですね。クノーヘン。」

威張るクノーヘン。

ジェスター
「・・・もっとでっかいの作るぞー!!」
ルイ
「わ、私も・・!」
キュピル
「くっ・・。ザクではもう駄目か・・」


==30分後


ファン
「・・・・なんと!」
ジェスター
「νガンダムは伊達じゃない!」
ルイ
「グリムゾン一号機です」
キュピル
「ザクV改、アクシズ製だぜ」

それぞれ全部クノーヘンの二倍ぐらいの大きさ

キュピル
「魂を入れて・・・それ、いけ!」


νガンダムがグリムゾンを押さえ込み連続パンチを仕掛ける!
グリムゾンが頑張って耐えるが徐々に押されつつある。
・・・が、胸のハッチから錘のある網を発射してνガンダムを捕らえる

その間にクノーヘンがザクV改に突撃。
が、軽々と回避され右手に持ってるBB弾エアガンを発射。
体勢が崩れるクノーヘン。一気に距離を詰めて接近し左手に持ってる
ナイフでクノーヘンを斬る

ファン
「武装が充実しすぎです!キュピルさん!」
キュピル
「ふははは、このザクなら出来るぜ。いけ、ザク!」

網に引っかかってるνガンダムに向けエアガンで射撃。
νガンダムの頭部パーツが壊れる

ジェスター
「ぎゃー!」
ルイ
「私のグリムゾンを忘れても困りますよ。」

グリムゾンの重量あるパンチがνガンダムに炸裂!
そのままνガンダムは吹っ飛んでザクV改に激突・・・
っが、ギリギリの所を回避。
しかし着地と同時にグリムゾンがザクV改に接近!
そのままザクV改にタックル!重量の効果もありそのまま大破。

キュピル
「そ、そんな。装備を充実すぎたせいで鈍っちまったか・・!?」
ルイ
「ふふふ、やりましたよ。」
ファン
「中々駆け引きが出てきましたね。戦いがかなり本格化してきてます・・」
ジェスター
「っというよりTWのモンスターが勝ったの初めてじゃない?」
ルイ
「グリムゾンは私の国でも伝説のモンスターっと言われるぐらい強かったです」
キュピル
「アノマラドでも普通に強いぞ。」


==30分後


ジェスター
「これなら負けない。ゴッドガンダム!!」
ファン
「このモンスターだって出来ますよ。神獣テラノです(TWのモンスター」
ルイ
「む、むむむ・・・」
キュピル
「すまない。ちょっと完成が遅れる。先に三人で戦ってて。魂は入れておく。ほれ」
ジェスター
「分かった。いくよー」

ゴッドガンダムが真っ先に前に飛び出しグリムゾンに連続パンチを仕掛ける!
パンチ・キック・アッパー・エルボー・とび蹴り全て決まる!
・・・が、あまりダメージが入ってない。
その隙に右からテラノの重量のある突進が炸裂!!
グリムゾンごと二体を地面に倒しゴッドガンダムを啄ばみ(ついばみ)空に投げる!
そしてこれでもかと言わんばかりに思いっきり蹴りつけ大破させる

ジェスター
「ひ、酷い・・・」
ファン
「頑張れ、テラノ」

グリムゾンが起き上がろうとするがバランスが悪く起き上がれない!
なんとか寝ながら胸の網を発射し動きを抑えようとするが不発に終わる。
そのままテラノは上からのしかかり何度も攻撃することによって大破してしまった。

ルイ
「あぁ・・・バランスが悪かったんですね・・・」
ファン
「これは楽しいですね。」
ジェスター
「・・・もう怒ったー!凄いの作ってやるー!」
ルイ
「私も」
ファン
「自分も少しカスタマイズします」


==夜


キュピル
「出来たぜ・・・!!」
ルイ
「完成しました!!」
ジェスター
「出来た〜!」
ファン
「完成です」


キュピル
「これが最終決戦だぜ?もう飯も作らないといけないから」
ファン
「了解です」
ルイ
「皆何作ったんですか?」
ジェスター
「私はフリーダムガンダム!これまで隙を突いて大破されることが多かったから
その隙を失くす『キャンセル覚醒』を開発。パーツ一個一個に空気を噴射する装置を取り付けて
いつでも移動を出来る能力を獲得!更に格闘武装にナイフ搭載。
これにより圧倒的な格闘能力を会得!さぁ、私に勝てるかな?」

ファン
「自分はテラノの重量を更に増やし装甲も増やしました。また機動力に問題が出ますが
充実な射撃武装を搭載することにより重モンスターとして開発しました。
装甲がダメになった場合パージする事により軽量化し高速戦闘も実現しました」

ルイ
「私はグリムゾン三号機改です。
これまで重量と胸の射撃とパンチだけで戦ってきたのですが流石に辛くなってきたので
少し軽量化させハンドバルカンを搭載。あまり大きくないBB弾を使用することによって
更なる軽量化を実現。それでも重量は前回より大きいのですがバランス全体を見直し
比較的に起き上がりやすいように改造しました」

ジェスター
「最後はキュピルだよ」

キュピル
「俺はこれまでの開発・戦いのノウハウ・技術を生かし
最強のザク開発を目指した。装甲は厚く右手には安定性に優れたザクマシンガンを装備。
それと同時にBB弾を大きくしたので威力も充実。連射性も優れ両手で扱うので
完全な射撃能力を獲得。また単発で扱いやすいザクバズーカも搭載
更に背中には切れ味のあるヒートホーク(斧)を搭載。
これにより自由に武器を入れ替えることが出来、接近能力も獲得。
問題の機動力は足に電気モータで動くローラーを取り付けて
ドムみたいにホバー移動を実現。これにより問題の機動力も解決。
またローラー移動を停止させ足で移動も可能なのでジャンプも実現。
そして三発のみ爆竹を搭載。空気で爆発させるので軽量な上に火事の心配もなし。
だが、衝撃がでかいので相手を転ばすのにも適している。
ヘッドパーツにはレーダーを搭載。敵の位置を的確にキャッチすることにより完璧なザクを開発。
名づけて、ザクカスタムだ!!」
ジェスター
「Vより退化してない?」
キュピル
「カスタムがついたので問題ない」
ルイ
「というよりキュピルさんのザクなんか凄いですね。
しかもでかい。40cmはあるんじゃないんですか?」
ファン
「色々僕の技術も教えたんですけどね」
キュピル
「ふふふ・・・さぁ、魂を入れて始めようじゃないか。いくぜ!!」

ザクカスタムが凄いスピードでテラノに接近!!
接近しながらと同時にザクマシンガンで射撃。
自慢の装甲で守るが威力がでかくあっという間に削られていく!
なんとか対抗しようと腰についてるBB弾バルカンを撒く。
しかしレーダーで察知され直に横にホバー移動。弾を回避しつつ接近し
武器をヒートホークに持ち替えテラノを斬る!!

ファン
「装甲が・・・」

装甲がはがされ使い物にならなくなった。

テラノは装甲をパージし軽量化し一旦戦線離脱する。

フリーダムがザクカスタムに急接近する!
空気の流れを作ることによりザクカスタム以上の速度で接近する。
しかしレーダーで察知され対応される。
フリーダムがナイフを取り出しザクカスタムに斬りつける!
しかしジャンプして回避し爆竹をフリーダムに投げつける!

ジェスター
「キャンセル覚醒!」

横にサッと移動し爆竹を回避する!
そのまま地面を蹴りザクカスタムを斬りつけようとする!
手に持ってたザクマシンガンで応戦し何とか打ち落とす。しかし撃破に至らない。
地面に着地するフリーダム。その瞬間後ろからグリムゾンが重量のあるパンチがフリーダムを襲う。
対応が遅れ直撃。そのまま壁まで吹っ飛ぶ。
追撃として手に搭載してるハンドバルカンでフリーダムを大破させる。

ジェスター
「そ、そんなぁ・・・。装甲が薄すぎたのかな・・・」
キュピル
「ガンガンに忠実すぎるな」

グリムゾンが胸にあるネットをザクカスタムに向けて発射する!
その範囲が大きくその網にかかってしまう。そのままグリムゾンがザクカスタムに接近・・
その瞬間横からテラノが腰のBB弾バルカンを発射しつつグリムゾンに突進!
見事に命中し転倒する。そして頭についてるヘッドバルカンでグリムゾンに集中砲火。
起き上がる前に足を蹴りで大破させそのまま一気に追撃。
そして最後に思いっきり殴り大破

ルイ
「だ、だめだった・・・」

ザクカスタムはなんとか網をヒートホークで斬り脱出。
そして爆竹をテラノに投げつける。
が、横に回避され不発に終わる。テラノがヘッドバルカンでザクカスタムに射撃!
横にホバー移動しつつザクカスタムもザクマシンガンで応戦。
このままではザクマシンガンの餌食になるとテラノは察知し
動きを急変させザクカスタムに接近する!
なんとかマシンガンで応戦するが弾が切れてしまう。
そのままテラノがザクカスタムにタックル!
・・・が、ジャンプで辛うじて回避しザクマシンガンをテラノに投げつける!
しかし小さなダメージしか与えられない。
テラノはザクマシンガンを受け止め投げ返す!だがその時には既に地面についており
ホバー移動で回避される。そのまま予備の銃のザクバズーカで射撃!
大きいBB弾がテラノに直撃!だが、テラノも腰と頭についてるバルカンを射撃
スピードと威力のあるバルカンがザクカスタムの頭と右腕を吹き飛ばす!

キュピル
「むむむ・・。レーダーと射撃を封殺したか・・」

チャンスを見たテラノは一気に接近しその巨大な翼で
ザクカスタムを切断しようと試みる!!
動かないと思われたザクカスタムが後ろにホバー移動し回避!
そして残った一本の腕で爆竹を投げつける!
見事に命中し転倒するテラノ、そして一気に接近しヒートホークで
テラノの翼を斬った!!

ファン
「まずいですね・・・」

テラノがヘッドバルカンで射撃する。
しかし回避される。だが時間は稼げた。その間に起き上がる。
両者一旦間合いを取る。互いの射撃武装の弾は斬れてる。
少し間が出来たが次の瞬間ザクカスタムがこれまでにない速度で接近!
急な接近に戸惑い反応が少し遅れるテラノ。
ヒートホークで一刀両断を試みる!・・・が、間一髪回避。
テラノが残ったもう一つの翼でザクカスタムを切断する!!

ファン
「勝った!?」
キュピル
「甘い」

ギリギリの所をしゃがんで回避していた!
そして最後にトドメの一発と言わんばかりに腹から翼目掛けて
ヒートホークで斬る!!
見事に命中しそのまま大破
辛うじてザクカスタムが勝った。


キュピル
「やったぜ!」
ファン
「流石ですね・・。ザクへの愛を感じます」
ルイ
「ぜひ霊能力にも愛を」
キュピル
「ザクなら頑張れる」
ルイ
「釣れないですね〜・・・」
ジェスター
「うぅぅ・・。フリーダムー・・・」



こうして壮絶な戦いの幕は下りた。



==翌日

ジェスター
「きゅ、キュピル。すっごい疲れてるけどどうしたの・・?」
キュピル
「魂を入れる技は自分の生気を削ってやる技だったらしい・・・がは・・
し、死にそうだ・・・」
ジェスター
「キュピルが死ぬー!遊び相手がー!


が、生きたらしい


続く

追伸

戦闘シーンを書きたかったんだ。


最終話


ファン
「完成です!!」
ジェスター
「んー?そういえば随分前から何か作ってたね。何作ってたの?」
ファン
「そこはもう少し秘密で」
ジェスター
「えぇー・・・」

ジェスター
「ねー、聞いてよキュピルー。ファン完成したのに見せてくれn・・・」
キュピル
「ジェスター。ルイの部屋見てきてくれないか?」
ジェスター
「話の腰折られた・・・。どうして?」
キュピル
「もう10時なのに起きてこないんだ。いつも凄い早起きするルイなのに珍しい。
仮にもルイは女性だから流石に侵入するのに気が引けて」
ジェスター
「なるほど・・・。そいじゃ見てくるよ」
キュピル
「頼んだ」


ジェスター
「ルイ〜?」
ルイ
「どうも。・・ジェスターさん。ようこそ」
ジェスター
「ぎゃ、ぎゃああああああ!アンデットワールド!!」


キュピル
「ぬお、どうした!(思わず進入)・・・・って、ぎえええ!なんじゃこりゃ!」




==昼


キュピル
「最近ルイのオカルトマニアっぷりが酷い」
ジェスター
「あのペースだと今度は生首飾られるよ・・・」
キュピル
「既に動物の死骸吊るしてる時点でアウトだろ」
ファン
「恐ろしいですね・・・。聞くだけでも想像し難い・・・。」
ジェスター
「どうしてあんなに急にオカルトマニアが加速してったの・・?」
ファン
「恐らく前ルイさんがいたお屋敷ではそういうのが出来なかった事もあったでしょうし
ここはちょっと自由すぎるのかもしれませんね。
何もやることがなくて趣味に没頭した結果なのかもしれません」
キュピル
「鋭い分析。確かにファンもジェスターも趣味でやってる事で大半一日過ごしてるからな・・」
ジェスター
「私の趣味は多彩だよ」
キュピル
「多彩なのか・・・?それはともかく、あのままではいかん。あの道場に頼もう」
ジェスター
「道場・・・?もしかして・・・」
ファン
「あれですね」
キュピル
「ワシはお先にスタンバイしてくる。ジェスターは誘導頼むぜ」
ジェスター
「うん」



ジェスター
「ルイー!」
ルイ
「・・・何ですか?今霊界と交信を」
ジェスター
「あ、怪しいことしてるね。それよりルイー!今日は師匠が呼んでるよ!」
ルイ
「・・ん?師匠ですか?師匠って誰なんですか?」
ジェスター
「あれ?正気に戻った?・・・それはおいて・・・。
簡単にいうと道場にいる先生だよ。なんかルイに話しがあるみたい」
ルイ
「・・うーん・・でも私は今・・・」
ジェスター
「行かないならこの霊品没収!」
ルイ
「あ、捨てないで下さい!行きますから」



==思ったことを呟く道場


ファン
「ここはジェスターさんの修行にも使った場所ですね。ジェスターさんは
あのご老人がキュピルさんだとは気づいてないみたいですけど」
キュピル
「髪を白髪に染めて・・白い顎髭生やして・・・黒帯道場着を着て・・」
ファン
「見た目は武道を極めたお爺さんですね。中身はキュピルさんですけど」
キュピル
「うむ、セッティングありがとう。・・・来たみたいだな。ファンは隠れておれ」
ファン
「ばれたら台無しですからね」


ルイ
「お邪魔します・・・」


師匠(キュピル
カッー!!貴様がルイか!!」


ルイ
「は、はい!!」


師匠
「キュピルから話は聞いておる!!精神がたるんでるようだな!!」
ルイ
「い、いえ!毎日昇進しています!!」
師匠
「バカモノ!!ワシにそのような戯言が通じるか!!言い訳はたるんでる証拠だ!!」

柱を思いっきり叩く師匠

ルイ
「ひ、  は、はい!!」
師匠
「貴様を鍛えなおすようキュピルに言われておるのじゃ!!しゃきっとせい!!」
ルイ
「と、とんでもない事になったー!」



師匠
「この木刀を持て」
ルイ
「ぼ、木刀・・?私刀剣のスキルは・・・」
師匠
「バカモノ!!」

ルイ
「ひ、ひえー!」
師匠
「いいか、よく聞け。
物事の全ての基本!それは行動しようとする心!!
貧弱な貴様に全てを教えたら倒れる事間違いない!
だが、学ぶことは決して少なくない!
まずは行動しようとする心から鍛えろ!!いくぞ!」
ルイ
「は、はいー!!」

師匠
「右切り上げ、左切り上げ、右から左へ薙ぎ払い!」
ルイ
「右切り上げ、左切り上げ・・・」
師匠
「もっと早く振れ!!」
ルイ
「み、右切り上げ!左切り上げ!薙ぎ払い!!」
師匠
「どんどん行くぞ!
左きり、突き、右きり、左切り下げ、右切り下げ!」
ルイ
「ひ、左きり!突き!右きr・・・」

ビシッ

師匠
「うぐあっ!」
ルイ
「あ・・・・」
師匠
「・・・・貴様の精神を本当の1から鍛えなおしてやる!!」
ルイ
「そ、そんなー!」




=7時


師匠
「うむ、頑張ったな」
ルイ
「も、もうヘロヘロです・・・」
師匠
「刀剣技術は精神を鍛えるのに重要な一つだ。」
ルイ
「わ、分かりました・・・。では私はこれで・・」
師匠
「何を言ってる。修行は終わってないぞ!!」
ルイ
「・・・え、えー・・!?」
師匠
「ここナルビクからライディアまでジョギングだ!!行くぞ!!」
ルイ
「も、もう勘弁してくださいー!」



ファン
「お、師匠がルイさんを連れて地獄のジョギング始めるみたいですよ」
ジェスター
「大変だねー・・・私もあれは疲れたよ・・・。ところでキュピルは?」
ファン
「ルイさんのサポートをしてますので今日は帰らないかと」
ジェスター
「ってことはルイも帰らないのね」



==深夜・ライディア


ルイ
「ぜ、ぜぇ・・ぜぇ・・・こ、こんなに息荒くなったの久々です・・・」
師匠
「ぬるいぞ、貴様。雑念が見える!!」
ルイ
「ソ、そんなことはありません・・!!もう十b・・」
師匠
「この小童が!!ライディアの近くにある滝に五時間打たれて来い!!」
ルイ
「む、無理です!!」
師匠
「安心しろ、ジェスターは6時間耐えた」
ルイ
「6、六時間ですか?」
師匠
「貴様はジェスターにすら負けるのか?たるんでるぞ!」
ルイ
「う・・・。・・・や、やります・・!」
師匠
「それでいい!少しずつ行動の意思が鍛えられてきたな。」
ルイ
「辛いですけどね・・・」
師匠
「ワシは貴様をコーチするだけではない。共に修行し同じ立場になって考えてはいる。」
ルイ
「滝打たれるの私だけだったらちょっと逃げてましたよ・・・」



==翌日の昼



ジェスター
「帰ってこないね、2人とも」
ルイ
「た、ただい・・ま・・・」

バタッ

ファン
「これはかなり絞られたみたいですね。」
ジェスター
「私の時よりかなりやられてるみたいだね・・・」


ガチャ

キュピル
「ぐふ・・・。俺も疲れた・・・。」

バタッ

ジェスター
「・・・なんでキュピルも疲れてるの?」
ファン
「アシストも疲れるんですよ(嘘」
ジェスター
「そうなんだ・・・」



その後2人とも丸一日寝て再び翌日が経過


ルイ
「おはようございます」
ファン
「おはようございます、かなりきつい修行を受けたそうですね」
ルイ
「もう聞いてくださいよ。夜までずっと刀剣修行を受けその後ライディアまでランニングですよ!」
ファン
「随分とキツイコースを受けたんですね。体力の方に自信は?」
ルイ
「私の前の職業はメイドとはいえど万が一に備え軽い訓練は受けていますけど
今日みたいのは受けていません・・・。
ライディアまで走り終えた後五時間も滝に打たれてその後ナルビクまで走ったんですよ!
また精神が弛んでると報告されたら再度もう一回やると言ってきたんです・・・。
これは暫らく怠けれませんね・・・。」
ファン
「修行受ける前みたいに重症なオカルトマニアにならないように気をつけてください」
ルイ
「あの修行受けてから安易に報告されそうな事は出来ないですね・・。
逆に皆をリードしていくようになれれば理想ですね・・・」
ファン
「改正したみたいでなによりです。」



==昼


ファン
「そういえば皆さんに報告するの忘れていましたが・・・」
キュピル
「ん?」
ファン
「僕が作っていた物が完成しました。」
ジェスター
「あ!そうだった!何が完成したのー?そしてどういう物なのー?」
ルイ
「そういえばファンさんの発明品初めて見ますね・・・。」
キュピル
「むむむ・・・」

ファン
「作った物の名前。それは『特殊ワープポイント機』です」



かくして、ルイの酷いオカルトマニアは修正され
何もないただの日常はファンの作ったこの機械によって崩れていき・・・?


シーズン8 終了




追伸

ルイは正式にキャラ採用します。そこそこ使いやすかったので
あと次回のシーズンは一話完結式ではなくストーリー制の予定。


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