「パヴレだ。
昨日マルコが探索に行ったとき、廃墟となった建物に住み着いていた飢えたホームレスに食料を渡してあげたようだ。
俺達にとっても貴重な食料だけれど、死ぬほど飢えてはいない。
その人が明日にも飢え死にしおうなら助けてあげるのが人ってもんじゃないのか?
※前日行った行動によって会話の内容が変化する。
さて、マルコとブルーノは昨日の夜の疲れをとるために午前はまるまる寝ている。
その間に俺でも出来ることがあればやっておいてしまおう。
ここに来て六日目になるが情報の少なさに困っている。
一体この戦争はどうなっているのか。局地戦が展開されているのか市街戦が展開されているのか。
寒さはいつ頃から厳しくなるのか、いつ頃から和らいでいくのか。
そういった情報を前もって知っておくことができれば、間違いなく今後の助けになるだろう。危機を前もって察知出来ればそれだけ俺達の生存確率があがるはずだ。
その情報を入手するのに最も適しているのがラジオだ。ここに壊れたラジオがあっていくつかの電子部品とガラクタがあれば修理することが出来る。
その材料は昨日のマルコの探索で全て持ってきてくれているからラジオを作ろう。
※ラジオは必需品だ。危険なことがあればニュースで必ず知らせてくれるし、ニュースが無いときは音楽を流して気を紛らわす事も出来る。
作業しながらラジオが聞けたら一番いいだろうから、ここに作ってしまおう。地下だけど電波は一応入るようだ。凄いな。
俺がラジオを修理している間、この間訪れてきた行商人が再び訪れてきた。
そういえば昨日マルコがホームレスを助けたとき、お礼として宝石の隠し場所を教えてもらって持ちかえってきていたはずだ。
それを使って何かと交換してもらおう!
※高純度アルコールと宝石二つを渡し、野菜とガラクタ、それと機械部品を交換してもらった。機械部品をもう少し集めればまた小動物用の罠を作れるようになるはずだ。
ああ、ぜひまた来てくれ。君が来てくれるととても助かるよ。
さて、俺はまたラジオの修理に戻らなきゃな。
しかしラジオの修理と言ってもそこまで難しいことはしていない。俺はサッカーばっかりやっていたからこういう機械工作は今まで殆どやってきたことがない。
それなのに俺でも修理できるのだから、どれだけ簡単な所で故障しているか・・・何となく分かるはずさ。
よし、やった!ラジオが直ったぞ!!
※ラジオがあると今ポゴレンで起きていることが分かるようになる。
ラジオによると、しばらく暖かい日が続くとの事だ。ストーブを作るのは当分先でも問題ないだろう。先に優先すべきものを作ろう。
それとやっぱり必要物資の不足が深刻化しているらしい。
今はまだギリギリ耐えているようだが、数日後には色んな人が物資を求めて街中を漁り始めるだろう。
十日後には瓦礫の山とかを漁っても木材もガラクタも落ちていないかもしれない。缶詰なんか真っ先に取られてしまうだろう。
それに、物資を求めて危険な奴と遭遇するかもしれない・・・・。
今の俺達には武器と呼べるものが一切ない・・・。強いていえばバールぐらいだがこれで身を守るには少し心配だ。
あまり気は進まないけどナイフも作ろう。ナイフを作ると言っても取っ手の壊れた包丁にガラクタで適当に取っ手のようなものをくっつけただけのものだけどね。
※ナイフは近接武器の中でも高い威力を持っている。物陰に隠れて不意打ちを食らわす事が出来れば一撃で仕留められるはずだ。
よし、ナイフも作ったぞ。
さて、ブルーノとマルコは・・・二人ともまだぐっすりだな。昨日よほど疲れていたみたいだ。
襲撃もあったし仕方ないよな。
・・・よし、今日は俺が探索に行こう!!
二人を起しちゃ悪いから一人で準備して時間になったらいくとしようか。大丈夫、ちょっと怪我してるけどこのぐらいなんともないよ。
・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
「よく寝たな。マルコは・・・まだ寝ているのか。昨日そんなに疲れてたのか。んじゃそろそろパヴレにベッドを変わってやるk・・・ん、なんだこの置手紙は。
・・・・・。
パヴレ・・・あいつ・・・。
※その日の夜の行動。初めて危険な場所へと訪れる。
(続く)