男勝りな女性が丸呑み型触手に飲まれ何万年とイキ続ける話し


丸呑み型触手が世に潜む世界線。呑まれればこの世の理から外れ何万年とイキ続けるという。
滅多に出会う存在ではないが飛行機を見て墜落を連想する程度に一定の存在感を放つ生き物。
ある日長期休暇を利用して都会の喧騒から離れ静かな場所で温泉にでも浸かろうと三人姉妹がやってくる


「温泉入る前に山登ってみようぜ」

男勝り気質なショートヘアの真ん中の子が姉と妹に提案する。

「うえー、やだよ」
「汗かかなくても温泉は気持ちいいし」

猛烈な反対を喰らい頬を膨らませ腕を組んで拗ねる仕草を見せる。

「じゃーいいよ、私一人で綺麗な景色見てきちゃうもんねー」


そう言って男勝りの真ん中の子は一人で山に登りに行った。それが今生の別れになるとも知らずに。
見知らぬその山を軽装で登る事は大変に危険だった。舗装とは程遠い急勾配な獣道を進む必要があり、道なき道が続いた結果、自分が本道から外れた事に気づく事が出来なかった。


「あれ、おっかしいな・・」

日が暮れ始めた頃に流石に道を間違えた事に気づき始め元の道を辿ろうとするがそれが悪手だった。
更に違う道を辿ってしまった事で全く身に覚えのない場所へ辿り着き余計に混乱を生んでしまう。流石の彼女も冷や汗を流し始め、内心で慌て始めた。
日は完全に暮れ、密集した針葉樹が僅かに差し込む月明かりすら遮る。足元すらよく見えない。
彼女はそこに段差があると思って踏み越えようとした瞬間、虚空を踏み抜き真っ逆さまに山から滑り落ちていく。掴むものもなくただただ坂道を転げ落ちてゆく。


ようやく転がり終えた時、彼女はことの重大性に気づく。脚の骨が折れ激痛で立ち上がる事が出来ない。
叱られるのが嫌で助けの電話を呼ぶのを躊躇っていた彼女も流石にそうは言ってられなくなりポケットに入れていたスマートフォンを取り出そうとするも・・


「ない・・ないっ・・!」

さっきの転落でポケットから落としてしまったのか。救助も呼べず、動くことも出来ず、死をはっきりと意識した瞬間には冷静な思考を保つ事なんて出来なくなり大声で助けを叫んだ。

「だ、誰かぁ・・!誰かいませんかーー!!」

ただ虚しく声が響き渡っただけだった


「(ど、どうすれば・・。・・っ!?)」

慌てふためく彼女の側で何がが動く音がした。先程の叫び声で誰かが様子を見に来てくれたのか?
そう都合良く解釈した彼女は更に叫んだ。

「こ、ここだーー!!おーい!!」

その刹那、ぐちゃっと臓物を潰すかのような気色の悪い音が鳴る。


「あ・・・」

途端に彼女の顔が青褪める。彼女の前に現れたのは人喰いワームだった。巨大なミミズか、それともウツボか。先端の大きな口で人を丸呑みにし一生をかけて捕食した者から養分を得て生きていくという。それに食べられたものは命こそ落とさずも事実上の人生の終焉を意味する。


「や、やだ!やだやだやだ!!」

教科書でも習ったことのある生き物。都会ではまず見かけることのない自分には関係のない生物。今の今までそう思っていた。脚の骨が折れて激痛が走る中、懸命に立ちあがろうとし逃げようとする。だが痛みですぐに倒れる。
這ってでも逃げようとする彼女。だがすぐにその大きな口の先端から異臭を放つ触手がゆっくりと伸び彼女の足を掴む。

「うわああああっっ!!誰か!!誰かぁぁ!!」

普段の男勝りの彼女からは考えられない、弱者の声を上げる。

引き摺られる体。地面に指を立てて体が持ってかれる事を阻止しようとする。だが筋肉質な男の太腿並みに太い触手の力に対抗できるわけもなく、グポッと空気の漏れる音を立てて彼女は丸呑みにされてしまった。
強烈な異臭。神経を麻痺させる物質の含まれたそれにやられ彼女は意識を失った。


次に彼女が意識を取り戻した時には既に人喰いワームの捕食体制は完成していた。
四肢は肉壁に取り込まれ、一切の衣服を纏わず、粘液に塗れゴツゴツとした太い触手が膣とアヌスを深々と貫き、細い触手が乳首と陰核を縛り上げ、身体中を舐め回すように粘液塗れの触手が体を這いずり回る。
意識を取り戻した瞬間に強烈な性的快感に襲われた彼女は雌の悲鳴をあげ体を仰け反らそうとしたが締め付けられた体を動かす事は叶わずただ艶かしく下腹部を痙攣させた。
断続的に絶頂快楽が襲いかかり休まる気配がない。体験したことの無い強烈な性感に涙が溢れ出す。

深々と膣に突き刺さった触手が捻りながら何度も子宮口を叩く。
その凶悪な快楽に何度も潮を吹き、唯一自由に動かせる頭を横に振って拒絶の意思を示すが全ては無意味な行動である。彼女は学校で教わった事を思い出す。
捕食したワームは地中奥深く潜り込むため救出は絶望的である事を。


「だっ・・だずげっ・・うああああイグッ!イグイグイグゥ!!」

捕食した獲物に一切の配慮もない快楽責め。絶頂快楽から降りて来られず、表情を歪ませ、全身から球汗が噴き出す。彼女の残りの人生は全てこの絶頂快楽を受け続ける事しか許されていない。

捕食に成功した人喰いワームは獲物の身体をゆっくり作り直し極端に長寿とさせる。そうして1000年、2000年とたった1人の獲物から糧を得て生きてゆく。
人生の終焉の中でもとびきり極悪で残忍な終焉。この世の醜悪を凝縮させたかのような終わり方。彼女はここで長い間生きたまま死ぬのだ。



・・そうして捕食されてから300年が経過した。

彼女は捕食された時と同じままに若く美しい姿で絶頂快楽に戦慄いていた。短かった髪は足まで届くほど伸び肉壁に取り込まれ繭のようになっていた。
中途半端に精神の覚醒を繰り返し捕らえられた時と同じように身体を痙攣させ雌の悲鳴を上げる。


「だっ・・だずげ・・い、イグッ・・」

仮に助かった所で肉親はとうに死に彼女を知る者は誰一人居なくなっているであろう。
それでもこの地獄にいるより遥かにマシである。だがその願いも叶えられることもなくこの300年を含むこれまで生きた人生の何百倍もの人生をここで過ごす事となる。





1000年が経過した。

「あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛っ゛ー!!イグッ!イ゛っグゥッーー!!」

まるで初めて責め苦を受けるかのように鮮明な反応を返す。これも人喰いワームの力か。
何度切実に死を望んだことか。何度意識を完全に落としたいと願った事か。だが無性にもその願いは叶えられない。


ふと彼女の脳裏に1000年振りに姉妹の顔を思い出す。
あの時、山に登らなければ。あの時不貞腐れたりなんかしなければ。一つの過ちでこんな事になるなんて。後悔というにはあまりに重すぎる結末。涙を流しながら絶頂する彼女。その涙は快楽の涙かそれとも後悔の涙か。


彼女はこの先もイキ続ける。人喰いワームにも寿命はありいずれ終わりはくるだろう。だがその終わりは果たして後何万年後か?人には重すぎるその永遠の快楽と後悔の中で彼女は肉壁に覆われたこの空間でイキ続けるである。END


元ツイート

(1/22)
丸呑み型触手が世に潜む世界線。呑まれればこの世の理から外れ何万年とイキ続けるという。滅多に出会う存在ではないが飛行機を見て墜落を連想する程度に一定の存在感を放つ生き物。ある日長期休暇を利用して都会の喧騒から離れ静かな場所で温泉にでも浸かろうと三人姉妹がやってくる(リプに続く

— れみこん?? (@remikonhurakon) December 26, 2022

戻る