お買い物


「ニトリで買い物中の琶月さんです!」

「誰に説明してるの?」

「何故だか説明しなきゃいけない使命感に駆られたんです。」

「どうでもいいけど、何でニトリなんかいるの?」

「とりあえず壁紙と木板を買いにきたんです。あのちょっと黄ばんだ壁が嫌だな~って思ってたので。木板は隣の変態の覗き穴を永遠に塞ぐだめです。紙張ったら破られてた・・・。」

「あ、せっかくだからソファーも買おうよ。ふかふかの。」

「質問してきた癖にノーコメントですか!?大体ソファーなんか買いませんよ。お金もないんですから。」

「でも今の部屋って絨毯もなければ柔らかい椅子もないんだよ。ちょっと寝転がりたいと思っても堅いフローリングの上で転がらなければいけないし。」

「押入れ灰って布団の上に飛び込めばいいじゃないですか。」

「押入れの中にこの間鼠がいた!!」

「うぇっ!!?どんだけボロいんですかあのアパート!!」

「っていう嘘。」

「叱りますよ。」

「叱ったら琶月を縄で縛り付けて隣の変態に差し出すよ。」

「ごめんなさい。ユルシテ。」

「じゃ~おとなしくソファー買ってね。」

「え~~~~~~~。せっかくまた5万溜まったのに。無駄遣いしたくないんだけどなぁ~~~。」



・・・・。

・・・・・・・・・・。

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「壁紙はこれでいいかな~~。木板も適当な物でいいや。」

「じゃー次はソファーだね!」

「えー。どうしてもほしいんですか?」

「ソファーがだめなら柔らかいベッドでもいいよ?」

「あ、そうだ。私とジェスターさんが同じベッドで寝ていいならふかふかのベッド買ってもいいですよ!!」

「変態だー!」

「何でですか!同性だからいいじゃないですか!」

「貧乳が移るからやだ。」

「移りません!!」

「大体なんで私と一緒に寝たいの?」

「だってジェスターさんふわふわしてて気持ちいいんですもん~~。特に髪の毛とか人間の髪の毛と違って柔らかい毛布みたいにもふもふしてるんですもん。」

「あとやっぱり人肌恋しくて。」

「琶月って前々から思ってたけどレズ気質あるよね。」

「えー?そんなことないですよ~!」

「・・・・なんかすごいムカついた!!」

「なんで!!?」

「あーあ。早くアノマラドに帰りたいな~~。早く師匠に抱きつきたい・・・。」

「輝月に抱きつけるの?」

「抱きつけますよ。ポカポカたたかれますけど。」

「ふーん。」

「興味ないような感じで呟かないでください。」

「どうでもいいけど結局ソファーは買ってくれるの?」

「まぁ見るだけ見てみましょうか。」


・・・。

・・・・・・・・。

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==ソファーコーナー


「こ、これは・・・・。」




「これほしい!!」

「これソファーなんですか?」

「別名、人をダメにするソファ。」

「何でダメになるんですか?」

「寝転がったとき動きたくなくなるほど気持ちがいいから。」

「ちょっと欲しくなって来た琶月さんです。」

「本当に?買おうよ~~!!!」

」ちなみにお値段は?」

「12,600円!安い!」

「安いわけないじゃないですか!!1万円も超えるんですか!!?ダメです。はい、終了~~~~~~!!!!」

「たたくよ?えい。」

「痛い!」

「あ、そうだ。貧乳に悩める琶月のためにカッポンで琶月の胸を引っ張ってあげようかな~~~。」

「地味な嫌がらせですね。あ、でも本当に胸が大きくなるならお願いしたいです。」

「おばあちゃんの胸みたいにビロビロになると思うけどいい?」

「やっぱやめて!!!!」

「琶月が買ってくれるまで琶月の髪の毛を1分経つごとに1本抜きまーす。まず最初の一本。えい。」

「痛い!!!」

「分かりました!!買います!かーいーまーすーー!!!」

「いえーーーーーい!!」

「あーあ。とんだ出費ですよ~~~。も~~~~~~~~~。じゃーレジに並びましょうか。」

「レジ担当でーす。」

「・・・なんでチェックさんがここに。」

「パートを掛け持ちしているだけよ?」

「あらぁ、人をダメにするソファ買うの~?琶月ちゃんと一緒に寝転がりたいわ~。」

「よかったね琶月。レズだよ。」

「そういう事人前で言わないでください。」

「え?なになに・琶月ちゃんもレズなの?」

「黙秘権!」

いいじゃないのー!ちょっとだけ!ね?ちょっと話すだけじゃない!あなたは口を動かして話すだけでいいのよ!ね?ね?

「は、早く会計終わらせてくださ~~い!」

「(琶月ってレズの癖に他人に知られるのは嫌なんだ。)」




・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「ただいまー。」

???「おかえり!!」

???「おかえりだ!!!!」

「ほら琶月。返事してあげたら?」

「今度は防音材も買わなきゃ・・・・。」

「ね、ね、ほらはやくソファを箱から出そうよ!」

「あけますよ~!えい。はい、取り出しました!」

「わーい!!あ~もふもふして気持ちいい~~!」

「ちょっとちょっとジェスターさん!私にも!!」

「だーめ。あっちいって。」

「ちょっとだけちょっとだけ!」

「ぎゃー!」




・・・・。

・・・・・・・・・・。

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「少女二人がソファの上でくっつきながら寝ている!」

「眼福!!!!!111111」




その夜。木板を速攻で取り付けられたのは言うまでもない。


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