内緒の出来事




「ただいまー!」

「おかえりー。」


???「おかえり琶月ちゃん!!」
???「ウェルカンバック!琶月ちゃん!!穴塞がれちゃってお兄さん達悲しい!」

「(隣の変態は無視無視っと・・・・。)」

「もージェスターさーん。パソコンは夜の10時までって言ったでしょー。」

「いまどきそんな人いないよ。」

「可愛い女の子が夜遅くまでパソコンやってちゃダメです。11時にはもう寝ますからね!」

「えー!早いよ!」

「はいはい、諦めて早く寝る支度整えてくださいよ。」

「むーん!」



・・・・・。




・・・・。



・・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



ゴソゴソ



「(チラッ、チラッ)」



ガチャ


バタン




「・・・・あれ?今ジェスターさん外に出ていきました?」


「深夜1時・・・一体何しに行ったんだろう。」

「私は眠いから寝ますけどね。」




・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




翌朝



「ジェスターさんが心配で寝付くのに時間かかっちゃいました・・・。」

「とうの本人はいつのまにか布団に戻って寝てますけどね。」

「・・んー?何?何か用?」

「ジェスターさん昨日深夜に起きて外出ませんでした?」

「出てないけど?」

「ダウト!」

「あぁー?」

「ジェスターさん怖い!!」

「怖くないよ!」

「それはおいて、何か出て行ったと思うんですけど気のせいだったんですかねぇ・・・。」





・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





再び深夜。








ゴソゴソ



「(チラッ、チラッ)」



ガチャ


バタン




「やっぱり今日も布団から起きて外に出てってます。今朝は私に隠してましたし・・・・もしかしてトラブルに巻き込まれている・・・?ジェスターさんが?心配だから後をつけていってみますか・・・。」


・・・・。

・・・・・・・・。






==深夜の公園




「今日もちゃんと来たよ。」

怪しい男
「時間通りだな。」


「(深夜の公園でジェスターさんが怪しい男と会話してる!!」

怪しい男
「俺が居ないと生きていくのは難しそうだな。」

「私は悪くないもん。」

「(ジェスターさんあの男に弱みを握られていて言う事背けないとか・・!!)」

怪しい男
「さて、こっちだ。」

「(ジェスターさんが連れて行かれる!!助けなきゃ!!)」

「す、捨て身の特攻ーー!!やああああ!!」

怪しい男
「なんだこの貧乳!?」

「あれ、琶月。夢遊病?」

「違いますよ!!せっかく助けに来たのになんて事言うんですか!!」

「助けに?何のこと?」

「今まさにそこの怪しい男に連れてかれてあーんな事やそーんな事されそうになってたじゃないですか!!」

怪しい男
「何か盛大な勘違いをしているみたいだな・・・・。」

「琶月、この人ただの警察官だよ?」

「え?」

「今住んでる家を襲撃したときに来た警察官覚えてる?」

「あの一言しか喋っていないお巡りさんの事ですか?」

「まぁそうだね。一応琶月が寝てるときにドア治してくれたり色々融通利かせてくれた人なんだけどね。」

「あーそういえばなんかありましたね。琶月さん懐かしくてシミジミ。」

「ただやっぱり国籍も住民票も持っていない私達が住むには色々問題があって、その問題をこのお巡りさんと話をして何とかしてもらってるところ。」

「その問題を何とかしてもらってる・・・取引の対価としてジェスターさんを要求、氏名するなんてなんて卑劣!ロリコン!」

警察官
「殴りたい。」


「殴っていいよ。」

「ヤダーー!!」

警察官
「俺には妻も息子も娘も居るというのに・・・。」

「あ、割と普通の人だった。」

「まぁそれで今このお巡りさんから住民票を作ってもらうのをお願いしてるところ。」

「なるほど・・・。琶月さんまだ住民票の事をよく理解していないですけれど、お手伝いしてもらっているなら何で深夜に?」

警察官
「身寄りも国籍もない君達を不正な手段で手助けしているんだ。俺も国に尽くす身だからバレたらあまりよくない。だから深夜の約束した時間に来てもらうようにしている。ついでに昼間は仕事があるからな。」

「なるほど・・・。・・・あとジェスターさん。昨日私が質問したとき、どうして出てないなんて嘘ついたんですか?」

「・・・・どうしても言わなきゃダメ?」

「ダメです。・・・あー!やっぱりまさか卑猥なことを・・・。」

警察官
「今からたたく。」


「ゴメンナサイ。」

「でもバレちゃったから仕方ないね。琶月に隠してた理由なんだけど・・・。」

「取引で10万必要だって言われたからこっそりお金持ってって使っちゃった。」

「あーなるほどー・・って」

「うぇっ!!!??10万!!?全財産じゃないですかー!!!」

「でも住民票手に入るなら大きいよ?」

警察官
「国籍もない君達にとってはな。ついでに俺も懐が潤って美味しい。」

「うううう・・・・また無一文・・・。」

「あ、それで昨日渡したアレでちゃんと住民票作れたの?」

警察官
「作った。ほら。」

「やった。」


こうしてジェスターと琶月は住民票を手に入れたが
目先の所しか見れない琶月はしばらくジェスターの事を恨み続けた。

「お門違い!」

「お門違いのお門違い!」


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