「そこでインスタントカメラ売ってたので買ってきました!最後にフィルムを現像するやつです。」
「これ生産停止してなかったっけ?」
「気の所為じゃないですか?売ってましたし。」
「デジカメは無くなっちゃいましたがこれで思い出をバシバシ作りますよー!!」
「そんな琶月にさらなる不幸が襲いかかる。」
「縁起でもないことを言うのはやめなさーい。」
「次の観光地行きますよ。」
「金閣寺と同じく1位2位を争うほど有名な観光スポットですって!」
「ここで飛び降りて自殺する人が絶えないという・・・」
「なんでそう盛り下げるような事言うんですかねぇ・・・。」
「ほら、ジェスターさん。記念写真取りますよ!記念写真!!
「魂吸い取られるー!!」
「バカなこと言わない。ほら、はい、チーズ。」
パシャァ
「今心霊写真が取れたと私の直感が告げてる。」
「んなまっさか~~~。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「あれ、なんかカメラ動かなくなっちゃいましたよ。まだフィルムいっぱいあるはずなんですが・・・あれ?あれれ?」
「それ早く処分しないと呪い死ぬよ。」
「・・・・・・・あああああああああああああなんか超気になってきちゃいました!!!ジェスターさんのせいですからね!!!捨てますけど。」
「カメラ忘れてきちゃったンゴ。捨てられたカメラ拾うンゴオオオオオオ!」
「うっわ・・・・」
「記念写真取るンゴ!!・・・・・・ンゴ?」
「ンゴオオオオオオオオ!!!!」
「うわあああーーーーーー!!!!」
「私の宣言通り呪いにかかって死んだ!!!」
ざわざわざわ・・・・
呪いですって・・・
貧乳のノロイ・・・
「何笑ってるんですか!!と、とりあえずはやくここから離れましょう!」
「ジェスター様の示す道順でいかないと警察に捕まる。」
「なんか冗談だと思えなくなってきました。オシエテー。」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
==旅館
「あーやれやれ。ひどい目にあいました。」
「おー、旅館は良い所だね。」
「でしょでしょ~?露天風呂とかすっごく良い所らしいんですよ!あとで一緒に入りましょうね。」
「ついに日常傍観にもサービスシーンが・・・。」
「何言っているんですか。」
トントン
\失礼します、当旅館の中居でございます。/
「あ、どぞー。」
ガラッ
「失礼しますー。」
「ドウシテ!!これもノロイ!?」
「まぁ。」
「アルバイト戦士チェックさんは日本全国で働いている・・・メモメモ・・」
「何メモしてるんですか?」
「琶月ちゃん、今日はお食事何時からにしましょうか?」
「あ、じゃー今からお風呂に入ってくるので・・・19時でお願いしまーす!」
「はーい。あ、お風呂は一階まで降りたらこっちいってあっちいってそっちいってこうね~。」
「ワカンナイ!」
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「良いお風呂でした!」
「サービスシーンはなくてごめんね。」
「誰に言っているんです?」
コンコン
「あ、チェックさんかな!?」
ガラッ
「あ、琶月ちゃん。ちょっといいかしら?」
「あれ、いつになく真剣そうなチェックさん。どうしました?」
「実は琶月ちゃんとジェスターちゃんのために用意したお食事が最後の用意だったんだけど、急遽外国人の方がお泊りすることが確定して・・・。」
「えー、まさか私達の分を代わりに出してもいい?って聞きに来た感じですか?」
「ごめんね。それで別の中居さんが勘違いして先に出しちゃったの。琶月ちゃん達の分がなくなっちゃった。」
「ぎゃあああああ!!!!せっかくの豪華和食が!!!」
「琶月のとばっちりをうけた!!!」
「ごめんね、代わりに今回の宿泊代半額にするって女将さんが・・・」
「元々タダ券で泊まりに来てるんですが・・・・」
「まぁ。お気の毒様。」
「・・・・・・・」
「ごゆっくり~~~~~~~~~~。」
「あーーーーーー!!チェックさんが逃げたーーーーーーー!!」
「琶月明日死ぬんじゃない?」
「ううう・・・・でも占いで一日ごとに運勢変わるじゃないですか。明日になればきっと・・・」
「あ、ジェスター様の星占いによると明日も琶月は死ぬほど不幸になりますだって。」
「神様は不公平だ!!!!!!」
(続く)