「ジェスター様の出番をもっと増やすことを要求する!!」
「なんかいきなり変な事言った!!」
「琶月はわからないだろうけど、ジェスター様は現実という世界を超えてメタファーな世界すらもさすらい感知することができる・・・。現実・・それは電脳世界・・・。」
「なーんか宗教くさいですねぇ。」
「それよりもジェスターさん。台風ですよ台風。月曜日に巨大な台風が関東に上陸してくるそうですよ。」
「わーい、学校休みだー。」
「ずるいずるい!」
「ところで窓枠においてある鉢植えとか家の中に入れなくていいの?多分吹っ飛んじゃうよ。」
「あーそうですねー。いれないと。」
「わーー鉢植えの底に変な芋虫ついてるー!」
「ぎゃー!やっぱ家の中に入れちゃだめ!!」
「芋虫怖くないよ!」
「きもいから却下。」
「誠に遺憾である。」
「シャベッタアアアアアアアア」
「うーるーさーいー!」
「はぁー、とにかく月曜日はお家でゴロゴロですかねぇー。あ、食材切らしてるから買ってこなきゃ。」
「ついでにItunesカード買ってきて。」
「自分のお小遣いで買って下さい。」
「ジェスター様は不満を表明した!」
「だめでーす。」
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==月曜日
「おっすおら台風。襲撃じゃぁーーー!!」
「うわぁ、すごい雨。」
「あ、ジェスターさーん。学校から連絡です。今日は休校ですって。」
「イェーイ!ゲームするー!」
「勉強しろー!」
「ピシャーン!」
「ギャー!」
「うわぁっ!」
「びっくりしたー。凄い近くに雷落ちてきたんじゃないんですか?」
「ん?なんか頭の上に水滴が・・・。」
「あ、屋根燃えてる。」
「さっきの雷、この家に落ちたんですか!!?ああああもうボロ家だから今ので穴あいたーー!!」
「欠陥住宅もいいところである。早急に引っ越しせよ。」
「そんなこといってる場合ですかー!!ああああなんかすごい雨粒がー!!と、とりあえず塞ぐもの・・・。あぁ脚立・・脚立は・・椅子でいいや。」
「はい、ダンボール。あとガムテープ。」
「ダメ元でぺたぺた、」
「ペッタンペッタン?琶月の胸のこと?」
「だまらっしゃい、」
ビューン
「あーーーなんかもう分かってましたけど一瞬で吹き飛ばされました。」
「じゃーこれは?フライパン。」
「ガムテープじゃ貼り付けられません。」
「手詰まりです。」
「早い!」
「と、とにかく穴はそんなに大きくないので塞げればなんでも・・・。」
「あ、これなんていいかも。」
「あ、窓枠においてた鉢植え・・・って、これもガムテープじゃ貼り付けられませんって1」
「いや、ほら。丸型の穴じゃん。穴を押し広げるようにこれ押し込めばすっぽり嵌りそうな気がして・・・。」
「うーん、たしかにそうですけど穴を広げるのは・・・。それにほら。この芋虫さん吹っ飛んじゃいますよ。」
「ぎゃー!!まだ生かしてたの!?はい!今すぐ天井の穴塞ぎまーす!!」
「極めて遺憾の意を表明する。」
「ズボッ」
「あら隙間ぴったし。」
「台風止んだら大家さんに頼んで修理してもらわないとね。」
「そうですねぇ・・・」
「あーそれにしても部屋の中がびちゃびちゃに・・・」
「私がいなければもっと被害は広まっていた・・・・感謝せよ・・・。」
「ちょっとこいつ厚かましい。」
終わり(謎