「今日も五円玉を送金し続ける地味な作業が始まる。」
「キュピルさんのクエストショップを直すためにこの5円玉を小さな穴に入れ続けてますけど正直まとめて送金出来ないからとってもめんどくさいんですよね。」
「琶月がやって。」
「だめでーーーーーーーす。全然お手伝いしないんですからこれぐらいはやってください。はい。5円玉300枚分。」
「ぎゃーー!!めんどくさすぎーーー!!」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
==一方、そのころ。クエストショップでは。
ファン
「キュピルさん、ついに目標金額に到達しました。これで元のクエストショップを建設し直す資金が集まりました。」
キュピル
「あの琶月とジェスターがここまで活躍してくれるとはなぁ。いっそ琶月だけでも日本とかいう国に残し続けて送金し続けてもらうか。」
輝月
「ワシの弟子じゃぞ。」
キュピル
「ここの従業員だ…」(ブラック
輝月
「全く。琶月がおらぬから世話役がいなくて面倒な思いをしてるのじゃ。琶月を向こうに残すなら世話役を要求する。」
ヘル
「自分の事すらやらねーとかお前人間以下だな!」
輝月
「位が高いものの特権じゃ。お主も付き人作れる程度に偉くなったらどうじゃ?まぁ貴様では無理じゃろうが。」
ヘル
「てめぇ今すぐ殺す!」
輝月
「望む所!!」
キュピル
「だああああああああ!!!お前らいちいちここで喧嘩するな!!!修繕費用がもっとかさむ!!!!」
ファン
「僕は琶月さんとジェスターさんから送られてきた黄銅が含まれた通過を溶かして売ってきます。資金自体はもう目標額に届いてますので早いところ立て直すをお願いシマス。」
キュピル
「そうだな。このまま仮設小屋で暮らす訳にはいかん。」
ルイ
「あのぉ・・・・。新しいクエストショップと家を立てたら私とキュピルさんは別々の部屋になる感じですかね・・・。」
キュピル
「ちょっと不動産に行ってくる」(話がややこしくなる前に撤退)
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
キュピル
「というわけで、ツテに頼ってまた新しいクエストショップを建設してもらうことになった。基本的な間取りは壊される前とおんなじだ。」
キュー
「おとーさん、アタシそろそろ自分の部屋が欲しい。」
キュピル
「ジェスターいないんだから事実上ジェスターの部屋がキューの部屋じゃないか。」
キュー
「でももうジェスターも日本にいる理由ないんだったらこっちに戻ってくるし・・・。」
ファン
「思春期ですかね。」
キュピル
「うーん、まいったなぁ。」
ルイ
「私のお部屋をキューさんに差し上げますよ。」
キュピル
「あぁ・・・・(諦め」
ルイ
「ナンデスカ?」
キュピル
「いえ、なんでもないです・・・。」
キュー
「・・・・やっぱりいいや。」
ルイ
「ナンデスッテ。」
キュー
「にひひ。」
キュピル
「とりあえず・・・・。ジェスターと琶月を日本から引き上げさせないとな。ファン、特殊ワープ装置機の修理の方はどうだ?」
ファン
「それなんですが芳しくないです。いくらお金があってもやはり偶然の産物で出来上がった装置でしたので意図的に作り上げることが難しく・・・」
キュピル
「弱ったな・・・。あのまま二人をずっと日本に置きっぱなしにするのは心が痛む。」
ファン
「今は他とは根本的に異なる特別な魔力が宿った石を色々組み合わせてそれっぽい条件が整わないか試行錯誤を繰り返しています。
ですが、私が調べた限りではこの世界にあるいかなるものを組み合わせても出来上がらない可能性もあります。」
キュピル
「ますます弱ったな。・・・・日本にそういう魔力が宿ったものはないだろうか・・・。」
ルイ
「日本ってどういう国でしたっけ・・・。」
キュー
「んー・・・・。ファンが集めた資料を見てるとフジヤーマ・スピリチュアルだとかOMOTENASIだとかSAMURAIだとか・・・。」
キュピル
「全然わからん。」
ファン
「だめもとで琶月さん達にお願いしてみましょう。それともう5円玉は送らなくても良いとも伝えておきます。」
キュピル
「・・・・・いや、五円玉は送り続けてもらおうかな。あれ結構いい稼ぎになってるんだよな・・・。変わりにボーナス出すって伝えてくれ。」
ファン
「分かりました。」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
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「・・・・!」
「琶月ーーー!!なんかファンからメッセージ届いたーーー!!」
「おっ。久しぶりですね。メッセージ送るだけでも凄い大変って言ってたので何か大事な事が書いてあるのかも。」
「ふむふむ。」
「えっ、マジ!?ほんとに!?」
「あーー!あーーー!私にも見せてーーー!!」
「やだもーん。」
「今日のおやつぬきです。」
「人質を取るとは何たる卑劣。見損なった。人として最低。キングオブまな板。」
「だまらっしゃい。メッセージ見せるだけでなんて事言うんですか。」
「えーっと、どれどれ・・・。」
『琶月とジェスターへ。二人が黄銅の含まれた硬貨を送り続けてくれたお陰でついにクエストショップの再建に成功した。本当にありがとう。
二人がアノマラドに連れ戻すために全力を尽くしているが必要な素材が足りない。そっちの国でなんでもいいから魔力の込められた物はないか?
あったら硬貨と同じように送って欲しい。
PS. 硬貨は引き続き送ってほしい。戻ってきた時追加で送られた硬貨の量に応じて特別ボーナスを出す。 byキュピル』
「おぉ!ついに再建できたんですね!」
「そして見てください!!ボーナスですって!!琶月さんボーナス貰った事ないからこれからもガンガン五円玉送りますよーー!!」
「実際に五円玉を入れる作業やってるのは私だから私の功労。」
「働いて稼いでるのは琶月さんです!!!!」
「それにしてもアノマラドにはそう簡単に戻れないようですね。ジェスターさん、何か魔力の込められたアイテムってあります?そもそも日本にそういうものあります?」
「んー。日本って国は魔法より科学を重んじてる国みたいだからそういうのは全然見かけないね。」
「あ〜〜やっぱりそうですよねぇ。琶月さん、もしかしてこのままずっと日本にいなきゃいけないんでしょうか・・・。」
「探すしかないね。」
「まだまだ日本生活は終わらないね。」
「正直琶月さんはアノマラドより日本の方が好きになってきちゃいましたけどね。」
「全く戦えない琶月向けの国だよね。私は早くアノマラドに帰りたい。」
「本当はキュピルさんに早く会いたいからじゃないですか〜〜〜?」
「フェイクニュース!!」
「ちょっと言葉の意味違う!!」
「とりあえず引き続き頑張りましょう〜〜〜。」
「私と琶月がアノマラドに帰れるのはこれより40年後のことであった。」
「やめてください。」