黄色いジェスター


「はーっくしょん!!」

「あれ?」

「はっ・・・はっ・・・」

「ハクショーーーーン!!」

「あれ?」

「だああーーーもう、そのいちいちくしゃみするたびに「あれ?」って言うの止めてくれません!?それすっごく気になっちゃいます!」

「人権侵害だ!!」

「ハクショーーーン!!」

「あれ?」

「うぐぐぐぐ・・・。そういえばジェスターさん花粉症なんでしたっけ。」

「全知全能なるジェスターも花粉には勝てなかった・・・・。」

「どんだけ買いかぶってるんですか自分のこと。」

「この世の杉という名の木を全てへし折ってみせよう!!」

「ジェスターさんなら本当にやりかねない!やめて!」

「まぁいいや。学校いってきまーーーす。」

「ちゃんと学校に通うジェスターさんえらい。」





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==小学校・教室

「アイ・アムティーチャー。」

「自己紹介乙。」

「え〜〜みなさーーーん。突然ですけど来週急遽林間学校に行くことになりましたーーー。」

\えっーーー/

\とつぜんだーーーー/

「季節外れすぎない?」

「実は校長先生と親しい人が林間学校を開校したらしいんだけど経営困難に陥って大変そうだから急遽私達がお情けで行くことになったの〜。」

\持ちつ持たれつって奴ー/

「こんな利己的な小学校があってたまるか。私は帰るぞっ。」

「来週の月曜日から木曜日まで行くからお母さんお父さんにきちんと伝えてね〜〜〜。」

「子供に口頭で伝えるようにお願いするとか常識的に考えてこの学校やばすぎるでしょ。」





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「というわけで来週月曜日から林間学校にお泊まり会だって。」

「り・・・りんかんがっこう?」

「いきなりこんなこと言われても琶月も困るよねー。やすもっかな。」

「何言ってるんですかーーー。林間学校には学校の費用で行くんですよね?だったらその分のジェスターさんの食費も浮きますし、煩わしい「あれ?」も聞かずに済むんですよ!琶月さん大賛成〜〜〜。」

「はっくしょん!!はっくしょん!!!!!」

「くしゃみしながら抗議しない!」

「とりあえず旅行?の準備は琶月さんがしてあげますからきちんと行ってくるんですよ。」

「ジェスター様は多感なお年頃。ちゃんと可愛いお洋服選んでよね。」

「ジェスターさんのお洋服全部それじゃないですか。」

「ジェスター種にしかこの絶妙な違いが分からない。」

「はいはい。」

「ところで林間学校ってあれですよね?多分林の近くにある学校とかですよね?キャンプ的な。」

「まぁ一般的な林間学校ってのは自然と触れ合えるような場所にあるよね。」

「花粉・・・大丈夫ですか?近くに杉の木一杯あったりしません?

「流石に学校もそこまでバカじゃないでしょ。それぐらいの配慮はあるはず。」






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「おっす、オラ杉の木。」


「バカだったーーーーー!!!!!!!!」



「花粉ふさぁああああああ!!!」


「ぎゃああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

「空気が美味しいわね〜〜〜スーハースーハー」

「せんせーー!!私花粉症でーーーーす!!!ハァァァックション!!!!」

「あれ?」

「多分風邪よ〜。」

「この先生超最低だーーー!!!!知ってたけど。」

「さー、今日は林の中をお散歩するわよ〜〜〜。」

「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」






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==三日後







「あー、今日はもう木曜日?そろそろジェスターさん帰って来る頃でしょうか。」


ガチャ



「あ、おかえりー。」

「もうタイトルで落ち見えてるはずだからさっさとお風呂入っていい?」

「うわっーー!!よくわかんないですけど早くお風呂入ってくださいっ!!!!!」

「ハァァァックション!!!」

「ギャアア!!くしゃみでジェスターさんから花粉が飛散する!!!」



終われ


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