ジェスター
「ガチャガチャガチャガチャ。」
「ジェスターさん、日に日にタイピング速度が上がってますね。」
ジェスター
「ん~?慣れたら見ないで入力できるようになっちゃった。」
「世間一般ではそれをパソコンおたくって言うんですよ。オ~タ~ク~。」
???
「俺は琶月ちゃんのことを知り尽くしている。」
???
「俺も琶月おたくだ。オ~タ~ク~」
「あのー、私すっっっっっごく思っていたことがあるんですけど。」
ジェスター
「何?」
「私達の会話。隣の人にずっと聞かれてません?しかも返事まで来てますよ。」
???
「そんなことはない。」
???
「我々は君達を守る保護者だ。」
「保護者ですって。ジェスターさん。どうしますか?」
ジェスター
「琶月の好きにしていいよ。」
???
「琶月を好きにしていい!!?」
???
「ひょおおぉぉぉぉぉぉぉっっっっーーー!!!!」
「へ、変態だーーー!!」
「もー、こうなったら琶月さんが直々に刀で斬りに行きますもん。そこの変態さん覚悟しろ~。」
ジェスター
「琶月、自分より弱い人にはとことんつけあがるね。」
「散々苛め倒してきたキュピルさんが悪い。」
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・・・・。
「琶月さんが参上しましたよ。成敗しますから扉をあけなさーい。」
がちゃ
「あれ、扉開けてきた。本当に成敗されたいのかな?と、とりあえず隙間から覗いて・・・・。」
「チラッ」
バーーン ※画像はイメージです。
「・・・・・・・・。」
「チラッ」
バーーン ※画像はイメージです。
「やっぱり変態だーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
ドタバタドタバタ
「ジェスターさぁあぁーーーーーん!!!と、と、となりにとんでもない変態が二人住み着いてまーーーす!!!」
ジェスター
「ふーん。」
「身の危険を感じるレベルです!!!早く!早く逃げましょう!!」
???
「HAHAHAHA!!我々は可愛い子を見守るだけの紳士だ!!」
???
「実は琶月ちゃんに迫った危険のうち1割は我々が守っているのだ!!」
「1割とか活躍してないじゃないですか。具体的に何をどう守ってくれているんですか。」
???
「猫が琶月ちゃんの部屋に侵入しようとしたのを食い止めた。」
???
「犬が琶月ちゃんの部屋に侵入しようとしたのを食い止めた。」
「何で私の部屋にそんなに動物が集まってきてるんですか!!ってかぜんぜん危険じゃないし!!!」
???
「HAHAHA!!いい突込みだ!!だが日本の動物を甘くみては困る!!」
???
「そうだとも!!!素人が近づけば怪我をするぞ!!」
「解りましたから、私に近づかないでくださいね。」
「大体なんで私なんですか。ジェスターさんの方を好きになってくださいよ。」
???
「ジェスターは動物的可愛さ。」
???
「琶月ちゃんは性的可愛さ。」
「見られてる目が最悪だーーーーーーーーーー!!!!!」
???
「HAHAHA、いつも琶月ちゃんの寝顔にはお世話になっている・・・。」
???
「ジェスターも可愛いが、琶月ちゃんが一番だ!」
ジェスター
「皆のアイドルジェスター様が今聞き捨てならない台詞を聞いた気がするけど、あえて聞かなかった事にするね。関わりたくないし。」
「ってか、寝顔見られてるみたいですよ。これ、もう警察に通報してもいいレベルですよね?ってか、どこから覗いているんですか。」
???
「HAHAHAHAHAHA!!!!」
???
「HAHAHAHAHAHA!!!」
「(・・・・ん?小さな穴がある・・・。)」
「・・・・・爪楊枝ぶすり。」
???
「具あああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
???
「相棒ぉぉぉぉおおお!!!!」
???
「お、おれのメインセンサーがあぁぁ!!うほぉぉぉぉ!!!」
???
「琶月ちゃん!!もういっかい!!もういっかい爪楊枝!!!」
「もうやだここ!!!!」
ジェスター
「よかったね。人気者だね。」
「キュピルさん・・・キュピルさん・・・・私、ちゃんと良い子になってお仕事の成果を必ず出します・・・。だから早く助けにきてください・・・・。」
そのころ、キュピル達は。
キュー
「おとーさん!新しい家できたぜー!じゃん。」
キュピル
「犬小屋には住まないぞ。」
キュー
「せっかくオトーサンって名札も作ったのに・・・。」
輝月
「キュピルよ、わが道場に住むのはどうじゃ?」
キュピル
「紅の林は鶏仙人がむしょうにウザイから嫌だ・・・。」
ルイ
「うーん、こうなったら私が仕えていたあのお嬢様に救援を・・・。」
キュピル
「滅茶苦茶緊張するからやらなくていいって!!」
ファン
「無難にナルビクで資金を稼ぎましょう・・・。」
全然琶月達の救出の目処は立っていなかった。