「いきなりですがジェスターさん。私はこの話題をしたくありません。」
「本当にいきなりだね。何で?」
「レイプって単語を見るだけでCH・・・」
「あれ、これ以上思い出しちゃいけないって頭が拒否反応を・・・。」
「あれ~おかしいな~。あれってIFの話なんだけどなぁ~。」
「あーメタ発言!!」
「最初にメタ発言してきたのそっちでしょ。」
「ゴメンナサイ。」
「で、改めて聞きますけど今日はどんなニュースを持ってきたのですか?」
「インドで1973年に、働いていた病院の地下でレイプされた看護師が42年間の昏睡の末亡くなったニュース。」
「うわっ・・・今までの中で一番重たいニュースですね。42年間昏睡って・・・そんなにも長い間寝ていたっていうことですか?」
「俗に言う植物人間って状態だね。体は生きてたんだけど脳が死んじゃってる状況。亡くなっちゃった人はレイプされたときに犬用の鎖で首を絞められていたみたいで脳幹に重症を追ってたみたい。」
「酸欠か何かですかね・・・。琶月さん詳しいことは知らないですけれど酷い話です。」
「結局42年間。人工呼吸器とかで何とか命を繋いでいたけれど目を覚ますことなく他界しちゃったみたい。流石に42年となると凄く長いから注目浴びたみたいだね。」
「植物人間ってさっき言ってましたけど・・・そこから治ることってあるんですか?」
「私の調べた限りじゃ極々稀みたいだね。・・・一説には本当は意識を取り戻しているんだけど体を動かすことが出来なくて永遠に目を閉じたまま、体を動かせず、声も発せず、でも家族の声は聞こえて・・・みたいな事はありうるらしいけど。」
「えっ、なにそれ!!凄く怖い!!!」
「ち、近くに師匠がいて自分は本当は生きているのにそれを伝えられなくて・・・景色も見えなくて・・・そ、想像しただけで冷や汗が・・・。」
「そういう話もあってかどうか知らないけれど、このレイプ事件をきっかけにインドでは安楽死制度を求む声が上がったんだってね。」
「安楽死?それってなんですか?」
「凄く失礼な言い方だけど、大雑把に言っちゃうと自殺を認める制度だね。」
「うぇっ、また嫌なワードが出てきましたね。」
「でも勘違いしないでね。これは決して非道なんじゃなくて、病気で痛みや精神的苦痛で苦しむ人達を解放するための制度だから。自殺を強要だとかそういうものじゃないよ。」
「でも一つしかない命を投げ出すのは・・・。いくら重度の病気でも・・・。」
「その意見は他人事だから言える意見かもよ?もし自分がさっきのレイプの被害者にあった人で、植物人間になっちゃって、でも実は意識が残っててそれを伝えられないっていう状況だったら?それが42年間続いてたら?」
「・・・・・・流石に死にたいって思うかも?」
「まぁ、こればかしは難しい問題だからどっちが良いだなんて言えないけれど・・・・。インドは宗教文化が今でも根強く残っている国だから基本的に自殺とかそういうのは神の教えに背く行為として禁止されてるんだよね。断食による死とかも。」
「でもこの人が死んでインドではその安楽死制度の話が再燃。さて、どうなるんだろうね?」
「あーあ、怖い話聞いちゃった。琶月さん怖くて今日眠れないかもです。」
「もう暑いから一緒に寝ないよ?」
「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
ソース:AFPBB News
ひとり言:
この安楽死制度っていうのはかなり気になっている制度なんですよね。
私個人としては安楽死は認めてあげたいと思っています。
私は幸運なことに健康な肉体を持って生まれてきていますが、事故やら何やらで毎日酷い痛みと戦い続けて
それが治らないというのであれば、いっそ死を迎えたいなんて思う事は絶対あると思うんですよね。
それを健康かつ無関係な人達が「いやだめだ死ぬな、それは神の教えに反する」って言うのは結構酷い一言だと思うんですよね。(家族や親友が言うのだとこれまた重みが違うのですが・・・
割とタブーとされる事の多い安楽死の話。貴方はどう思いますかね。一種の哲学問題かもしれません。