「こんばんは、琶月さんです。琶月さん今日も健康です!」
「誰に挨拶してるのか知らないけど、今隣国で凄いことが起きてるよ。」
「んー?あー、そういえばMERSが~っていう単語が新聞に最近良く乗ってますね。」
「その新聞ゴミ箱から拾ってきた奴?」
「そうですよー。琶月さんは倹約家。」
「汚い!心も。」
「何でですかー!!今こうしないと生きていくのも大変なぐらいお金がないのに!!」
「隣国はもっと生きていくのが大変なことになってるよ。感染者はついに100人超えちゃったし死者も10人目でたし・・・。」
「それで、そのMERSっていうのはどういうものなんですか?」
「呼吸器系の奇病の一つで、主に中東地域で感染が確認されていた病気の一つだよ。感染したときの主な症状は「発熱・せき・息切れ」」
「あんまり重たくないように見えますね。風邪と同レベルみたいな・・・?」
「主な症状だけで判断すると痛い目にあうよ。MERSは致死率40%の殺人ウィルスだからね!」
「うぇっ!致死率40%!」
「しかもワクチン・確立した治療法なし!」
「ゴ・・ゴクリ・・・。感染したら生き残れるかどうかなんて本当に分からないようなウィルスですね・・・。ちなみにMERSはどういうふうにしちゃうと感染しちゃうんですか?」
「それがまだイマイチ分かっていないんだよね・・・。一応飛沫感染だと思われるところまでは着てるけどまだ確証はないみたい。」
「うーん、不要不急なら今は行かないでって呼びかけもあるみたいですしここは呼びかけに応じて大人しくしているのが吉に見えますね・・・。」
「というわけでMERSについての説明はここまで。ここからはちょっと本当の問題について話すよ。」
「本当の問題?」
「今回韓国でMERSの感染が拡大してしまった理由の一つに人災が上がっている。」
「人災?」
「本来なら高い確率で防げたものをミスによって防げなかったものを人災って言うの。今回のMERSで一例を挙げると・・・。」
・文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉相は当初、「MERSの感染力は強くない」「マスクも必要ない」と言っていた
(なお、視察のために病院を訪れたときはマスクをしていた模様。)
・保健福祉省が感染の現場になった病院名の公表を渋り続けた、
->大量の感染者を出した病院が、サムスン財閥の経営だからとされる。国民の利益より、財閥への遠慮。
・感染の疑いを持たれていた人物が、1500人もの参加者があった会合に出席していた、その人物の職業は医者だった
・野党系のソウル市長は深夜、緊急記者会見をして、「1500人もの…」の事実を公表し、市民に注意を呼びかけた。
->が、大統領府は、市長の言動に「危機を煽ってやれ」との意図を見て取ったようで、すかさず市長批判を展開した。
MERSそのものへの対応は鈍くても、その政治利用には、政権側も野党サイドも、とても素早い。
・田舎の老婦人は「自宅隔離」を命じられたが、「隔離」の意味が分からなかったらしく、村の敬老堂に出掛けていき、「私、隔離になったのよ」と楽しくだんらんした。
->結局、警察が「村ごと封鎖」した。
・朴大統領は8日、「専門家チームに全権を与える」といい、対MERS指揮官の立場から逃げる
「うわぁ。」
「今何で注目を浴びてしまっているのかというと、これまでMERSは持続的なヒト・ヒト感染の証拠はなかったからなんだよね。でも今の状況を見るとこれで確証持てたかもね。皮肉にも。」
「もしかしたら来月にはもっと酷いことになっているかもしれませんね。ちょっと備えしておこうかな・・・・。」
ソース:ロイター
ひとり言:
あまり笑い事じゃない状況になってきました。
どうやら中国でも感染者が一人確認されたようなので爆発的に広がる恐れを見せています。
そういえば2015年の予言一覧の中に呼吸器系の奇病が大流行するってあったなぁ・・・。これ本当に大丈夫か?