プゥ~~~ン
「パチン!!」
プゥ~~~ン
「パチン」
プゥ~~~ン
「そこだ!!」
パチン!
「痛い!!!」
「やった~~~蚊を倒したよ!!」
「ちょっとちょっと!!何も私の顔についた蚊を叩かなくても!!!」
「お望みならもう1回叩いてあげようか?」
「遠慮しまーす。」
「それにしてもこの・・・蚊っていう生き物ですか?アノマラドには存在しない生き物でしたけど本当にうざったい虫ですね!人の生き血を餌として、しかも刺されると痒くなる。」
「血ぐらい分けてあげますから変わりに痒くなる成分は残さないで欲しいですね。」
「血を分けてくれるの?最近不足してるよねー。ちょーだい!」
「でもアフリカの方とかはマラリアっていう病気があって、マラリアに感染している人の血をすった後、他の人を刺すと感染しちゃう怖い病気があるんだよ。それで命を落とす人もいる。」
「うわー怖い!!あれですよね、刺した人の血が針に残ってて汚いからですよね?血を吸う生き物とか不潔ですね、汚いですね、臭そうですね。シッシ」
「ビエエエエ、また小娘二人に馬鹿にされた!」
「ジェスターさん、この蚊をどうにかして殲滅することは出来ないのですか?」
「あ、でもデング熱対策として本当に蚊を殲滅する計画は考えられているみたいだよ。」
「ブラジルでは遺伝子操作された「蚊」を放つ計画が進められているんだって。」
「遺伝子操作?」
「どんな生き物も持っている遺伝子っていうものを操作することで人工的に生き物を作り出す技術だね。」
「本当はちょっと意味が違うんだけど、まぁそんなものだと思ってね。」
「この遺伝子操作された蚊は「GM蚊」って呼ばれていて、メスと交尾することで新たに生まれてくる幼虫が蚊に成長する前に死滅させることができるんだって。」
「GNソード!!」
「違います。」
「すごいことにもう実験済みで95%の蚊が成虫になる前に死んだんだって!凄いねー。」
「ところで遺伝子操作することでどうして成虫になる前に死滅させることができるんですか?」
「うーん、そこの所はしらなーい。何か重大な病気でも抱えているんじゃないのー?」
「まぁ琶月さんとしては世界中から蚊がいなくなってしまっても全然困らないからいいんですけどね!!」
「ただ実はこれ賛否両論でブラジルのフロリダ州では中止を求める声も上がっているんだよね。」
「え、何でですか?こんなに素晴らしい技術なのに。」
「まだ遺伝子の事についてよく分からない所も多くて生態系に異常を与えたり予期せぬ事態が起きないか心配する声が上がっているみたい。こういうのって何が起きるか良く分からないイメージが確かにあるからね。」
「うーん、琶月さん的にはさっさとGN蚊を放っちゃえばいいんですけどねー。」
「もしかしたらGN蚊を食べたトンボが小魚に食われて、その魚を魚が食べて、その魚が猟師に釣られて、その魚が食卓の上に並んで、口にした私達が病気になる・・・なんてこともありえるかもしれないんだよ。」
「えー、そんな事起こりますか~?」
「あくまでも可能性の話だよ。今後の遺伝子操作の技術が発展して皆が安心して使えるような世の中になったらいいね。」
「あ、そうそう。SFの世界じゃ遺伝子操作をしてイケメンにしたり体系弄ったりする話をよく聞くね。遺伝子で容姿が決まるってことは琶月にも貧乳を司る遺伝子があるはずだよ。」
「そんな遺伝子はいりません。すぐに遺伝子操作してください。」
「そういう未来が早く来るといいね。でも、皆が皆遺伝子操作されていたら自分と同じ顔の人が沢山登場しそうだね。まるでゲームのキャラメイキングしている気分になりそう。」
「オリジナル遺伝子でこんなに可愛いジェスター様は奇跡の存在だね!!」
「こんなにも貧乳な私も奇跡の存在!ぐすん!」
「辛いなら言わなきゃいいのに。」
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「ただいま。」
おかえりレミリアちゃん、どこ行ってたの?
「また小娘二人から血を吸わせてもらったわ。私の完璧な要求に潔く差し出してくれたわ。」
本当に差し出してくれたんですかねぇ・・・。
あ、レミリアちゃん。俺のだったらいくらでもあげるよ^^
「想像しただけでオエッーーーーー!!!」
血液サラサラだと思うんだけどなぁ。
ソース:TABI LABO
ひとり言:
実はこのGN蚊の話自体は前から知っていました。あの時はまだ「こういう事が出来るかもしれない」っていう話でしかなかったのですが
気がついたら実用化の段階まで来ていたのですね。
蚊がいなくなるから嬉しい一方で生態系に影響を及ぼさないか心配になる・・・っていう話はそのときはまだされていない話でした。
私個人ぜひ放ってほしいのですがさて実用化なるか。