トラックでの宅配便は時代遅れ?ドローン配送が17年にも商用化へ



「ぶーん」

「うわ、なんか変なのが飛んでる。しかもこっち見てる!!!」

「あー、それドローンってやつだね。」

「ドローンですか?」

「何をドローンと定義するか諸説諸々あるんだけどクアッドコプターっていうプロペラが四つついている飛行できる物体の事を最近はドローンって言うね。」

「ふーん。じゃープロペラが一つしかないようなラジコンヘリなんかはドローンって呼ばないんですか?」

「呼ばないみたいだよ。」

「なるほど。」

「ドローンも最近凄い人気があるみたいだね。ラジコンヘリと違ってプロペラが複数ついてて姿勢制御も安定的だし何よりも空撮できるから今まで撮ることの出来なかったアングルでカメラを回すことができるから民間の間でも企業の間でも爆発的に流行ってるね。」

「例えば、今までクレーンとか使わないと撮影できなかったシーンなんかも今じゃドローンなんかで撮影されるらしいね。」

「去年ぐらいに流行った『あまちゃん』っていう朝ドラのOPもこのドローンを使って撮影したとかなんとか。」

「へぇ~~。確かに空から撮影できるなんて凄いですよね。琶月さんも欲しくなってきました。」

「価格も安い奴は1万程度だから本当に求めやすい価格だよね。」

「最近グーグルっていう超大きな企業もこのドローンに目をつけているらしくてアマゾンと一緒に色々研究しているらしいよ。」

「なんと将来的にドローンによって宅配される日が来るらしいよ。」

「えーーー。流石に無理なんじゃないんですか?」

「でも2017年にも商用化されるらしいよ。」

「うわすご。」

「まー日本は無理だと思うけどね。アメリカみたいに庭や屋上のある家は限定的だし一部の地域なんかじゃ留守だと分かったら玄関の外に荷物を置いたりするから。よくそれで盗まれたりしないよね。」

「日本も治安は良い国だから玄関にポンッと置かれても盗まれたりはしないのでは?」

「まぁ試してみないと分からないよね。もしかしたら時間指定とかで家に分かってるときじゃないと配達しない仕組みにするかもしれないし。」

「ただその前に解決しなきゃいけない問題は一杯あるよね。」

「ん?それってなんですか?」

「まず飛行の安定だよね。クアッドコプターとはいえ一瞬でも強風が吹いたら墜落のリスクもあるし建物が邪魔したり車が妨害したりとかでリモコンとドローンの間で電波が届かなくなると姿勢制御が聞かなくなって墜落したっていう話は一杯聞くよ。」

「実際に ドローン 墜落 って調べてみると物凄い件数が出てくるね。無人配達の場合は荷物そのものもあるから余計に姿勢制御が大事だよね。」

「なるほど・・・。」

「次に緊急時にドローンをどかせる技術の開発も必要だね。」

「緊急時にどかす?でも空飛んでるんですよね?空港とかならともかく、あんまり邪魔になる事はないような気がするんですけど。」

「甘いよ。アメリカなんかじゃ山火事なんか起きたときに消防ヘリが出動したんだけどドローンが邪魔で消火ができなくて被害が拡大しちゃった事例があるんだよ。」

「あらら・・・・。」

「じゃーどうするんです?銃で撃ち落すんですか?」

「日本じゃ銃は使えないからね。それに緊急時にドローンをどかしていいっていう法整備も整っていないから現状緊急時といえ銃なんかで撃ち落したら器物損害で訴えられちゃうね。それに発砲した弾がドローンに当たらなくて落下したときも危ない。」

「課題は山積みですねー・・・。」

「でも今後の生活がより豊かになるのはきっと間違いないだろうしドローンを中心とした新しい職業なんかが出来るのも面白いかもしれないね。」

「ぶーん」

「・・・で、窓の先にドローンがずっとこっち向いているのは明らかに盗撮ですよね?」

「好きにしたら?」

「斬り捨てゴメン!!」

ズバッ




翌日、琶月の元に損害賠償届けを出されスカンピンになった。


ソース:毎日新聞



ひとり言:
実際に飛んでるところを見かけたら虫網持って捕獲しちゃいそうです。


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