露ジェット機撃墜問題:トルコとロシアの間に和解の流れなし


「私のトルコリラが~~!!」

「まーたジェスターさんがよからぬ単語を呟いています。」

「一体何があったのですか?」

「トルコがロシアのジェット機を撃ち落したの。」

「ジェット戦闘機って・・・・確かこの世界で使われている軍の兵器ですよね!?それ凄いマズイんじゃ・・・。」

「うん、実際まずいことになってるよ。トルコは貿易国の一つで輸出入に頼っている国なんだけど、ロシアとも貿易では関係が深かったの。けど、トルコがロシアの戦闘機撃ち落したことに大統領が怒ってトルコとの交易を一切禁じちゃった。」

「投資凍結、輸入制限、観光制限。とにかくいろんな経済制裁を発動されたんだけど、簡単にいっちゃえば客先が怒っちゃったから利益減っちゃったって感じだね。」

「ふーん。私の生活で例えるとするならお客さん怒らせちゃって時給減っちゃったようなもんですかね。」

「トルコだけで見るとそうなんだけど世界情勢で見るとかなり危険な状況だよ。ロシアは武力国家って言っても過言じゃない国の一つでたとえ攻撃されていなかったとしても軍事的に不利な面を感じたら軍備を増強して、とりあえず力で押さえつける。ウクライナ問題が良い例だよね。」

「当然ながらロシアも今回の行動に対して軍で解決しようとも思っていたみたいだけど、トルコにはNATOっていう連合に属していて今トルコに攻撃したらアメリカや欧州がロシアを武力攻撃する正当性を手にすることができるんだよね。だからロシアも今は動かないみたいだけど、トチ狂ってもしトルコに攻撃したら第三次世界大戦始まっちゃうかもしれないね。

「アノマラドも戦争だらけの世界でしたけど、こっちの世界も戦争の引きがねとなることは一杯あるんですねー・・・。」

「5年前と比べたらはるかに戦争の臭いが強くなった・・・って八百屋のおばちゃんが言ってた。」

「八百屋のおばちゃん何者。」

「うーん、でも事の発端はトルコがロシアの戦闘機を撃ち落したことにあるんですよね?どうして撃ち落したんですか?」

「ロシアは昔からトルコに対して領空侵犯を犯していたみたいで、今回も侵入してきて警告を何度も伝えても出て行かなかったからマニュアルに沿って撃ち落したって言ってるよ。」

「あー。領土侵犯はまずいですね。正式な手続きを踏まずに相手の国に足を踏み入れたら逮捕されたり殺されたりしても文句は言えませんね。じゃーロシアが悪いんですね。」

「そのロシアは『領空侵犯はしていない。問題のジェット機はシリア上空を飛行していたにも関わらずトルコが撃ち落した。しかも警告なんて伝えられていない』って主張してるよ。」

「なんですかそれ。事実は一つしかないんですからすぐわかるんじゃないんですか?」

「一応他国が解析した結果では、衛星写真から領空侵犯していたことが分かっているし、警告メッセージもきちんと出してはいたみたいだよ。」

「まぁ案の定ロシアは『捏造だ!』とか叫んでいるけどね。」

「ロシアは敵が多いからね。もしかしたら本当はロシアが正しいのかもしれないけどロシアを地政学的不利に陥れるために皆が口裏合わせているだけなのかもしれないけど。」

「いや~~難しい話ですね~。」

「両国共にプライドが高いからね。どっちも引き下がらないと思うよ。ジェット戦闘機撃ち落しただけじゃなくて乗っていたパイロットも脱出したところを銃で撃ち殺しちゃったみたいだし。」

「うわーーー・・・・泥沼。」

「ロシアはとりあえず相手が悪いことにしたいから経済制裁を沢山発動して『解除してほしければ謝れ』って言っているけどトルコは『謝る気はまったくない』って言ってるから多分和解することはまずないと思うね。この問題が解決されるのは数年先になると思う。」

「ことの大きさがあれなのでこの例えは失礼だとは思いますけど、主張そのものはまるで子供みたいですね。『お前が悪い。」『いや、お前が悪い』ってなすりつけあっているような感じのあれです。」

「ね。」

「で、話を最初に戻しますけど今の話とトルコリラに何が関係あるんですか?」

「何にも関係ないよ!じゃーお風呂入ってくるね!」

「怪しい~~~~。ちょっとパソコン見せてもらいますよ!」

「だ~め!」

「ちょっとジェスターさん!?なんですかこれ!?損失10万って書いてありますよ!!何やったんですか!?正直に言ったら怒らないであげます。」

「本当?えっとね、トルコがこれから安定するかなーって思って1トルコリラ辺り43円の時に10万トルコリラ買ったの。で、そのあとにトルコがロシアのジェット機撃ち落したから嫌気されて1円下がっちゃって~。」

「・・・つまり43円の商品を10万個買ったら42円の価値になっちゃったってことですか。ぴったし10万の損。」

「だめです。10万の損はやっぱり許しません。しっかり働いて自分で返してくださいね。」

「うそついた!!!琶月はロシアだ!!!捏造だ!!!!第一次ジェスター大戦開始!!!」

「ぎゃああぁぁっ!!!私何も悪くないのに!!!」



ソース:毎日新聞



ひとり言:

世界情勢がかなり難しい状況になっています。文章で書くとあまりにも分かりにくい事になりますがあえて書いてみます。

アメリカは911テロの関係でフセイン政権が嫌いだったので市民の間でデモを引き起こさせ反政府政権を誕生させ内戦状態へと引き起こす。(通称アラブの春)
アメリカの支援を受けて反政府政権は最初こそ優勢だったがロシアはフセイン政権を逆に応援していたので裏からバックアップ。結果内戦は均衡状況へ変わり泥沼化。
疲弊しきったアラブにイスラム国というテロ集団が突如出現しフセイン政権を脅かす存在となる。アメリカは口では『イスラム国は許せない存在だー空爆じゃー』と言って世界の味方であるかのように装うがフセイン政権ぶっ倒してくれると信じていたので本気で空爆はしなかった。
逆にロシアはフセイン政権を守るために本気で空爆しようとしたのだがアメリカがなぜか『お前がやるのは懸念だ。』と言って空爆させなかった。
意味のない空爆を続けた結果、イスラム国はどんどん大きくなりフランスでテロ事件が発生。更にロシアの旅客機も撃ち落してしまう。
これに激おこしたフランスとロシアが手を組んでイスラム国を本気でぶっ潰す動きをとりだす。(市民に被害が及んだので本気で攻撃する口実も出来た。)
味方だったフランスがまさかロシア側につくとは思っていなかったので流石のアメリカも『やべ、俺も本気でやって味方に戻さなきゃ』っと思ったのか、これまで散々「出撃させない」と言っていたあの無敵のアメリカ地上部隊をついに出動させる。イスラム国涙目、もはやこれまでかと思ったその時、トルコがロシアのジェット機を撃墜。
ロシアのイスラム国攻撃の手がちょっと緩み、しかもロシアが何か悪そうだったのでここぞとばかりにアメリカが「やっぱりお前が懸念」と声明。
ロシアは前々からトルコの事が気に入らなかったので早く潰したいと思っているがNATOという連合加盟国なので攻撃すると欧州/アメリカと相手しなきゃいけないから今は穏便に済ませたい。そういう事をトルコは分かっている。
もしロシアがトルコを攻撃したらNATO加盟国であるフランスはトルコの応援に回らなきゃいけないので、イスラム国相手では共闘しつつもロシアと戦争しなきゃいけなくなるので訳分からん状態になる。

ロシアは多分トルコを攻撃することはないと思うが、攻撃した時は ロシア(中国)vsNATO連合vsイスラム国っていう大惨事状態へいってしまうことは確実。
(本当の戦争になったらイスラム国相手する暇はなくなるので意外と生き延びることになるかもしれない。


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