妊婦とその子供に重大な影響を与えるジカ熱が感染拡大中
「ZHOからの緊急速報~~~。」
「ん?ZHOってなんですか?」
「ジェスター保険機関」
「あーはいはい、WHO(世界保健機関)をパクったんですね。」
「琶月が難しい言葉使ってる。明日雪ふる。」
「別にいいじゃないですかー。ぶーぶー。それで緊急速報って何ですか?
「今アメリカでジカ熱という病気が爆発的に拡大しつつあってWHO・・・じゃなくてZHOが緊急事態を宣言したよ。」
「なんだかエボラウィルスを思い出させますね・・・。このジカ熱、感染しちゃうとどうなっちゃうんですか?」
「エボラと違って感染しても命を脅かされる事は少ないよ。通常は発熱や筋肉や関節の痛みとインフルに似た症状が出るけど比較的軽い症状で一週間程度で治るんだって。」
「しかも症状が現れない事も多く感染しても入院治療が必要になる事はほぼ稀なんだって。ついでに死亡例も0.」
「話を聞いている限りじゃ全然軽い病気に見えます。まるで風邪の流行みたいなもんですね。これのどこが危険な病気なんでしょう?」
「このジカ熱。普通の人が感染する分にはさほど脅威じゃないんだけど妊婦が感染するととてつもない恐ろしい病気を引き起こす恐れがあるの。なんとお腹にいる子供が小頭症を引き起こす可能性があるの。」
「小・・頭症?頭が小さくなる病気・・・ですかね。名前を聞いた限りですと。」
「小頭症は琶月が言っていた通り頭・・・正確には脳体積が極端に小さくなってしまう病気の事。」
「通常、出世時の脳の大きさは約330gで2歳までには三倍も大きくなるんだけどこの小頭症に感染していると頭蓋骨が正常に成長できず、脳が圧迫されて脳神経の発達が遅れたり頭が奇形になったりすることが多いみたい。」
「小頭症で検索すればその画像は一杯出てくるけどはっきり言ってかなり怖いから覚悟のある人以外は迂闊に見ないほうがいいよ。」
「うっ・・・。ちょっと琶月さんは見るのやめておきます・・・・。脳が成長しないのだから当然発育にも影響を与えますよね・・・?」
「うん、そうだね。ただ症状が症状なだけに世間一般で言われるダウン症とかそういうのとはまた別次元の話らしいよ。これ以上の細かい説明は省くけど生まれる子供が重大な病気を患うっていう事だけは覚えておいてね。」
「とてもよくわかりました・・・・。それにしてもジカ熱・・・怖いですね。感染経路とかは分かっているんですか?」
「感染経路は蚊を媒介して人に感染することが分かっているんだけど・・・つい先日人から人へ感染したことも初めて確認されたよ。」
「うぇっ!?じゃーどうするんですか!!爆発的に拡大しちゃいますよ!」
「落ち着いて。」
「人から人への感染経路だけど、これは性交渉でのみ広がるらしいからそんなに簡単には広まらないよ。ただ飛沫感染よりかはマシだけど広がりやすいというのは事実だけどね。」
「不謹慎だからあんまり言いたくないけど、性交渉による感染は琶月は一生気にしなくても大丈夫だと思うよ。」
「何か言いました?」
「何も。」
「はぁー。ところで、ジカ熱にはワクチンとかってあるんですか?あるなら早めに琶月さん摂取しておきたいです。」
「それがまだないんだよねー。今インドの会社がワクチンの製造を世界で初めて行い始めたけど普及には数年かかる見込みとされているんだよね。」
「ジカ熱はさっきも言った通り感染しても発症しないもあって感染者を隔離するという対処はエボラ以上に難しいと言わざるを得ない状況。確かにエボラと比べれば致死性は低いけれど感染力はエボラ以上の脅威を孕んでいるかもしれないね。」
「もしも海外に行く予定の人がいたら、滞在先でそういった病気が蔓延していないかきちんと外務省の渡航情報を確認しておこうね。」
「ジェスターとの約束だよ!!」
「は~い!」
「琶月に言ったんじゃないんだけど。」
「うぇっ!?じゃー誰に!!?まさか今までのひとり言!?」
「察し悪~い!」
ソース:ロイター
ひとり言:
また厄介な病気が現れました。
このジカ熱、エボラと違って封じ込めるのはかなり難しそうです。命をとられるわけではないので
メディアはまだあまり騒いでいませんが個人的には深刻な病気がまた現れたなと思っています。
基本的に蚊を媒介して広がるそうなので感染が確認されている海外に行かれる際は虫除けスプレー等を現地で購入しておくことをオススメします。