レミリアスパルタ劇場番外編 俺がレミリアでレミリアが俺で(後編)



「前回のあらすじ。俺がレミリアちゃんになった。しかもずっとこのままでいると、記憶も言動も何もかもレミリアちゃんの情報で上書きされるらしい。」

「一方、ワシさんになってしまったレミリアお嬢様も同様に少しずつ記憶と言動がワシさんの情報で上書きされている状況・・・。ワシさんの事が嫌いなせいか強い拒否反応が出ていて状態が悪化すると自ら命を絶つ可能性が出ています・・・。」

「レミリアちゃん、そんなに俺の事が嫌いか・・・・。育て方を間違えたか。

「ワシさんはまだまだ余裕みたいですけど、レミリアお嬢様は結構進行が早いですよ。さっきもう『会社やだぁ~~』って呟いていたそうですよ。その後ハッとしてましたけど。」

「うわー、俺だー・・・。明日会社だぁぁ・・・いやだぁ・・・(震え声」

「お、ずっとレミリアちゃんになっていれば会社に行かなくてもいいぞ!」

「本物のお嬢様がサボって積もりに積もったこちらの決裁書と稟議。今のうちに確認してもらいますよ。それと幹部候補生の妖精メイドも今のうちにと会議の申請もされています(嘘

「紅魔館ずいぶん現代っぽい事やってんな・・・。早いところ元に戻って全部レミリアちゃんにおしつけないと。

「お姉さまが元に戻ったら、今度はフランと体を交換してほしい!紅魔館の実権は私が握るべきよ。」

「よし、レミリアちゃんが元に戻るまでの間はフランに全部委任する。面倒だから。

「ほんとに!?やったー!」

「あの、それすごくマズイのでは・・・。」

「まぁ、いざとなったら咲夜さんが何とかしてくれるはず・・・。最初から咲夜さんにお願いすればいいのにってのは言わないこと。」

「よし、とりあえず外出て調査しないといけないわね。ぱちぇも本気で調べているだろうけど自分も調査したほうが良さそうな気がする。」

「ワシさん!口調口調!」

「あっ。っていうか、これ抵抗できないんだけど。」

「ええい、膳は急げだ。外に出るぞーー!!!」

「わぁっ!!ワシさん!!待ってください!!今外に出ると・・・・。

「うわっあっぢっ!!なんだこれ!?日差しが超熱い!!」

「ワシさん・・・吸血鬼はお日様が苦手だってこと、もしかして知りませんでした?」

「し、知ってるわ。ついつい忘れていただけよ・・・。」

「口調!!」

「び、びええぇぇ・・・(小声

「(悪化してきています・・・・。)」




・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「っというわけで、特注の日傘とやらを持ってきました。」

「よーし、お外に出てレミリアちゃんを体験してくるぞぉ~~。」

あのさ・・・。あんまり変なことしてこないでよ。

「あ。俺の姿をしたレミリアちゃん。」

「大丈夫。悪いことはしない。」

絶対これ悪いことする顔だ!!さくやあぁぁぁ!!!やっぱり縛り付けておいて!!

「縛りプレイもいいですね。」

「お前今の命令勘違いしてるだろ!ワー、小悪魔ちゃんタスケテ!!」

「お、大人しくお縄についたらどうです・・・?」

「ええい、こうなったらレミリアちゃんになってなければ出来ない技!!秘儀!!サービス!!





カッ! (画像はイメージです



へ、変態だーーーーーー!!!


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

びええええええええええええ咲夜がおかしくなったぁぁああああああ!!!!!!

「今のうちに逃げよう・・・。」

「(ドロワーズ・・・・)」





・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「ふー、逃げ切れたかな。」

「あのー・・・ところで、今どちらに向かっているのですか?」

「もはや定石。番外編いつものお決まりパターンコースだ。人里に・・・って、誰か歩いているな。」

「お、レミリアと小悪魔じゃん。ちぃーっす!」

「もこたん、チィーッス!^^」

「おー、今日のレミリアは乗り気だなぁ。良い事でもあったのか?」

「何もないわよ。あーでもパチェが魔理沙に告白されてルンルン気分だったわ。」

「適当なこと言わないでください!」

「お、いいねぇ。んじゃ私も慧音に告ってくるかー。」

「乗り軽っ!?」

・・・・。

・・・・・・・・・。

「最近の幻想郷は一体どうなっているんだか。告白ブームでもはやってるの?」

「だ、だからパチュリー様は別に告白されたんじゃありませんって・・・。」

「ああいう人に限って実は裏ではプレイガールかもしれない(適当



・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「おいすー^^」

「んっ!?レミリア!?珍しいな・・・一体何のようだ?」

「おぉ、この反応。凄く斬新だ!いつもはこうだからな。」

「カーエーレー。カーエーレーって。」

「あっ、貴様ワシか!!波長が一緒じゃないか・・・!カーエーレー!カーエーレー!!」

「うわー、パチュリーですら説明するまで気づかなかったのに・・・。慧音先生恐るべし・・・・。」

「全く。大体なんでレミリアの姿なんかになっているんだ?」

「実は結構大変な事情が出来てしまいまして・・・・。かくかくしかじか・・・。」

「こあこあくまくま。」

「だから私の名前でもじらないでください~!」


・・・・。

・・・・・・・・・。

「ほぉ・・・。身体が入れ替わっただけでなく、長時間入れ替わっていると記憶も言動も全部塗りつぶされてしまうと。」

「私も流石にこの状況には困ってしまってね。何かいい案はないかしら?」

「何度でも言いますけど、口調~口調~。」

「またか。」

「よし、先生にいい提案があるぞ。」

「流石先生!して、その提案とやらは?」

「ワシの姿をしたレミリアを縄で縛り付けておけ。そのまま放置していればいずれこの世にまたワシの姿をしたワシとレミリアの姿をしたレミリアが誕生する。これで元通りだ。」

「ま、まぁ・・・それでも問題解決するのも事実だけれど腑に落ちないわね・・・。」

「(もう口調に突っ込むのやめようかな・・・。本人も止められないみたいだし・・・。)」

「お、たまたまこの文献にグリヒュルジニアス動核の事が書いてあるじゃないか。」

「ご都合主義で大変よろしい。」

「どれどれ・・・。」

「ほぉほぉ・・・。」

「ははぁ、なるほどな。」

「えーっと、慧音さん・・・何か良い事書いてありませんでしたか?」

「喜べ、自分が元々はこういう存在だったっていうメモや日記を日々残していけば、完全に進行しても記憶は僅かながらも部分部分で残るらしいぞ。」

「ふーん・・・・。夢日記みたいなもんかー・・・。レミ劇でも見てれば大丈夫か。

「って、それ本物のレミリアちゃんがレミ劇更新するたびに、自分が元々レミリアだったって事を思い出して自殺を図るってことじゃねーか。」

「あの、気がついたら時間が進行したらレミリアお嬢様がまるで必ず死ぬみたいな前提になっちゃってますよ!」

「レミリアお嬢様だって吸血鬼の女王様ですよ!ちょっとやそっとの逆風ぐらいじゃ簡単に命を投げ出したりなんか・・・。」

「こあ。」

「は、はい・・・。」

「日本の企業を舐めないほうが良い。」

「幻想郷 ~ Lotus Land Story・・・そんな生ぬるい湯に浸かった奴が生き残れる世界ではない・・くくっ・・・。」

「ワシさん!!ちょっとかっこつけた感じが完全にレミリアお嬢様みたくなってますよ!!」

「やべ。レミリアちゃん固有の中二病まで発症してやがる。何はともあれ・・・あのレミリアちゃんの事を思うとちょっとでも昔の事を思い出したら多分耐えられないだろうな・・・。だからこそ、何とかしないと。」

「そうだなぁ・・・。歴史を操ってなかった事にするのも一つの手かもしれんな。私としても、この事態を放置するのはあまり得策だとは思っていない。」

「しょうがない、能力を使ってあげよう。」

「さっすが慧音先生!!今まで牛魔王だとかって馬鹿にしてすいませんでした!!」

「ワシ後でシバク。」

「すいませんでした。」

「よし、いくぞ!」

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「あ、ちょっとまて。いつ入れ替わったんだ?10分前?」

「そんな訳ないだろ。」

「始まった瞬間から入れ替わってたから分からないけれど、恐らく一週間ぐらい前じゃないかなぁ。」

「・・・気づかなかった期間があるんですか?」

「レミ劇が更新されるまで分からないものだよ。」

「ちなみに入れ替わったことに気がついたのは今日から三日前。」

「あれ、もう三日も経ってましたっけ・・・。」

「サイトは三日に一回更新されるから・・・。」

「うわぁ・・・メタですね~・・・。」

「あ、すまない。それならちょっと歴史は改変できない。」

「え、何で?」

「だめなものはだめだ。さぁ帰ってくれ。」

「おぉ・・・慧音先生が急に拒否しだしたぞ。何が原因だ・・・?」

「慧音ー!さっきの告白の返事は決めたか~!?レミリアがパチュリーがもう結婚式挙げるって言ってたぜー!」

「そこまで言ってない。」

「あ、わかりました・・・。もしワシさんとレミリアお嬢様の体が入れ替わってたことを無かった事にした場合、妹紅さんが慧音さんに告白した事実も消えてしまうから嫌がっているのでは・・・。私達が告白させたトリガーになっているはずですから。」

「つまり返事はYesってことか~。式の準備を始めないとなぁ~。」

「こんだけ発想が軽いんだから無かった事にしても、またすぐ告白するだろ。」

「こうなったら善は急げだ!慧音こっちこっち!」

「こ、こら!妹紅!引っ張るな!」


・・・・。

・・・・・・・・・。

「・・・す、末永くお幸せに・・・?」

「もし元に戻ることが出来なかったら末永く呪ってやる・・・・。」



・・・・。

・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「それにしても、空を飛んで移動出来るのは便利ね。」

「人間でいた頃はあの距離を毎回歩いていたなんて本当信じられないわ・・・・。」

「ワシさん、口調が完全にレミリアお嬢様になっています。」

「もう口調について突っ込まないで頂戴・・・。意識して喋らない限り抵抗出来なくってる・・・。これ進行早いのね。」

「もう・・・。・・・次はどちらに向かうのですか?」

「そうね・・・。知識がだめなら次は科学に頼ってみるのはどうかしら?」




・・・。


・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





「あー、もうすぐ忘年会かー。鴉天狗共に何か一発芸しろって言われるよなー・・・。顔芸の練習でもしてみようかな。」

「お面屋が怒った時の顔!!」

「いける!!」

「なにやってんの。」

「ぎゃっ!!」

「・・・・見てた?」

「見てたわ。」

「・・・・あ、そう。・・・・じゃー・・。」

「この記憶改ざん装置で今見た記憶を・・・。」

「ワッー!タイムタイム!!私は何も見てないわ!!こあは見てたけど!」

「何で私に振るんですか~~!!何も見てませんってば~~!!」

「もういいよ・・・。それにしても珍しい組み合わせだね。一体何のよう?」

「実は・・・・・。」


・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「えっ!?ワシなの!?ちょうどよかったよ!!ワシにお願いしたいことがあって!!」

「え?私に?」

「これもう使わないから引き取ってよ。」

「ちぃーっすwwwって、お嬢じゃないっすかwwww何やってんすかwwww」

「うっわー、お前まだ生きてたのか。っていうか何に使ってたのよ。」

「ファッーーーwwww死なないしwww死なないしwwwwww」

「記憶改ざん装置を使って色々試してたんだけど、このゴキブリは中々記憶消えなくて。」

「ゴキブリじゃねーしwww」

「いや、実際お前の生命力はゴキブリ並だ。」

って、よく感じてみたらお嬢じゃねぇwwwwあいつじゃんwwwww」

「あら、凄い。気配で感じ取った人二人目。」

「お嬢じゃねえならやりたい放題wwwお兄様にちょっと色々触らせろwっをえwwっをえwwww絡みつく攻撃wwww」

「私に触れるな!」

「ファァッwww」

「・・・レミリアになってると、こうまでセクハラされる率が上がるとは思わなかったわ・・・。」

なんか本物のお嬢っぽくなってるwwwwwwあ、ちなみにヘタレてるお嬢は偽者って意味っすよwww」



びえええええええ

「今めっちゃ遠くからワシの声が聞こえたっすwwww」

「地獄耳すぎ。っていうか今の声量、紅魔館の窓割れてるだろ。」

「ニトリさん・・・実は・・・。二人の体が入れ替わっているだけでなく、・・・・かくかくしかじか。」

「おー・・結構面倒なことになってるんだね。」

「じゃー、この記憶改ざん装置を使って、前の自分の事を綺麗さっぱり忘れれば解決だね!」

「何で皆そういう発想にたどり着く。やっぱり元の体に戻りたいわ・・・。このまま進行が進めばそのうちずっと『びええええええええええええええ』って泣き続ける事になるのよね?それってもう最悪じゃない・・・・。」

「誰のせいでそうなっちゃったんでしょうね~・・・?」

「さ、さぁ?(震え声」

「あ、でも!その記憶改ざん装置を使えば進行を遅らせることは出来るのではないでしょうか。」

「こあの言うとおりね!さっそくそれを使って記憶を元に戻し、私の口調とか治して!」

「あ、これ記憶消すの専門だから。書き換えたりしないよ。」

改ざんじゃねーじゃん

「おー、久々に素の口調・・・・。」

「むむむ。記憶を消すことだって立派な改ざんの一つだよ!」

「俺がワシの気持ちを代弁してやるっ!!つかえねぇーーーwwwwwこのくそかっぱつかえねぇwwwww俺のキュウリでもk・。」

「あっちいけ」

「ふぁああぁぁwwwwwwww」

「記憶を消すこと専門の装置じゃ・・・ちょっと今回にはお役に立てそうにないですね・・・。」

「なら長居は無用ね。次いくわよ。」

「わっ、待ってくださーい!」

「うーん、やっぱり紛らわしいから名前変えようかな。記憶キエールとか。」

「そのネーミングセンスはない。(真顔」



・・・・。



・・・・・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




「段々日が暮れてきましたね・・・。ワシさん、このぐらいならもう傘はなくてもいいですよ。」

「あーまずいわ・・・本当にまずいわ。口調だけじゃなく記憶も段々塗りつぶされてきているのが分かるわ・・・。昨日の晩御飯が思い出せない。」

「それは関係ないんじゃ・・・。」

「あ、パチュリー様から連絡です。・・・急いで紅魔館に戻ってとの事です。戻る方法でも分かったんですかね・・いきましょう・・・。」



・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・。




「フランは悪くないもん!一生懸命頑張ったんだもん!!」

「ただいまー・・って、何この惨状。館中荒れ放題じゃない。」

「フランが当主として、まず皆がどんな仕事をしているのか知る!って意気込んで掃除したらこの始末よ。実権与えたやつ出てきなさい。」

「やっぱり統治はお姉さまに託すわ。後始末はお願いね!」

「・・・・ここまで酷くなるとは思わなかったわ・・・。で、呼び戻したのはそれが理由かしら?」

「いえ様子をみるために。・・・ずいぶん進行が早いわね・・・。ワシの姿をしたれみぃはまだそこまで進行していないけれど・・・。こあ、もしかして力でも使わせたかしら?」

「え、力ですか?・・・空を飛んだりぐらいはしていましたけれど・・・。」

「だめよ。元の体じゃ出来ない能力を使えば使うほど進行が早まるわ。言わなかった?」

「100%言ってない。またぱちぇが戦犯になるのね・・・。」

「ああ・・・言ったのはれみぃの方だったわ・・・。姿で混乱しちゃう。」

「ちなみに、元の私の・・じゃなくて俺の体でなければ出来ないことってなにかしら?ゲーマー能力?エンジニア?」

「調査した結果、『びゃあぁぁぁぁレミリャアァァァッッ』って叫ぶことっていうのが分かったわ。」

「超いらない。」

「ところでパチュリー様・・・。元に戻る方法は何か分かりましたか・・・?」

「グリヒュルジニアス動核を消せばすぐに戻ることが分かったわ。でも、あんまりにも元に戻すのが遅いと記憶や言動に悪影響を及ぼすこともわかった。だから早く戻す必要があるのだけれど・・・・。」

「問題はこれを消すには・・・たくさんの薬を調合しないといけないことね。材料もないし時間もかかるわ。正直間に合うかどうか・・・。」

「パチュリー様、材料を仰ってください!すぐに私が永遠亭に行って貰ってきます!」

「そう、助かるわ。材料は・・・・。」

「(・・・間に合わなさそうか・・・・。本物の私の様子でも見てこようかしら・・・。)」

「(って、とうとう心の中の呟きですら自分ではなくなってしまったのね・・・。空なんか飛ぶんじゃなかったわ・・・。)」

「咲夜。本物の私は今どこにいる?」

「1サービスしてくれたら教えて差し上げます。」

「死ね。」



・・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。

「本物の私は、いるかしら?」

ん・・・私だ・・・。
変なことしなかったでしょうね。

「あ、やっぱり能力使っていないせいか全然進行していないのね。大丈夫、外で変な事はしていないわ。」

あら、随分私に似てきたわね。その滲み出るカリスマオーラがとても私っぽいわ!

「うそ言うな。実際こうだったじゃない。」

「びえええええええええええ。」

びええええええええええええ!!!

「だからその姿で泣くのはやめなさい。」


・・・。

・・・・・・。

「・・・・本物の私。よく聞いて。」

なに?

「・・・・多分、もうあんまり時間がないと思うの。・・・もってあと1時間か2時間かしら。私が人間だったときの記憶がもう殆どなくなってるわ。頭にあるのは、これまで本物の私が歩んできたであろう人生の記憶。」

「記憶を確かめる限りじゃやっぱり本物のレミリアちゃんだったのね。」

当たり前じゃない。嫌な形だけど、これでやっと信じてもらえたかしら?

「まぁこれじゃ信じざるを得ないわね。ただ、本物の私がただの弓兵(⇒コイツ)に負けてから急激にカリスマが落ちてってるわね。」

あれは何かの間違い・・・。多分仕組まれた罠よ。

「いい加減認めなさい。」

「・・・人の記憶を勝手に覗き見て図々しいと思うかもしれない。けれど、貴方の記憶を見て一つ思ったことがあるの。」

「あんなにもレミ劇で嫌な思いはしているのに、最後まで遊んであげようって思ってくれていたなんてね。正直驚いたけど嬉しいわ。」

そのぐらいのファンサービスはしてあげてもいいんじゃないかなって思ったのよ。

「そう。その心の深さには感謝ね。」

「・・・・・・・・。」

「ねえ。最後に何か・・・。してほしいことってある?」

一つだけこの体でやりたかった事があるわ。やらせて頂戴。

「どうぞ。」

ビャアアァァァァレミリャアアァァァアアァァッ!!

「ワッーー!!変態だーー!!!

「抱きつくな!どこ触ってるのよ!!変態!!」

やられる側の気持ちがわかった?

「わかったから!」

わかってないわね。30分抱きしめ続けるわよ。

「びええええええええ!!!!」

泣くほどいやでしょう?

「お姉さま!早くフランが荒らしちゃった部屋片付けてよ。お姉さまがメイド妖精に命令出さないと動いてくれないんだけど!」

「あー!しかもイチャイチャしてる!!フランもう怒った!」

「あ、フラン。ちょっとまちなs・・・。」

「なんだか見ない物質が二人の体にあるわね。これ爆発させたらどうなるのかしら?キュっとして・・・。」

「ドカーン!!」


ボン

「わっ、何?」

おっ!?

「あら?」

おおお!!も、戻った!!

「何の騒ぎ!?」

「ぱちぇ!!喜びなさい!!ついに元に戻ったわ!!!」

「その覇気のないれみぃ・・・確かに戻ったようね・・・。」

「覇気あるし!!びえええええええええええええ!!!」

びええええええ(震え声

でも、一体なんで戻ったのかしら・・・。

「口調。その姿だと流石にきもすぎだよ。」

うわっ・・・。もしかして私・・・後遺症残りすぎ・・?

「フラン、貴方一体何をやったの?」

「何か二人の体の中に緑色の見ない光があったから潰してみたの。そしたら元に戻った。」

「・・・グリヒュルジニアス動核を壊したのね!そういう方法があるなんて全く思いつかなかったわ・・・・。」

さーって、レミリアちゃん?30分抱きしめ続けるっていう宣言が残ってますなぁ。

「も、もう元に戻ったから無効・・・。」

そうはあきまへんなぁ。そーれ、抱きしめろー^^

「びええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

あぁーーこれこれ、この泣き声がいいんじゃぁー(最低


終わり





OMAKE

「パチュリー様!!材料買ってきました!!」

「あ、もう解決したから返品してきて。」

「こ、こあ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」


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