紅魔館が全焼し修繕費用を手にするためにアイドル大会という名の一発芸大会に参加することになった紅魔館一味。
票操作をすべくあちこちに足を運んで買収、交渉を試みるもイマイチ手ごたえを感じることの出来なかった我々。
はたしてレミリアちゃんは優勝することができるのか?
「フランが優勝するから安心していいよ。」
正直レミリアちゃん捨てて早くフランちゃんのほうに移ったほうがよかったんじゃないのかと今更後悔を(
「びえええええええええええやだーーーーーー!!!!私まだ頑張れるーーーーーーー!!!!!!」
どっちが姉だ。
・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
「三日間が経過~。」
あああああああ、ついに大会本番日を迎えてしまった・・・。
レミリアちゃん!!本当に大丈夫!!?勝てる!!?
「この私を誰だと思っているの!!」
レミリアちゃんだと思っているから心配しているんだよ!!
「そこは信頼すべきポイントでしょ!!!!」
信頼度:0
「ささ、お嬢様。会場に向かいますわよ。」
「いいもん、絶対優勝する。後で何回謝ってもびた一文上げないわよ。」
お金はいいですよ。レミリアちゃんさえ俺は貰えれば・・・///
「シッシ。」
シドイ
でもちゃんと勝って下さいよ。
「当たり前よ。指咥えてみてなさい。」
ちゅぱちゅぱ。
「私の指じゃないわよ!!!!びええええええええええええええええ!!!!!!!!」
「いつもどおり・・・・。」
・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「皆さん、会場につきましたよ。」
いつから武道館は幻想入りしたんですかねぇ・・・。
「設計者でーす。」
「なお、この建物はあくまでもカッパオリジナルデザイン。似た建物があったとしてもそっちが偽者。」
どっかの国みたいなことを言わないでください。
そんなことよりニトリも参加するのですか?
「残念だけど今回ステージの演出とか照明とか全部私がやることになっているから参加できなかったんだ。」
「もし参加可能だったら絶対私が優勝していたのに。」
そうですか・・・。
「お嬢様、参加者控え室はあちら側になります。」
控え室側に言ってレミリアちゃん達と一緒に居たいところだけれど票を入れるには観客席にいかなきゃいけないんだっけ?
「はい。観客席にはリモコンが置いてあってリモコンのボタンを押すことで票が入ります。」
「リモコン持って控え室に行けばたぶん投票は出来ると思いますけれど保障はしません・・・・。」
大人しく観客席に行きますか・・・。
「私はお嬢様とフラン様の面倒を見るために控え室にいますわ。」
「
(咲夜が)心配だから私も行くわ。」
「えー!そんなー!パチュリー様と一緒に観客席に座ってイチャイチャできると思ったのに~~!!」
変わりにお兄さんがいるよ^^
「はぁ?」
小悪魔さん怖い・・・・。
「うぅぅぅ・・・・。我慢します。」
「寂しいならフォーオブアカインドにして一緒についてあげようか?」
「え、遠慮しておきます・・・フラン様。」
「え~。」
そろそろ開会式が始まりますよ。
小悪魔さん、私達は観客席に急ぎましょうか。
「そうですね。それではレミリアお嬢様、フラン様、頑張ってくださいね。」
「任せなさい。」
ここでカリスマオーラ出してもなぁ。羽をぐいぐい。
「ヴァアァァァーーー!」
なんだその泣き方。
・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「レディース&ジェントルメーン!!」
殆どレディースじゃねーか。
「じぇんとるめーん(笑)もいるぜ!!」
あっ、ティムール!お前まだ生きてたのか!
「ひどいwwwwwwwwwww」
「お二人ともお静かに・・・。」
「清く正しい射命丸が今回のアイドル大会の司会を勤めさせていただきます!」
「今日ここで行われるアイドル大会で、今日ついに!誰が真の幻想郷アイドルなのか決定されます。」
「まぁ本当はこの私が真のアイドルかつ幻想郷の看板であることは揺ぎ無いのですが・・・。」
\ンダトコラァー/
\ユカリンナメンジャネーゾオラァー/
\キエローパパラッチ/
「あ、すいません。ごめんなさい。瓶は痛いので投げないでください。」
意外とじぇんとるめぇーんも多いな。
「はい、ワシさん。瓶です。」
「ムカついたら投げてください。きっと投げた相手への票が減りますよ。」
段々小悪魔さんから小が取れて悪魔さんになりつつある。
「はい!はい!すいませんでした!説明のほうに移らせていただきますので!はい!」
「これより7人が順番にステージの上に上がり芸を披露します。良いと思ったらお手元のリモコンのボタンを押してください、はい。」
説明雑だな。
「投票のシステムですが、特に制限はありません。全員に投票してもいいですし、特定のものだけの投票でもかまいません。ただし、一度に投票できる数は一票までですのでご注意ください。」
「そして見事優勝した方にはアイドルの座と賞金1000万円が贈呈されます!!」
小悪魔さん、1000万円ぽっちで紅魔館修繕できるんですか?
「で、できると思いますよ。たぶん。」
嫌な予感しかしない。
「では皆さん頑張ってください。・・・まぁそれでも本当のアイドルは私ですが・・・。」
\ヒッコメェー!/
\キメェマル!!/
「ひぃ~~私にはファンがいないんですかね~~!!!それではお待たせしました!!一人目のアイドル登場です!」
小悪魔さん、いよいよ一人目の登場ですよ。レミリアちゃんとフランは一体何番目に登場するのですか?
「あ、ごめんなさい。入り口でパンフレット貰ってくるの忘れてました。」
えぇ~~~~。秘書としてそれはどうなの~~~??ええええ~~~???
「ゴンッ」
痛い。小悪魔さん俺のお陰で遠慮というものがなくなりつつある。
・・・。
・・・・・・。
「一人目のアイドル!魂魄妖夢さんの登場です!」
「ひぃぃ、ど、どうしよう。実は全然芸を何も考えていなくて・・・・あわわ。」
小悪魔さん、妖夢さんが完全にてんぱってますよ。
これはもう優勝候補から外しても大丈夫そうですな。
「そ、そうですね・・・。」
\ヨウムカワイイー!/
\テレテルー!ヒョウイレルカラガンバッテー!/
あ、それずるいだろ。
「えーと!えーと!!一発芸しまーす!!」
アイドル大会なのに思いっきり一発芸って言っちゃったよ。
「一発芸!」
「辻斬り!!」
\ギャーーーーーーー!!/
\斬られたぁああああ!!/
「ただの人殺しじゃねーかwwwwwwww」
「治安部隊登場。」
「あっ。」
「粛清開始。」
「あ、いまのはなしです!!!なし!!!」
ピチューン
・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・えーっと投票開始です・・・。」
投票もクソもない。
「お願い~。ヨウムのために一票入れてあげて~~。」
え~。
「一票入れてくれたらご馳走するわ~。」
小悪魔さん?裏切ったら新コンテンツとして小悪魔スパルタ劇場やりますよ?
「あぁ~ん!!」
「すいません」
「はい、投票タイム終了です!結果発表は一番最後に行いますので楽しみにしててください。それでは次のアイドルに参加してもらいましょう~!上白沢慧音さんの登場ですー!」
「う、ううう・・・。」
お、慧音だ。でも照れてるな。
「無理やり参加させられた方達はイマイチ全力を出せていませんね・・・。」
「うお~~~!慧音ぇ~~~!!!」
「もうだめだ、この大会をなかったことにしよう。」
やめろ。
\ケイネカワイイー!/
\キモケーネ/
「あ!今きもけーねって言った奴でてこい。お前か?頭突きするからちょっと待ってろ。」
「治安部隊登場。」
またかよ。
「はい、投票タイムでーす。」
もうこれ事故ってレベルじゃねーだろ。中止レベル。
小悪魔さん、案外普通に芸を披露できるだけで一位狙えるかもしれませんよ・・・。
「だといいんですけどねぇ~・・・。」
「照れてる慧音を見れたのは貴重だったぜ~。最近愛してるって言っても「そうか。」の一言だしなぁ~。」
百合百合しい。
・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「えー三人目のアイドル登場です!今度は自分に自信を持っていらっしゃるようなのでたぶん大丈夫だと思いますよ~~!」
司会者がそんなこといっちゃだめでしょ。
「三人目のアイドル。東風谷早苗さんの登場です!!」
「今日は皆さんに奇跡をお見せします!!
うわ、小悪魔さん。チートキャラクターが出てきましたよ。
「強敵の予感ですね・・・。」
「行きますよ~~~~~。」
「えいっ!」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
\ザワザワ・・・/
\ン・・・?シッパイ?/
\ナニガオキタノ?/
「はい、私の一発芸はおしまいです♪」
・・・・ん?ん?小悪魔さん、何が起きたか分かりましたか?
「いえ全然・・・。何をしたのでしょうね・・・。」
「な、何が起きたのか分かりませんが投票タイムをお願いしまー・・・・。」
「あややややや!!??なんですかこれ!?満点!?何で皆さんボタン押されているのですか!!?あ!!ってか上限値超えてます!!」
「あれ!?おかしいな!私の作った投票システムが暴走してる!!」
奇跡じゃなくてインチキじゃねーか!
こんなの許されてたまるかー!
「判決。黒。」
「インチキを行ったやつは退場よ。2Pカラー、覚悟はいいかしら?」
「ば、ばれないと思ったんですけどねー・・・。」
「スイーツ(笑)」
誰か一人ぐらいまともに最後までやりきれよ。
・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「気を取り直して四人目いきましょう!!霧雨魔理沙さんの登場です!!」
お、ここで自信満々の魔理沙が登場したな。
「よっしゃー!私の出番だぜ!!」
「この日のために歌を一生懸命練習してきたんだ。」
この間歌って言ってたので何するのかは知っていましたが、それでも意外ですよね。
「そうですね・・・。私の中では魔理沙さんは窓ガラスを破って入る野蛮なイメージがありましたから・・・。」
me too...
「魔符「スターダストレヴァリエ」!!」
「わあ。会場に沢山のお星様が・・!!」
「とっても綺麗ですね~~!!」
あらやだ・・・これ本当に強敵じゃないのかしら・・・。
「ワシさん。きもいですよ!」
どうして小悪魔さんは私にこうも強くあたるようになったのだろう・・・。
「私の十八番を聞けぇ~!!恋色マスタースパーク!!」
やっぱりその曲か。
「おおお、見て下さい!ワシさん!ワシさんの真上にも飛んでる星が一斉に落ちてきましたよ!」
「キャ~手に取れますかね!!?」
すげー。滅茶苦茶速い速度で俺の頭の上に落ちてきt・・イデッ!!!
\アイデッ!!/
\ビエエエエ!!/
\グハッ/
\突き刺さったァアアアア!!!/
「ファアアアアwwww俺の脳天から血がああwwwwww」
「あ!!やべ!!!間違って弾幕勝負用のスターダストレヴァリエ使っちまった!!本当はこっち!!やり直し!やり直しさせてくれ!!」
「博麗の巫女として私情は一切挟む余地なし。」
「オトナシクシュクセイサレルコトネ」
どうしよう、俺早くも落ちが読めてきたの。
・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「盛り上がってまいりました!!どんどんいきましょう!!」
今まで何見てきてそう思ったんだよ!!
観客段々少なくなってきてるぞ!!
「まぁまぁ・・・。」
「五人目のアイドル!!フランドール・スカーレットさんの登場です!!」
お、フランだ!
「えへへ!!フランだよー!!歌を歌いまーす!!」
「フラン様!可愛いですね~~。いつもよりもフリルがいっぱいついてますよ。あれきっとメイド長お手製の衣装ですね!」
ここはやっぱりあれなのだろうか。U.N.オーエンは彼女なのだろうかでも歌うのかな。
「私の十八番。」
「明日のジョーを歌うよー!!」
ファッ!?
「サンドオォォオ~バァ~ックニィ~~~う~かんで~~~~きぃいええぇぇるるる~~~」
「に~~~~くい~~~~あんちくしょぉ~~~~おの~~~~。か~お~めがぁ~あけえ~~~。」
「フラン~。頼まれたとおり登場してあげたわよー。」
「たたけぇ!たたけぇ!!たたけぇええ!!」
「びええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!」
ストーップ!!ストォオオオーーーップ!!
「きゃーーー!!!!」
「ちょっと!!いきなり姉の顔を殴るなんてどういうつもりよ!!!}
「お姉さまへの日ごろの鬱憤を晴らす為に。何百年も閉じ込めた仕返しだよ。」
「兄弟げんかは他所でやりなさい。とりあえず粛清ね。」
「うわー。痛いの我慢しないと。」
優勝候補だったフランちゃんが暴力沙汰起こして失格になった。もうだめかもしれん。
・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・6人目のアイドルの登場です!!森近霖之助の登場・・・・・。」
「あれ!?なんで男性が!?」
「見たまえ。僕の完璧な肉体美を!!!」
頭痛くなってきた。
って、あれ・・・。今ので六人目だもんな・・・。
ってことは???
ってことは????????????
「・・・最後のアイドルです。レミリア・スカーレットの登場です!!」
「一発芸しまーす。」
「うー♪」
・・・・・。
シィーン
・・・・。
「・・・・・投票タイムです。」
・・・ポチッ。
「ポチッ。」
「はい!集計終了です!それでは結果発表です!!」
言わなくてもわかるわ!!!
「おめでとうございます!!合計2票を獲得したレミリア・スカーレットさんの優勝です!!!なお、二位は一票の魂魄妖夢さんです!おめでとうございます!」
「どやぁ・・・。」
事実上の不戦勝だろうがっ!!!!
だろうがっ!!!!
だろうがっ!!!!
だろうがっ!!!!
「ワシさんの声が会場内で木霊している・・・・。」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「何はともあれ、無事優勝してよかったですね!」
お、おう・・・そうだな・・・(震え声
「これで私は幻想郷1のアイドルであることが証明されたわ。」
「ワシ!!頭を下げなさい!!図が高いわ!!」
・・・・ムカツクゥゥウウ!!!!っていうかよくよく考えたら合計2票って靈夢一票入れてねーじゃねーか!!!うがああああああああ!!!!
「ワッーーー!!どこ触ってるのよ!!!エッチ!!!!」
触ってるの肩なんですけど。
ほら!!レミリアちゃん!!!帰りますよ!!!もとの世界に!!
「えーやだー。」
ウガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!
「バァアアアァァッッーー!!」
「れみぃ。今回はよく頑張ったわ。おめでとう。」
パチュリーさん目を合わせてあげてください。
「今から紅魔館を修繕するための魔法を唱えるところなのよ。集中しているからあんまり邪魔しないで。」
「費用800万で必要な道具は揃えています♪パチュリー様お願いします!」
「えいやー!」
えいやー(笑
「あ”?」
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”
「おぉー。紅魔館が直ったわ。」
あー・・・なんかもう本当に疲れたけどこれでめでたしめでたしだな・・・・。
「きゅ。」
きゅ?
「ドカーン」
ファアアアアアアアアアア!!!???ナンデエエエエエエエエエ!!!??
「フランが優勝したかった!!!お姉さまをもっと困らせたかった!!!」
「それで後ろのお願い事は今壊せば叶いそうだったからやってみたの。えへへ。」
レミリアちゃん嫌われすぎだろ。
「愛が伝わらない・・・。」
伝えようとすらしてねーだろ。
でも私にはもう関係ない。帰りますよ!!レミリアちゃん!!!
「ワシ。紅魔館を立て直すための費用が600万足りないわ。持ってきなさい。それとも今帰ろうとしたのかしら?」
・・・・・・・・・・・。
「あ、ワシさんが倒れた!」
「死んだふりかしら?ためしにナイフを刺して見ましょ。」
誰か助けて。
終わり
後半の投げやり感すいません。