以前、CHHのゲーム化を頑張っているという話をさせていただきました。
そのプロジェクトは今でも進行中でゆっくり作っているのですが、やはり真面目に作っている分理想に到達できない部分があれば作りかけのプログラムでもばっさり消して書き直している状況です。
今回、私自身の備忘録という意味も含めてどういうエロゲーが最も良いかっていうのをここに書き記していこうと思います。
■そもそも理想のエロゲとは何か
色んな話をする前に、私が思う理想のエロゲーとは一体何なのか。
エロゲーといえばヒロインがいて会話イベントがあって徐々に好感度あげて最後はベッドシーン・・・なんてのを連想しますがそれはもはや典型的を通り越して古典的なエロゲー。
今ではアクションゲームやRPGゲームみたいに色んなジャンルのものが出来て色んなシチュエーションのものがこの世に生まれてきました。
なので、全てのジャンルにおいて「こういうシチュエーションが最強!!」っていうのは流石に決められないのでジャンルの指定だけはしておこうと思います。
今回作成するエロゲーは以下のようなものを想定しています。
ツール:RPGツクール、もしくはウディタ。
ジャンル:陵辱系、ロリ、器物、強制
この間の画像からコピペして持ってきますが・・・
主人公は牢屋の中でいきなり目覚めてそこから脱出するために色んな手段を講じつつ、敵に見つからないように進んでいくタイプ。その手段やルート、行動はRPGツクール特有の自由度があり自ら被虐の方向へ突き進むことも可能。
というわけで、ここから本題。
このゲームのコンセプトとしては、本気で敵から逃げて。捕まってしまうことの恐怖をなるべく演出したいなと考えています。
RPGツクールで作られたエロゲは結構好物でよくプレイしているのですが、決まってあるパターンに出くわすことが多くてうんざりしています。
それは 主人公の性的快楽値=体力。
つまり、絶頂を迎える=HPが0になるっということであり戦闘不能状態になって特定のポイントに戻されたりなんだったり・・・。
で、どういうわけかポーションとか使ったり魔法を使ったりすると回復して快楽値も下がると。
違う。そうじゃない。
体力と快楽値というのはまず絶対に切り離すべき要素だ。これはゲームプレイ的に大きな矛盾を抱える要素になる。
というのも、主人公が敵の攻撃とかトラップとかに引っかかって性的快楽値が上昇するとそれはプレイしている本人も、主人公が絶頂を迎えるシーンをちょっと見てみたいなって思うわけですよ。っていうかエロゲなんですから当たり前です。エロシーンが見れてなんぼです。
しかし快楽値がそのまんまHPとして結びついているゲームの場合、絶頂するシーンを見る=やられなくてはなりません。
やられるとどうなるか。これもゲームにもよるのですが前述の通り宿とかに戻されたりものによってはゲームオーバーになったり・・・。
これは非常に煩わしい要素で特にゲームオーバーになるやつは最悪といわざるを得ません。
だってエロシーンを見るためには事実上リセットしなければいけないのですから。
では、この問いに対する私の解答はなにか?解決方法は単純明快で快楽値とHPは別のゲージとして扱い用意してあげるべきです。
HPは即ち体力。これが0になったら本当に力尽きたことを意味するので相応のペナルティがあっていいと思います。
ただし快楽値は別でしょう。一回絶頂したら死に繋がっちゃうような事態なんてのは色んなシーンを考慮しても殆どありえない。それにエロゲーとしてのシチュエーションにもなる連続絶頂を否定することにもなる。というか私は連続絶頂が好きだ。
なので、性的快楽値がMAXを迎えて絶頂を迎えてもやり直しに繋がるような事は排除すべきだ。
まとめるとプレイヤーがやりたいと思っていることをゲームシステム的に阻止してはいけないのだ。
プレイヤーがやりたいと思ったことはとことんやらせてあげられるシステムを作る。これが面白いゲームの基本にもなるし、そこいエロスが加われば興奮に繋がるので満足度も高まると私は考えている。
ここまでのまとめ:完璧なエロゲとは=プレイヤーがやりたい事をゲームシステム的に阻止していない。
■あるとゲンナリするもの
やはりエロスというのは雰囲気が一番だと思います。
同じ美女が二人いたとしても、初見でいきなり襲い掛かる(そういうのが好きな人もいるかと思われますが)より、手の出せない高みの花であろう人にえんやこんや手を尽くして恋人になるなり罠にはめるなり。
そういう良い意味で苦労を要して目の前の獲物(表現がえぐい)にたどり着いた時はプレイヤーの興奮もMAXではなかろうか。
ここで重要なのは興奮だと私は考えています。
エロというのは人間の三大欲求の一つである性欲に絡んでいます。
これは本能的なものであるがゆえに、男は時として手のつけようのないぐらいに興奮することがあります。
こういう表現は私は好きではないのですがその性的な意味での興奮状態から解法された時の心地よさは言葉では言い表せない満足感があります。
結局エロを求めているというのはつきつめると快楽を求めていることにたどり着くと考えていて、興奮は得られる快楽を何倍かに増やす魔法の物だと思っています。
つまり、エロゲーを作るにあたって目指すべき形としてはプレイヤーの興奮をそそる形でなければいけません。
しかし、中にはその興奮が沸き起こらないどころかむしろ萎えさせてしまうようなうんざり感ある演出が存在することも事実。
ではプレイヤーを萎えさせてしまう演出とは何か?種類を大きくわけると3つ、あると思います。
1、プレイヤーが置いてけぼりになる要素
2、統一感のない性的要素
3、攻略難度が高すぎるシステム
順に解説していきます。
1、プレイヤーが置いてけぼりになる要素
これは主にストーリー面の事を指しています。
専門用語の連発、鬱っぽいストーリー展開されて重厚なシナリオが展開されたかと思いきや、いきなりお馬鹿なBGMが流れ出してギャグゲームっぽくなったり・・・。
プレイヤーに興奮を引き出させるにはプレイヤーをゲームの世界へ引きずり込むことが理想的です。特に今回私が作ろうとしているゲームジャンルに陵辱が含まれているため、いかに背徳心を沸き起すかが重要になります。
なのに、本気で主人公を陥れようとしているのかわからないふざけた展開が続いていたり主人公が自らを守るつもりが全くなかったり「オッパラパーww」とかふざけたこと言い出したら興が冷めるのは至極当然。
ストーリー展開については多少の波があったほうが良いのは当然ですが、その波が根底をひっくり返してしまうほど大きな物にならないように気をつけるべきです。(鬱展開だったのに急に馬鹿展開に 逆に、お馬鹿展開だったのに急に鬱になったり)
これを最後まで守れている作品は意外にも少ないと思っています。
逆にこれをよく守れているゲームは過去にも紹介した腐界に眠る王女のアバドーンでしょうか。終始恐怖展開。だけどストーリー展開にきちんと波を持たせている。良く出来ています。
2、統一感のない性的要素
これは人の好みに大きく偏る部分なので一概に良い、悪いとは言えないのですがジャンルはなるべく絞ったほうが受けがいい事が多いです。
特に一般人なら絶対に好まないマニアックな性的要素を含むのであれば、それで固めてしまったほうが堅実です。例を上げれば非常にレベルの高いSMとかスカとか・・。私はスカはまじで嫌いです。
触手もどちらかといえばマニアックなジャンルに含まれていますね。
これは同人よりもメーカー製のエロゲがしっかり守っている印象があります。
触手がメインのエロゲはきちんと触手で固めていますし、ローターやバイブといった器物系の物がメインならきちんと機械姦で固めています。
何故同人ゲーはジャンルがバラバラになりがちなのか。っていう問いに対しては明確な答えを持ってはいませんが恐らく色んな人に買って貰おうとしているのか、もしくは作り手が本当になんでもいける万能タイプなのか・・・。なれないことをするならとりあえずメインを一つ決めて後はそれに関連するものでまとめたほうがいいと思われます。触手なら触手。虫なら虫。
3、攻略難度が高すぎるシステム。
マジで勘弁してください。これはRPGツクールで作られた同人ゲーによく見られる残念要素の一つ。本当に残念なことにバランス調整が良く出来ていないゲームはなんと多いことか。
ゲームを進めないと衣装が解法されなかったりそもそもエロシーンが見れなかったり・・・。エロシーンを見るために一生懸命攻略しようとしているのだけれど、敵があまりにも強すぎてとてもじゃないが短時間でクリア出来そうにない。そうなるともう急に熱が冷めてしまいますね。
勿論攻略に時間がかかる事が悪いといっているわけではありません。中には攻略難度の高さや攻略に至るまでの過程が大変良く出来ていてそこを楽しんでもらうことも想定して作られたエロゲーもあります。例えばメイデンスノウとか。
しかし意味不明なほどに難しかったり操作性の悪いアクションゲームだったりする場合はその世界観に引きずり込まれる前にストレスで頭が禿げ上がる人が増えると思われるのでエロゲーといえどゲームバランスはしっかり練るべきです。
とはいえ、ゲームバランスの調整っていうのは思っている以上に大変な作業で何度も何度も自分で作ったゲームを繰り返しプレイする必要が出てきます。
でもそれはゲームの宿命なんですよねぇ・・・。
っというわけで・・・。
特に落ちとかそういうのはないのですが今後私がゲームを作っていくにおいて上記出来事に関しては特に気をつけて製作しているという事をお伝えしておきます。特に最近物忘れが激しい自分自身に対して伝えておきたい(
キュー
「その熱意をもっと別の出来事に迎えるべきなんじゃないのかー?」
早くぬちょぬちょにしてやりたい。
キュー
「(ドン引き)」