This war of mine DAY10(昼)




「マルコだ。

ここに来てから10日が経った。一旦安定したと言えるが以前として余談の許せない状態が続いている。
また昨日の夜から未明にかけて夜盗の襲撃があった。






※夜盗から襲撃を受けた時、弾薬を消費した場合はその数も記載される。

幸いな事に俺たち全員分の武器はあったし何よりも銃を持っていたのが大きかった。パヴレのお陰だ、誰一人怪我することもなかった。
とにかくパヴレが怪我しなかったのはよかった。あいつすぐ怪我するからな。
あぁ、そうだ。そのパヴレなんだが十日目にしてようやくあいつの風邪が治った。


※ステータスから「軽い病気」が消えている。治った証だ。

傷の方も今は浅いようだ。
早くよくなってくれ。

・・・・。

昨日ボリスが沢山の資材を持ち帰ってくれた。
話を聞くと工場長の息子と物々交換をしたらしい。パヴレが風邪気味だった時はどうかと思ったが結果論から見ると自然治癒したし薬も余っていたからいい取引だったと言えるだろう。
特に機械部品をまた沢山持ち帰ってくれたのはとても助かる。
これを使って新しい物を作ろう。

そろそろ金属加工台を大きくしよう。
今でもバールやナイフなどを作ることが出来るが、そろそろ斧なども用意したいし
なによりたまに落ちている壊れた銃器を直して使えるようにしたい。
壊れた銃器の修復に成功すれば取引で沢山の物と交換してくれるだろうし自分達で使うのも悪くない選択肢だ。
さっそく金属加工台を大きくしよう。


※金属加工台を拡張するには多くの資材を必要とする。拡張すれば有利に進められる小道具を作成することができるが生きていくのに必須と言うわけではない。優先順位を見誤らないように気をつける必要がある。

・・・・・ん?どうしたパヴレ。金属加工台は俺が作成するって?馬鹿言え。お前作り方わかるのか?
分からないだろ?ほら、寝た寝た。傷口開くぞ。

・・・・今度は何だ?ああ、行商人か。
悪い、そっちは頼んだ。


・・・・。

・・・・・・・・・・・。


よし、やったぞ。金属加工台の作成が終わった。
おっと、パヴレも戻ってきたぞ。おーい、何と交換したんだ?

・・・・・ああ?宝石一個と引き換えに木材六つ!?


※物資のレートは日々変わっていく。宝石一個と引き換えに10個の木材と交換できたとしても、明日も同じレートで交換できるとは限らない。


くっそ・・・・宝石一個でそこらへんに落ちてる木材六つ・・・・。足元見られてやがる・・・。



Fuck tha war。

何故ここまで足元を見られているのか。
気になった俺はラジオをつけ、そしてすぐにその原因が分かった。


※食料が底をつき、暖をとるための薪も尽きた今。人々は飢えと寒さを凌ぐためならどんな物でも拾い集める。その結果、生きていくのに必要のない宝石の価値が下がり、また木材や缶詰などといった物資が高騰しているのだ。

この状況が改善されるかどうかは救援物資が届くか否か・・・だな。
届けば俺達の生存確率も上がるが届かなかった時は・・・・いや、考えるのはよそう。

弱いほうに気持ちが流れていったら際限なく落ちていくものだ。
さぁ、気を取り直していくぞ。

っと心を持ち直そうとした時だった。またしても悪いニュースが俺たちの元に転がり込んできた。


※ついに夜間でも紛争が勃発した。一部地域がこの紛争によって立ち入ることが出来なくなってしまった。

ラジオで言っていた通り夜間でも政府軍が攻め込んできて紛争が勃発しているようだ。
昨日ボリスが立ち寄った整備工場にも軍が展開しているらしく今立ち入るのはとても危険だ。
ボリスの言っていた通り、分散して探索して正解だったのかもしれない。



今が底だ、これ以上悪くはならないだろう。
そう思い続けてこの戦争を耐え続けていたが、今だ底なしのように俺たちは扮装という渦の底へ落ちていくのを感じずにはいられなかった。

(続く)


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