This war of mine DAY12(夜)-DAY14(昼)


「・・・・・・・・・・・・・。」

沈黙。ひたすら沈黙。
俺とブルーノはかつてない深刻な事態に遭遇していた。

だが現実に向き合わなければ。

結論を言う。ボリスとマルコが行方不明になった。
今の俺達はこの「行方不明」というものですら一種の「ただ一時的に帰ってこれないだけであってほしい」という願いになってしまっている。
・・・・確認しなければならない。あの二人に何が起きたのかを・・・。


出来事を1から振り返っていく。
12日の夜。いつものようにボリスが夜に探索へ出て行ったときの事だ。
いつものように俺達も隠れ家を防衛し、ブルーノはいつものようにベッドで寝ていた。そして午前8時。いつもなら、とっくのとうに帰ってきている時刻だったがボリスは帰ってこなかった。
朝が過ぎ、昼が過ぎ、13日目の夜を迎えた。もしかしたら帰るのが遅れてどこかの建物で夜を迎えるのを待っていただけかもしれない。そう思って待ち続けたがやはり帰ってくる兆しはなかった。
12日にボリスが探索しに行った場所は砲撃で崩れたホテルの跡地で、ゴロツキや夜盗がアジトとして利用しているという情報を手にしている。
夜になっても帰ってこないとなればやはりボリスの身に何か起きたとしか考えられないだろう・・・。

誰かがボリスの様子を確認しにいかなければならない。勿論確認だけでなく可能であれば資材も持ち帰る。
そして13日の夜。ボリスの状況確認と探索のためにマルコがボリスと同じところへ向かっていった。勿論武器は持って。

そして14日の朝・・・つまり現在だが・・・。マルコも帰ってこない。
こうなってしまうと嫌でも事態の深刻さに気づかされる。二人の身に何か起きたとしか考えられない。
そしてふとブルーノが口にする。



背に冷たい感覚を感じる。

死。

これまで順風満帆だっただけに、俺達はきっと全員で最後まで生き残れるものだと思っていた。
だが現実はこれだ。仲間が二人居なくなり、物資も二日間手に入っていないため食料も資材も枯渇。
たったの二日で隠れ家を見つける前のときより酷い状況になってしまったのだ。

特に親友を失ったと思っているブルーノはこの現実に絶望している。
このままでは生きる力を失ってしまうかもしれない。ブルーノまで居なくなってしまったら確実に俺は生き残れなくなる。

彼は「もうお終いだ」と口にした。



彼の「もうお終いだ」という言葉が聞くに堪えなかった。
ブルーノを励ますことの出来そうな言葉を思いつく限り考えた。














俺はブルーノに手を刺し伸ばした。
ブルーノは俺の手を握り、そして立ち上がってくれた。

俺達はこれまでとは比較にならないほど絶望的な状況下にいる。
だけど、諦めることは絶対にしない。二人が死んだとも限らない。少しでも希望があるなら、その希望を糧に前に進もう。




・・・・。

・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



改めて状況確認をしよう。
まず物資だが底をつく寸前だ。食料はなく、水が僅かにある程度。
木材やガラクタは少し残っているが物々交換して食料を買うには少なすぎる。
更にタイミングの悪いことにいよいよ冬が近づこうとしている。



※冬が近づいている。気温が低くなってきたときにストーブを作っていない場合、風邪を引いたり最悪凍死する恐れがある。

ストーブを作らなければ・・・。
こうなったらこの建物にある家具を全て壊して材料にしてしまおう。

俺は加工台へ向かい、マルコに教えてもらった技術で斧を作り始めた。


※斧があれば家具を壊すことが出来る。壊した家具からは木材とコンロやストーブを使うに必要な燃料が手に入る。また、武器として使うことも可能。


※利用できる斧を持っていればアイコンが表示される。クリックすれば家具を壊し始める。斧は何回も利用していると壊れてしまう。

はぁ・・はぁ・・。とりあえず木材は十分に手に入った。燃料も十分だ。
後は・・ストーブを作るのに必要なガラクタと機械部品だけだ。だが・・・食料も必要だ・・・それにボリスとマルコの安否確認もしなければ・・・。

何から・・・何から手をつけるべきなんだ?

俺は考えた。
考えに考え・・・・そして導き出した答えはこうだった。




ブルーノ。ボリスとマルコの安否を確認しにいく。
・・・大丈夫だ。何があっても絶対に生きて帰る。約束する。

俺はそう誓うと斧を手に持ってホテルへと向かった。


覚悟は決めている。


(続く)


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