This war of mine DAY1(夜)


マルコだ。

パヴレの奴、風邪引いているな。俺の怪我を気遣ってベッドを譲ってくれたが、本当に寝てるべき人はパヴレの方だ。
怪我は軽症のうちは悪化することはまずない。むしろちゃんと食事を取っていれば僅かな睡眠で回復する。
だが病気はたとえそれが軽いものでもきちんと横になっていないと悪化することがある。
悪化すれば薬が必要になる。この戦時下、薬なんて高価な物は滅多に手に入らない。

だからパヴレには俺が探索に出ている間はしっかりベッドで横になるよう言ってやった。ブルーワには夜盗が忍び込んできたために備えて見張ってもらう事にした。


※PM8:00を迎えるとそれまでの行動を一旦止めて作戦会議を開く。

夜を迎えた。俺達一般市民にとってこの夜が一番大事な時間帯だ。
昼間は兵士達が銃を持って戦いまわっていて最も危険な時。外に出て兵士の視界に入れば命乞いをする前に鉛の弾が頭を貫くだろう。
スナイパーに見つかったとき何かは最悪ってもんじゃねぇ。即死だ。あの野郎、市民相手でも平気で撃ってきやがる。これが民族浄化を掲げる奴等のやり方っていうのかっ・・・。
だがそれでも、夜になれば砲撃はいくらか止むし視界も悪くなるからスナイパーに狙われることもなくなる。俺達にとって最も動きやすくなる時間帯だ。

この隠れやにいくらか食料は残されていたみたいだが、それもこの戦争が終わるまで蓄えられていた訳ではない。
外に出て水や食料を探し出す必要がある。必要であれば資材も持ち帰るべきだろう。そういえばベッドがまだ一個しかなかったな、もう一つベッドが作れる程度の資材は持ち帰ってやりたいな。


さて、夜の行動を改めて確認するぞ。


※作戦会議中。その日の夜に何をするかは全てここで決める。

ブルーノには隠れ家を防衛してもらう。万が一、夜盗が襲撃してきたとき誰も守っていなければ物資を奪われてしまう。寝ている間に明日の食料を根こそぎ持っていかれる・・なんてのはごめんだ。

そしてパヴレにはベッドでぐっすり眠ってもらう。早くその病気を治せよ、パヴレ。

俺は砲撃された住宅を探索しに行く。どうやら砲撃を受けてまだ間もないようだ。慌てて人が逃げ出した形跡があるから使える物資が沢山残っているかもしれない。
ちなみにだが・・・探索に行かないっていう選択肢もある。例えば俺以外の二人が病気を患っちまって家を守る人が誰もいなかったときは探索を諦めて俺が家を見張るしかない。
だがこれは可能な限り避けるべき選択だな・・・。
俺以外の奴等も町を歩き回って必要な物資を取りに行っている。物資は早い者勝ちだ。いつまでも残っているとは限らない。
今の俺達にとって食料は勿論、木材とかの資材も貴重なんだ。なるべく誰かの手に渡る前に自分達の物にしちまいたい。

探索しに行く場所を決めたら持っていく荷物を整理しよう。

沢山の資材やアイテムを持ち帰りたいときはバックパックを空けておいたほうが良いのは言うまでもないな。
だが初めて行く場所では用心したい。そこがゴロツキ共が居座る危険な場所ならナイフは持って行きたいし、安全な場所でも未開の地ならば
鍵がかかっているドアが沢山あったり瓦礫の山が沢山あることが想像される。バールやスコップを持っていくと探索の幅が広がるだろう。


※人によって持てる数が異なる。俺は整理整頓が得意でな、誰よりも一番荷物を持って帰れる自身がある。

さぁ、準備が出来たら探索しに行こう。





※手のひらのマークがついている箇所は物資が落ちていることを示している。


※手のひらのアイコンをクリックすると使えそうな物がないか調べ始める。調べている間は物音がするから周囲に敵がいるときは注意が必要だ。


ああ、ついている。ついているぞ!!
ここには豊富な資材が沢山落ちている!!
俺達の読みは正しかったようだ、まだ誰もここには来ていない。使える物資はもてるだけ持っていくぞ。


※家の外に大量のガラクタと木材が落ちていた。ベッドを作るにはガラクタと木材が必要になる。ガラクタと言えど戦時下においては貴重な資材だ。

よし、バックパックに詰め込めるだけ詰め込んだぞ。
次は家の中を探索してみよう。
だがその前に、本当に誰もいないか確かめよう。稀にだがゴロツキや兵士がその建物を使っているときがある。
奴等は友好的ではない、万が一見つかったら銃を使って攻撃してくるだろう。そうなったら丸腰の俺は死ぬしかない。


※覗き見るボタンを押せば隙間から誰かいないか確認することが出来る。音も立てないから有効な手段だ。


よし、誰もいないみたいだ。探索を続けよう。
そこに冷蔵庫がある、もしや食料があるのではないのか?


ああ、素晴らしい。こんなにも沢山の肉が!それに野菜にハーブ。そして砂糖も、綺麗な水もある!!
こんな豊富な食料を見たのは一体何ヶ月ぶりか。この奇跡に感謝しなければいけないな。

だがこれ以上荷物を持つことが出来ない。仕方ない、一旦木材を置いて生肉を野菜だけ回収しよう。残りは明日回収する。
この様子を見ると当分ここには誰も来ないだろう。明日には無くなっている・・・なんてことはまぁ今はないだろう。


※しぶしぶ木材とガラクタを冷蔵庫に突っ込む。次開けた奴が俺じゃなかったらびっくりするだろうな、ハハ。

探索を続けよう。
やはり俺の目論見通りこの家には瓦礫の山があちこちに残っている。本当はスコップを持って行きたかったんだがそんな工具は持ち合わせていなかった。
瓦礫は手で退かし、鍵のかかったロッカーやドアをバールを使ってぶち壊していく。


※バールを使って鍵のかかったドアやロッカーを壊している間は非常に大きな音がする。近くに人がいる場合は気をつけて行おう。
 ちなみに俺以外の奴が発した音は赤丸で表示している。上に誰かいるのか?って思ったがどうやら鼠だったようだ。紛らわしいな。



一通りこの家の探索は終えた。何一つ蓄えがなかった俺達だったが、この探索のお陰で数日は生き延びることが出来そうだ。
明日もこの家を重点的に探索して必要な物資を回収していこう。戻ったらきっとブルーワもパヴレも喜んでくれるだろうな。





(続く)


戻る