■過去ログ
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6月
4月〜5月
7/1
今日から7月になりました。もう上半期の終了ですね。
いつものように過去の内容は過去ログに移しましたので琶月の悲惨な人生を振り返りたいときは上の過去ログからどうぞー。
「言い方〜。」
本編に入ります。
前回のあらすじ。人狩りの大軍に襲われつつも何とか奴隷堕ちせずに新しい街へたどり着くことに成功。
砂漠をただ歩いているだけで奴隷に売り飛ばそうと人狩りなるものが徘徊しているこの世界は都市の外に出るという事がいかに危険なことかよくわかる。
しかしこの街、どうも街というより・・・。
奴隷商の拠点っぽい。お外を散歩してた奴らをひっとらえたと思われる人間が陳列されている。
「一歩間違えたら私もこの檻の中にいたことに・・・。」
「リンお姉様はつい先日まで檻の中にいたわけですし・・。いつか絶対奴隷商を潰してやるデース。」
唐突な片言。
一応BARがあるから覗いてみたが・・・。
奴隷を怒鳴りつけて仕事させているシビアな酒場がそこにあった。こんな酒場嫌だ。
「ただのDV夫のそれと一緒。」
「奴隷め!早く酒をもってこんかーーい!」
ジェスターは未成年だからオレンジジュースで。
「成人済み!!!!!!」
ランドセル背負って通学してる設定だし疑問が残る。
そんな奴隷商拠点なんか早々に立ち去り、海岸線に沿って旅を続ける琶月達。この辺までくると砂漠地帯からは抜け出したっぽいようで岩石地帯が広がっている。
この岩石地帯に入るや否や。
いきなり語りだす琶月。その知識は一体どこから。
「なんかこう頭にビビッときまして。」
ただの電波かな?
腹を減らした帝国の農夫が大制この辺りで暮らしている・・・ということだが・・。帝国って都市連合の事を言っているのだろうか?そういえば都市連合って砂漠地帯にあったからとても農業出来るような場所には見えなかったからもっと肥沃な大地で農業に勤しんでる農夫たちがいるのだろうか?普通そっちに都市築くとは思うけど。なんであんな不毛すぎる砂漠のど真ん中に街なんか立ててるの?アホなの?
まぁ琶月の話が本当なら農夫が畑作れる程度の肥沃な大地がこの先広がっているはず。美しい景色が見れることを期待しよう。
今日は無難な旅をして終わり。
「時々危ない目にはあいつつも最近生存率が急上昇している琶月さん。今日も満足な一日!!」
そのうちまとめて奴隷にしょっぴかれたりしねーかなぁ。
7/5
前回のあらすじ。
人狩りが徘徊する危険な大砂漠から抜け出した琶月一行。新たに足を踏み入れた地は岩石地帯であり、琶月の電波いわく腹を空かした帝国の農夫がこのあたりで大勢暮らしているという。
暮らしてはいるがそれが敵対勢力なのかどうかまでは言及しなかった。
「お金はまだまだあるんですけど私たちもお世辞にも裕福とはいえないですからねぇ。貧しい側だと思うので同じ立場だとは思うのですが・・・。」
「確かに琶月のその貧相な胸を見れば今までどれだけひもじい生活していたかよくわかる。」
「はい今日のお胸セクハラ。」
お胸セクハラという単語はないのでセーフ(意味不明
砂漠地帯は不毛すぎる景色が続いていましたが農夫が暮らす土地なのだから緑でいっぱいな肥沃な大地がこの先にある事を期待してみましょう。
岩石地帯にたどり着いてから歩く事数十分。
砂嵐で何も見えねぇ!!!全然美しくねぇ!!琶月に騙された!!!
「一言も肥沃な大地があるとは言っていないもーーーん。」
「琶月の胸と同じくらいやせ細った大地だ・・・。」
「はい、2胸セクハラ。」
琶月の胸とかいうくそほど興味のない話題はともかく、砂嵐から抜け出し何かが見えてきましたよ。
うわ、なにこれ。まるでアリの巣かハチの巣みたいな造形の何かがある。
「うえ、きもちわる。」
なんかこの巣っぽいところから人型の生物が沢山徘徊していますね・・・。
ハイブっていう種族みたいです。人型ではありますが確実に人ではないですね。
一応琶月を見ても襲い掛かる事はないようですし、何ならお店の看板も一杯突き刺さっていたので普通に人間相手に商売もしているみたいです。
思っていたよりフレンドリー。
「敵対していないどころか友好的と分かったらなんかこのフォルムも可愛く見えてきました!」
うーん、この(
品揃えを確認してみたらハイブじゃないと切れないシャツとか売ってたり文字通り雑貨が一杯売られていたがその中に砂漠の途中で出会った商人が売りつけてきたあの光のランタンも品ぞろえにあった。
「そういえば同じ種族でしたね。あのハイブさんから2500キャットで買いましたね。」
こちらでは90キャットで売られていました。はい、ぼられました。
「騙されたああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「ハイブ、信用できない。」
秒速掌返し。ぼられて手のひらくるっくる変えまくった所で今日はおしまい。
7/6
前回のあらすじ。琶月、ぼられる。
「説明の仕方が雑〜。事実ですけど・・・。」
「いやがらせにたまたま近くを通ってきてたスキマーの死体はこんじゃえ。」
「まんぞく。」
やってることが小学生以下。
ところでここのハイブの村のお店は二つあるようでこちらはロボットを売っている・・・らしい・・・。え?ロボットってどういうこと?
って思って商店開いてみたら。
どうやら義足と義手のことのようである。腕や足のHPが-100を上回ってしまうと切断されてしまい足であれば二度と立ち上がることが出来なくなったりするのだが義足を買えばまた走り回ることが出来るようになるようだ。
ただこの義足と義手、とにかく性能が悪い。運動能力-58%とか実質歩き。本当に必要最低限の行動しか取れない安物。これをつけて戦闘はちょっと厳しいですね。
「琶月のために戦闘時に失われてしまった胸につける義胸を探しています。」
「失ってませぇ〜〜〜〜〜〜〜〜ん。自然体でぇ〜〜〜〜〜〜す。」
「うざっ。」
PADは売られていません。売っていたとしても琶月には似合いません。あきらめましょう。
ハイブの村で必要最低限のお買い物を済ませて離れることにします。
なんかちょっと不気味なんですよねぇ・・・。家がアリの巣みたいでどこか気持ち悪い。
ちなみにスキマーの死体は筋トレのために持ち運びます。
ハイブのお店から更に西へ進んでいくと何やら鉄板で固められた間に合わせの防壁のようなものが見えてきた。
一体この施設は何なのか?あたまに笠みたいなのをつけている。
所属は反乱農民と書いてあり恐らく琶月がこの土地に訪れた時にぼやいていた帝国農民のことと思われる。
ははー、帝国農民って帝国のために農業で尽くしているのかと思いきやまさかの反乱分子だったのか。
「奴隷制度に抗っている組織なんですかねー。」
本拠地っぽい建物に入って伺ってみましょう。
スキマーの死体まだ持ったままだから明らかに不審人物。
このボス・シミオンが反乱農民のリーダーのようですが物凄く恨んでいますね。お世辞にも礼儀正しい人物だとかそういう感じでもなく、むしろどちらかというと山賊とかそういう領域に等しい。
「なーーーーーーんか嫌な人ですねぇ。別に反乱農民に加わりたい訳じゃないですし・・・。ただ立ち寄っただけってことにしましょう。」
なら失せろ!と叱られ退散。
「すいませんでしたーーー。立ち去るので襲わないでくださーーーーい。」
嫌な所でしたがひとまず帝国内で起きてるイザコザについて少し分かりましたね。
背景事情がちょっとだけ分かった所で今回はここまで。
7/7
前回のあらすじ。反乱農民という組織に所属している野盗の拠点にしか見えない拠点に到着。
ボス・シミオンに話しかけてみたものの、追い返された琶月さん。とりあえず敵対の意思はないことを示したつもりだったのだが・・・。
翌朝、思いっきり反乱農民に襲われる琶月さん。
「なんでえええーーーーーーー!!!」
幸い敵の数は三人と一匹。こちらも三人と一匹で応戦します。
反乱農民の戦闘能力は個々の力は弱く対等の人数であれば普通に勝てそうではあったのですが・・・。後から後から数を増やしていき最後には10人くらいまで増えてきたので流石にたまらず撤退。
逃げろ〜〜〜〜!!!
「レッドさん気絶しちゃったので抱きかかえて逃げてます。」
「あ、スゴイぱふぱふ・・。」
「誰かこのまな板をしばきあげろ。」
「出来心ナンデス!!!」
いいから逃げろ(
たまたま近くに行商人が歩いていたので擦り付けて何とか事なきを得ました(最低
1つしかない寝袋を代わる代わるで休息。この土地も砂漠地帯と同じく反乱農民たる野盗どもがうろつき回っていてやはり危険な土地だと言わざるを得ない。
仕方ないので一旦砂漠地帯に戻ってここいらでもっと装備を整えてみよう。寝袋一つしかないのもしんどい。
ところで琶月の攻撃・防御が結構伸びてきていて反乱農民相手なら1人でも二人〜三人くらいまでは相手出来るようになってきた。筋トレとここまでサンドバッグされ続けてきた成果である。
「だがそれでも胸だけは一切成長しないのである。」
「はい、またジェスターさんのお陰で心の打たれ強さが上がりました。」
「感謝しなさい。」
また胸をやじられた所で今日はおしまい。
7/8
前回のあらすじ。穏便に済ませたつもりだったけどめちゃくちゃ敵対関係になってしまった反乱農民。
数の暴力で危ない目にあいつつも得意の逃走でスタコラサッサ。仕方ないので一度砂漠に戻って街で装備を整えることに。
その道中で野生のガルと遭遇。るるるるるぅぅぅぅって鳴くんだ・・・・。
リンが誰も動くなと言ってきたので止まったけど・・・。人襲うの?今まで襲われた事ないけど。
そんな風に様子見てたら他の集団が野生のガルにうっかり近づいてしまい突如野生のガルが攻撃的に。どうやら過度に刺激すると敵対してしまうようだ。
野生のガルの攻撃力とそのタフネスっぷりは尋常じゃなく71ダメージとかアホみたいな数字をたたき出している。こんなん今の琶月が戦ったら欠損確定ですやん・・・。ガルこわ・・・。
「ガルちゃんこんなに強かったんだ・・・。」
ボコされて死んでゆく彼らを後に立ち去っていきます。
その後もスキマーやらはぐれボーンドッグやら砂忍者だとかわけわからん集団に襲われて戦っては撃退し、休眠を挟んでは大軍に襲われ逃走し、身を潜めてはまた戦いを繰り返す事幾数日。
ようやくショーバタイという名前の都市を発見。ガルちゃんもすっかりダウン中です。
だいぶ戦闘重ねてリンもレッドももまれにもまれて少しずつ強くなってきていますがやはり装備が貧弱すぎる故に琶月ほどの活躍が出来ない。
ここいらで全財産叩いて装備をそれ相応のものにしてあげれば次のステップへグレードアップ出来る気がします。
「というわけでおじゃましまーす。」
そしてこれがとんでも事件の幕開けに繋がるとはこの時我々は知る由もなかった。
続く
7/12
前回のあらすじ。
広い広い砂漠を横断して砂漠の真ん中にある都市にたどり着いた琶月さん。いくつか砂漠にある都市を見つけては来ましたがここは初めて訪れる都市のようです。一体いくつ砂漠に都市があるのか。
そしてどうして砂の上に建物を固定できるのか。
「琶月さん、もーくたくたです。この都市で休ませてもらいましょー。」
「っと、都市から人狩りさんが出てきましたよ。いやなやつー。でも衛兵の前出し襲われませんよね?」
襲われた。
「うわああああ!!!!助けてええええええ!!!!」
流石にこの人数の人狩りに勝てるわけもなくなんとか衛兵に助けを求めようとしたのだがどういう訳か衛兵はこれを無視。
「なんでええ!!!やだああああ!!!!性奴隷になっちゃうーーーー!!!!!」
「また突っ込まれたい?」
「遠慮しておきます・・・。」
考えてみれば都市連合は平然と街中に奴隷の店があって金銭で人身売買できるのだから奴隷を確保してくる人狩りと都市連合の間に何か同盟的なものがあってもおかしくない。それゆえにこうやってスルーしているのだろうか。にしても酷い。
ここで捕まったらまたまぬけな裸体を晒すことになるぞ!!頑張って退治しろ!!!!(震え声
「あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
は?
え?
どういうこと?何したの?
「足の骨が折れた。」
それだけで済んだら逆にすごい。
何が起きたのか全く分からないが全体地図の左の都市から右の都市までおもくそ吹き飛ばされた。
「草。」
あまりに珍事件すぎたので動画も撮影しました。
今日のkenshiの更新用動画。滅茶苦茶吹っ飛ぶ琶月!!!一山超えるバウンドで草。 pic.twitter.com/rsI26PD1GC
— ワシ(キュピル) (@kyupiru) July 12, 2021
見返しても何が起きてるのか分かりません。
「ま、まぁ吹っ飛ばされたお陰で助かったってことで・・・。」
吹っ飛ばされたの琶月だけで他はみなもれなく奴隷になりました。
「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
仲間のピンチ!!!琶月は仲間を助けられるのか!?そもそも生きて帰ってこれるか怪しいけど。次回に続く。
7/13
前回のあらすじ。琶月がいきなり地方かなたへ吹っ飛ばされた。日ごろのうっ憤が爆発した結果だろう。
「いつにもまして酷いあらすじ。うっ憤が爆発しそう。」
それでまた戻るのかな?
琶月は謎の力で助かりましたが他の仲間はそうはいかず・・
リンもレッドも奴隷化。ガルは死にかけのまま放置されてしまっています。
「ああああああああ。えらいこっちゃえらいこっちゃ!」
よろよろとやっとのことで立ち上がる琶月さん。急げ!!ここからあの都市へ急いで走って仲間たちを助けに行くんだ!!
「ひぃん、下腹部マイナスなのにぃ。」
「如何わしい。」
すぐ下に結びつけない。
リンとレッドはどこかの建物の檻に閉じ込められているようです。
奴隷商店にすぐ連れていかれた訳ではないようですがこのまま放置していたらやはりどこかに売り飛ばされ連れていかれるのは明白。そうなるといつまた合えるか分かりません。
その二人以上にまずいのがガル。死にかけ放置でどんどん傷が悪化していっているので早く治療してあげねば死んでしまいます。
「琶月さん・・走ります!!痛みをこらえ、飢えも忘れてひたすらに走ります!!!!」
琶月・・走る!!
いや、遠すぎるわ。間に合うんかこれ。
「間に合いましたーー!!」
大事な過程吹っ飛ばされた。盛り上がっていたのに。
空気を読まない琶月の頑張りによってガルちゃんの救出に成功したが今度はリンとレッドは助けられるのか?続く!
「なんでけなされなきゃいけないんですかーー!!」
7/14
前回のあらすじ。隣町まで吹っ飛ばされた琶月だが必至に思いで走って死にかけのガルちゃんをなんとか治療。ちなみに意外と猶予はあった。ガルの生命力はたくましかった。
「よしよし、辛かったですね。ガルちゃん。よくがんばりました。」
「ファンが琶月に慰められてる。」
ファンではない。」
さて、琶月がガルを治療している頃、レッドとリンはただジッとしていた訳ではありません。
琶月に行動の命令かけている間にレッドとリンの操作を行う事も出来るので二人の目が覚め次第・・・。
ピッキングに勤しんでもらいました。何故か知らないけど看守の目の前で堂々とピッキングしても特に咎められることはない。随分寛容というか閉じ込めておくつもりはあるのか。
中々成功しないから時間こそかかりましたが待てば確実に解錠出来るのでチャンスはいくらもである。
ただ問題は二人とも奴隷堕ちしてしまっているため脱獄した瞬間から逃亡奴隷となり街中にいる住民全員が衛兵のような役割を果たすことになる。その姿を目撃されただけですぐに?衛兵や奴隷商の傭兵がやってきて再びここに叩き戻されることとなる。
レッドもリンも奴隷になったタイミングで武器を取り上げられており食料も手元にない。腹を空かせてしまうと走る速度や身を守る力もなくなってしまうのでまずはこの辺をどうにかしてあげなければいけない。
というわけで。
武器と食料を配達しにきました。いや、差し入れも門番の目の前でやっても御咎めなしかーーーーい。
「思っていたよりガバガバだった・・・。」
「これならすぐ脱出出来るんじゃないんですか?」
ダメだった(知ってた
リンとレッドは即座に檻に収監され、琶月はこの後殺された。
「私の扱いだけ雑!!」
「労働力としての価値すら認められなかった。」
リンとレッドに武器を与えたとしても衛兵の数がとんでもなく多く、それでいて1人1人滅茶苦茶強いので武器与えたところで焼け石に水っぽそうです。
脱獄して街から離れるとき誰にも見つからないようにスニーキングしながら離れなければいけないです。
しかし今それを実行するだけの準備も計画もないのでリンとレッドには申し訳ないですがもう少し檻の中で大人しくして貰い、自由に行動できる琶月がなんとか準備と計画を練っていきましょう。
みんなが無事に脱出できるかどうかは琶月にかかっている!!
「責任重大・・!ですがここは頑張ります!」
「次回、琶月死す。デュエルスタンバイ。」
「死にません!!」
短くて申し訳ないですが今日はちょっとここまで!
7/15
前回のあらすじ。
捕まってしまったリンとレッドを救出すべく計画と準備に入る琶月さん。
とにもかくにもいかにスニーキングだけで脱出できるかが鍵ですがいかんせん街の出入り口は一か所しかなくしかもその出入り口に日あ常に衛兵が門番しています。そのため脱獄しても最終的には正面突破せざるを得ません。
そのため基本的な計画としては出入口となる正門まではスニーキングで行動し、リンとレッドを逃がすタイミングで衛兵に喧嘩売って気を引くか、あるいは全員で逃げて衛兵をまいてしまうか。ただ衛兵は物凄い強い上に運動能力も高いので簡単には逃げ切れないんですよね・・・。
「謝りながら逃げればワンチャンス。」
ノーチャンスです。
ただどの作戦を実行するにしても最悪衛兵の足止め係が必要になる可能性があります。琶月一人では結構心細い所も多いのでこのタイミングで仲間を増やしてみるのもいいかもしれません。
とりあえず酒場によって探してみましょうか。
「女の子がいいな〜〜。」
「これは一種の差別。」
「そ、そういうわけじゃないです。多分。」
多分じゃアウト。
酒場に入って手あたり次第話しかけてみると何やら琶月と同じ境遇・・っていうかもっと酷そうな人物が。
捕まったら奴隷にされるより深刻な・・・っていうか死にますね。
「名前にも突っ込みどころが多い。」
「貴族がやっぱりこの奴隷制度とか維持させてますよね、きっと。このネコさんこのままにしてたらきっと大変なことになりますよ。」
このシェク族の猫ちゃん。境遇としては完全に我々と一緒な状態ですね。
手助けを求めているようで具体的には一緒に街から抜け出せればいいようです。1人では恐らく出られないのでしょう。
「ここは猫さんを助けるべきです!!!」
「にゃーん。」
「からかわない。」
手助けする事を承諾。借りはいつか返すと琶月に礼を述べネコが仲間に加わります。
こちらとしても人手が欲しい所でしたので仲間が増えるのは大歓迎です。
「しかも女の子。」
「あんな角だらけじゃ漢か女か分からない。というか、おっさんかと思った。」
ちなみにネコさんのステータスはこんな感じ。完全に初期ステータスですね。とてもじゃないですが今は戦闘出来るような能力ではありません。
「うーん、この能力ではちょっと逃げるのも大変ですねぇ。幸い街の外に出るのは私が一緒なら全然問題ないようなのでしばらくの間は走り回ってせめて早く走れるように鍛えておいたほうがよさそうですね。」
「とりあえず街の外ぐるぐる走ってきてください!!」
追われている身であるのに街のすぐ外でランニングさせられる謎の光景が爆誕。というかただのいやがらせに近くて草。
琶月が陰湿ないやがらせしたところで今日はここまで。
「嫌がらせで言ったんじゃないのに!!!」
7/19
前回のあらすじ。
琶月が猫に街の外100周するまで帰ってくるなといやがらせする。
「いってませぇーーーーーーーーーーーーん!!!!」
はい(
ネコが仲間に加わったものの、ネコの能力値はお世辞にも高いとはいえず逃走時、このままでは明らかに足手まといとなるのでせめて運動能力が20くらいいくまでジョギングしてもらうことに。
その間リンとレッドを脱獄あんど脱走させるための計画を練り続けているがやはり正門からダッシュで抜ける以外に手がない。城壁からまた吹っ飛べればいいんだが。
道中なんか変な奴に話しかけられた利するも華麗に働けと返して終了。
「働かざる者は食うべからず。」
「働け!!!」
「ジェスターさんも働いてください。」
「さも私がニートかのようにいうのはNG。新興宗教家やってるから。」
ただの詐欺グループなのでは?摘発しろ。
話を戻して。
ネコを仲間した所とはまた別の宿で何か突破の糸口がないものか探し回っていたらハムートなるおっちゃんを発見。
どうもこの人も奴隷制度のことについてよく思っていないらしい。
「数少ない理解者!!」
話を聞いてると過去に奥さんが攫われて奴隷にされ、そのまま死んでしまったことから物凄く恨んでいるようですねぇ。それは恨むわ。
琶月も元奴隷だから気持ちよくわかるよ(奴隷期間:1時間
「攫われそうになっただけだからまだ奴隷になっていないつもりなんですが・・・。」
ここは元過酷な肉体奴隷だったってことにしておいて。
このハムート、琶月となら革命を始めることが出来るといい、奴隷制度を支持する連中らを追放するためにもっと仲間を集めて共に立ち上がらないかと提案。
「断る理由はないですねっ、一緒に行きましょう!!」
「琶月が男を仲間にしたーーーーー!!!」
「語弊のある言い方はNG。」
ネコに引き続きハムートも加入、これでガルちゃんも含めれば6人パーティとなりました。だいぶ人数増えてきましたね。
ハムートの能力値がこちら。傭兵のような成りをしているだけあって初期ステータスは高め。というか今まで仲間にしたメンバーの中では明らかにずば抜けています。流石にしごき倒されて鍛えられた琶月よりは不本意ながら下回っていますがこれなら即戦力になりそうです。
これならリンとレッドを逃がすときに何かしら貢献してくれそうです。次回から本格的に脱走の準備を進めるとしましょう。本日はここまで!
7/21
前回のあらすじ。反奴隷主義者のハムートが仲間に加わった。
人狩りや奴隷商人に大して強い敵意を持っており奴隷商店の前を通ると罵詈雑言投げつけます。
「ばかーあほー。」
そんな子供のような罵詈雑言ではない。
琶月によって半殺しにされた人狩りとスパーリングするネコ。お前の事は絶対に許さないという謎の強い憎悪を持ってめちゃんこにしばき倒す。こわE
「よっぽど人狩りに大して強い恨みを持っているんでしょうねぇ。」
殺意を抱いているレベルのハムートもこれにはちょっと引き気味なレベル。
都市のすぐ外で寝袋を敷きつつキャンプファイヤーを設置してとりあえずここを仮拠点とします。
ハムートは今の時点でこのPTでは二番目に強いキャラクターなので色んな役目を担ってくれるのでとてもたのもしいです。
さて、一方のリンとレッド。何もしていなかった訳ではなく脱出の機会をずっと伺っていました。
どのみち正門で門番に呼び止められてしまうのは確定にせよそこに至るまでの間はなるべく隠密に行きたい。そのためにも看守のローテーションを把握しておく必要がありずっと見ていたのですがどうも朝方と夕方にシフトチェンジなのか一斉にいなくなるタイミングがあることに気づきました。
このタイミングなら脱獄は安易そうだ。
と、思ったら突然夜にリンとレッドが謎の集団に連れ去られてしまった。
「ああ!!どこにいくんですかこれ!?」
どうやら買い手が見つかってしまったようで連行されている模様・・。いかん、このままではどうしようもなくなってしまう。
とりあえず逃げろーーー。
「雑すぎて草。」
ダッシュで正門に向かうリンとレッド。
「援護!援護!!」
ダメだった。
「また連れ去られたーーーーー!!!」
やはり街中で逃亡した所を見られてしまうと門番だけでなく街中で警戒している衛兵までもがこぞってやってきてしまうためとてもじゃないが敵わない。
15人レベルで再び襲い掛かられてしまい琶月もハムートも全滅してしまったため潔くセーブした所からやり直していきます。あんまりモタモタしてると連れてかれるという事が分かったので次はもっと迅速に事を進めていきましょうか。続く!!
7/22
前回のあらすじ。脱走を実行する前に連行されてしまいやむなく街中を無計画に突っ走って逃走。しかし大量の衛兵が群がり無残にもやられてしまった。
「残念ながら当然の結果。」
略さず言った。
あんまりモタモタしていると二人が連れ去られてしまうのでロードでやり直した後手っ取り早く二人には脱獄してもらいます。
ササッと脱獄。既にシフトチェンジの所で穴があるのは分かっているのでその隙に乗じて脱出。ガバガバだなぁ。いや、完全な監視されてたらそれはそれで詰むからこっちの方がありがたいんだが。
有難いことに普段なら店の前にいるガードマンもシフトチェンジ中なのか全く見当たらない。今なら店裏を通っていけば簡単に城門までたどり着けれそう。
結局は正面突破なのは変わりない・・・が、前回は街中にいたガードマン全員がついてきてしまったので今回なら結果は変わるはずだ!
いけぇー!脱走だーー!!
「リンさん!レッドさん!走って〜〜〜!!!」
わけあって明るくなるまで走り回った。
「走りすぎで草。」
いや、狙い通り正門の衛兵しか追ってこなかったのですが衛兵長と思わしき人物だけ足がリンとレッドより早く、それ以外は遅かったので蛇行運転で敵の攻撃を回避しながら他の取り巻きを引き離そうとしたら物凄く時間がかかってしまった・・・。
その様子を遠くから琶月たちは見守る。別に猫もハムートも必要なかったっていう。
だが完全に衛兵長1人だけとなれば話しは別だ。これまでのうっ憤を晴らさせてもらおう。
全員で囲んで袋叩きにしてしまえ!!!
「不当に人をさらう事を是とする国に天誅!!」
ダメだった。
「ええぇぇ!!!勝てる流れでしょ!!今の!!」
門番長は強かった(戒め
ただ幸い琶月一人が死にかけではなく気絶だったために門番が立ち去った後に起き上がり、全員を治療することに成功。そして・・・
再び走って逃げるのであった。ネコは今ちょっと足くじいていて早く走れない。
「ちくしょう〜〜!都市連合覚えてやがれ〜〜!!」
小物がいうセリフ。
琶月が盛大に吹っ飛んだところから始まった仲間奴隷危機はこれにて終了。続く。
「その言い方だと私が吹っ飛んだ事が原因みたいですねぇ。」
7/26
前回のあらすじ。琶月が吹っ飛んだせいで奴隷になってしまったリンとレッドだったが普通に脱獄して普通に正面から走って逃げてぼこぼこにされるもなんとか生き延びる。
「酷いあらすじの改変だーーーー!!!事実無根!!!」
「このジェスター様が執筆したあらすじが気に食わぬと申すか。」
「犯人はジェスターさんですかい!」
本当のあらすじと言いたい所だけど後ろの方は大体あっているから仕方ない(
とにかく都市連合からはがっつり懸賞金をかけられてしまったのでほとぼりがさめるまでこの地域からは離れるしかない。
懸賞金がついたとしてもそれがテロ行為などのとんでもない重罪ではない限り待てばそのうち指名手配から外れるようだ。奴隷の脱獄や脱走は多分日常茶飯事のことなんだろう。
グレートデザートから離れようとする琶月たちに襲い掛かるスキームの群れ。
初めて出くわした時はどうしようもなく一瞬で虫の餌と化した琶月だったが1人が防御態勢に勤めて守りを固めている間に別の仲間が攻撃したり連携を取れるようになったことで1人で戦うより遥かに楽になった。
そもそも1人で複数の相手と戦うと中々防御姿勢を崩すことが出来なかったり攻撃したと同時に別の敵が攻撃してダメージを貰ったりとどうしても不利な展開になることが多かった。
「しかし今の私には仲間がいます!!」
三匹くらいに襲われてもなんとか迎撃することに成功した。ネコにとっては今の時点ではかなりの強敵なので受けるダメージも凄いが能力成長も凄まじい。シェク族は戦闘に適した種族で戦いに関しては成長スピードが速い。
「琶月族の琶月は胸の成長スピードは0倍補正がかかっている。」
「人の事言えないのでは?」
「私はあるからね。ほらほら。」
「ほんとにぃ?服の上からじゃ分かんないですよ?」
百合百合しい。
寝袋の数が足りず順番に休息。リンの立ち姿から漂う強者感。
その後も何度もスキームに襲われては休息を繰り返し思うように前へ進めなていないがゆっくりと少しずつ都市連合の勢力下から離れていき、そしてようやく完全に離れることが出来ました。
そうしてまた新たな土地に足を踏み入れたのですがそこに久しぶりの奴の名を聞くことになるのですがそれはまたの次回。
7/27
前回のあらすじ。
都市連合の勢力下から逃れるためにグレートデザートから抜け出した琶月達。
ここはまだ一度も足を踏み入れたことのないエリアとなるためどんな展開が待っているのか予想がつきません。
「ここまで色んな街を渡り歩いてきましたけど男尊女卑の宗教国家だったり人狩りを容認して奴隷をどんどん増やしていくやばい国だったり碌な国がなかったですね。」
この先は未知のエリア。また新たな国家があるのでしょうか。そしてそれは琶月たちにとってよい国なのか。はたまた何もないのか。
旅を続けてると琶月がまたしても謎の電波をキャッチ。
「ビビッときた。」
「電波女・・・。」
「言っておきますけどジェスターさんは電波女ですからね。」
はいはい。
電波いわく、この場所は昔は1つの街が栄えていたそうなんですがホーリーネーションがオクランの名のもとに一日で町が一掃され、貴族の長を生きたまま焼き、そして若者は荷馬車でリバースという強制労働施設に送られたという話しがあるそうです。
「なんて話しだ。」
あんたが話した内容やぞ。
要所要所に集落と思わしき跡地があり恐らくその跡地が焼き尽くされた街なのでしょう。この一か所に限らずあちこちに廃墟が点在しています。
この焼き尽くされた街は恐らく都市連合配下ではなさそうでこの空白地となっている領土をめぐって争っている節が見受けられます。
「本当争いの絶えない世界ですねぇ。残念ながらこの地で琶月さんが安全に休める場所はなさそうですね。」
「人はなぜ・・争うのか・・・。」
普段もっと争え・・争え・・とか言ってるやつが何か言っているぞ。
休憩中。無表情でこっち見つめるレッド怖い。
このエリアは前述の通りホーリーネーションと都市連合が領土をめぐって争っており両者かなりの人数を引き連れてパトロールしているのを目撃したので流石に今立ち入るのはまずいと判断して立ち去ることにしました。
ここからもうちょい南に行った先はまだ足を踏み入れたことのないエリアなのでそこはどうなのか確認していくことにします。
「琶月さんの度は続きます!!」
「完。」
「終わらせないで!!!!」
7/28
前回のあらすじ。最終回を終えた。
「はい今日さっそくの嘘。」
「疑ってはいけない。」
ジェスターは嘘の塊。
長い長い放浪が続きます。山脈に阻まれルート変更を強いられ都市連合支配領域のグレートデザートに再び足を踏み入れてしまったりスナニンジャとかいう謎の忍者に襲われたり色んな出来事がありましたがそういった困難を乗り越え五人と一匹は少しずつ成長を続けて行っています。
大変見晴らしのいい場所で休息中。寝袋が一つ増えました。
「いい景色ですね!ここならいくらでも休憩したい・・・・。」
ギャッーーー!!!スキームの大軍だぁーーー!!
「全然いい所じゃなかった!!!!」
しかもハムートの腕が-100まで行っちゃって腕吹き飛んでしまった。取り返しがつかなさ過ぎたのでロードしてやり直し。
ロードした後は来なかった。何だったのか。
さて、あのぼろ雑巾のように扱われていた琶月だがここまで長い旅を経てだいぶ能力的に成長しました。
筋力や運動能力があがると身体にも変化がおき、腕が太くなったりがっしりとした体型に変わっていきます。
「じゃぁ琶月の体チェックしよう。ほら、脱げ。」
「キャッーーーーーーーーー!!」
思っていた以上にがっしりとしてる。
」琶月さんのエッチナ姿ガーーー」
「全く色気がない・・・深刻すぎる・・・。これほどとは・・・。かける言葉が見つからない・・・。」
「そこまで言わなくたっていいじゃないですかぁ!」
琶月が今までどれだけ厳しい旅を乗り越えてきたかわかるぐらいにがっしりとしてて草。お尻の割れ方が鍛えられた人間のそれ。
ちなみにこの時の琶月の筋力は30程。運動能力は40くらいです。打たれ強さは23で一般的にはまだまだ打たれ強い方ではない。
「ではここで私の刀スキルのお披露目といきましょう。」
「どうぞ!!」
すみません、琶月のガチムチ体型に気を取られて肝心のステータスの写真撮影を忘れていました。
「ヌアァッーーー!!」
「ヌアァッー!私のヌアァッーがぱくられたー!」
ヌアァッーにぱくりもなにもあるのか。
実はこのスクショ撮影日は既に一か月半くらい後ろの物で既にこの時のセーブデータはなく・・・すいません!すいません!
ただどこかで琶月のステータスを撮影したスクショがあったと思うのでその時までお楽しみにということで・・・。
「しょうがないですねぇ。」
「では休憩も終わりましたので次の場所に向かうとしましょう〜〜。」
深い渓谷の谷底に沿って進んでいく琶月。過去に腕飛ばした罪がチュートリアルとして刻まれています。もう事故起こさないように努めますので許して。続く。
7/29
前回のあらすじ。琶月、男体化する。
「もうまな板ネタで弄られることはないね!」
「野郎なんかになってませーーーーーーん。琶月さんは可愛い女の子でーーーーーーす。」
あんなガチムチな体になって可愛い女の子はちょっと苦しい。
「えーんえーん、セクハラで訴えてやる〜。」
敗訴(どっちが
本題に戻って。
旅を続ける琶月達。あの渓谷から西へ進んでいったらホーリーネーションの農地を発見。割と都市連合の領土と近い。農地にしてはいささか土壌が砂地すぎるような気がするが・・・。
女にガチギレしてる国家なので寝ている今のうちに南下はやめて北へ向かいここから離れることに。
そして北へ進み続けた結果、世界の果てという名の都市を発見。なんだこのスカイリムの世界のノドのような場所は・・・。
こんな名前なのだから絶対重要な都市に違いないしホーリーネーションや都市連合とも関わりのなさそうな場所だ。地形的にも名前的にも。
これはもういくしかない。
きっつーい坂道を皆で登り続ける。なおネコとハムートには筋トレのため琶月とリンを背負って登ってもらっています。
「リンさんの時といいレッドさんの時といい毎回新人いびりしているみたいでなんか嫌ですね・・・・。」
これも仲間の未来のため・・・。
長くて険しい道を登り終えたその先に・・・。
世界の果てという都市に到着しました。英語だとワールドエンドっていう名前みたいですが世界の終わりみたいな感じですねぇ。
世界の果てという割には全然ここから更に北にも西にも行けるので全然果てっぽさはないのですが・・・・。
結構異質な建物がある。この辺に住んでる住人も全員テックハンターなる組織に所属しており都市連合やホーリーネーションとは一切かかわり合いがなさそうだ。
何故かホーリーネーションが崇拝しているオクラン像が立てられていたので一瞬ホーリーネーション支配粋かと思ったのだがあるだけで全然祭られてる感がない。マジで立ててあるだけ。もしかして規制逃れか何か?
「まずは聞き込みですね。」
ですねぇ。ちょっと短いですが今日はここまで・・・!