「ふんふんふ〜ん♪」
「・・・・・・・なにやってんの?」
「見てわかりませんか?」
「私の刀を手入れしてるんです!日本では使う機会ありませんけど、いつアノマラドに戻っても良いように刀はきちんとメンテナンスしないとですね!」
「こうやって粉をボンボンにかけて・・・あっ、かけすぎた!」
「あのさー、言いにくいんだけど日本だと刀持つだけで逮捕されるからきちんと隠したほうがいいよ。」
「えぇっ!?そうなんですか!?」
「確か刃渡りが何センチ以上かあると銃刀法違反で逮捕されたはず。琶月のその刀は余裕で50cm越えてるからアウトだね。」
「私のアイデンティティーが封印されてしまう。」
「は?琶月のアイデンティティーはまな板でしょ!」
「なぜか凄い怒られた!!!」
「怒ってないよ!」
「怒ってなかった!」
「ほんとは怒ってる!」
「怒ってた!」
「でも怒ってないよ!」
「くどい。」
「は?」
「ゴメンナサイ。」
「まぁさっきも言った通り刀なんて日本で使う場面ないからこのまま押入れに隠してても全然問題ないです。」
「琶月に怨み持つ人がそれを知って通報されなければ後は別にいいんだけどね。」
「怨み買われないように気をつけてね!!」
「やだなーーーーーここ最近平和なストーリーが続いてたのになんか血生臭くなりそうーーーーーー。」
「琶月さん、平和オーラー満開!」
「バカオーラー満開にしか見えない。」
「コラー!最近口悪すぎですよー!」
「ジェスターにも反抗期は訪れる・・・・。」
「晩年反抗期の気がしますけどねぇ。」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
==ジェスターが通う小学校
「ジェスター様が初めて小学校に来た時は一年生だった。今では早3年生である・・・。」
たくみ
「ねぇ、ジェスターちゃん。」
「ん?どうしたの?」
たくみ
「なんかさ・・・前に僕達のこと虐めてた人いたじゃん?」
「僕達ってかたくみ君だけでしょ。」
たくみ
「あ、あはは・・・。」
「それで?」
たくみ
「なんかさ・・・。あの人達の中からヤクザになった人がいるみたいでさ・・・。その人がジェスターちゃんに仕返ししようとなんか企んでるらしいよ・・・。」
「ふーん。・・・・・・ふーーーーーーーーーーーーーーーーん。」
たくみ
「怖くないの?」
「そもそもそれどこ情報?」
たくみ
「え?あぁ・・その昨日虐めてきた人と久しぶりにばったり会っちゃって。何もされなかったけどそういう脅しを僕に・・。」
「(んー・・・・。案外冗談でもない気もする。ちょっと気をつけておこうかな。まぁ、大人数で武器もって襲い掛かってきても撃退できる自信はあるけど。)」
「(でも琶月の方に怨みが回るとちょっと面倒だな〜。一応琶月にも教えておこ)」
・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
==自宅
「かくかくしかじかで怨み持ってる人いた!」
「ちょっとおおおーーーーー。ナンデスカその話!!!私初耳ですよ!!!」
「琶月さん、コワーイ!」
「その怪奇現象としか思えないまな板と比べたら全然怖くない。」
「だまらっしゃい。それより本当に襲撃しかけにきたらどうするんですか?」
「まぁもし襲撃されたとしてもナイフとかパイプとかその程度の武器だったら全然迎撃できる自信はあるよ。」
「ジェスターさんは強キャラだった。」
「まぁ用心に越したことはないからその刀。いつでも出せるようにしておいてね。」
「え〜。琶月さん銃刀法違反で捕まりたくないですぅ〜。」
「むかついたーー!!その刀へしおる!」
「冗談デス!!私も一回お稽古の復讐したほうがいいかしら?」
「琶月はいくら練習しても上達しないから稽古しなくても変わらないよ。」
「んもーーーーーー。心配してあげてるのにーーーー。」
「ジェスター様の勘だと忘れた頃に襲撃してきそうだから気をつけようね。」
「うぇーーー。早くアノマラドに帰りたい。」
(終わり・・?つづく・・・?)