・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ジェスターさん。」
・・・。
「ジェスターさん!」
・・・・・・・・。
琶月
「起きて下さいジェスターさん!」
ジェスター
「ん~・・・?あれ?琶月?・・・あーー!!起きた瞬間目の前に琶月が居るってことは琶月が私の部屋に不法侵入したー!逮捕!!!」
琶月
「何寝ぼけた事言っているんですか。昨日日本にやってきたっていう事を忘れちゃいました?」
ジェスター
「あ。」
琶月
「思い出しました?」
ジェスター
「思い出した。ついでにすご~くぼろ~いアパートに住むことになった事も。」
琶月
「(私とジェスターさんが日本という国にやってきて住むことになった理由・・・・。それは昨日のある出来事が原因だった・・・。)」
~~24時間前~~
単価炭化
「余は戻ってきた!!皆の物!焼き討ちじゃああ!!」
キュピル
「うおぉぉぉい!!?誰だお前!?
うわあああああ!!!放火すんな!!だ、誰か火を消せえええ!!」
ジェスター
「あーー!!いつしかの変態武将だ!!」
単価炭化
「おのれぇぇー!余を変態と申すか!!あの白い子も焼き討ちじゃあああ!!!」
琶月
「普通、人に対して焼き討ちって言わないと思うんですけどねぇ・・。」
単価炭化
「あの貧乳も焼き討ちじゃあああああ!!!」
琶月
「貧乳じゃないですっ!!!!!!!1111111」
輝月
「(心底下らん・・・。)」
キュピル
「どうでもいいから火消せ。」
単価炭化
「皆の物突撃じゃあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ガッシャン、ガラガラドガーン
キュピル
「あああああああ家があああああ誰かなんとかしてくれえええ!!!!!」
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
単価炭化
「ハッハー!撤退じゃぁ~」
キュピル
「アアッ・・・アアァッ・・・俺の家が・・・俺のクエストショップが・・・・。」
ジェスター
「私のクエストショップだよ?」
キュピル
「うるさい。」
~数時間後~
キュピル
「え~・・・・我が自宅は全焼し・・・クエストショップも全焼してしまいました・・・。」
ヘル
「俺とテルミットが依頼こなしている間にそんな事があったとはな・・・。おい、クソ月。てめぇ腕に自身があるんだったら追い払えよ。」
輝月
「ワシは低俗な者は斬らん。刃が汚れる。」
キュピル
「いや実害出たんだから追い払えよ。」
琶月
「・・・あのぉ~・・・。これからどうするんですか?私のお給料。ちゃんと出ます・・・?」
キュピル
「この期に自分の給料を心配するとは非常に甚だしい。減給。」
琶月
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
キュピル
「いや、真面目に再建費用ないしどうすんのこれ・・・。」
琶月
「全員給料カットですね。」
キュピル
「琶月の給料全部カットしても全然届かないな・・・。」
琶月
「だって月々のお給料2000Seedなんですもん・・・。」
ヘル
「お小遣いかよ。」
キュピル
「うーん、どうしたものか・・・。このままでは寝るところにも困るぞ。」
ファン
「キュピルさーん。良い手が見つかりました。」
キュピル
「お、ファン。その良い手というのをぜひ話してくれ。」
ファン
「今瓦礫となった適当な資材と落ちてた部品使ってタブレットを組み立てたのですが・・・。」
キュピル
「ああうん、あいかわらずすごいね。それで?」
ファン
「外貨を稼げば早く家を購入できそうですよ。」
キュピル
「・・・外貨?例えばオルランヌに行って出稼ぎとか・・・。」
ファン
「いえ、それではだめですね。僕が調べたところ、今日本という国に行って出稼ぎしに行けば素早くお金が貯まる事が分りました。」
キュピル
「それは一体何故?」
ファン
「日本という国では黄銅が通貨に使われているようです。この黄銅、アノマラドでは技術不足により精製出来ない物質の一つで大変貴重な物です。」
キュピル
「へぇ、通貨に黄銅っていうものが使われているとはなぁ。ちなみになんという通貨なんだ?」
ファン
「データベースにはそれ以上の情報が載っていないですね・・・。異世界なので流石に情報が少ないようです。」
キュピル
「硬貨に使われている物質が分っている次点で相当なもんだと思うんだがな・・・。
よし、さっそく日本という国に向かおう!!」
琶月
「どうやってですか?」
キュピル
「・・・・・・・・・・・・。」
ジェスター
「あ、みてみて。特殊ワープ装置機だ。燃えなかったんだね。」
キュピル
「都合のいい展開で大変よろしい。さぁ、さっそくみんなで日本という国へ行こう!!」
ジェスター
「私が一番最初に乗る~~~!!!!!」
琶月
「操作方法知っているんですか?」
ジェスター
「こう見えても何度も特殊ワープ装置機を使って皆を困らせてきたんだよ。」
キュピル
「ジェスター、後で叱る。」
ジェスター
「こうやってこうやって、はい。日本にいけるよ!」
琶月
「あ!あ!いいなー!私も乗せてください!こういう近未来的な装置。好きなんですよねー。」
ファン
「それ一人ずつしか乗れませんよ。」
琶月
「密着すれば乗れない事ないですよ。ほら。」
ジェスター
「ぎゃー!狭いー!たすけてー!変態!!」
琶月
「やーん、ジェスターさんもふもふ~。」
ジェスター
「ファン~~!!早く転送スイッチ押して~~!!」
ファン
「・・・・どうします?キュピルさん。」
キュピル
「まぁいいだろ・・・。早く押してやってくれ。すぐに俺達も行けばいいだろう。」
ファン
「分りました。」
ポチッ
・・・・・。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
キュピル
「・・・・・ん?・・・だ、だいじょうぶか?これ?相当振動してるけど。」
テルミット
「多分火事でダメージが入ってたんですかね・・・。」
ヘル
「お、おい。爆発しそうな雰囲気じゃないのか?」
キュピル
「や、やべ、逃げろ!」
琶月
「わああああああああやだああああああーーーー!!!やっぱりでるーーーーーー!!!!!!」
ジェスター
「い~~~~~た~~~~~~~い~~~~~~!!琶月押さないで!!!」
ファン
「ヒ、ヒエエェェッ。」
・・・・・・・。
カッ
キュピル
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ファン
「セーフ・・・。」
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ジェスターさん。」
・・・。
「ジェスターさん!」
・・・・・・・・。
琶月
「起きて下さいジェスターさん!」
ジェスター
「ん~・・・?・・・・いたたた・・。あれ?ここどこ?」
琶月
「・・・多分日本ですよ。」
ジェスター
「何か黒い服来た人一杯いるね。」
琶月
「私知ってますよ。さらりーまんって言うらしいです。」
ジェスター
「ふーん。」
琶月
「(聞いてきたのに興味ないんだ・・・。)」
ジェスター
「ねーねー、そんな事よりキュピルは?」
琶月
「うーん、それがいくら待っても来ないんですよね~。」
ジェスター
「もしかしてワープ装置機爆発しちゃったとか。」
琶月
「もー冗談きついですね~。アハハハハハ・・・・。」
・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
~~深夜~~
琶月
「わああああーーーーん!!師匠~~~~!!!早く迎えに来てください~~~!!!」
ジェスター
「うーん、キュピル来ないね・・・。琶月。目立ってるから泣き止むの止めてよ。」
琶月
「びえ~~~~!」
ジェスター
「びえー(震え声)。あーあ、私がこんなセリフいう日が来るなんて。」
琶月
「ううう・・・お腹減ったし蒸し暑い・・・。」
ジェスター
「日本って国は湿気凄いんだね。とりあえず寝るところ探そうよ。」
琶月
「うう・・はい。」
・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
ジェスター
「うーん、どこ見渡しても草原とかそういうのってないね。」
琶月
「延々と高層建築物が並んでますね・・・。うう、お腹減った。」
ジェスター
「こうなったら人の家に押し入っちゃおうよ。」
琶月
「えええ!?犯罪ですよ!」
ジェスター
「大丈夫!私は皆のアイドルジェスターなんだよ?押し入らされた方はきっと幸せだよ?ほら、試しにあのボロっちいアパート攻めようよ。
城壁もないし大砲もないよ?」
琶月
「何で攻城戦みたいな事言っているんですか・・・。」
ジェスター
「えーい、突撃!!」
琶月
「あああ!!どうなっても知りませんよ!!私はここで見てますから!!!!」
ジェスター
「えいっ!」
バキッ(扉破壊
ジェスター
「突撃ー!」
お兄さんA
「うわぁ、なんだこの白い幼女!!?」
ジェスター
「今日からこのアパートはジェスター様のものだからね?」
お兄さんA
「・・・そ、そうか!ついに俺もエロゲーの主人公になれる日が来たか!!俺ナイス!!!!」
ジェスター
「ねーねー、お腹減ったからご飯頂戴。」
お兄さんA
「お、おおそうかそうかそれならお兄さんのみr・・・」
警察
「近隣住民より扉を壊した人物がいるとの通報を受け来てみたら、幼女誘拐事件に出くわしてしまった。ちょっと署まで来てもらおう。」
お兄さんA
「ファアアァァァァッッッーーーーーー!!!?」
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・そして今。
琶月
「こうして、私とジェスターさんは、このボロアパートに住む事になりました・・・。」
ジェスター
「ふぁあぁ~・・・良く寝た・・・。あれ?扉直ってるね。」
琶月
「あ、えっと・・・。さっき警察が来て『誘拐犯は逮捕したから安心して暮らしていい、扉はあの誘拐犯に弁償させる』と行って、さっき修理業者が直していきましたよ。」
ジェスター
「ふーん、よかったね。」
琶月
「冤罪起こしておいて凄い発言ですね。」
ジェスター
「ここに住んでいたのが悪い。」
琶月
「酷い理屈だ・・・。」
琶月
「(うーん・・・・とりあえずキュピルさんたちが助けてくれるまで生活できる基盤は作っておかないと・・・。)」
ジェスター
「ねーねー、パソコンがあるー。・・・・パスワードかかってない!やったー。」
琶月
「(もうどうにでもな~れ・・・。)」
ジェスターと琶月の、日本を舞台にした日常物語。
はてさてどうなることか。